読書

2024/12/08

前衛1月号ができています。

 今日は、日曜日。先週は、北の国だったので、掃除を少しする。なかなか、ちゃんとできないなあ。いろいろ、家も、生活まわりも、不具合が増えてきて、こまごました買い物が増える。ここのところかなり資金不足。きちんとお金の管理をしないと、ちょっとやばいなあ。ただでさえ、日常生活に必要なものは、値上げ値上げで、すごく出費が増えているのに。一体、みんなどのように乗り切っているのだろうか?

 午前中は、教科研教育学部会をオンラインで。報告者は児美川孝一郎さん(法政大学)で、テーマは「総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が溶かす公教育――『新自由主義教育の40年』より――」。児美川さんはいつものように、刺激的。議論は白熱した感じ。ただ、もともと、新自由主義が定義されていないから、認識がバラバラで、児美川さんの問題提起がどこまで理解されているのかどうか、ちょっとよくわからなかったところはある。かなり児美川さんの議論は、政治分析的でもあるのだけど、そのファクターの背景にある、政策動向のつかみ方が、ポイントになるのだろうけれども。そういう意味では、いまの新自由主義分析のうえで、とても興味をひかれる問題提起でもあるのだけれども。こうしたことを、共有していくのは、まだまだ、たいへんな作業であることも実感したり。

 今日はいい天気だけど、とにかく対談①の起こし作業をすすめる。なかなか進まないなあ。あと、提稿作業を1本。12月はとにかく、工程が早いので、たいへん。

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 さて、前衛1月号ができています。

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 ボクがやったのは、先の選挙をどうみるかということで、上脇さんと青木さんのインタビュー。上脇さんは、政治とカネの問題で、総選挙をふり返ってもらい、それがつくりだしたものと、課題を明らかに。いまの国会の議論のポイントもよくわかる仕掛け。青木さんは、お医者さんだけど、よく政治をみている。安倍一強の崩壊から、いまの政治と共産党の役割を語ってくれる。

 宮本岳志さんが、置き見上げで北欧教育と学費を語りつくしている。これは必読で、新しい国会での論戦の武器にもなります。うちは衆院は文教がなくなったのが悔しい。そして特集は、兵士にこだわり、笠原さんに、出版した兵士の日記から、満洲における治安戦という侵略戦争を論じてもらい、遠藤さんには戦場体験にこだわっての兵士の思いを、宮城さんはなくなった近藤さんの体験を学ぶ高校生たちのとりくみを。今日は12月8日だしね。

2024/11/08

12月号ができています

 ぐっと寒くなりましたが、なんとか、がんばっています。変な夢を見て、うーん、その結果、どうも目覚めが悪いですけど、心配事が多いからかなあ。でも、今日もいい天気。

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 仕事は、とにかくインタビュー②の起こし作業。何とか終了して、明日から整理・原稿化に向かう。インタビュー③の内容相談メールを送り、あと、来月対談①の設定をする。

 鈍った感度というか、感知力というか、感受性というか、そういう感覚を高めるためにも、いろいろ読んで考えないといけない時期なのではあるのだけど。伝えたいことが、ちゃんと、相手に受けとめてもらえるようなものであるためにもね。年齢的にも、正念場かなあ。

 さて、12月号ができています。

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 自分が担当したもので、読んでほしいものは全部だけど、まずは

 「対談 浮島丸事件――名簿公開の成果のうえに真相究明への新たな歩みを」。この事件、京都の人間だと知っている人は多いと思うけど、名簿の公開をかちとった布施さん曰く、99%の国民が知らない事件。敗戦直後、青森から朝鮮人軍属や労働者などを半島に運ぶため出港した浮島丸が爆発・沈没した事件。名簿の公開と真相究明について朝鮮現代史の太田修さんと穀田恵二さんに語り合ってもらった。戦後80年の先陣をきる企画。

 先月からの特集・焦点化する憲法の平和主義と改憲動向の続きは、「日本の軍事主義を問う憲法の平和的生存権――東アジアの平和を築く方向」。清末さんが、平和的生存権の立場から熱く語ってもらった。小沢さんの「集団的自衛権閣議決定10年、いま憲法の平和主義を問う(下)」はこの10年のせめぎ合いをふり返る。 
 小沢隆一

 特集・求められる新自由主義からの転換は「変容する新自由主義――米中対立と新自由主義の新たな局面」(二宮元)で、いまの新自由主義の変容とその特徴を、その視点から「学校・公教育はどのように変えられてきたのか」を論じるのが児美川孝一郎さん。そのなかでつらぬくのが「低賃金・雇用破壊とのたたかいと労働組合の役割」(黒澤幸一)というラインナップ。結構しんどかったです。

 ボクがやったんではないが「特集 気候危機打開――直ちに省エネ・再エネのシステムへの移行を」は必読。「エネルギー政策の大転換が不可欠――化石燃料温存、原発優先政策の見直しを」(桃井貴子)、「原子力発電推進政策は気候変動対策を妨げている――原発ゼロ社会へエネルギー政策の転換を」(大島堅一)、「「グリーントランジション2035」――政府GXに対するより経済合理的な代替案」(明日香壽川)はいずれも、キレキレでシャープ。

 今月は、作成過程の月末選挙で、月刊誌はつくりにくい。大手の『世界』は、それでも、選挙結果を少しは入れているが、印刷に時間もかかいり、いまは、配送が運転手不足でたいへんになっているなかで、中小企業のうちは、まったく選挙は入れられない難しいつくり。だから、どうしても、『世界』や『地平』と企画がにてしまったり、かぶったり。ほんとに、差異化をはからないと厳しいなあ。  

2024/10/17

各社序盤情勢、自民への反発大きく にじむ既存政党離れ

 今日は提稿4本。いよいよ山場です。多少、疲れていますが。ゲラを動かす作業、校正作業も入ってきますし、月末までにやりきらないといけない実務もあり、けっこう大忙しです。同時に、来月のための資料読み。資料整理。先の企画のための資料集めもあります。選挙もありますが、その先に向けての緊張した日々も続きます。

 ただ、今日も暑いですね。とくに、編集部の部屋のなかは、とくに暑いです。それでも駅前の木は色づき始めているんですけどね。20241017_08231020241017_101731

 

 今朝の新聞には、選挙予想がいくつな乗りましね。

各社序盤情勢、自民への反発大きく にじむ既存政党離れ(日経新聞)
 報道各社による衆院選の序盤情勢調査で、自民党が衆院定数465の過半数にあたる233議席に届かない可能性を指摘する分析が目立った。一部候補の非公認といった措置をとったが、政治資金問題で失った支持を十分に取り戻せていない。都市部を中心に既成政党離れの影響もうかがえる。

 いずれの調査も投票先を明らかにしていない人が一定数いるため、27日の投開票日までに情勢が変わる可能性がある。調査や分析の手法は各社で異なる。……

だけど、総じてバラバラです。注目の沖縄1区も完全に分かれています。うちの伸長についても、いろいろで、厳しいのは毎日……。そういえば3年前も分かれたんだよなあ。そして、悪い予測があたったんだよなあと思ったり。

 なぜ、こうも分かれるのか。単に母数が小さいからというだけでなく、いまは独特の予測のしづらさが、有権者のなかにあるのだろうとは思う。それが何なのかは知りたいところだけれども、政党と有権者の関係がかつてとは違ってきているのかもしれない。そうであれば、そこに注目していろいろ考える必要があるようにも思えてくる。どのように、有権者に響く訴えをすればいいのか。

 

 王道の政策に戻って、考えてみる。有権者はいま経済政策を総じてどう見ているんだろうか。生活要求が強い層はどうみているのか。政策の議論は、みんな個人消費をふやさないといけないとはいう。そのために賃上げは必要だともいうのだけど。だけど、賃上げのために、中小企業支援をというと、石破さんは、それを「全体主義」だという。だけど、岩手県が中小企業への独自の賃上げ支援を行い、徳島県も独自支援を行おうとしているほか、欧州諸国でも賃上げのための社会保障負担の減免を行っている。そもそも、政府がすでに行っている賃上げ減税は「直接支援」だ。しかし、それは大企業向け。大企業へのさまざまな支援は当然だというわけで、経済の主要プレーヤーの大企業の支援こそが、経済政策だと言わんばかり。そういう歪みを、石破さんはまったく自覚しないのだけれども。

 有権者に響く、訴え。とりわけ、生活を応援する経済を求める有権者に響くような訴えとは?

 

 西田さんが亡くなったのは驚いた。続いて、中川李枝子の訃報。『ぐりとぐら』は子どもたちが好きだったからよく読んだなあ。トトロの挿入歌の「さんぽ」も彼女の作詞。いずれも、子どもの目線で、大人になっていたボクには、必ずしもよくわかったわけではなかったし、いまはいっそうわからない。そういう子ども目線の子どもからみえる世界っておもしろいなあとも思える。

 スーパームーン。

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2024/10/08

11月号ができています

 今日は、インタビュー②を仕上げて、発信まですすめる。とってかえして、インタビュー③の起こし・整理作業にとりかかる。そん作業は、基本、眠気とのたたかい。疲労が抜けないねえ。夜はたぶん、比較的眠れているとは思うのだけど…。変な夢は見ているようだけど。

 

 さて、11月号ができています。

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 ボクの担当は、まず憲法特集。今回は、基本、9条・憲法の平和主義に焦点をあわせる、新しい政権に対しても、いちばん問いただしたいところでもあるし、野党共闘を考えるうえでも、ぜったいに曖昧にできない点でもあるのだから。永山さんに、これまでの政権がいかに9条をないがしろにし、ふみにじってきたのか、いま何が問われているのかを、佐々木さんには、憲法審査会を舞台におこなわれていた、おどろくべき憲法のねじまげの議論と、それをも政局に使う政権党の、深刻な状態をあきらかにしてもらった。そして、久々の登場の小沢さんが、いま9条の解釈をめぐって考えたいことを、砂川裁判の判決にもかかわって示してもらった。学術会議の任命拒否の当事者として、いろいろご苦労も小沢さん、憲法論、9条論で思いのたけを出していただいた!

 経済や世界は、アメリカ大統領選を特集しているが、うちは出遅れ。矢部さんが原稿を寄せて下さり、いっしょに苦労しながら仕上げた一本もぜひ。

 いよいよ、日本でも総選挙。

 岡田さんや、山口二郎さんから、野党共闘にかかわって、共産党の態度に物申す的な書き込みが続く。正直、がっかりとしか思えない。事実経過や、問題の内容をきわめてつまみ食い的に、とりあげて、ねじまげて、共産党を批判する。まったくフェアじゃない。なぜ、前回の選挙でも野党共闘が成立したのか? 立民がこれまで、何を、どう言ってきたのかをしっかりふまえた発言とも思えない。ぜひ、もっと正々堂々とした、そして前向きに、自民党を追いつめる、自民党の悪政にストップをかけるという立場での議論を望みたい。しっかりしよう!

 さてさて。明日は党首討論そして解散。

 

2024/10/02

石破さんのインタビュー本『保守政治家 石破茂』を読み始める

 なんだなんだ。今日はもう朝から暑い。うーん、体の調子が悪いのは、これは気候のせいだな。完全に体がついていっていない感じ。

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 今日も一日、対談①。だいぶ形は見えてきた。なんとか明日中には形にしきって、仕上げ作業に入りたいなあ。まだ、スリムに削り込まないといけないしね。途中、実務作業などもあり。

 いろいろ問い合わせだとかもあり。

 夜まで暑かった。

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 石破さんのインタビュー本『保守政治家 石破茂』を読み始める。なんとなく、話のすり替えが上手い人である。どんどん自分の土俵にもっていく。いま地位協定の改定に注目があつまるが、彼は、日米同盟強化と矛盾しないと言う。その日米同盟強化とは何か?あたかも、日米間の安全保障上の協力というかのように話す。しかし、いまのそれは、対中国のために、日本の最前線の基地として、日本の自衛隊に軍事的な分担をになわすというもの。そのことと、地位協定改定ははたして矛盾しないのか? 本のなかで、岸田さんの大軍拡の説明不足を指摘しているが、ここでは彼は、その軍事同盟強化のなかみは説明しない。改憲や、集団的自衛権についても同じことが言える。日米間の対等を言うが、いまの日米同盟強化は、アメリカの指揮、そして統制下に一体化すること以外なにものでもない。それでいて、憲法にしても、国際法にしても、そのために、独特な解釈をしていく。世界では通用しないような議論を、あたかもそれが論理的とでもいうように強弁する。ちゃんと、一つ一つ紐解いて批判していかないといけないなあ。いろいろ、読まないと……。どんどん、これまでの自民党の議論に引き寄せられている感もあるので、実際にどんな論戦になっていくか。そのことも含め、しっかり注目していかないといけないなあ。

2024/09/11

10月号ができました

 やってきた原稿を読んで、返事のメールを送る。だいたい順調というところかなあ。午前中は、個人的な用事も少しあった(健康関係)。とにかく、たまった資料を整理したり、企画の具体化のための、映像資料を読んだり、こつこつ仕事をすすめる。ハリスVSトランプも見る。英語で直に理解できないので、同時通訳に頼るわけだけど、余計にわからなくなる(苦笑)。トランプの焦りは伝わる。一方で、ハリスはどうなのだろうか?  それでも、日本の総裁選は、政策論争もメディアは突っ込まないし、そもそも、メディアだけではなく、対立候補も批判的な視線がない。野党も……。なんだかななあ。

 さて、10月号ができています。紹介が遅くなりました。

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 ボクの仕事としては、渾身の対談「沖縄県民の戦争体験とはどういうものだったのか――「疎開」「根こそぎ動員」と島田叡県知事のはたした役割」川満 彰・林 博史をぜひ。沖縄でさえ、地続き的に美化が生まれ、歴史修正がおこなわれる。いま、沖縄戦でおこなわれたことがくり返されそうになっているだけに、私たちが、沖縄戦というものをしっかり理解することが大事だということ

 「「研究力」低下問題と大学自治の危機」光本 滋は、法人化20年のいまの国立大学の現状を告発。同時に、ジェンダー覚書――The personal is politicalのコーナーで朝岡さんが「ジェンダーギャップ指数と日本の高等教育問題」を取り扱う。
 シリーズ 戦争と平和の岐路に問うでは、「家永三郎と太平洋戦争――教科書訴訟を起こした、その思想を探る」佐藤広美。戦争責任問題にどう向き合うのかは難しい課題としていまもある。家永の戦争責任のとらえ方には、異論もあろうけれども、どこまでも「戦争責任」にこだわったからこそ、教科書訴訟もある。その家永の思想、戦争責任については、いろいろ議論もしたいところだと思う。

2024/08/25

「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会

 昨日は早朝仕事スタート。朝から汗びっしょり。どんより疲れる。

 そう言えば地元の花火大会、ことしも10月かあ。地元にはいないだろうけど。

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 昨日は、午前中は、神代さんの講演。大きな社会の変容から教室・学校の変化を見つめていく。なるほど、今の問題意識の新自由主義をなぜ内面してしまうのかということと重ねながらいろいろ、この間の変化などを考える。しっかり、考えるべきことだな。もう少し書かれているものも読んでみたいところ。

 午後からは、そして今日もだけど、ひたすらゲラ読み。それと、引用チェック。眠気とのたたかいだな。

 夜は、ボクよりずっと若い研究者と飲み会と、おしゃべり。散財もして、相方からおこられた。

 

「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(東京新聞)
 1923年9月1日の関東大震災直後に虐殺された朝鮮人や中国人を追悼する「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年犠牲者追悼大会」が31日、東京都内で開かれる。実行委員会が23日に都内で会見を開き、100年の節目を過ぎたが「私たちの運動はこれからが本番」と力を込めた。
◆国の責任を追及する集会もあわせて開催
 実行委が、大震災100年に合わせて昨年開いた追悼大会には1800人が参加。各地で地道に事実の掘り起こしや語り部活動などをしていた市民や研究者が連携できたという。
 一方で政府は「記録が見当たらない」と虐殺の事実認定を避けており、実行委事務局長の藤田高景(たかかげ)さんは「歴史を抹殺しようとする態度を変えさせなければならない」と強調した。
 大会では追悼式に続き、虐殺に対する国の責任をただすことをテーマに集会を開く。明治大の山田朗(あきら)教授とジャーナリストの有田芳生(よしふ)さん、専修大の田中正敬(まさたか)教授が講演し、群馬県が朝鮮人労働者追悼碑を撤去した問題などについての報告もある。……

 昨年の取り組みを記念して本もできている。日本経済評論社から山田朗(監修) 『関東大震災一〇〇年の今を問う』。昨日手に入れた。今年も関心が続いているのは大事なことだと思う。この取り組みを引き継いでいかないといけないし、企画をしっかりしなければいけないと思う。

2024/08/15

木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国「時代錯誤的」と反発 :「ニライカナイには行けない」

 今日も暑い日。

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 夏だなあ。今日は提稿4本。職場で資料のチェック、執筆者とのやりとりなどなど。ちょっとずつ、ちょっとずつ。

 明日から、教育のつどいの取材で大阪の予定だけど、新幹線はストップ。飛行機を予約してあったのだけれども、その便は、まだ、どうなるかは未定。どうなるかなあ。困ったなあ。

 

 さて、

木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国「時代錯誤的」と反発(朝日新聞)
 「終戦の日」の15日朝、木原稔防衛相は東京・九段北の靖国神社に参拝した。木原氏は参拝後、記者団に「尊い命を犠牲にされた皆様方に、哀悼の誠を捧げ、尊崇の念を表してきた」と述べた。私費で玉串料を納めたという。

 現役の防衛相としては岸信夫氏が2021年8月13日に、防衛庁長官では02年8月15日に中谷元氏が参拝した例がある。……

 ただでさ、あの戦争を賛美する神社である。しかも、その戦争などで天皇のために死んだ兵士たちを祀る神社に、無批判に、防衛大臣が参拝するということの意味を考えるべきだ。首相の参拝と同じような意味合いをもつ。この間、自衛隊の幹部が公用車をつかって参拝したことや、自衛隊員が組織的に参拝していたことが問題になったばかりだし、先日も、海自が遊就館で研修をおこなっていたという話もあったばかり。ちゃんと、批判しなければならない問題でもある。

 

 職場に行って、『世界』を回収し、さっそく「ニライカナイには行けない」を読む。涙してしまうのが情けない。自分の役割はしっかり向きあうことだしねえ。最後のニライカナイの話のくだりなど、ほんとに自分が問われてしまう。ハッとさせられるというか、ガツンとやられるというか……。そのぐらい厳しい話なんだ。うちでは別の沖縄企画をこの間、やったけど、それも厳しいですよ。言い訳の余地はない。それが沖縄の歴史なんだとあらためて思う。

 「生活支援」と「自立支援」の話。自立支援という言葉は、最初は、真摯に支援をすすめているケースワーカーさんがつくりだしたもので、もっと豊かって言うか、生活支援もその大きな柱だったのに、新自由主義とむすびつくなかで、どれだけ、貧弱な言葉になっていったのか。そして、それが、沖縄では、基地と暴力にむすびつく。うむ。 その基地のマッチョな暴力の世界の話は、上間さんと、『裸足で逃げる』のあとで、話したことがあるし、それを活字にしたことがある。本ではあえて触れなかった思うを、語ってくれて、その後『誰も置き去りにしない社会へ―貧困・格差の現場から』に収録した。その思いは、いっそうつらく厳しいものになっている。そういう世界(社会)をどう生き抜く、変えていく行方を見つけることができるのか。うーん、どこまでのしっかりしないといけない。

 

2024/08/12

9月号ができています

 結局、今日も、飛行機は大幅遅れ。トホホだけど。

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 デモ、涼しい北の国に少しでも長くいてのはラッキーだったのかも。

 なにしろ、戻ってきたら、これだもの。こっちが(;´д`)トホホ。

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 ゆっくり移動だから、とにかく仕事の資料を読む。戻って整理、買い物、外仕事、ご飯をつくって、洗って、提出原稿1本。

 結局、動いてばっかりの、出張からの休暇??? あまり体も、心も休んでないかも(笑)。明日も提出原稿4本ぐらいをすすめて、原稿1本書いて、資料を読んで、そこに孫がやってくるが大丈夫か???

 こっちに戻ってくると、一気に慌ただしくなる。暑いだけではないなあ。

 帰ってきて、いちばん、汚いなあ、臭いなあ。やっぱり落ち込むなあ。どうにかならないかなあ。いまの忙しさだと、コツコツと掃除ができるわけではないし、だけど、「ちゃんとできてない」と責められている感じもするし……。それでも、少しでもとは思うのだけど、現実に難しいのは、やっぱりボクの力のなさなんだろうなあと、やっぱり落ち込む。

 

 さて、遅くなりましたが9月号ができています。

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 志位さんのやつは、SNSなどでも、いろいろな方が紹介しているので、ボクの出る幕ではないでしょう(笑)。

 ボク的にいちばん、読んでほしいのは、赤嶺さん。被害者を置き去りにし、隠ぺいまでもすすめた、政府・外務省の責任。なによりも、沖縄県民が、戦後、どのような現実に直面し続けたのか、どのようにたたかってきたのか。ほんとうに魂のこもった訴えになっている。国会議員座談会は、政府与党は、とりわけ政治改革を結局、先の国会ではどのように対処してきて、それに対して徹底してたたかったのはだれだったのかということ、そして、安保・外交で、徹底して憲法をふみにじる政府をどのように追及したのか。核搭載が予定される戦闘機との合同演習の実情と、いったい何がすすんでいるのかを明らかにする論文も。2+2で、拡大核抑止が強調されているだけにタイムリー。パブコメに1万8000通の意見がよせられた、教員の働かされ方の問題、政府の言い分の無責任さを解明した藤森論文と、徹底して教員とりわけ若い教員の目線で、この問題をかたりあった座談会もぜひ!

2024/07/28

『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』と「島守の塔」

 日曜日は、やっぱり掃除デー。お部屋、キッチン、お風呂などなど。仕事がたまったりしているので、最低限だけど、お掃除はしましたよ。お掃除、お掃除……。

 それから、企画を考えるために新聞の整理を少し、来月対談①の起こし・整理と仕事をすすめる。うーん、なかなかたいへんだなあ。冷静に考えると、焦っていい(苦笑)。いろいろ話をすすめるべきことがいっぱいあるし。

 

 『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』を読んでいて、ずっと気になっていた、映像を見始める。今日は、「島守の塔」を見た。「沖縄県最後の官選知事である島田叡と元沖縄県警警察部長の荒井退造の目を通して、最後の沖縄戦における悲惨な実態を描いていく。出演は萩原聖人村上淳吉岡里帆香川京子ほか」。

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 この映画に感動した人もいるかもしれない。だけど、この映画はまちがった映画だ。沖縄戦の悲惨や、そのある面は描かれているから、ひきつけられる人がいるのだろう。だけど、島田知事や、荒井警察部長の描き方は、近い、戦争責任を問われなかった人々の証言にもとづいている。そこに歪みがある。北部疎外の描き方、南部の戦争動員の描き方、彼らと軍との関係……などなど。

 沖縄戦の教訓は、いまの沖縄のありようが、いますすんでいこととも直結する問題でもある。歴史認識ということの大切さとともに、よくよく考えたいテーマでもあるのだけれども。

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