歴史

2020/12/04

新型コロナ 女性の雇用に大きな影響 解雇や休業は男性の1.4倍

 いよいよインタビュー①の作業スタート。ただ、インタビュー②の予定が崩れてしまった。なかなかたいへんだなあ。いうほど、うまくいかないなあ。今月もまだまだどうなることやら。

 さて、いろいろ考えなければいけないことが増える。

新型コロナ 女性の雇用に大きな影響 解雇や休業は男性の1.4倍(NHK)

 新型コロナウイルスの感染拡大が女性の雇用に大きな影響を与えています。NHKが専門家とともに全国の男女6万8000人にアンケートを行ったところ、解雇や休業を余儀なくされるなど仕事に何らかの影響を受けた人は女性では26%あまりと男性の1.4倍に上っていることがわかりました。

 NHKは感染症拡大による仕事や暮らしへの影響を調べるため、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」と共同で、全国の20歳から64歳までの雇用されている男女6万8000人を対象にアンケートを行いました。

 その結果ことし4月以降、解雇や休業、それに退職を余儀なくされるなど、仕事に何らかの影響があったと答えた人の割合は男性が18.7%、女性が26.3%で、女性は男性の1.4倍に上りました。
影響があった人のうち4000人を詳しく調べたところ、ことし10月の月収が感染拡大前と比べて3割以上減った人は
▽男性が15.6%だったのに対し
▽女性が21.9%で、
 収入が落ち込んで回復していない人が女性に多いことが分かりました。
 また、ことし4月以降仕事を失った人のうち先月の時点で再就職していない人は
▽男性で24.1%
▽女性で38.5%と、
 女性が男性のおよそ1.6倍になっています。……

 うーん。この時代、この社会、この政治……。そして

「援交」は修学旅行のため 少女を追い詰めた虐待の連鎖(朝日新聞)
 待ち合わせは午前5時。SNSでやりとりして会うことにした男の住む神奈川県内の最寄りの駅だった。

 当時、女性(20)は高校2年。バッグに制服を詰めて出かけた。

 現れたのは、40歳ぐらいの会社員風の男。めがねをかけ、スーツを着て、頭は少しはげていた。顔を合わせてすぐ、手を引っ張られた。自分が相手を探したとはいえ、初めてのことで、戸惑いが広がった。

性行為中の動画、嫌々だったのに 少女は退学を迫られた
 引きずられるようにしてすぐ近くのラブホテルに入った。男は「サイバーパトロールじゃなくてよかった」と繰り返した。行為の後、男はさっさとシャワーを浴び、午前8時に出勤して行った。「継続的に会いたい」と言いながら2万円入りの封筒をくれた。

 《自分は汚れた》。何も考えられなかった。風呂場で1時間半、擦り傷ができるほど体を洗った。やっとのことで制服を着て、午後から学校に顔を出した。授業は何も耳に入らなかった。

 女性は親から虐待を受け、児童相談所に保護された後、高校1年のときに里親に引き取られた。しかし、しばらくすると、食事が出ないこともあり、小遣いももらえなくなった。バイトをしたが、足りず、友人らから聞いてツイッターで「#下着」「#買う」などと発信して下着やくつ下を4、5千円で4~5回売った。相手は会社員、大学生、おじいさんなどさまざまだった。補導されても里親からは「もうしないと約束して」と言われただけ。家出して友人の家を転々としても何も言われなかった。

 学校生活は楽しかった。高校から修学旅行の代金が払われていないと言われた。里親にたずねたが、「すでに払った」。それ以上何も言えなかった。《自分でなんとかしなくては。行かないと友人たちに省かれる》。追い詰められての「援助交際」だった。

 修学旅行に行くには、あと数回必要だったが、もう心が持たなかった。結局、修学旅行はあきらめた。……

 大久保さんの記事。

 この現実に、ジャーナリストととしてきちんと向き合うには、強い意思が必要なのだと思う。そのことをかみしめないと。この時代、この社会、この政治のもとに生きているんだから。

 夜、家に帰ってテレビをつけたら、樺戸の集治監が! 囚人労働と新選組の関係はおどろき(笑)。

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2020/12/02

性差の日本史

 今日は、朝から佐倉に! 国立歴史民俗博物館の「性差の日本史」を見に。

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 佐倉は何回目だろうか。最後に来たのは、現代のコーナーがオープンした時だから、10年前か。久しぶりだなあ。

 さて、話題の「性差の日本史」、古代からみはじめて、古墳時代、男はたたかいにかまけて、女たちがしっかり働いている。やっぱり、女が偉いんだよなあと思ってしまう。近代から中世にかけての女性像は、しっかり働いて、社会の切り盛りする姿だなあ。それが、どんどん、男性支配社会になっていくのだけど、そのなかでも、女たちは、したたかに生き、働いていたことがよくわかる。それをまるで抑圧し、排除するかのように、まず、観念のうえでの男性支配がすすんでいくという感じがする。近世になるとかなり、男性支配がひろがるが、そのなかでも、江戸で働き、地位を築く女性の姿に息をのむ。最後も結婚(再婚)せずに、家の土地を継いでいる。性の商品化、遊郭から公娼制への歴史を見ても、江戸むけ、形成されていく女性の困難は、明治になり質的に変化する感じがする。そして、現代へ。いずれにしろ、抑圧の強まりと、そのもとでの女たちの生きざまの歴史なのだ。

 もちろん、戦争も加害も、「慰安婦」も描かれるわけではない。そのことはそれ自体で問題なのだろうけれども、性差の形成の過程で生きている女たちの生きざまに、いいようのないすごさを感じて感動もする。形成された困難は、これからどんどん変わっていくとも。個人的には、古代から中世にかけては、とても発見も多かった。近代の、遊郭の姿は、ボクの記憶にある飛田の遊郭の内部と同じ感じだったなあ。そこにいた人の人生も少し頭をよぎった。

 先に仕入れていた図録も、もう一度、しっかり読んでみたいと思った。

 企画展で、くたくたになって、常設展は、ほとんどパス状態。だけど、この写真はね。

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 少し、連隊跡を歩いてみた。

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 せっかくの戦争遺跡なのに、ほんとうはきちんと、国なりの責任で整備され、学習の場にすればいいのになあといつも思う。だけど、ほんとうにきちんと整備される戦争遺跡というのはあまりないんだよなあ。いちばん残っているのは実は、自衛隊の基地のなかかもね。


 相方たちのチームの調査の速報が発表されている。結構大事な調査です。休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果
 くわしく紹介したけど。これは、明日かな。まず、ぜひ、見てくださいな。

2020/11/30

私たちはどんな世界を生きているか

 今日は、来月作業の準備をずっとしていた。企画の準備は、企画のテーマを考え、筆者を探し、筆者と話し合い、論点を提示して、主題を合意するというのが、準備の段階でやること。筆者と紐つけて、具体化していく過程がたいへんなのに、なかなか、そのことはまわりには理解されないなあ。そのあたりの技術も、なかなか次に伝えられないなあ。難しい。

 準備のさらに準備の段階で、この間、いくつか本を読んだけど、なかなか面白かったのが西谷修さんの『私たちはどんな世界を生きているか』。

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 西谷さん、話しているとおもしろいおじさんという感じなんだけど、ちょっとしゃべりすぎるおじさんなんだけど、なかなか深いなあ。
 うーん、なんて感想を書けばいいのだろうか。とても不思議な本でもある。世界はグローバル化し、科学の発達で、AIやICTが大きな影響をあたえる。その世界は、新自由主義の世界であり、そして、ポスト・トゥルースの社会だ。その社会のありようを、西洋の200年、日本の150年の歴史の経緯から、照射する。つくりあげてきた普天的なものの意味と、そして、いま、なにをどうとらえなおし、問いかけるべきなのか。よくまあ、かろやかに、あっさりと全面展開できるなあと。ただものではない西谷さん。いろいろ刺激をうけたし、紹介されている、いくつかの文献は、絶対に読んでみたいなあと思った。まだまだ、理解がついて行かないので、しっかり勉強しようとも思った次第。やっぱり、まだまだ、努力を重ねないとね。

 さて、どんどん冬が近づいています。

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2020/11/26

ナチスとアスペルガーの子どもたち

 昨日は、女性に対する暴力撤廃の国際デーだった。中満泉さんによると、シンボルカラーはオレンジだそうだ。だから、連帯。

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 今日は、職場で、次の企画の準備。だけど、眠いなあ。電話したり、メールしたり、資料を読んだり。うーん。

 夜は、フランケンシュタインの誘惑を見た。「ナチスとアスペルガーの子どもたち」

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 科学史の闇に迫る知的エンターテインメント。今回はアスペルガー症候群の名前の由来となったオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガー。知的障害を伴うとされてきた自閉症の概念を塗り変えたアスペルガーは、これまで、第二次大戦下ナチスが行った「障害児安楽死作戦」から子どもたちを守った「良心の医師」とされてきた。しかし近年の研究で、彼には全く別の「もうひとつの顔」があったことが明らかになってきた。はたして…

 戦中に、アスペルガー症候群に関する、報告、論文を発表しながら、戦後、そのことについて、語ることのなかったアスペルガー。戦中のナチスの「障害児安楽死作戦」への協力という側面に番組は光をあてる。うーん。ドイツは、長い時間がかかっても、戦争責任を明るみにしてきた。そして、個人の責任も明確にしてきた。その問いかけがきりひらいたものの大きさというものを考えさせられる。学術会議の問題も含め、日本のありようの問題性を、それがなかなか大きな議論にならないことを、とても考えさせられると思う。
 学問、科学は進歩する。そのたびに、人間のあり方も、議論になる。そして、普遍的な人、社会のあり方を問いかける。そういった人間の歴史の大道を、われわれもともに歩かなければいけないと思う。

 

2020/11/15

「いま、ともに『家族』を考える」そして『民衆暴力』

 今日は朝から、団地の枯葉清掃。いろいろ色づきまっさかりです。

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 午前中は、資料読み。いろいろメール。

 午後はzoomで全進研。「いま、ともに『家族』を考える」。

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 鈴木さんの実践。へえ、ボクと話すときは愚痴が多いですけど、すごい実践。さすがだな。家庭科で、正面切って家族をテーマにする。うん、すごい。

 杉山春さんと、黒田さん。杉山さんは、今月号で登場していただいた。そこには強い問題意識があった。虐待の対策が論じられるとき、児相がまずとりあげられる。たしかに、児相は大事だけど、そこを軸に考えるのではなくもっと違う視点があるのではないか。児相はある意味で介入。その以前の支援が必要ではないか。黒田さんは福祉の人だから「予防」と言っていたけど、問題意識はとっても共通している。

 苦しい思い。さまざまな思いを、やぱり考えたい。それは自分の苦しさでもあるのだし。

 さて、最近読んだ本で面白かったもの。藤野裕子さんの『民衆暴力』

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 この本は、「新政反対一揆」「秩父事件」「日比谷焼き打ち事件」「関東大震災時の朝鮮人虐殺」を取り上げ、日本近代の民衆暴力について考える。こうした問題をとりあげるとき、民衆のエネルギーとか、偏狭なナショナリズムとか、いろいろ論じられる。だけど、そんなに単純な話ではない。その様相は多面的だ。その背景にあるものは複雑で、その複雑なものをていねいに、実証的に分析していく必要がある。そこからは社会の変化や国家の思わぬ側面も見えてくる。とりわけ、いまの社会も、不寛容さや排他的な議論が目立つだけに。ていねいに、その背景を、経緯を分析することの大切さを教えてくれる。いまだからこ、読みたい本だなあ。

2020/11/12

国内感染、過去最多1652人 8月7日以来3カ月ぶり―新型コロナ

 今日は、インタビュー原稿①を仕上げて、発信。次のインタビュー②はかなり〆切に近いタイトな日程なのだけど、それまでの間をつかって、やるべきことをきちんとやらないといけない。①の仕上げ局面はテレワークを選んだけど、テレワークでいちばんペースをつかめないのは、本を読む時間。原稿に向かうと、関連書以外の本を読むことができなくなる。通勤していると、それでも移動時間で本を読むから。ちょっと、何やっているのかなあという感じになる。

 コロナがどんどん広がっている。

 ちょっとなあ、という感じ。

国内感染、過去最多1652人 8月7日以来3カ月ぶり―新型コロナ(時事通信)

 国内では12日、1日当たり過去最多となる1652人の新型コロナウイルス感染者が確認された。これまでの最多は8月7日の1605人だった。北海道(236人)と神奈川(147人)、兵庫(81人)、茨城(26人)各県で最多を更新した。
 死者は北海道と、宮城県、東京都などで計10人増え、累計で1886人になった。
 西村康稔経済再生担当相は記者会見で「増加傾向が顕著になり、強い危機感がある」と述べた。
 時事通信社の集計では、北海道で確認された236人の内訳は、札幌市164人、道庁管轄57人、旭川市9人、小樽市4人、函館市2人。札幌市では市立中学校と専門学校で新たにクラスター(感染者集団)が発生し、同市の新規感染者数も過去最多となった。利尻島の飲食店では北海道の離島で初めてとなるクラスターが確認された。
 道では5日に1日当たりの新規感染者が初めて100人を超える119人となり、9日に200人に達した。100人を上回るのは8日連続で、会見した札幌市医師会の松家治道会長は「この状況があと1週間続くと医療崩壊につながるのではないか」と危惧した。……

 直感的には、今度はかなりのスピードで感染の拡大がすすみそうにも思えるが、よくわからない。どうも報道の機軸も、行政の出してくる数字も、ちょっと違うのではないのかという違和感を強く感じるのが、ここのところの思い。暮らしている人々の生活を守る、健康を守るという機軸が見えないのだよなあ。医療機関への支援も、ぜんぜんすすんでいるようには思えないし、経済経済というときは、企業活動だけが問題としてとりあげられ、生活視点がない。人が大切にされているとは思えないのだ。

 多くの人が共感できるような議論というのはどういうものだんだろうなあ。いま、おこっていることをいろいろ勉強して、しっかり考えるような時間をもちたいよなあ。

*報道の違和感というものの最大のものはやっぱり、歴史認識をめぐるもの。女性国際戦犯法廷20年ということで、日本軍「慰安婦」をめぐる記事も、外国発では、増えている。日本の報道がなあ、そのあたりも、きちんと整理してみたいなあ。

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2020/11/05

2つの雑誌の記事の紹介

 今日も、朝からインタビュー①準備。映像を追加で見たり。合間に先の企画の手打ちをしたり、考えたり。ちょっと、悶々とした一日。

 さて、雑誌の記事を2つ紹介。

 1つは、『女性のひろば』12月号の「ガイドブックにない旅 北海道・『囚人労働跡』を訪ねる」。

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 北海道の5つの監獄跡をたどる旅。書いたのは、名寄市立大学の江連崇さん。北海道の民衆史には、小池喜孝の『鎖塚』という名著があるけど、その内容にもふれつつ、囚人労働の跡をたどる。ボクも、3つは行った。硫黄山にも行った。北海道の近代史には光と影がある。その影の部分と向き合うことが、とても大事であることがよくわかるのだ。

 もう1つは、『経済』に載った『日韓の歴史問題をどう読み解くか―徴用工・日本軍「慰安婦」・植民地支配』の書評。

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なんと矢野秀喜さんに書いていただいた。とっても評価していただいて、嬉しい限り。よく書いていただいた! 感謝です。『経済』は共産党に近い雑誌。その『経済』に、矢野さんの書評が載るなんて! (仕掛けたのはボクですけど) 野党共闘の時代。一致点を大事にしてたたかいのだもの。

 今日もいい天気でした。写真は、千駄ヶ谷駅前の銀杏です。

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2020/11/03

日本キリスト教会 日本軍「慰安婦」問題と取り組む会主催のオンライン講演会「女性国際戦犯法廷から20年」

 今日は、午前中は、日本キリスト教会 日本軍「慰安婦」問題と取り組む会主催のオンライン講演会「女性国際戦犯法廷から20年」。渡辺美奈さんの話を聞きたくて。

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 話の内容は、前半はどういう世界の流れの中でこの法廷がとりくまれたのか、戦時性暴力を違法化し、その責任を問う取り組みの流れを解説する。後半は、では日本ではどのようにこの問題に向き合ってきたのかというか、ふみにじってきたのかという問題。年表などの資料もわかりやすく、勉強になった。法廷から5年目に、西野瑠美子さんにインタビューしたのを思い出した。そのころにwamができたんだよなあ。

 あらためて勉強を重ねないと、自分の考えることが、ずれてしまうということを自覚されられる。ジェンダーにかかわる問題はなおさらそうだ。やっぱり、ぐさぐさとくる。

 午後からは、戦犯法廷の映像を2本見た。ほんとうに、そこで問われていることの重みと、サバイバーの人たちの証言に圧倒させられた。多くの法律関係者の真摯なとりくみにも頭がさがった。そのあと、『女性国際戦犯法廷の全記録』をぱらぱらと読む。その議論のなかみは圧倒される。よくこのようなとりくみができたものと、いまさらながら改めて思った。

 んなわけで、国会には行けなかった。だけど、菅政権の動きはものすごく醜くなっている。国会答弁が成立しなくなっていることを一般メディアでも指摘するようになっている。さすがにこのままでは、支持率もどうなのだろうか? ますます、政治の先行きはよくわからなくなっていく感じがする。問題は、これから、どのような世論をつくっていけるのか? だなとは思う。ここはじっくり、いろいろ企画を考えないといけなさそうだなあ。

 天気がもう一つで、洗濯は困るね。日曜も忙しかったので、夕方に、少しばかり、掃除をした。

2020/11/01

日本の点字制定130周年記念講演会

 昨日の夜は、団地の会議もあった。団地はまもなく30年になるもので、うちは5年目ぐらいに入ったから、今年で、25年ほどになる。最初から入っていた人がベースをつくって、それに初期に引っ越してきたボクらが加わって、コミュニティを形成したけれど、だんだんと構成メンバーも変わってきて。社会全体の風潮とも無関係なわけでなく、詐欺やだましなども入ってくる。その結果、あうんの関係でいろいろなことをすすめていくことも難しくなる。そんな感じもする。なかなか団地の関係、地域の関係の構築も難しくなってきている。

 今日は、朝から家事もせず、錦糸町に。錦糸町はメーデーの会場が亀戸であったころには一年に一度は来ていたが、最近はごぶさたで、久しぶりに来た。西武もなくなっていたし、すっかり変わっていたなあ。

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 朝から、なんと「日本の点字制定130周年記念講演会」に行ってきた。1890年11月1日、東京盲唖学校において開催された第4回点字選定会議において、石川倉次の案が採用されてから本年で130年 。11月1日は点字の日だそうだ。まず、竹下弁護士のエネルギッシュな挨拶。点字で弁護士になった人だしなあ。福島智東京大学教授の「点字は私の父、指点字は私の母」。福島さんの自分の歩みと点字とのかかわりを語る。9歳で失明し、点字との出会い、そして17歳で盲聾となり、指点字がつくられていく。指点字通訳というものができていく。福島さんの人としての歩みと点字は一体で、感動的でもある話。さらに、敬愛する岸博実さん(日本盲教育史研究会事務局長) の 「<暁天の星>から<満天の星>へ-点字をめぐる不易・流行-」。点字の歴史から点字を考えるというもの。多くの人々、多くの視力障碍の人が、この点字をどのように定着させてきたのか。その歩みが驚きの連続だった。ボクはほんとうに何も知らなかったなあ。この人としての歩みの歴史は、ほんとうに人として豊かな歩みに違いないなあ。すごいなあ。来てよかったなあ。そんな強い感想をもった。

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 大急ぎで家に帰って、午後からは、こちらの講演会。「人はなぜ記念碑をつくるのか~ホロコーストと第二次世界大戦の記憶のカタチと私たちの未来」。石田勇治さんの講演は、戦後のドイツの過去の克服の歩み。14年ほど前のインタビューのときの話を思い出す。新鮮だったのは、ブラントの時代の歴史認識の発展からコール時代のせめぎ合い、それを克服していく過程、そしていまのせめぎ合い。そういう過程をへながら、くり返し問いかけていくドイツの歩み。うーん。室田元美さんというルポライターの方の、日本の戦跡と碑の話を聞きながら、日本の歴史認識のありようとの違いを深く考えさせられる。記憶のあり方というものをさらに深めたいと思った。
 そんあふうに深く考え続けうづける1日。

 うーん、6X連勤更新中。

 

2020/10/24

『性暴力被害を聴く』とはどういうことか

 今日は、午後からzoomで以下のシンポジウムに参加。

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 「『性暴力被害を聴く』とはどういうことか」。女性戦犯国際法廷に向けて、『証言4集』において、大きくその方法を発展させた、日本軍「慰安婦」被害者への聞き取り。日本軍「慰安婦」問題解決運動は、運動にとって都合のいい話しかサバイバーから聞いてこなかったなどという見方が日本社会には存在する。韓国でも強まりを見せ、正義連批判へ向かっているもとで、あらためて、日韓で「慰安婦」サバイバーの語りを聴いてきた人たちから、どう「聴いてきたのか」を明らかにしたのが『性暴力被害を聴く』
 『証言4集』を編集した梁鉉娥さん、正義連の新理事長であり米軍基地村女性の語りを聴いてきた李娜榮さんが報告。日本で「慰安婦」サバイバーを支援してきた梁澄子さん、AV被害のサバイバーを支援している宮本節子さん、『証言4集』の編集者の1人である金秀珍さん、済州島4・3事件の聴き取りに携わってこられた金成禮さんがコメント。大門正克さん、山本めゆさんが発言。

 被害者中心主義 で「聴く」という行為とはどういうことなのか、その体験の振り返りをまるごと「聴く」ということ、その努力や難しさ、なぜ、そのように至ったのかという経緯も含め、いろいろ考えさせられる。そのことをとおしてみてきたこと、そこから、歴史認識をつくっていく通路や架け橋とはどういうものなのか? 日本の「慰安婦」バッシングに比してどれほどの努力や試行錯誤が繰り返されてきたのか、正義連をめぐる問題も、どれほど誠実に向き合おうとしているのか。しかし、同時に、課題も大きいなあ、考えなければいけないことも大きいなあと改めて思う。とりわけ日本社会のような、女性に対する暴力に社会として十分向き合ってこなかった社会ではなおさらと。とても、刺激にみちた時間だった。ただ、やっぱり、国際シンポで、通訳を介してというのは、なかなかつらいものはある。

 この聴くをめぐる問題は、性暴力サバイバーだけに限らない問題でもあるとも思った。

 その後、夜は、教員たちと、いろいろおしゃべりの時間。「学力」「資質・能力」「学習者」、ICTなどなど、コロナ禍で問われている教育の本質的なあり方の問題をめぐって、刺激をいっぱいもらった素敵な時間だった。

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