経済

2020/04/07

緊急事態宣言

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 記者会見を聞いていても、気が滅入るし、これから展開される報道について考えるだけでも、気が滅入る。

 記者会見は特段新しい話があるわけではない。結局、いま、私たちはどこにいるのか、それが根拠をもって明らかにされるわけではない。1万人、8万人の感染が予想されるとかいっても、その根拠となるのは、あの、グラフなのか??? そして、その感染をひろげないための対策というものが、ほんとうに効果があるのか、実効性があるのかなどの根拠もあいまい。

 人の移動を8割にというが、そもそも、GOEGLEの調査でも日本の場合は、大きいのは「仕事」ではないか。安心して、「仕事」に行かない、在胎ワークができる環境づくりには言及は結局ない。

 給付など、大胆な経済対策を打ったという。所得補償はきわめて限定されているし、これまでと比較して、給付が用意されているようだけど、1度きりの給付で、生活が支えられ、「仕事」に行かないですむのか。その予算規模からみて、必要な人にゆきわたるのか。むしろ、最後に書かれている、経済対策が目立つ。ああ、やっらり経済優先かと。ほんとうに、大胆に、みんなの生活を守る政策と取り組みが必要だ。かつての派遣村のような取り組みも含め。そういう呼びかけが、政治から発信されないといけないのだけどなあ。

2020/04/05

パンデミックが世界を変える?

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「緊急対談 パンデミックが変える世界〜歴史から何を学ぶか〜」

パンデミックとなった新型肺炎。人類はいま大きなチャレンジを突きつけられている。これから社会はどう変わるのか。ウイルス学、感染症史、日本史、世界史など各人が独自の考えとフィールドを持つ識者たちが集い、人類の今と明日についての思索を披露しつつ徹底的に対話する緊急特番。【出演】ヤマザキマリ、磯田道史、山本太郎、河岡義裕

 

 昨日のETV。たしかにこのコロナとのたたかいは、世界史的な事件でもある。そういう視点から、大きな議論は必要。だけど、このタイミングでの議論はなかなか難しいところ。

 パンデミックは世界を変えるのだろうか。たしかに、できることなら、世界が変わる契機になればいいとは思う。

 だけど、なかなか、そういう議論をするときに、文明論的なものに終始して、現実の政治のぶつかり合いが隠されてしまう。

 現実の政治のぶつかり合いは生々しい。所得補償が象徴的であるわけで…。

 この面でも大きな変化が生まれるのか? いろいろ考えるできことがあるのだけど。

2020/03/31

市民の生活は、ほんとうに傷ついてしまわないのか

 さまざまな発言が続く。だけど……。

小池都知事が緊急会見、改めて夜間外出自粛呼びかけ(TBSニュース)

 東京都の小池知事が緊急の記者会見を行い、バーやナイトクラブなどで新型コロナウイルスへの感染が疑われる事例が相次いでいるとして改めて、夜間の外出自粛を呼びかけました。

 「今がまさに感染拡大を抑えられるかどうか、その重大な局面です」(小池百合子東京都知事)

 小池知事は、夜間から早朝にかけて営業する飲食店などで感染したことが疑われる事例が多発しているとして、若者についてはカラオケやライブハウス、中高年についてはバーやナイトクラブなどに行くことを控えるよう呼びかけました。

 また、現在都は感染拡大に備え500床の入院医療体制を確保したとしていて、最終的には4000床の確保を目標にしています。医療体制がひっ迫した場合、軽症の人などは、自宅や宿泊施設での療養をお願いする場合もあるということです。

 東京都は、30日も13人の感染が確認され、感染者は全国最多の444人となっています。

 だけど、もう一つ信頼がおけないし、議論がまとまっていかない。なぜだろうか。

 ほんとうに、専門家も含めて、認識があるていど一致して、そのことを説明するという感じではなく、いかにもつまみ食い的な感じがする。

 そもそも、この新型ウイルスの危険性がどういうものか? そのことについても共通認識があるように思えない。致死率についてもいろいろ議論があるが、常識的に考えて、感染が広がる段階では、どんどん感染者が増えるから、単純に分母を感染者にした計算では、致死率は小さくなる。ほんとうの致死率はもっと高い。おそらく、最終的には、10%を超えるのだと思う。つまり、このウイルスは、命にかかわる深刻なものなのだという認識が共有されるできではないかということ。そこの説明がどうか。このことは、結局、個人補償に踏み込まないことと裏腹のような気がするなあ。昨日の記者会見でも、バーやクラブへの「入店を自粛」という言い方。「営業を自粛」ではない、だから補償はしないということか、あまりにも政治の責任回避の言い方に、悲しくなる。

 では、どういう対策をしたいのか? 病床を4000目指すと言っているが、ほんとうにそれで大丈夫という根拠がしめされない。東京都の人口は1300万。集団免疫が7割でという仮定をしても、900万人の感染が必要。うち8割が病状を伴わないとして、180万人が病状がでる。この集団免疫を一定の期間をかけてと考えると、1年として、入院が2週間として、それだけでも7万以上の病床が必要になる。重症者だけの入院としてもとても、4000ではということになる。では、感染をいっそう抑え込むという対応をしようとしているのか。そしてワクチンの開発をまつと。となれば、1年以上の長期戦になる。となると、経済活動のあり方、市民生活のあり方、子どもの教育のあり方、福祉などのあり方などなどもふくめて、より新しい対応が必要となる。そういう、方向性がどうしても見えてこないのだ。そのあいだに、市民の生活は、ほんとうに傷ついてしまわないのか?

 つらつらと、記者会見以降の動きで考える。

 

2020/03/26

オーバーシュート? 非常事態宣言?

 一気に、東京の状況が変わってきた。昨日の41人は衝撃をあたえている。これまで、検査していなかったらじゃないのかとか、いろいろな批判はその通りだと思うけど、かなり爆発的な勢いで、感染が広がっていることは、否定ができない状況なのだと思う。もはや、そのことを前提に考えるべきなのだろうなあ。とりわけ感染症病床の確保はかなり緊急で深刻な問題。

 先週のNHKスペシャル「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」などを見ていても、なかなか頭がいたい。封じ込めの困難さはわかるが、政府の専門家会議の委員の言うような、発生を管理するいわゆる「ピークカット」などは、全く矛盾に満ちた、机上のやり方で、結局は、切り捨てにつながりかねない現状がある。少なくとも、国の政策が、一人ひとりの命や生活を大事にするという視点になっているとは思えないのだ。

 しかし、一気に、オーバーシュートに近づいた感じで、東京をはじめ、首都圏で、外出を自粛するようにと言う要請が出されている。今日は、スーパーでレジ1時間待ちとか、パニックが広がりつつある。いよいよ、「非常事態宣言」ということもささやかれる。そもそも、いまの自粛は、法律にもとづいたものではない。そんなことが許されるのかという法律家の批判もある。だけど、「非常事態宣言」には、根強い批判もある。結局、特措法そのものが、とても建て付けが悪い法律で、国の責任を十分に問うものになっていないからだろう。「責務」ということがくり返しのべられているが、限定された対策の方向のみで、そこからは国による「人権」の制限がめだってしまう。そもそも、いま国の責任とは何かは、実は、その全体像はどこでも語られていないのだ。そこから、こうした矛盾した状況になっている。ならばやっぱり、国の責任を明らかにする、いま政治が何をなすべきか、明らかにするということが求められているのだろう。

 いずれにしろ、命と生活を守る政治、弱い者が困らない政治がいまほど問われているときはないということを心したいと思う。

2020/03/03

コロナ 一斉休校を前に ちょっと考えたこと

 いろいろニュースなどを見ていても、今回の事態は、社会全体の国民・市民の生活を支える政策の脆弱さを露呈しているという感じがしている。教育の分野でも、子ども・若者政策の脆弱さが、休校をめぐって浮上しているのではないか。学童保育は、低予算で、かなり条件の悪い中、必死で放課後を支えてきたけれど、とうていこうした事態に、子どもを支える条件はない。ボクらが学童の運営をやっていたとき、インフルエンザの学級閉鎖のとき、朝から子どもたちをあずかっていたけど、今度の事態で果たして学童をあける決断ができるのかは考えさせられる。

 学校が最後のセフティーネットとかいう人がいるけれど、こういう役割をはたせないように、学校は傷つけられ、歪められ、いまにいたっているのが現実ではないか。

 それは、学校に限らず、いたるところに同じ問題がある。非正規や、雇用によらない雇用などのもとで…。

 だから、そういう現実をふまえて、今子どもたちのために何が必要なのか、何ができるのかを考える必要があるように思う。たくさんの人の共同が必要なように思う。

2020/02/23

車中の人々 駐車場の片隅で

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 私たちに身近な「道の駅」。実は夜になると様相が一変する。片隅に目立つのは目張りをした数々の車。長期にわたり駐車場を転々とする「車中生活者」の車だ。レジャー目的とは違い「年金だけでは家賃が払えない」「DVから逃れるため」など、それぞれに深刻な事情を抱えていた。小さな車に家財道具を満載し、狭い車内で身体を丸めて眠りにつく。
 公式な統計はなく、NHKが全国の道の駅などを独自に徹底調査。すると、車中生活の末、体を壊し、命を落とす事例も出てきていることがわかった。ある道の駅の従業員は「もはや車中生活者の死を珍しいと思わなくなった」と明かす。
一方で車中生活者=貧困と、ひとくくりにできない一面も浮かび上がってきた。ふとしたきっかけで社会や家族から逃避し「車という逃げ場」に駆け込み、安住する人々がいた。
 社会から離れ彷徨い続ける車中生活者。その存在は社会の何を反映しているのか?徹底した現場ルポで迫る。
【語り】玉山鉄二

 

 どう受けとめればいいのか。問題は、ホームレスではあるが、同時に、ひきこもりの様相もある。問題の所在は多様であり、根底に貧困がありつつ、複雑である。しっかり向き合って、社会のありようを、考えなければいけない問題。

2020/02/10

しばしの…… 北の地へ

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 ちょっと、危ない感じだったので、先週の後半は、東京から脱出した。正月三が日からはじめてのオフ。ほんとうに働きづめだったので……。とりあえず冬の釧路湿原の散策。タンチョウヅルやオオワシと出会ったり。癒しの空間である。

 翌日は一転して、囚人労働ツアー。釧路には、集治監というところがあって、ここに囚人たちが集められ、強制労働がおこなわれていた。硫黄山があり、そこでの採掘も囚人がおこなっていた。安田財閥の安田善次郎がつくった硫黄運び出しの鉄道もそうだし、この地域の道路などもそうだ。安田善次郎といえば、富山である。うちの相方の育った家のあった場所の近くには安田公園があり、安田の生家があった場所。そんなつながりも発見。さらに言えば、集治監はその後、網走監獄に吸収されるのだけれど、そのあとには軍馬の育成所となり、戦後は、そこに、満洲から戻った開拓団の人たちが、移植することなる。極寒の地での開拓は、ほとんど成功はしないのだろう。ほとんど、跡形もないようなのだけれども。いずれにしろ、北海道には、朝鮮人などの強制労働の裏側に、こういう歴史がある。

2020/02/06

プロフェッショナル 仕事の流儀「虐待・貧困支援 高橋亜美」

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 高橋さんのお話しは、何度か聞いたことがある。相方が、パネラーとして同席したこともあるし、学生さんたちをつれてお世話になったこともある。ボクも本も読んでいる。しかし、知らないことも多かった。「寄り添う」ということがテーマ。児童虐待をうけ、大人になってなお、かつて受けた虐待の傷に苦しむ人を支援する。養護施設を出る18歳を超えると、社会的支援の仕組みがない。そうしたなかで、つくられてきた自立援助ホームであり、長期わたった支援をすすめるためにつくられたのがアフターケア事業である。彼女が受ける相談の内容は重い。

 支援のあり方も大きなテーマ。彼女の支援は、ある意味で踏み込む。ただし、押し付けではなく。それは、彼女自身の体験ということからもきているのだろうと思う。子どもの頃に受けた傷や、友人の「死」。ここは、自分の問題としてもいろいろ考えさせられる。その自分語りは、いろいろ迫ってくるなあ。

 若者の生きる世界が変容しているなかで、支援のあり方も考えさせられる。それも、少し、考えた。

 まだまだ、知らなければいけないことも多いなあ。

2020/02/03

子どもの貧困対策法・大綱の見直しを受けて-市区町村の子どもの貧困調査を考える

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 久しぶりになくそう!子どもの貧困ネットワークの取り組みに参加してきた。子どもの貧困基本法が改正され、大綱ができ、この分野の取り組みは大きく前進している。素人目にも、子どもの権利に言及され、意見表明などに触れられているだけでも画期的だ。ただ、法律そのものは、政府をしばらないもの。そこから大きな課題が生まれるのだけど、地方自治体、市町村で、「計画」策定が「努力義務化」されたことで、地方の取り組みが注目される。調査をおこなって、計画へ。昨日の集会では、鹿児島市、越前市、世田谷区が取り上げられていた。その取り組みはなるほどなあと思わせる。とりわけ、越前市は、規模がいちばん小さいこともあり、要対協などとタイアップして、相対的には手が届くという感じはする。

 ただ、課題は、やはり多いなあと感じる。親世代の貧困の様相が大きく変わってきているはず。そこに追いつくような議論になっていくのはかなり大変な感じがする。子どもの実態も深刻、子どもを痛めつける要素も複雑になっていることにどう向き合っていくのか。とりわけ、教育などの問題は、いっそう複雑。どうしても、旧来的と言えばいいのか、わりあいとこれまで取り組まれてきたモデル的な事業から、まだ、出ていってない感じもする。そういう意味で、まだまだ、始まったばかりの取り組みであるということが大事なのだろうし、さまざまな探求が必要なんだろうな。そういう視点で、探求していくことが大事なのかなあなどとも思ったりした。

2020/01/22

パラサイト 半地下の家族

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 ぐうの音も出ないです。詳しく感想を書くと、ネタバレになっちゃうから、書かないですけど、ほんとうに、気持ちが「ざわざわ」して、この映画のことをしばらく考え続けてしまう。そういう見事な映画。韓国映画の構成のすごさだと思うけど、この映画はほんとうにそう。ポン・ジュノらしく、細部にまでわたっている。そして、そのことで、「格差」ということを強烈に意識させられる。しかも、妥協なく、その現実をつきづける。やすらぎも、涙もない。ラストの悲しさ、この気持ちを、自分はどう引き受ければいいのか。考え続けさせられる映画だった。

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