読書

2023/09/10

書評会『教育DXは何をもたらすか―個別最適化社会のゆくえ』

 今日はたっぷり寝た。眠れるのはやっぱりうれしい。だけど、昨日、飲みすぎたせいか(笑)、変な夢を見たせいか、朝から心が重かったけど、だけど、すれはすぐにわすれてしまった。

 今日は、日曜日だけど、家にいないので、掃除はなし。朝から、インタビュー②の起こし兼原稿整理作業。なかなか時間がかなります。難しい内容なので、文章化するのに時間もかかるし、やっぱりたいへん。

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 外はまだまだ微妙な気候。ことしは、どこでも変な天気だ。

 午後からは、福祉国家構想研究会の書評会『教育DXは何をもたらすか―個別最適化社会のゆくえ』にオンラインで参加。

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 ある人から感想を求められたので、「個々の論点はおもしろかった。教育DXは、全体として何をポイントにするのかはいつも難しいなあと感じる」と書いたら、「今日?のブログは、それを結論にしないでくださいね」と言われてしまった。ので、少し違うことを書く。

 実は、インタビュー②の作業をしながら聞いていたし、そもそも教育DX本も、熟読までは言っていないし。そのことを前提だけど、こういう研究会は、報告者も知らない人がどんどんふえていくけれども、結構、個々の報告は、引き込まれることが多い。そもそも、本の執筆者そのものも、メインの谷口さんは、なんどかごいっしょさせてもらったことはあるけれども、そんなによく知っているわけではない。だけど、今日の話を聞きながら、大きく、新自由主義改革という視点で、教育DXの動きを見ていくことの重要性はよくわかったし、後半の子どもの事実や子どもの実際から、教育DXを見ていくことの大事さは、ほんとうによくわかる話は多かったわけで、そこをつなげるように分析が大事なんだると。たぶん報告にもそのヒントがあって、なによりも本のなかの谷口さんの議論が、おそらく今後、それを深めていくうえでの契機になると感じさせてくれる書評会だったように思うのだ。教育のつどいの帰り道、ごいっしょした研究者にボクは、教育DXなりICTの議論は、まだこなれていないといったのだけど、そして、討論ということになると、ほんとうにこなれていないのだけれども、それでも、ヒントがたくさんあって、いくつかの視点をもらったように思っているということだったりする。 

 

 でも、インタビュー②をすすめて、インタビュー③をやって、団地の仕事も大きなものがあって、ほんとに間に合うのかなあ。大丈夫かなあ。

2023/08/05

「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」

 今日は、早朝仕事からはじまる一日。一日、眠く、だるい。その後、少し団地の仕事をしたあと、来月企画の資料読み。ふむふむ、いろいろ考える。

 午後からは、家族で? 全障研大会を聞く。フォーラムの権利の実現では、やはり、こころに残るのが家族依存の障害者政策に対する告発。そういうなかで、寄宿舎のことが話題になるのはホッとする。もちろん、65歳の介護保険問題は重要な議論。その後。全体集会で、基調報告や記念講演を聞く、白石夫妻の講演は、『みんなのねがい』連載をふり返るもの。自分たちの実践と研究の総仕上げは、いちばんの思いは、次の世代へ、若い世代へどのように伝えていくのかという感じがする。福祉の現場での世代の問題は、大きな問題な感じがする(うちの子どもを見ていても)。そんことともふくめてだけど、障害児者の問題の情勢をどうとらえればいいのだろうか? 権利条約の流れ、自立支援法の押し返しから骨格提言、しかし、安倍内閣で困難に直面する。権利条約もなかなか難しい。コロナで全体としてたいへんさが増す中、いまはどうなのだろうか? もう少し、いろいろ聞きたい感じがするところ。

 夜は、『無限発話』の出版記念の講演会。金富子さんの話もシャープでおもしろかったけど、かかわっている若者たちの話に聞き入る。なかなか、小さな動きの未来に何があるのか、期待もし、連帯もする。

 昨日は、映画「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」を見る。

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 前編、圧倒される。ものすごい生きざまである。ヨーロッパのこういう政治の分厚さはどこから生まれるのだろうか。もちろん、なによりも、アウシュビッツの体験が根底にある。そのシーンをみながら「社会への帰還を前提としない収容」は、日本で言えば、かつての「ハンセン病療養所」そして、現在では、「入管施設」そのものだ。そういったことに、日本社会の目の前に、存在していることに、なぜこの国では鈍感なのだなのだろうか。そのことにも気持ちはつぶされる。そうしたなかで、「正義」「尊厳」そういったものを育み、選択し、貫いていく生きざまは本当に圧倒である。そして、シモーヌが理想として追い求めたのが、欧州としての平和のために団結である。しかし、近年のヨーロッパはそこが「ゆらい」でいる。現実にウクライナで。そのときに、この物語から、われわれは何を学ぶのだろうか。

2023/08/02

『朝鮮戦争 無差別爆撃の出撃基地・日本』

 ふたたび、暑い日が復活。沖縄はたいへんみたいで心配。

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 今日はインタビュー①の資料を読み終え、内容についての相談メール。その後、実務を挟んで、あとお話の傍聴も挟んで、来月インタビュー①予定の資料読み。来月対談の相談の電話かけなどなど。こつこついきましょうね。あと、いろいろな動きに、しっかりついていかないと。

 夜は家事を終えてから、ビラまき230枚。だいたい、8時半ごろかえって、食事して、後片付けと、明日の準備をして、10時半。昨日と一昨日はそれからビラ折り。今日はビラまき。もちろんその後にお風呂と、いろいろ考える時間。団地の仕事と続く。正直、過酷な毎日だなあ。

 

 さて、林さんの『朝鮮戦争 無差別爆撃の出撃基地・日本』を読み終えた。

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 実は、朝鮮戦争のことは、よくわかっていない。北朝鮮が攻め込んだということは、完全に定着しているのだけれど(そしてその背景には、スターリンのアジアでの戦線を開くという指令があったというのが、この間の、わが社の主張である)、それにアメリカがどう対応したのか。ここまで、徹底した無差別爆撃がおこなわれていたというのは戦慄すべき事実である。しかも、停戦交渉がはじまれば、有利に交渉をすすべるための爆撃は、小さな村々にまで広げておこなわれていく。ダムや灌漑施設にいたるまで。驚くべき、爆撃の規模でもある。朝鮮戦争の被害の大きさは何度か聞いたことがあるが、この爆撃による被害もまた恐るべきものでもある。そこには、人種差別、アジア蔑視も垣間見える。そして、その出撃基地が、沖縄であり、日本本土であった。そうした基地の提供を、唯々諾々とおこなっていくことを通じて、日米安保体制の原型が形成されていくというわけでまる。まさに、アメリカの狂気と、日本の……。その歴史に向き合わずして、はたして、日本の明日はあるのだろうか。この歴史もとてつもなく大きいもののように思える。

2023/07/25

維新の馬場さんの発言をめぐって

 わー、いよいよ本格的に暑い日になっていきます。

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 工場籠城が終わり、今日は、朝から、たまった実務を処理して、それから、人のお話を聞いて(苦笑)、会議。じっくり考える局面です。

 話題の長い文書は、長いけど短いから、直接、かなり関係のあることを中心にしぼられて書かれている。それが、どのような影響があるのか、どうか? しっかり読まないといけないよねえ。

 読まないといけないものが多数ありました。

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 送っていただいた本も多数。感謝とともに、しっかり読まなければなりません。

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 こちらも、編集部に送っていただいたものから、自分が読むべきもの。これに、仕事のために読むべき本もありますから、この夏は、ほんとうに読まなければなりません。

 

 さて、維新の馬場さんの「第一自民党と第二自民党でいいんですよ。第一、第二自民党が改革合戦でどんどん改革やって、国民国家のためになることを競い合うことが日本をよくする。立憲がいても日本は何も良くならない」「共産党はなくなったら良い政党。おっしゃているいることがこの世の中でありえない」発言が今日は話題になった。「なくなったらいい」などは存在を否定するもので、民主主義のあり方から言っても、到底許されるものではないが、馬場は自信をもって言っているということが一番注目される。維新の与党化について、中北さんが、どこかで、自民党は、疑似政権交代を党のなかでやるわけだから、自民党の一強を補完するだけと言っていたけれど、そういう状況に、そうはいっても自民党のなかでも矛盾が強まっている局面で、手を突っ込んでの自民党のある勢力に向けての発言だということだとボクは思う。では何が、その自信をつくっているのか。自民党的なもの、保守の右の側の意見が国民に受け入れられているという自信だろうな。ボクらは、この自信を揺らがせるような変化をボクらはつくらないといけない。保守の右の支持って言っても、それは不安定なもの。新自由主義にとりこまれているとはいえ、一面ではそれなりに新自由主義への反発もある。だからこそ、自信を揺るがし状況をつくるために何が必要かということが大事だなあ。宣伝、議論、学習、すごく粘り強い取り組みと、切り口の豊かさと。

 

 高史明さん、無着成恭さん、森村誠一さんがなくなった。直接お会いしたことがあるのは、高さん。一度、お宅にうかがて取材させていただいたことがある。星の王子さまについて語っていただいた。無着さんはちょっと苦手だけど、高さんと同じ頃、うちの雑誌に出てもらった。森村さんは、若いころよく読んだ。推理小説も、悪魔の飽食も。しばらく読まなくなって、ふたたび読んだのは、相方が北海道に行って、笹の墓標記念館に行くようになってから。『笹の墓標』を読んだ。この印税の寄付で、記念館が出発したそうだ。いろいろ学ぶことも多い人たち。いろいろ、考えさせてくれた人たち。ただただ、合掌。

2023/07/20

『国籍と遺書、兄への手紙: ルーツを巡る旅の先に』

 今日も、暑かった。いまさらながら、体がかなり疲れていることに気づく。

 明日から工場籠城。今日はひたすらゲラ読みに終始する一日。体がつらいときには、とてもしんどい作業でもある。うつらうつら……。

 

 ずっと読めていなかった『国籍と遺書、兄への手紙: ルーツを巡る旅の先に』を読み終える。

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 実は、この本の読み進めると、とんでもなく、不安定な気持ちになる。ルーツ。実際に、自分のルーツをたどると、祖父の段階でほぼわからなくなる。ルーツは花街にあることは何度か書ているが、当時からそういうことは多々あったのだろうが、父と祖父母の関係あたりになると、戸籍と、実際が一致しているのかということはそこそこ怪しい。自分自身、祖父母と、血の通ったような関係を築いたような記憶はない。お正月にあいさつにいくぐらいか? そういう自分だからルーツのことは考えたことはなかった。自分は何者なのかは。

 安田さんとは、ほんとうに長いつきあいだ。彼女が大学を卒業した直後あたりだから10数年。当時、とてもまじめな人で、こんな感じで生きていて、仕事をしていて、ポきっと心が折れないか心配していたことがあった。しかし、そのうらで、いろんな葛藤や、苦しみがあったことはその後しるわけだし、その彼女のたたかいはほんとうに尊敬の思いでいっぱいになる。彼女はボクの息子と同じ年だから、パートナーの佐藤さんを含め、子どもを見るような目つきでみながら、学ぶべきことを考える。

 安田さんのルーツを探す旅から、学ぶことは多い。その彼女の思いは、おそらく、予想以上に強い言葉で書かれていて、胸に迫る。では、ルーツを考えないボクは、そういった思いや、歴史というもを切り捨ててきたのだろうか。花街の女性たちの血塗られた歴史を。もちろん、その実際は、ボクには知るよしもないのだけれどお。

 ただ、大事なのは、目の前にある、理不尽だとか、そういうものから目を背けないこと。その解決のために一生懸命生きること、そういうことなんだろうと、自分を納得させたりする。うーん。

 

 さて、

保守系の自民議連が声明文 「一般論でない」強調 女性トイレ訴訟違法判決(朝日新聞)
 LGBT理解増進法に慎重な立場の保守系自民党議員らでつくる議員連盟は19日、トランスジェンダーの経済産業省職員への女性トイレ使用制限は違法とした最高裁判決について声明文をまとめた。判決は今回のケースに限るものだと強調し、一般論ではないとした。専門家はまずは実態把握すべきだと指摘している。……

 ああ、このニュースもボクの語りはしたっ足らずで終わってしまっているかなあ。記事にあるように、大事なのは、どう実態を認識し、一人ひとりの困難を解消していくかではないか。きちんとものを言わければならない。

2023/07/09

『獄中メモは問う 作文教育が罪にされた時代』

 今日は日曜日だから掃除をしなくてはいけないので、でも、いろいろ忙しいから最低限の掃除。お風呂、トイレもね。午前中は、団地の会議。専門的な委員会の人による議論に、いろいろ頭が整理される。うーん、課題が多いことは、会議をするごとに思い知らされるが、自分自身がなかなか前にふみ出せない。時間がないし、行動力、決断力がない。何とかしないとなあ。その後は、インタビュー②の原稿づくり。あすには、メドをつめて、仕上げにかかりたいが、明日は、インタビュー③の収録。ああ、これから、その準備もしなくては。

 相方とおしゃべりをしていて、『獄中メモは問う 作文教育が罪にされた時代』の話になる。

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 ボクも、数年前にざっと読んだ道新の記者による本。「北海道綴方教育連盟事件」。旭川の事件に続いて、道東も含めくり広げられた事件だ。はたして、その弾圧と、いまの教育や学問をめぐる問題はどうなのだろうか? 直接的な介入もそうだけど、忖度も含めた、執拗な影響が広がっている。そのことに、どう向き合うのか。メディアの状況も、朝日や、岩波でさえである。そうした問題を、ほんとうに社会全体を揺り動かすぐらいにしていかないといけないのだけれども。まだまだ、気を抜く生活はできそうにないなあ。

 

2023/07/06

8月号ができました! 「県議会委員会の非公開審査内容明らかに 寄宿舎廃止問題」

 朝は雨模様から、雨が上がって蒸し暑い。昼間にどんどん暑くなる。とにかく集中して、今日はインタビュー①の仕上げにまでいく。それで発信。ただちにインタビュー②の原稿づくりに。相当集中した1日で、だいぶ進めることはできたが、体と頭には大きなダメージ。疲れたなあ。

 ちょっとオーバーワーク気味。そういうときは、いろいろ仕事をしても、何か抜ける。団地仕事1つ、仕事2つ、買い物2つぐらい。これは結構、抜けすぎだなあ。大丈夫か、自分。そんな一日。

 夜、後片付けして、明日の弁当の仕込みをしたころは、もうふらふら……。

 さて、8月号ができました!

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 もともと解散総選挙含みのなかつくった雑誌です。いろいろホットな話題もありましたが、まず訴えなければいけないのが、戦争か平和かの選択。赤嶺・山添対談で、この国会で何が論戦されたのかを伝えます。永山さんには憲法学の視点から。少子化問題を、社会保障のいまのありよう、そして学費のありようから問うのが石井さん。そこに、維新の特集が続きます。須藤さんの自衛隊広報か見えることについても、なかなか読ませますよ。今月も、ぜひ、読んでほしいです。

 さて、今日の朝日の栃木版から。

県議会委員会の非公開審査内容明らかに 寄宿舎廃止問題(朝日新聞)
 栃木、那須両特別支援学校の寄宿舎の廃止問題で、保護者からの存続や再検討を求める陳情について話し合う県議会文教警察委員会の非公開審査の様子が、朝日新聞の情報公開請求で明らかになった。県教委は2021年11月に両校の寄宿舎の廃止計画を公表。22年12月に陳情の非公開審査があり、不採択になった。……

 ほんとにすべての議論が隠されるわけで……。だけど、ここで焦点になっているのが、3月の説明会。ヤジが飛び混乱したと言っているわけだけれど、実際には、父母・保護者の切実な声が出されていた。ほんとうに、道理はどこにあるのか。切実な声が、大事にされる政治にかわっていってほしいと、切に願うのだけれども。

2023/06/29

台湾同性婚法の誕生 アジアLGBTQ+燈台への歴程

 今日は死ぬほど暑かった。ほんとにこれがあと3カ月も続くのかと思うと、生きた心地がしない。ほんとうにおそろしい。とにかく、やったことのないテーマのインタビュー①に備える。インタビュー③も前倒しになり、これから数日でまだ2つインタビューが続くことになる。相当、たいへんだねえ。

 午後からのインタビューはたっぷりいろいろ聞けて、よかったし、すごく勉強になった。ほんとに、その局面では、楽しい仕事なんだけどね。知らない世界につれて行ってもらえる。

 しかし暑い。出先での写真。

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 相方に送ったら、病院? 体温?って言われた。 体温なの?????

 

 さて、そんななか読んでいてものすごく面白かったのがこの本。

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 日本でも、同性婚訴訟は、4つの違憲判決が出た。これはとても大事。そんなことから、アジアの灯台と言われる、台湾のことを勉強してみたらおどろきの連続だった。中国との関係で、政治的にとても、厳しい位置にある台湾、だからこそ人権が正当性の土台になる。そういうなかで、婚姻の平等への歩みを描いたのが本書。だれが、どのようにこの問題にとりくみはじめたのか。その最初から、尊厳への問いかけがある。同時に、早くから法制化への歩みをはじめる。大きな転機の蔡政権の登場。大きなバックラッシュのその影響の深さ、それでも、法的な議論が広くおこなわれるなかで、いわゆる憲法裁判所(大法官)の判決へといたる。ほんとうにドラマを読んでいるよう。しかも、そのドラマはまだまだ続くのだもの、ぜひ読んでほしいなあ。やっぱり、日本の人権というものの現状、そして、民主主義のあり方が問われるよなあ。いろいろな思いをたくさんする一冊。なかなか読み切るのはたしかに大変だけど、これは大事な本だと思う。

2023/06/28

『入管を問う』「精神科病院でなにが・・・ 追跡・滝山病院事件」

 暑いし、かつムシムシする日が続く。体にはかなりダメージ。しかし、なかなか難しい。家のエアコンの問題もあるし……。ちょっと、困っている。

 今日は、朝から、zoomでの会議の予定だったけど、ちょっとしたトラブルがあり、直前に中止に。自宅から参加にしていたので、結局、自宅で、ひたすら明日のインタビュー①の準備のために、資料読み。だいぶすすんだけれども、まったくやったことのない企画なので、かなりたいへん。明らかに大事なテーマだけど、ほかにやってくれる人はいないし。がんばるしかない。新しく、勉強すれば世界は広がるが、残り少ない人生で、どこまで、追求の幅を広げるのだろうか。どこまで、いろいろなことを考え続けるのだろうか。研究者だったら、この研究はっていうのがあるのだろうけど、ただひたすら毎月、たくさんのテーマを追いかけて考え続けるのは、きつい作業でもあるのだけれども。

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 そうこう言いながら、夜は、YouTubeで「入管」。久しぶりの「聡子の部屋」。

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 社会学者や、政治哲学者、いってみれば、自分のかなり社会認識の方法的なものが違う人に、この問題での接近におどろきも大きかった。もちろん、知らなかったこともある。戦後の社会のなかで、難民という形での国家による暴力的な排除がどのようにおこなわれてきたのか、それにどういう問いかけがあったのか。入管のなかの政治的な様々な面もおもしろい。警備(管理)部門と審査部門のちがいはほんとうにそのとおりで、もっと強調されていいなと思ったり。だた、社会のとらえ方のちがいは、何とも言えないほど距離がある。それは、いまの若い人のそれともそうなのかと、考えさせられる。そこをどのように考えていくのは、もしかしたらよく考えないといけない。多くの若い人がこの問題に接近し、そこから、朝鮮人虐殺などの問題などにも関心をもっているだけになあ。

 

 クローズアップ現代の「精神科病院でなにが・・・ 追跡・滝山病院事件」を見る。ETV特集であったやつに追加取材してのもの。

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 今年2月、東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」で発覚した、患者への虐待事件。看護師ら5人が逮捕や書類送検された。東京都から改善命令が出され、病院側から再発防止策が示されるも、今、次々と患者の家族らが声をあげ始めている。私たちは家族からカルテを入手。専門家や病院関係者への取材から、不適切な治療が行われていた可能性が浮かび上がってきた。精神科病院で何が起きていたのか。1年半にわたる追跡取材。

 やっぱり、前回の衝撃が大きかったから。これだけ事態がすすんで、その病院での死者の異常さも明らかになっているもとで、何を、どう発信していくことが大事なのか? 根底にある最大の問題は何なのか。不適切な治療というところに焦点化されていく。それは現象としてはそうで、それは追及していなかいといけないのだけれども……。さらに、踏み込んだ追及をしてほしいところ。

2023/06/21

「生きた証し」解剖録公開 ハンセン病患者の遺族 瀬戸内 /岡山

 いよいよ、明日から工場籠城。それに向け、いろいろバタバタの一日。この時期の実務もあり、やっぱり慌ただしい。しかし、来月、ピンチなのに、ここにきて気づく。ちょっと、いろいろ考えなくてはいけない。正直、困った。必殺技はないだろうか?

 朝顔は、どんどん伸びます。元気をわけてもらって、もっともっと、活発に動かなきゃ。そう心に期します。

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 まずは、もっと世界のことを知らなければ。あいかわらず、積読が積み重なるばかり。知り合いの新刊もどんどん。いただいたものをしっかり読まないといけません。ここ数日、先月と先々月のインタビューのお褒めの言葉をいただいた。根が単純なので、褒めていただくとやっぱり嬉しいし、元気が出る。

「生きた証し」解剖録公開 ハンセン病患者の遺族 瀬戸内 /岡山(毎日新聞)

 岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」に入所し、死亡した木村仙太郎さんの遺族の木村真三さん(55)が同園で講演した。2021年に仙太郎さんの解剖録などの資料が同園に残っていたことが判明。本来は遺族と医師のみが見ることができるが、真三さんが開示を求め30日まで一般公開されている。

 真三さんは「歴史から消された仙太郎さんが生きた証しである資料を通じ、ハンセン病の現状を伝えたい」と公開に踏み切った思いを語った。……

 記事の写真を見て、この人!と思った。そうだ「NHK ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図」の木村さんだ。もう12年前だ。木村さんにはこんな背景、歴史があったのかと。記事には、「講演で、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故や東京電力福島第1原発事故の被害者への差別や偏見はハンセン病とも重なると指摘」とある。

 ちょうど『13歳から考えるハンセン病問題』を読んだ。

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 新型コロナ感染者などへのバッシングに対し、ハンセン病回復者の方たちから、懸念が表明されたことは、記憶に新しい。同じ感染症でもあるハンセン病患者やその家族たちは、国民のみならず政府からも苛烈な差別を受けてきた歴史をもっているからだ。ハンセン病問題は、人権教育の一環として教科書にも取り上げられいるが、どこまで学ぶということになっていたのか。本書は、ハンセン病がどういう病気で、どのような偏見や差別があり、国はどのように対応してきたのか、そして当事者である患者やその家族は、どんな思いで生活してきたのか、その歴史を学ぶことで、感染症にかかった人を差別する心をどう乗り越えていけるのかを考える。友人のYさんが、しっかり向きあってつくった本でもある。

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