歴史

2020/03/25

サンマデモクラシー

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 昨日の夜、ボーっとテレビを見ていたら、BS朝日のこの番組をやっていて、そのまま引き込まれた。米軍統治下の沖縄で、「サンマへの課税はおかしい!」と訴えたサンマ裁判の話。魚屋の女たちが、キャラウェイ相手にたたかいを挑む。それが、最高権力者・高等弁務官の命令で米側の裁判所に移される「裁判移送事件」になっていく。この裁判に注目したのが、カメジロー。フミさんたち女性のたたかいも紹介される。このたたかいが、祖国復帰の沖縄のたたかいにむびついて、あの67年のたたかいの山場になっていく。すごく、感動的。

 米軍統治下で、沖縄の人々は、どんな思いでいたのか。「マキテーナイビランドー」、翁長さんも使ったこの言葉に込められた思いを考えさせられた番組だった。

2020/02/11

「建国記念の日」に反対する2・11集会

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 朝、起きて、9日ぶりの掃除。キッチンとリビング、それから風呂やトイレ。作業部屋の整理や新聞の整理。それから、2・11集会へ。結局、日本橋公会堂に行ったけど、松戸で、趙景達さんの講演もあったので、最後までどちらに行こうか迷った。

 日本橋のメーンの講演は、加藤圭木さん。彼の話の筋はきっぱりしている。日本の植民地支配の不法と犯罪性をしっかりみすえる。もう一人は、千坂純さんが、安保のもとで、日米同盟と日本の軍事化がいまどうなっているのか、自衛隊のいまの状況もふくめてのお話。いろいろ企画の話を仕入れる。まずまずの成果。

 ただ、参加者がめっきり少ないなあ。高齢化がさらにということだろうか。だけど、その状況は、今後のうちの雑誌の状況をしめしているのだろうか。その打開の方向はまだ見えてこないなあ。ただ、わかりやすさ、たんなる「言葉」だけでは、打開できないとはまだ思っている。

 なかなか、気持ちが安定しない。どうすればしっかり日常をおくれるかなあ。

2020/02/10

しばしの…… 北の地へ

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 ちょっと、危ない感じだったので、先週の後半は、東京から脱出した。正月三が日からはじめてのオフ。ほんとうに働きづめだったので……。とりあえず冬の釧路湿原の散策。タンチョウヅルやオオワシと出会ったり。癒しの空間である。

 翌日は一転して、囚人労働ツアー。釧路には、集治監というところがあって、ここに囚人たちが集められ、強制労働がおこなわれていた。硫黄山があり、そこでの採掘も囚人がおこなっていた。安田財閥の安田善次郎がつくった硫黄運び出しの鉄道もそうだし、この地域の道路などもそうだ。安田善次郎といえば、富山である。うちの相方の育った家のあった場所の近くには安田公園があり、安田の生家があった場所。そんなつながりも発見。さらに言えば、集治監はその後、網走監獄に吸収されるのだけれど、そのあとには軍馬の育成所となり、戦後は、そこに、満洲から戻った開拓団の人たちが、移植することなる。極寒の地での開拓は、ほとんど成功はしないのだろう。ほとんど、跡形もないようなのだけれども。いずれにしろ、北海道には、朝鮮人などの強制労働の裏側に、こういう歴史がある。

2020/02/02

吉田裕先生最終講義 自分史の中の軍事史研究

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 吉田さんの最終講義に一橋に行っていた。ボクが最初に吉田さんといっしょに仕事をさせてもらったのは、ボクが20代のころ、吉田さんはまだ30前後だったと思う。それから35年ほど。結構、たくさんの仕事をお願いしてきたが、ここ15年ほどはかなりの頻度だった。

 もともと、20代のころに、藤原彰先生と仕事をさせていただいた。藤原先生のお宅にも何度かうかがった。ものすごく、貴重な体験。藤原先生の業績をまとめた、藤原・吉田対談は、ものすごく貴重な体験だった。

 吉田さんの最終講義は、自分史をふり返りながら、軍隊や軍事というものにどう関係してきたのかという視点から、軍事史研究の変遷をみていくという趣向。3つ違いという比較的同世代だけに、体験というものはよく重なっている。軍事とのかかわりもそうだし。どのように平和と軍事を考えてきたのか、個人的な体験とかかわりながら、どのように問題意識が変化してきたのか、など、自分のことも振り返りながら、共感しながら聞いていた。戦争への強い怒りは、やはり、そのベースにはある。

 長く、仕事をさせていただいたので、迷惑もいっぱいかけてきたし、いろいろ甘えてしまったことも多い。ほんとうにご苦労さま。また、今後もたくさんのことを学ばせてほしい。いずれにしろ、この経験は、ボクの宝ものでもある。

 

 

 

2020/01/31

流山に慰安所?

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 例年と同じように、昨日、学生さんたちと、靖国神社に行き、いろいろ見て回った。そして、今日はwamに。うまく、しゃべれたかは、別として、若い人からはエネルギーをもらう。

 靖国のことを若い人にどう伝えるのかは、さらに難しくなっている感じはする。なかなか厳しい兵士の、軍隊の現実や特徴をどう伝えるのか?

 午後は、しょうけい館に行く。最後に、語り部さんの話を聞く。ここもそうだけど、直接の体験者ではなく、その次の世代が語り部になっている。そのときに、継承をどうするのかは、なかなか難しい問題だなともあらためて思う。いろいろ、調べてみたいテーマでもある。

 今日は、wam。昨春から新しくなった展示を見るのははじめて。

 いま、武漢が話題になっているけど、武漢は、日本軍がたくさん駐留していて、慰安所がたくさんつくられていた都市でもある。60か所あったともいわれている。そういうことも、あまり知らずに、武漢のことをみているというもの、考えさせられたこともでもある。

 展示をとおして、隣町の流山に慰安所があったことを知る。いろいろしらべてみると、流山の中心あたりに陸軍の施設があり、柏とのあいだに、飛行場があった。そのどちらかの近くにあったのだろう。沈美子さんというかたの証言なのだが、実際にどこにあったのかは、わからない。確認はされていないのだろうけど、流山という地名がでてくるあたりは、なかなか信ぴょう性があるような気もする。そんなことも初めて知った。情報がある人がいたら、教えてほしい。そういう収穫もあった。

2018/05/03

憲法と日本人 ~1949-64 知られざる攻防~

 今日のNスぺ。ある意味渡辺ワールドの一端かもね。

Thum_01_3 憲法施行から71年。“現在”と同じように憲法改正をめぐる国民的議論が交わされた時代が、これまでに“1度”だけあった。GHQが憲法制定についての公式報告書を刊行した1949年から、政府の「憲法調査会」が憲法改正を棚上げする報告書を提出した1964年までの15年間である。今回、NHKはこの間に交わされた憲法論議に関する様々な一次資料を大量に発掘した。そこから見えてきたものは何か――。  発掘した様々な一次資料や当事者たちの貴重な証言から、この15年間の憲法論議に「現在の論点」が凝縮されていることが明らかになってきた。現在と同じく、現行憲法が「押しつけ」か否かという議論を経て「9条」「自衛隊」をどう取り扱うかに収斂されていくのである。番組では、知られざる15年の攻防を多角的に検証し、憲法をめぐる日本人の模索を見つめていく。

 戦後、改憲第一の波の時期の、復古的改憲論をめぐる攻防の話。広瀬改憲試案は渡辺さんもとりあげていたけど、ここまで、法制局がかかわっていたの。そういう意味では支配層の総意であったわけなんだよなあ。そこから時代の転換から、いまをどう問いかけるのか、なのだけどね。


2018/04/15

天皇の身体と皇位継承-歴史から考える-

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 結局、共通している現代にひきよせた問題意識は、いまの天皇のありようは、政治と距離をとり、政治権力との関係でどうのこうのという問題にはならないが、この象徴天皇制の出発点からすると、かなり現状は天皇主導でやりすぎた象徴制でしょうという感じかなあ。今後を展望した時、きちんとした象徴天皇制のありようを国民的には議論しておかなければならないでしょうというところかなあ。それは国民主権からいってそうだろうし、憲法に象徴天皇制は規定されているだけにねえ。だけど、それならば天皇制の固定化を認めるのかということにもなるとの批判もあるのだけどねえ。いろいろ勉強したいし、今度の加藤講演も期待だなあ。


2018/04/08

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

640_7 3月の末。封切り直後に行きましたよ。これは。エンドクレジットでノーラ・エフロンに捧ぐって出てくるように、ジェンダーが大きな主題の1つではあるのだけど。
 メディアと権力の隠蔽する情報をめぐるたたかいではあるのだけ。ワシントン・ポストのキャサリン・グラハムの決断に勇気をもらうし、他人事ではない。
 だけど、同時に、日本では、情報はこのように扱われない。そもそも歴史の事実をこのように記録するだろうか?官僚にとって書かれた情報は大事という建前とともに、いつでも隠蔽・廃棄・改ざんする歴史がある。戦争末期の焼却もそうだけど、戦後も典型は密約である。それを日本の官僚はつくり、政治がそれを主導してきた。それだけ闇は深く、課題は大きい。
 だけど、アメリカも、そのワシントンポストは、大統領からフェイク・ニュース非難され、お高く留まった特権階級のものと読者の信頼も揺らいでいる。そういうなかで、メディアがその役割をどう発揮するのか。
 大きな困難を、メディアの原点に立って向き合うということが、大事なんだろうなあと思った映画だった。
 


2018/03/18

平成の天皇制とは何か――制度と個人のはざまで

41qlrfd1bgl_sx343_bo1204203200_ いよいよ代替わりに、いろいろ物事がすすんでいくので、ちゃんといろんなことを頭の中で整理しなくっちゃいけないと思って、きちんと読んでみた。
 象徴天皇制というのはとても不思議な制度である。そもそも憲法の規定は、きわめて矛盾したものになっている。主権の存ずる国民の総意といっても、国民が選んだわけではないし、総意ということと、世襲ということの間はなかなか、難しい。では、明仁天皇と美智子皇后は、そこでどんな天皇として立ち振る舞ってきたのか。
 あらためて、いまの象徴天皇制ということの内実が、とりわけ平成の時代につくられて、天皇自身や皇后が主導的にその像をつくってきたことは驚かされる。そこで肥大化したのは、公的行為というものであり、さらにいえば、私的行為とされる宮中祭祀も肥大化している。そこから、見えるのはやはりある意味で「君主」としての自覚でもあるのだ。
 その像は、かなり日本国憲法の想定とは違う。その危うさと、さらにそれを支える国民意識との乖離という危うさ。平和意識の強い天皇というイメージも、実は政治の大きな枠組みのなかにある。天皇の問題は、やはり政治的な問題。この問題をどう議論していくのか。さまざまな乖離があるなかで、どう議論するのか。しかし、いまだからこそ、あらためて、この問題についてのきちんとした議論をすべきときにあるのは同感。さて、どう料理しますかねえ。

2018/02/02

ペリリュー 楽園のゲルニカ 1~3

61kuk7wol_sx350_bo1204203200_ ガイドをするにあたってということもあるけど、この漫画を読んでみた。吉田さんも、あとがきで書いているけれど、ペリリューのたたかいは、徹底した持久戦をおこなって、米軍がてこずったことから、日本軍の強さということで称賛されたりするのだけど、実際のペリリューのたたかいはどうだったのか。そのことが、コミカルな可愛い絵柄で、しかし、内容的には、リアルに描かれる。もちろん、ほんとうの戦争の地獄には程遠いのだろうけど、その地獄について想像力もかりたてられて、ものすごくリアルな感じで迫ってくるのだ。いろいろ、当時の戦場を知るうえでポイントになるようなこともしっかり描かれていて。これはとてもおすすめの漫画だな。4巻が待ち遠しい。


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