沖縄

2025/06/12

那覇市議、疎開記述に誤りがあると持論 対馬丸記念館の展示に 館長「間違っていない」

 朝から体が重め。夜中から、暑さを感じて、寝苦しかった。いよいよだなあ。

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 きょうは朝から、「あんぱん」にひきこまれる。「この戦争さえなかったら」をくり返す千尋の言葉!!!ものすごく迫ってくる。

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 午前中は、先の企画の資料読みと相談電話となどなど。思ったようにはうまくいかないなあ。まあ、コツコツ考えるしかないのだけど。残りの少なさを自覚して、しっかり、しっかりというとろか。

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 さてさて、午後からは座談会①の収録。走りながらの企画なのでかなりの厳しさがあるのですが、わりあいと、気心も知れている人も少なくなく、いろいろ相談しながらなんとか収録。ここからはボクの頑張りです。

 

 タイムスは社会面で、新報は1面と社会面で。犬笛とはよく言ったもので、西田発言に誘発されて、こんな発言まで出てくる。

那覇市議、疎開記述に誤りがあると持論 対馬丸記念館の展示に 館長「間違っていない」(沖縄タイムス)
 戦時中の疎開について説明した対馬丸記念館(那覇市若狭)の展示パネルについて、那覇市議の大山孝夫氏(なは自民・みんなの協働!)が11日、「間違っている記述がある」との見方を示し「学習施設として適切でない」と持論を述べた。市議会6月定例会の一般質問で発言した。

 大山氏が問題視したのは、同館が疎開について「軍の食糧を確保し、戦闘の足手まといになる住民を戦場から退避させ、果てしなく続く戦争の次の戦力となる子どもを確保することが真の目的」などと説明した展示パネル。

 大山氏は「住民を戦場に巻き込まないということが真の目的。間違っている記述は適切でないし、疎開や避難に関する誤った見識が生まれるのではないか」と主張した。「これを見た児童生徒が兵士になるために避難するんでしょうと言われた時に、私たちは何をもって違うと説明するのか」とも述べた。……

 これに対し、沖縄国際大学非常勤講師の吉川由紀さん(!)は「戦時中の社会状況を踏まえて展示資料が出来上がった。平和憲法があって徴兵されない現代と当時の社会は違う」と指摘。吉川さんは、国は1944年6月30日に「学童疎開促進要綱」を閣議決定し、「次代の戦力を育てる」と疎開を進めたこと、県内で翌7月に開かれた臨時校長会で県の幹部同席の下、「初等科三年以上の男子は将来の大事な人的資源」と確認し、日本軍に協力するため疎開を進めたと説明している。平良次子館長は「館の展示は間違っていない」と反論。「当時のさまざまな国の方針によって疎開が進められ、生き残った人も苦しみを抱えながら戦後を生きてきたことを学んでほしい。疎開をしないでいいような世の中をつくっていくことを考えて」と、ほんとうに、県民がみんなで気づき上げてきたものをしっかり、学んでほしいと思う。

 そういう点で、朝日のオピニオン欄で、攻撃された住民目線の沖縄戦の教訓 歴史学者が読む「ひめゆり」発言」で戸邉秀明・東京経済大学教授が、西田発言の意図を読み解いているのは、一読の価値があると思う。

 

2025/06/09

前衛7月号ができています。

 午前中は、通院。体重が2KGほど減っていたのはなぜ? あとは、資料読み、短い原稿書き、電話などで、企画の調整や相談。来月以降の原稿の相談メールを数本。あとは頼まれ仕事をやる。

 

 結構、蒸し暑さはこたえる。昨夜は寝苦しかったし。ここから、どんどんしんどくなるのかなあ。

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 お昼に、沖縄県の米軍嘉手納基地に隣接する嘉手納弾薬庫地区にある不発弾保管庫で保管していた不発弾の状態を確認中に爆発、自衛隊員4人がやけどなどのけがをしたというニュースが。自衛隊と米軍の共同使用区域で、保管する場所があったようだけど、弾薬庫の近くでの爆発はやはり怖い!というか危険すぎる。いったいどういう状態なのか。まだまだ、沖縄での不発弾の処理は続いているだけに、ありようがどうなのかは気になる。住民に被害はなく、自衛隊員もいずれも命に別条はなく、右腕と左ほほに擦り傷だとか、左手にやけどを負った等で、重症ではなかったようで、それは不幸中の幸い。
 さて、前衛7月号ができています。
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 ボクの担当は、まずがSTOP!大軍拡。竹内論文では、この3年間の予算での大軍拡の到達点を明らかに。本予算(防衛省とそれ以外)と補正での積み増し、それがいかに国民生活を圧迫すると同時に、将来にもつけを回している。そして、日米の軍事産業を潤しているのか、対米従属の仕組みも含め明らかにする。小沢論文は、憲法学から見た大軍拡予算。そもそも、民主的な、立憲的な財政のあり方からみてどうなのか。防衛財政確保法なるものが、そこからどれだけ逸脱しているのか。あまり、議論されてこなかった点だけに、貴重な議論。ある人がこれを読んで、なぜ、菅さんは小沢さんを学術会議の会員にしなかったのかがわかると、彼は小沢さんが怖いのだと。なるほどなあ。吉田論文は、小田実の難死の思想から、大軍拡を考える。戦争がもらたす理不尽な死。いまの朝ドラを見ていても、そう思うところ。それが今目の前まできている、そして、他国にもそれを押しつける。そして、4本目の秋林インタビューでは、ジェンダー視点から見た戦争を。フェミニズム平和学とはないか、平和なくしてジェンダー平等はないということと同時に、ジェンダー平等なしに平和はないという力強い議論は、ぜひ、読んでみてほしい。
 戦後80年は、沖縄戦。県史や、地域史にかかわる吉川さんに聞いた。ちょうど同時的に、西田発言があり、沖縄県民の戦後のなかでの、沖縄戦の記憶のとりくみが何をつくってきているのかという視点から、発言批判もしてもらった。「軍隊は住民を守らない」その強い思いがどうつくられてきているのか。しっかり読んでほしい。
 そして、大学・学問の危機打開の展望を語るシンポジウム。本田、光本、丹羽、山添と、豪華でかつ、最前線にいる人たちによるシンポだけに、読み応え十分。おりしも、学術会議法案の審議中。しかも、大学でおこっていること、とりわけ、私学の危機的状況の報告は、認識を改めさせられる。ほんとうに、岐路にある大学と学問。これも、必読でしょう。
 ボクが先月、大変疲れた理由です(苦笑)。

2025/06/06

平和教育「とても有意義」「良かった」が過去最高88・1% 基地への抵抗感はやや薄れ アンケート と 自民・西田議員の「ひめゆり」発言、生徒の8割が知らず 沖縄県立豊見城高 平和学習講師「戦後史を学ぼう」

 ふー。今日は、朝から北の国のアパートの掃除をしっかりして、あとはいろいろ資料読み、そして頼まれ仕事をいろいろ考える。昼には、さわやかな北の国から

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関東へ。職場を空から眺める。

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 こちらでは、早速、座談会①の設定。まだまだ進まない。うまくいきますように。

 

 こっちに戻ってくると、いろいろ仕事のうえでも(政治の現実のうえでも)、私的にも厳しい現実に引き戻される感。ググっと、体が緊張する。

平和教育「とても有意義」「良かった」が過去最高88・1% 基地への抵抗感はやや薄れ アンケート(琉球新報)
 沖縄歴史教育研究会は4日、2025年度の「平和教育に関する高校生アンケート」の結果を公表した。戦後80年で平和への意識が高まっていることなどにより、「平和教育についてどう思うか」の設問は「とても有意義」「良かった」という肯定的な回答が88・1%で過去最高を更新した。「沖縄戦を学ぶことをどう思うか」の設問は「とても大切」「大切」が94・8%で過去2番目に高い結果が出た。

 平和教育や沖縄戦の学習に意義を感じているとの回答が大半を占めた一方で、沖縄にある米軍専用施設の割合について全国の「約70%」と正しく答えられたのは47・3%で半数を割り、20年度の前回調査から正答率が15ポイント低下した。米軍基地の存在をどう感じるかを問う設問では、抵抗感の薄れが読み取れる部分もあった。……

 沖縄の平和教育の分厚さを感じる一方で、現実に近い部分は、なかなか難しさがあるのだと思う。複雑な若者の意識も形成されるんだろうと思う。

自民・西田議員の「ひめゆり」発言、生徒の8割が知らず 沖縄県立豊見城高 平和学習講師「戦後史を学ぼう」(沖縄タイムス)
 沖縄県立豊見城高校(仲地範禮校長)で5日、慰霊の日を前にした講話会があった。事前の全校生徒アンケート結果が発表され、自民党の西田昌司参院議員によるひめゆりの塔に関する発言が話題になっていることを「まったくわからない」「あまり知らない」生徒が計79・8%に上った。

 アンケートは平和学習講師の仲本和さん(25)が実施し、760人が回答した。「国防政策は政府に決定権があるので個人の意見は関係ないと思うか」との問いに「そう思わない」「あまりそう思わない」との回答が東京の生徒で計73・7%だったのに対し、同校では計23・9%にとどまった。……

 平和意識の強さの裏側に、現実の影響がこれだけ色濃くは影を落としている。さらに言えば「アンケートではこの他、「国際情勢が悪化する中、どのように平和を維持するか」も聞いた。同校では「外交」53・3%、「抑止力」37・0%、「敵基地攻撃能力」9・7%の順だったが、米軍基地が集中する中部の高校では「抑止力」42・7%、「外交」38・2%、「敵基地攻撃能力」19・1%となり、結果に差が出た」と、基地の街の厳しさは尋常ではないのだと。

 それだけに、大人の責任、大人がやるべきこと、そして、若者を信じて、しっかり見守ることなど、いろいろ考えさせられる。

2025/05/26

シリーズ 核の80年(1)核拡散 恐怖と不信の連鎖

 籠城2日目。籠城終了。とにかくゲラ読みと、ゲラに向かう一日。なんとか終了。今月はとりわけ、たくさんのみなさんのお力で、作業は終了しました。正直、ヘロヘロ。だけど、少し前に、作業を終えている某雑誌の編集長さんが、続いて書籍3冊とか、書いているのを見て、ぼやぼやしてられないなあと反省。だけど、「げんこうよりけんこう」を合言葉に、だそうである!

 

 今日はずっと曇。思ったほど暑くはならないし……。明日もそうかなあ。

 夜は2日目は最後までやらないといけないので、遅くなる。なかなか計算があわなくって、どんどん遅くなる。精度が……。

 帰って、映像の世紀 バタフライエフェクトを見る。「シリーズ 核の80年(1)核拡散 恐怖と不信の連鎖」

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世界初の原爆実験が行われたニューメキシコの砂漠にあるトリニティ・サイトには今も多くの人が訪れる。その4年後ソ連が核開発に成功、密かに設計図をもたらしたのはマンハッタン計画に参加した科学者だった。その後も核保有国は増え続け、軍需企業は巨額の利益を上げていく。2006年には北朝鮮が核保有を認めた。ソ連崩壊後に仕事を失ったウクライナの科学者をスカウトしたと言われる。2回シリーズで核の80年を振り返る。

 見ていてそら恐ろしくなる。核実験の非情。軍産複合体の恐ろしさ、科学者の動員。ほんとうに不信の連鎖と言える核拡散。もっと根底には、支配に対する強い欲求があるのだろうけれども。いずれにしろ、この核の事態と向き合っていくのは容易なことではない、そういう覚悟が必要なのだろうけれども。

 新聞で、沖縄の子どもの貧困率。努力で改善方向にあるとはいえ、しかし、実態は深刻。高度成長期の福祉、社会保障の拡充を経験していない沖縄の特殊性。ほんとうにまだまだ困難は大きい。と同時に、連日つづく、米兵による事件。ほんとうに、このことも政治の責任、国の責任として考えないと。

 考えることが多いなあ。

 

2025/05/16

沖縄・玉城デニー知事、県平和祈念資料館の内容変更を否定 参政党県連の「知事によって左右」発言を受け

 鼻ジュンジュンの反動で、今日は一日だるかった。暑いし。

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 九州で梅雨入りとか、北見で30度とか。釧路は15度なのに……。日本の気候はどうなっているのかなあ。

 日本では物価高、世界ではトランプショックが象徴だけど、政治も社会もすっかりおかしくなって、つのるのは不安ばかり。ほんとに、みんなはどんなふうに感じ、考えながら暮らしているのだろうか? うーん、腹を据えて、ほんとに今度こそ、腹を据えて勉強しなくっちゃいけないんだけどなあ。人生の終盤戦をどう生きるのか、だよなあ。迷惑を最小限にしつつ、しっかりしないと。

 

 今日は、とにかく、まず朝から、来月インタビュー①の内容相談メールを送る。それからインタビュー②の原稿づくり。やっとだいたい形になってきたかなあ。最後、仕上げの修正をしっかりして、明日の午前中には発信したい。土日は以前に勢いで決めていた取材をしっかりして、先をしっかり考えないと。勢いで決めてしまって反省はある……。(;´д`)トホホ

 

 さて、

沖縄・玉城デニー知事、県平和祈念資料館の内容変更を否定 参政党県連の「知事によって左右」発言を受け(沖縄タイムス)
 沖縄県の玉城デニー知事は16日午前の定例会見で、参政党県連の井下賢也政策参与が県平和祈念資料館の展示内容を「知事が変わるたびに内容が左に行ったり右に行ったりしている」などとした発言について、「2000年の開館以来、就任した知事の意思で(展示内容の変更は)行っていない」との見解を示した。

 ひめゆりの塔(糸満市)の展示を「歴史の書きかえ」とした自民党の西田昌司参院議員の発言については「沖縄戦体験者、遺族、県民の心を深く傷つけた。極めて残念で憤りを禁じ得ない」と述べた。……

 参政党は何を言いたいのか? 知事の言う通り、いまの資料館は開館以来展示は変わっていない。以前あった右翼的な資料館を県立に改変し、大きく展示内容が変わったことを言いたいのか? もしかしたら、いま予定されている資料館のニューリアルに圧力をかけたいのかと思ってします。知事によって左右は彼らの願望でもある。たぶん、いまの資料館は一貫して右派勢力の攻撃の対象で、稲嶺知事時代に、政治介入による改変圧力があったことを思い出す。ガマのなかでの日本兵のありようの展示が当初の計画から改変されたことで、大幅な改変がねらわれていることが発覚し、県民の運動でそれは阻止されたが、そこで何があったのか、あらためて考えたいものでもあるのだけどなあ。

2025/05/13

「日本軍は県民を殺していない」 沖縄戦を巡り参政党・神谷代表 自民・西田氏の発言に同調 青森で街頭演説

 今日はいい天気。

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 正直、いろいろなことが起こりすぎ。めんどうなことはなかったほうがいいのになあ。

 法人化をすすめる学術会議法案が、衆院で可決された。とくに、そのなかで、維新の会の三木圭恵議員への答弁 で、大臣が「特定のイデオロギーや党派的主張を繰り返す会員は、今度の法案で解任できる」と述べたことはあまりにも重大。思想選別はもちろん、明らかに文系潰しにつながっていくわけで、今度の法案の本質を二重三重に示しているなあ。

 政治の世界ではいろいろなことがおこっていて、うちの(局面での)対応で、「あれ?}ということもあったりして、いくつかの方面に「文句」を言う。さらに、相談も持ち込まれて、いろいろ答える。勉強不足はダメだなあと、自らも反省する次第。だけど、同時に、そういうことを伝えていけるのだろうか? だけどなあ。

 

 この問題は終わらない!


「日本軍は県民を殺していない」 沖縄戦を巡り参政党・神谷代表 自民・西田氏の発言に同調 青森で街頭演説(沖縄タイムス)
 参政党の神谷宗幣代表が10日、沖縄戦に絡んで「日本軍が沖縄の人たちを殺したわけじゃない。にもかかわらず、日本軍にやられましたみたいな記述があるのはおかしい」などと日本軍による住民虐殺を否定する街頭演説を青森市内でしていたことが分かった。神谷氏は12日、本紙の取材に「一部軍人による島民の殺害があったことは承知している」としつつ「例外的な事例だ」と回答した。(東京報道部・山城響)

 青森駅前での演説は党代表全国キャラバンの一環。神谷氏は、ひめゆりの塔の展示説明を「歴史の書き換え」とした自民党・西田昌司参院議員の発言に関し「本質的に彼(西田氏)が言っていることは間違っていない」「ちゃんとチェックはしていないが、(私の)認識は西田先生と近いと思う」などと述べた。

 さらに「なんで日本の人たちが全国から行って沖縄を守ろうとしたのに、それを悪く言うような表記があるのか。何が歴史修正なのか」と主張。日本軍が自決用の手りゅう弾を渡すなどの例があったとした上で「そういうところだけを切り取って『日本軍が悪かった』。そんなわけない」とした。

 当時の知事だった島田叡氏については「玉砕する覚悟で兵庫県から島田さんという人が行って、(略)避難計画を進めた」と評した。……

 少数政党だけど、その党首の発言として見過ごせないのと同時に、西田発言が何を広げるのかということもよく示している。さらに行けば、この神谷発言。一連の発言の本音をよく示している。ここ数年の沖縄戦の歴史修正の動き(島田知事問題)との連続性、避難計画など現在の問題との連続性など。ぜったいに許してはいけないのだけど。タイムスは、1,2、社会面2面の扱いだけど、朝日はスルー。うーん。

2025/05/10

体験談を積み重ねて見いだした「軍隊は住民を守らない」 平和教育の専門家、西田氏の「謝罪」による沖縄ヘイトを危惧

 早朝仕事は雨。この年になると雨の配達は結構、危険。ヒヤッとすることがたびたび。

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 ちょっと時間がかかった。

 さて団地の草木も、鬱蒼としてきたなあ。

 昨日の夢は、バスのなかで眠ってしまい、どこか遠くに行って、迷っているという夢だった。朝からいろいろ疲れている???

 今日も朝から、シンポジウム①の原稿づくり。基本、形はだいたい。あとは長さの調整をどうするのか。明日中には、原稿づくりはやりきりたいなあ。月曜日には、仕上げて発信したい。原稿は4本もやってきている。読み込んだり、提稿もしなくては! 仕事山積み!!!

 

 沖縄のメディアはしっかりやっているなあ。お世話になっている山口さんの談話が沖縄の新聞に。西田の話は教育にかかわるものだったし、大事だね。

体験談を積み重ねて見いだした「軍隊は住民を守らない」 平和教育の専門家、西田氏の「謝罪」による沖縄ヘイトを危惧(沖縄タイムス)
[踏みにじられる「沖縄戦」 緊急インタビュー](3)琉球大学教授(平和教育) 山口剛史さん(53)

 沖縄戦研究は体験者の証言を積み重ねた上で、丁寧に精査してきた。それを基に「軍隊は住民を守らない」という本質を見いだしている。ゆがめてはいけないベースを築き、沖縄戦の記憶を継承してきた。だが、西田昌司参院議員はその事実を見ようとしていない。「自虐史観を克服する」と、自分にとって都合のいい歴史観を述べている。学問的にも、沖縄の平和教育の積み重ねに照らしても、受け入れられる姿勢ではない。

 「米兵にも日本兵にもいい人がいた」と一面だけを捉える人がいるが、沖縄戦の本質、実相を知らずにそう考えるのは危険だ。事実を基に背景、構造的な問題を学ぶ。その繰り返しが大切。固まった歴史観を解きほぐすことにつながる。

 西田議員にはぜひ、体験者が伝えてきたリアリティーに向き合ってほしい。例えば日本兵だった人が表向きは誇りを持ったように見えても、実は心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんでいるかもしれない。個人の歴史に沖縄戦がどう刻まれているかを掘り下げると、戦争がいかに醜いか、人が人でなくなるかが見える。それが戦争を知るということ。……

 結局、認識を豊かにしていくには、さまざまな個々の聞き取りの集積しかない。そういうとりくみが沖縄でおこなわれていて、その集積を生かした教育実践が積み重ねられてきたということ。そういうなかで、「軍隊は住民を守らない」ということを見出した。そういう沖縄の取り組みを西田氏自身は見ていない。だから、カッコつきの謝罪だけをしてその場をつくろうが、事実認識は撤回はしないと。

 こちらのメディアは、どこまでがんばれるのかなあ。ほんとに、沖縄戦をめぐる歴史修正、歴史否定、ねつ造はくり返されている。良識的な放送人から島田知事についての歴史修正は平然とおこなわれたし、それへの批判は本土メディアではほとんどなかったし……。ほんとに無関心だから。くり返すが、いま問われているよなあ。

 

2025/05/09

自民・西田議員、「歴史の書き換え」発言を削除 「非常に不適切だった」と沖縄県民に謝罪

 やっぱり、慌ただしい。昨日は、会っておかないとと思っていた人にあえて、とてもよかった。宿に戻って、いろいろ自分のかかえているものの大きさに、ちょっと心がしんどくなって、飲みなおすと、飲み過ぎてしまった。今日は、午前中、近場の少し戦跡を歩く。

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 いずれにしろ、例のよって、収録をし、会わなければいけない人に会い、それでトンボ帰り。夕方にはすでに東京。以前のようにいろいろ見に行ったりという余裕はすっかりなくなったなあ。家に帰れば、すぐ家事と仕事。明日は早朝仕事だし。ほんと慌ただしい。

 来月インタビュー①を設定できそう。この夏までがいちばんの試練だろうし。

 

 仕事の方は、シンポジウム①の原稿づくりだけど、あまりすすまず。ここにきて、思っている以上に体がお疲れモード。膝との付き合いもいろいろ難しい。うーん。

 

自民・西田議員、「歴史の書き換え」発言を削除 「非常に不適切だった」と沖縄県民に謝罪(沖縄タイムス)

 自民党の西田昌司参院議員は9日午後、参院議員会館で記者会見し、ひめゆりの塔(沖縄県糸満市)の展示を巡り、「歴史の書き換えだ」などとした自身の発言の一部について「非常に不適切だった」とした上で「訂正、削除させていただく」と述べた。

 西田氏は発言に対する批判を受け、県内にいる知人に依頼し、改めて事実関係を調べたと説明。

 ひめゆりの塔について「県民の皆さまにとって本当に耐え難い、大きな苦しみの歴史、大きなトラウマとなっていることを改めて痛切に感じた」と話し、「丁寧な説明なしにひめゆりの塔の名前を出して講演したこと自体、非常に不適切だった」と強調。……

 この人は、問題の発言も、まったく大雑把で、事実にもとづかない、内容のないもので、ただ、相手を攻撃するだけのものというものだったけど、謝罪も軽いなあ。何が問題なのかについては、非常に表面的というか、避けているんだよなあ。それだけに、メディアの報道の仕方もとわれるというもの。

 沖縄戦の研究者のところに、テレビ局から取材のお願いがきているのを目の当たりにしたかと思うと、今日は、ボクのところに沖縄戦研究者の連絡方法の問い合わせが、くりかえし来たり。自分たちも、この期に、しっかり、学びなおしたり、問題の本質を考えたりしたいところ。

2025/05/08

在日米軍 性的暴行2070件 横須賀突出 半数は沖縄県内 8年間の申告数

 昨日も今日も基本は、シンポジウム①の原稿づくり。なんというかがんばっています。だけど、今日は南の国への移動。北の国からは3000キロ??? 一言で言うと蒸し暑い。

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 インタビュー②の収録は、予想にたがわずというか予想事情に、楽しかった! その後の、この地の友人との飲み会も、楽しく。こういう人たちとの関係で、このしょうむない面白みのない人間はいかされているなあと痛感。宿は大浴場ありで幸せ。山積みの仕事に向かいぞって、エネルギー充填。明日は少しだけFWして、昼の便で関東に帰ります。

 本当は昨日アップしたかったテーマ。

在日米軍 性的暴行2070件 横須賀突出 半数は沖縄県内 8年間の申告数(しんぶん赤旗)
 2013~20米会計年度(12年10月~20年9月)の8年間に在日米軍で申告された性的暴行の件数が2070件に達することが、米国防総省が米国内外の基地ごとにまとめた統計報告書で明らかになりました。そのうち、約46%にあたる949件が在沖縄米軍で報告されています。

 基地ごとで見れば横須賀(神奈川県横須賀市)が404件と突出しており、嘉手納(沖縄県嘉手納町など)の227件が続いています。軍種別では海兵隊886件、海軍663件、空軍419件、陸軍102件となっており、海兵隊での発生率がきわめて高くなっています。

 報告書は加害者・被害者の性別や属性について記述していませんが、米国防総省が年度ごとに出している別の報告書によれば、被害者の9割近くは女性米兵です。ただ、在日米軍内で申告された事件には、被害者が「外国人」となっているものもあり、日本人が基地内で被害に遭った事件が申告されている可能性は濃厚です。また、基地内で性的暴行が多発する実態が放置されれば、必然的に基地外で民間人が被害に遭う危険が高まることになります。…

 そもそも、この数字そのものは申告によるものだから、実態はこの数倍。そういう軍隊というもの、とりわけ、支配地域への駐留における性暴力は、ものすごくよく考えたいところ。課題は山積みである。がんば!

 

2025/05/06

自民・西田氏の「ひめゆり歴史書き換え」発言、県議会が抗議へ 自民県連の動向注目 沖縄

 GW最終日も、通常モードで起き、朝から家事して、ちょっと余裕がないので、掃除はパスして、ひたすらシンポジウム①の整理作業。そろそろ原稿づくりにとりかからないといけないのだけど、何分、分量が多いので。とにかくかなり集中してすすめる。夕方にはちょっとパンパン。仕事して、家事してが基本GWの過ごし方。まあ、釧路で日帰り温泉に行ったのと、関東で映画にいったのが、GWらしい過ごし方か。というわけで、ほとんど疲れはとれていない。もともと、肉体的な疲れがある感じではないので、じわじわーっと、心身を弱らせている感じだな。大切にする試行錯誤をしなくてはいけないが、明日からは通常勤務で、すぐに出張(インタビュー②収録)もあるなあ。膝の痛みをとるには、少しは静かに動かずにいたほうがいいんだろうけど、買い物も、立ち仕事もしないとねえ。

 そうこうしているうちにどんどん季節もすすんでいく。

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 これからの残り少ない人生のしっかりした選択もしなくてはいけないので、そのことを視野に入れて、いろいろ動かないと。

 だけど、昨日、渋谷や新大久保を歩いていて、こういう世界と自分との距離の遠さをものすごく感じたのだけど、それをどう理解したらいいのか。そもそも、いまの社会(世界)と自分とのあいだの距離をどう考えればいいのか? もちろん社会(世界)は一様ではなく、ほんとに多様で、さまざまなのだけれども、では、いま自分はどこにいるのだろうかと。

自民・西田氏の「ひめゆり歴史書き換え」発言、県議会が抗議へ 自民県連の動向注目 沖縄(琉球新報)
 自民党の西田昌司参院議員が3日に那覇市内で開かれたシンポジウムで、糸満市のひめゆりの塔の説明書きについて「歴史の書き換え」などと発言した問題を巡り、県議会で抗議決議を提出する動きがある。5日、複数の県政与党関係者への取材で分かった。

 西田氏の発言を巡っては、中立会派内にも発言撤回を求める声が上がるなど反発があり、文案によっては、超党派で一致して可決される可能性がある。野党の自民県議からも批判が上がっており、党県連の動向も注目される。与党各会派は6日にも協議を開始する。

 与党第1会派・てぃーだ平和ネットの山内末子会派長は「地獄をみた沖縄戦の歴史、記憶を否定する発言は断じて許せない。戦没者を冒涜〔ぼうとく〕し、遺族や県民を愚弄〔ぐろう〕している」と批判した。その上で「自民県連は個人の責任にせず、発言を撤回させるべきだ」と求めた。……

 こういう県民共有の歴史的体験を否定するような、歴史修正は許されることではない。では、その沖縄の思いは、いま日本のなかでどういう位置にいるのか。ぶれてはいけないなとも思う。翁長さんが言っていたな、政治家はぶれても、県民はぶれないと。ぶれないでいることと、差を、溝を埋めることと。うーん。いろいろ挑むだけだけど。

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