経済

2017/04/23

目撃!にっぽん「高校生ワーキングプア 旅立ちの春」

 今日、朝の番組。いろいろ考えさせられた。

 6人に1人の子どもが相対的貧困とされる日本。今、家計を支えるために働かざるを得ない「高校生ワーキングプア」が増えている。幼い妹や弟のためにアルバイトで働き詰めの日々を送る女子高生は、家族のために大学をあきらめて専門学校へ進学することを決断した。一方、アルバイトをしながら兄弟2人で生きてきた男子高生は、春、そろって就職。助け合って生きてきた日々から卒業する。高校生ワーキングプアの旅立ちの春を描く。

 もっと、くわしい内容の紹介はここ。
 板垣プロデューサーのていねいな番組。ほんとうに、引き込まれる。
 兄弟で支え合う。姉妹が支える。
 でもなあ、なぜにここまで、けなげにがんばらなくてはならないのか? なぜ、家族がここまで、支え合わなければならないのか? そして、何よりも、社会保障の制度が出てこない。それはどういうことなのだろうか。

 しかし、これが日本の現実である。そのこともよく考えないといけない。
 無力感にさいなまれた。自分は何ができているのか。この現実を変えることはできないのかと。

2017/04/22

奨学金問題対策全国会議設立4周年集会

18055904_1396964713697603_34378571617991534_1397161893677885_1021883_2 今日の午後は、ここ。あれ、午前中はどうしてたっけ。そうだ、資料の収集とメール。午後の集会は、まず、「奨学金地獄が日本を滅ぼす!」と題して出版記念対談 大内裕和氏×岩重佳治氏。さすが弁舌がたつ、お二人だけに、本の内容の核心的な部分をしっかり押し出して、とてもおもしろかった。奨学金による困難の実際、そして、その根底にある学生の経済困難の変容ぶり、親と子の雇用の破壊。たとえ、給付制が導入されたとはいえ、わずか2%。この問題に、とりくまないと、ほんとうに日本はたいへんになる。
 後半は、稲葉さんから、「奨学金問題から考える『若者の貧困』」。これはオーソドックスな話だけど、ほんとうに若者をめぐる変容をどうとらえ、伝えていくのかは大きな問題。
 全体として、家庭の教育責任が肥大化している。そのことに焦点をあわせた格好。そういうなかで、その「家庭」というものが、若者をさらに苦しめる要因になっているということもいろいろ指摘されたのだ。おりしも、家庭教育支援法なるものが出てきているだけに、これをどうとらえるのか、どう議論するのかも、大きな問題ではあるのだよなあ。


2017/04/20

日本の15歳、生活不満? 11段階6.8、平均下回る OECD調査

 非常に、興味深いのではあるが、精査する能力も、時間もないなあ。

日本の15歳、生活不満? 11段階6.8、平均下回る OECD調査(毎日新聞)

 経済協力開発機構(OECD)は19日、72カ国・地域の15歳(日本は高校1年生)の約54万人が参加した2015年の「生徒の学習到達度調査」(PISA)で、生活満足度を調べた結果を発表した。満足度を最高の10から最低の0まで11段階で聞くと日本の平均値は6・8で、OECD平均の7・3より低かった。
 満足度は、47カ国・地域が回答。最高はドミニカ共和国(8・5)でメキシコ、コスタリカと続いた。最低はトルコ(6・1)で韓国、香港、マカオ、台湾と続き、日本を含む東アジアの国・地域が下位層に目立った。……

 これが報道発表で、これが報告書
 日本の若者は、社会に満足という調査が最近あっただけに、ことは単純ではないということの証明にはなるだろうけどね。学力との相関など、学力競争が、歪な形ですすんでいるだけに、ちょっと興味深い。いずれにしてもきちんと、見ないとなあ。

2017/04/12

「生活保護廃止で自殺」 立川市決定の翌日に40代男性

 うーん。これは、詳しい事実を知りたいもの。

「生活保護廃止で自殺」 立川市決定の翌日に40代男性(東京新聞)

 東京都立川市で二〇一五年十二月、生活保護を受給していた四十代男性が保護廃止決定の翌日に自殺したとして、弁護士らが十一日、決定が適切だったかどうかなどの事実確認と再発防止を求める書面を都に提出した。
 遺書は見つかっていないが、都庁で会見した宇都宮健児弁護士は「保護の廃止が男性を追い詰め、将来の展望をなくして自殺に至ったのではないか」と話した。
 宇都宮弁護士らによると、市福祉事務所は一五年九月以降、男性に求職活動をするよう指示したが、従わなかったとして同年十二月九日、生活保護の廃止を決定し、通知書を出した。翌十日に男性は一人暮らしの自宅アパートで自殺した。
 男性は生前「死にたい」と発言するなど、うつ症状が見られたという。
 書面で弁護士らは、就労支援が適切に行われたか、自殺の恐れがあることへの検討が十分だったかどうかなどの確認を求めている。男性の死後、市議会議員に匿名の情報提供があり、経緯を調査してきた。
 立川市は「保護の廃止決定は適切に行っている」としている。

 生活保護行政をめぐる問題は、小田原の問題もそうだったけど、相当、根深いものがありそう。それだけに、ていねいな調査が必要なのだろうなあ。

2017/04/10

アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで

51ymrrb4r4l_sx336_bo1204203200_ だいぶ、世代が下の後輩くんの本。おもしろかった。アメリカの教育の本は、何冊か読んだりもするわけだけど、読むたびに驚かされる。とりわけ、近年のアメリカの教育の変化は、際立っているだけに。格差と貧困の広がりの中で、新自由主義的な教育改革が公教育、学校というものをどのように変質させているのかというのが1つのポイント。そして、もう1つのポイントは、インクルーシブ教育。いずれにしても、アメリカと日本の教育をとりまく大きな違いというものをきちんと踏まえながら議論されているので、よく考えさせられる。いずれにしろ一方で、アメリカは障がい者差別禁止の先進国でもある。そこでのインクルーシブ教育だけど、これまた単純ではない。多様さのなかで一人ひとりにどうかかわるのか、それが教育といういとなみのなかで、仲間とのつながりをどうつくっていくのか、そのなかでの発達をどう考えていくのか。新自由主義ともからみながら、その陰の部分がうきぼりになるような事態があるもとで、別の道のインクルーシブ教育が紹介される。オルタ―ナチブな教育としての、流動的異年齢教育は、教育方法、教育課程というもののあり方も含め、そうとう考えさせられるのだ。学校の姿、競争や自己肯定感とのかんっ系のなかで。本人自身が、子どもとともに、深く学校に入り込んでの体験レポートは、ほんとうに貴重なものになっていると思うなあ。ほんと、面白かった。


軍学共同反対 共謀罪を考える 大学人シンポジウム

20170409_133218 昨日は、学者の会のイベントに。前半は、軍学共同。学術会議の議論を、小森田先生が、全体の動向を池内先生が報告。学術会議の声明は、貴重なものだとボクも思うが、現状は、やっぱりなかなか難しい。大学を取り巻く状況は何もかわってないもとで…。学術会議そのものの議論も、いろいろあって、この声明の合意点が、そうとう限られたものであることも注意が必要だし。しかも、現実には応募の説明会などにもいろいろ参加があったり、現場の対応は、かなり厳しいところはある。とりわけ、理系大学の話を聞いてそう思う。そのもとで、どんな議論をしていくか。うちのような雑誌が何を発信したらいいのかは、いろいろ考えさせられるわけで。単純に考えないということを、痛感させられた。
 後半は、共謀罪と、森友問題。高山さんの話は、切れもよく、シャープで面白い。佐藤さんの森友問題もまたユニーク。教育をめぐるいまの状況のもとで、何をどう考えるのか。


2017/04/05

今村復興相「出て行きなさい」 記者に激高し謝罪

 この国はいったどうなっているのだろうか? 激高し、取材を拒否するケースが増えているのはそうだけど、より根源にあるのは……。結局、もともとの発言については、撤回もしないし、謝罪もないのだから。

今村復興相「出て行きなさい」 記者に激高し謝罪(TBSニュース)

 今村復興大臣が「出て行きなさい」と記者に激高、その後、謝罪です。
 「責任持ってやってるじゃないですか。なんて君は無礼なことを言うんだ。ここは公式の場なんだよ」(今村雅弘復興大臣)
 「そうです」(記者)
 「だからなんで無責任だって言うんだよ。撤回しなさい」(今村雅弘復興大臣)
 「撤回しません」(記者)
 「しなさい。出て行きなさい。もう二度と来ないでください、あなたは」(今村雅弘復興大臣)
 4日午前の会見で、福島第一原発事故の自主避難者への支援が打ち切りとなることについて、記者から「国に責任はなく、自主避難者の自己責任だというのは無責任なのではないか」と質問を受けた今村大臣。記者の質問に激高する一幕がありましたが、これについて、午後、謝罪しました。
 「感情的になってしまいました。改めましてお詫びを申し上げ、今後はこういうことがないように冷静・適切に対処していきたい」(今村雅弘復興大臣)
 午前の会見では、自主避難については自己責任だとして「何かあったら訴訟したらどうか」とも述べていましたが、これについては「客観的に言ったつもりだ」と釈明。発言を撤回しませんでした。

 「自主避難は自己責任」。こんなことを許していては、絶対にいけない。

2017/04/04

国選弁護人ユン・ジンウォン

640 韓国で実際に起こった事件をもとに、国家権力に立ち向かう弁護士の奮闘を描いたドラマ。2009年に韓国ソウル市ヨンサン区での再開発で、強制撤去現場に立てこもっていた住民5人が死亡した事件。主人公は、再開発地区の強制撤去現場で起こった暴動で警官を殺したとして逮捕されたパク・ジェホの弁護を担当することになる。パクは、同じ現場で命を落とした息子を守ろうとしただけだと主張。ユンはパクの言葉を疑うものの、捜査記録の矛盾点に気が付く……。裁判の過程の何とも言えない、悔しい思いが、どんどんストーリーに引き込んでいく。
 1つ。かつて、日本でも、国家は国民を欺き、支配するというような理解の仕方があった。だけど、日本では、いまや国家は無批判なものというような受けとめ方があまりにも一般的なものになってしまっている。韓国では、まだ、そうにはなっていない。権力に抗するというようなことが、一般的な正義として描かれている。そのことは、いまほんとうによく考えなければいけないのではないのか。
 しかし、映画そのものと、とっても悲しい事件。善と悪では簡単に割り切れない。弁護士と記者との緊張と葛藤の場面などもいいなあ。とても健全であり、そのことが民主主義を支える。


2017/03/28

小田原市 生活保護「あり方検討会」最終会合 受給者側に立った業務見直しが柱に/神奈川

 委員の人たちは、がんばったと思う。どこまで、それが反映されたのか。よく読みたいと思う。重大な事件だっただけに、決して、曖昧にしてはいけないし。

小田原市 生活保護「あり方検討会」最終会合 受給者側に立った業務見直しが柱に/神奈川(毎日新聞)

 小田原市の生活保護業務を担当する職員が不適切な文言の入ったジャンパーやグッズを作製していた問題を検証する「あり方検討会」の第4回会合が25日夜、同市役所で開かれた。最終の会合となり、援助の専門性の向上や、受給者の視点に立った業務の見直しなどを柱とした報告書の素案を協議。修正を加えた上で4月上旬に加藤憲一市長に提出する。
 検討会は「不正を取り締まることと、受給者の穏やかに生きる権利を守ることは『車の両輪』だ」とする考え方を基本的な視点に据えている。この上で(1)援助の専門性の向上(2)生活保護受給者の視点に立った業務の見直し(3)受給者に寄り添い、ケースワーカーが職務に専念できる体制づくり(4)組織目標としての自立支援の取り組み(5)市民に開かれた生活保護行政の実現--を提案している。
 改善策では、無記名アンケートなど当事者の声を聴く機会を設けることのほか、保護申請から決定までにかかる日数の短縮や生活保護の制度について説明した「保護のしおり」の見直しをきっかけとした全庁的な再点検なども盛り込まれている。
 会合では「受給者」ではなく「支援を必要とする人」「利用者」と改めるべきではないか、などの意見も出された。

 これが報告書案。
 しっかり、読んで、学ばないと。

2017/03/26

わたしは、ダニエル・ブレイク

640 見てきたよ。齢80のケン・ローチの怒りの一作という感じ。見ていて、怒りと、悔しさと、切なさと、悲しみと。さまざまな思いがごちゃまぜになる。ゆりかごから墓場までの国は、新自由主義改革でもうここまできたのかと。だけど、日本は、きっと、もっと、権利だとかはいいずらい。自己責任にしずんでいく。いくつかのシーンで、日本の酷さも考えさせられる。
 宇都宮健児さんが、「一番、この映画を見てほしいのは生活保護の利用者だが、今の生活保護基準では映画を観る経済的な余裕があるとは言えない。憲法25条で定められている健康で『文化的』な最低限度の生活が保障されていない」と強調されていたそうだ。そのとおりだよなあ。


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