教育

2020/12/03

休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果

 今日は、午前中は会議。うーん、課題だけがうきぼりになる。政治理論誌はある意味で総合誌だから、たくさんアンテナをたてて、1つひとつ深めていかなくては、ぜんぜんついていけていないことが赤裸々に。体制がね。

 午後は、インタビュー①準備をして、その後、本番。いろいろ考えている人の話をじっくり聞けるのは幸せではあるなあ。たっぷり2時間。おもしろかったなあ。

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 さて、相方たちの調査の紹介。休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果
調査の概要がこれ。

調査結果のまとめがこれ。

 まだ、単純集計だけど、それだけでもわかることがたくさんある。大きな災害があると、障害者のことは忘れ去られる。いまだって、コロナ禍での障害児のことで話題になかなかならない。小さな調査だけど、エビデンスとしては弱いけど、ここから議論がはじまるものとして期待したい。障害ある子どもと親にとって、学校をとおして、成長することはある意味で、希望であり、欠かせないものである。それがとても困難な状況になった。そのときに、子どもの変化や親の不安や苦しみは、実は、相当大きなものがあるということがあらためてわかる。コロナ禍の困難は、それだけにはとどまらない経済的な困難、生活の困難、差別への恐怖……。はたして、そのことに、どれだけ配慮のある社会なのか? とても考えさせられる。

 と同時に、それが障害ある子どもにかかわる関係者にしか知られていないことであっても、コロナ禍の子どもへの影響は大きなものがあり、それが、直接目に見える。では、それをがまんしている健常児はどうなんだろうか。この制約は子どもの発達にとって、どんな影響があるのだろうか。そのことがなんなかみえてこない。置き去りにしてはいないのか? そのことを教えてくれる調査でもあるように思える。

2020/12/01

高校生の子どもいるひとり親世帯 8割近い家庭が赤字 NGO調査

 今日は、目先の企画のために連絡をとったり、メールをしたりする作業をすすめて、あとは次の企画のための資料よみ。そればかり考えていると、何とか、いろいろうかんでくるもの。よし、ここ数日で、いくつか具体化するぞと決意する。

 いよいよ東日本大震災、そして原発事故から10年が近づく。それをコロナ禍のもとで迎える。どんな論点が成り立つのかをいろいろ考えているところ。

 今日のニュースで気になったもの。

高校生の子どもいるひとり親世帯 8割近い家庭が赤字 NGO調査(NHK)
 コロナ禍で経済的な支援を必要としている高校生の子どもがいるひとり親世帯を対象にNGOが調査したところ、家計が赤字となっている家庭は8割近くを占め、「高校中退の可能性がある」と答えた家庭が3割に上ることが分かりました。

 国際的に活動しているNGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」は、高校生の子どもがいる都内在住のひとり親の家庭で、給付金による経済支援を行った355世帯への調査結果を、30日公表しました。

 この中で、感染拡大で支出が増えた費目を聞いたところ、
▽「食費」という回答が92%、
▽「水道・光熱費」が85%、
▽「通信費」が45%、
▽「オンラインの教材費」が27%などとなりました。

 現在の家計の状況については、
▽「赤字で借金をして生活している」が28%、
▽「赤字で貯蓄を取り崩している」が50%と8割近い家庭が赤字となっています。

 高校生活における進学や就職など進路に関わる費用について、
▽「支払えなかったことがある」家庭は9%、
▽「今後、支払えなくなる可能性がある」家庭は83%でした。

 こうした中、感染拡大による経済的な理由で「高校を中退する可能性がある」という家庭は32%に上りました。……

 セーブザチルドレン自身の、報道用資料はこちら。

 女性の困難がコロナ禍で、注目されている。今日のクローズアップ現代も、それに関連して、パパ活をとりあげていた。文芸春秋でも、秋山さんが書いていた。性風俗そのものも、その背景としての、女性の貧困がとりあげられている。そのぐらい深刻。

 しかも、弱い層から困難は拡大する。シングルマザーがその典型だけど、シングル家庭の学生の困難を、あすなろが昨日だか、記者会見をしていた。学生一般のしんどさも広がっているし、女性だけではなく(もちろん女性に圧倒的に多いのだけど)、非正規労働者そのものがひじょうに深刻なもとにおかれている。とりわけ、住宅の問題がこれから冬にかけて、しんどくなっていくのは容易に想像できる。そのとりくみが求められていると痛感する。

 昨日は満月。今日も、天気はよかったので月がきれいだった。

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2020/11/29

ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族

 今日は、朝から、民研の交流会の続き。沖縄の学力テスト対策の状況は、たしかに深刻。点数でしばりつける行政。評価とあいまって、システムとして作動する。そのもとで、増加する、問題行動や不登校。沖縄のある種の暗部だな。オール沖縄ですすんできた沖縄だけど、教育や学力をめぐる共同は、やはり難しい面があるのか。そのぐらい教育の共同の難しい時代にあるのがいまの日本なんだと思う。そのなかで、模索する沖縄の実践は、たしかにここでも、戦後の民主教育の実践は受け継がれていると考えさせられる。そのことに敬意を表しつつ、ここの実践にとどまらず、学校をどうするのか、という議論がほしいところ。共同の難しさと同時に、どこで可能性を紡いでいくのかは考えたいもの。そう考えると、学力にかかわる議論は子どもをどう成長させるのかにとって、欠かせないもの。道徳が議論の柱だったけど、道徳でどう子どもを成長させるのかということと、教科の学習は無関係でない。ここでも学校の全体性ということが大事になるのではないのかなあ。その視野を欠いて、教科、教科外の議論はどうなのかな?? と昨日の続き。ボクの城丸理解でもあるんだけどなあ(苦笑)。さて、議論を引き取りつつ、何をどう考えていくかだなあ。

 同時に、今日は、猪熊さんの「コロナで保育は変わったか」という講演を聞く。コロナで保育現場が何を考え、どのように悩み、苦労していたのかは興味深い話で面白かった。同時に、コロナのもとで子どもだけではなく、若者も大きな影響を与えているということ。学生の悩みはいろいろ聞いてきたけど、若い人が多い保育の職場であらわれていることもちょっと深刻なことと思った。そのなかで、考えたいことということもいろいろある。

 夜、NHKスペシャルの、「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」を見る。

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 長年にわたるひきこもりの果てに、命を落とす―。深刻な事態が全国に広がっている。推計61万人とされる中高年のひきこもり。高齢化が進み、親の死後、生きる術を失った子が衰弱死するケースが相次ぐなど8050問題は“最終局面”ともいえる状況にあることがNHKの独自調査で明らかになった。親の介護や退職など様々な事情で社会とつながりを失い、死に至るまで追い込まれる人々の現実を、当事者たちへの長期取材で伝える。 

 facebookでは、WEB特集 ひきこもり死 「8050問題」の“最終局面” どう命を守るのかは紹介したけど。ひきこもり死の増加というのは、ショッキングなこと。「社会や家族に絶望し、生きていく希望を抱くことができない」というのであれば、やはり、安心できる「居場所」ということが大事になるのか。もっと、大事なのは、だれもが、生きているていいと感じれるような社会であるということ、などのだと思う。自分のなかに染み付いた、役に立たないといけない、効率的でなければいけない、ちゃんとしていないといけないという思いを、しっかり、ふり返らなければいけないということ。だけど、根底には経済の問題があるから、制度として、8050にはとどかないという現状があるのだから、とっても悩ましく、難しいことではなるのだけど。すこしでも、そういうところも変えていくことができればいいのだけれども。



 

2020/11/28

民主教育研究所の「第29回全国教育研究交流集会」

 今日は、早朝仕事スタート。暗いなあ。夜の闇は深い。

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 何か、夜が長くなっている感じがする。気のせいだろうけど。

 

 さて、今日は、民主教育研究所の「第29回全国教育研究交流集会」。
 上間陽子さんの講演「沖縄の若者たちの学校・家族・生活~ふたつの社会調査から~」。そして、シンポジウム 「沖縄から日本の教育をとらえ直す」が安藤聡彦さん、沖縄の下地治人さん、そして、中村清二さん。内容にはふれないけど、ちょっとした感想。

 上間さんは、実は、岸さん、打越さん、上原さんの先日のオンライントークも聞いて、いろいろ考えている。こちらのほうも、圧倒的な存在感。今日の話も、さらに意思を感じるなあ。困難をかかえた若い女性に向き合う、その思いに共感する。だけど、そのことを通じて、社会を見据える彼女の実践の方法について、もう少し考えてみたい。どのように、社会に向かっていくのかという方法。社会学について、いろいろ議論したいところがある。いま、個人のなかに踏み込んでいくことはとっても大事な時代になるのはいうまでもない。そのときに、地域や、個人の体験の背後にある歴史を考えることがボクらは大事と考えてきたけど、彼女はどのように社会を見据えるのか。
 せーじくんの報告。うーん。論理をどんどん飛ばすから、なかなかついていけない。教科と教科外は、なかなかついていけない。学校は、子どもの全生活をとおして子ども理解するのではないの? 城丸の引用は、少々強引に自分の問題意識にひきよせすぎない?、それで対抗軸になると思ったり。でもまあ、時間のせいで、飛ばしているのか。ボクの勉強不足であることも否めないなあ。聞いていて、討論でも、大事なことを言っているのは感じるのだ。だけど、ボクの水準では消化不良。

 勉強しないといけないねえ。いろいろ刺激をもらったし、ヒントももらった。

2020/11/25

企業運営の保育所が12月末に閉園 赤字理由に年度途中で 那覇

 工場籠城は、なんとか終了。結構、最後は時間がかかった。とにかく次に向かわなくては……。寄る年波には勝てないというか、相当の疲労度ですね、やっぱり(苦笑)。

 今日は、朝から雨模様。

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 冷たい雨でしたね。国会も終盤に入ってきて、一気に過熱してきます。コロナ対策、学術会議に加え、桜がふたたび大きなテーマになってきました。ここまで、国会軽視がきわまったのかと、いまさらながら考えさせられてしまいます。そのことも含め、次の企画が大事になってきます。疲れていると、どうしてもボヤっとしてしまいます。どう緊張感をもって、頭を働かさせるか……。結構、たいへんな仕事ですねえ。

 いろいろ社会でおこっているけど、ここのところ気になっているニュースはこれ。

企業運営の保育所が12月末に閉園 赤字理由に年度途中で 那覇(沖縄タイムス)
 保育事業の大手、JPホールディングス(本社・名古屋市)グループが、那覇市で運営する企業主導型保育所「アスクあけぼの海宝保育園」を12月末で閉園することが24日までに分かった。同社は定員割れなどによる赤字が続き、今後も入園児の増加が見込めないためと説明。在園児は「保護者の理解を得て、転園や家庭保育などの対応を取ってもらう」とした。県によると、株式会社運営の保育園が年度途中に閉園するのは沖縄県内で初めてとみられる。

 同園は国の助成を受けて運営する企業主導型の認可外保育施設として、2018年9月に開設された。対象は提携企業に勤務する従業員の子や地域に住む0~3歳児で、定員は60人。

 同社は利用園児が16人にとどまり、定員を大幅に下回る状況があったことなどから9月、保護者に閉園を通知した。認可保育所増で待機児童の解消が進んだことなどの背景を説明。年度途中の閉園には「近隣園に空きがあり、転園などのサポート体制も取っている」と理解を求めた。……

 JPホールディングスは、都内でも、4カ所閉園が決まっているという。そのことによる、子ども、そして、親の負担というのはどうなんだろう? そもそも、保育所の運営は、以前は、地方自治体以外では、社会福祉法人にかぎられてて、撤退ということにはいろいろな制限があった。それが企業がはいり撤退しやすくなった。とりわけ、こpの企業主導型というのは、地方自治体の関与が弱いので、いっそう、こういうことが起こりやすいとも言えるんだろうと思う。あらためて、制度上の問題について、点検をすべきでもあるだろうなあ。

 コロナ禍で、子育て世代のとりわけ母親には、大きな負担がかかっているのだと思う。そのときに、こういうことというのはほとうにつらい。

 しかも、いまだにさまざまな困難のもとにある保育所運営という視点からの制度の改善も遅々としてすすまない。コロナ禍で、保育士さんたちの労働も過重な負担になっている。にもかかわらず、劣悪な待遇の改善はすすまない。

 東洋経済で、小林さんが書いている。

いまだ不透明「本当の保育士給与」問題の深刻 「保育の質」に結び付く重要な課題だ

 うーん。

2020/11/23

学術会議「政府は形式的任命」 中曽根氏答弁の裏であったせめぎ合い

 明日から籠城なので、今日は追い込み。いろいろ言っても、みごとに原稿はそろう。みなさん、ほんとうにがんばってくれます。そういう仲間とともにつくる雑誌なんですよねえ。編集実務だけど、ちょっといろいろあります。つかれます。この編集実務による疲労が大きいのも、加齢のなせるわざなんだろうなあ。3連休、結局、働きづめだね。どこかにいくどころか……。映画とかも、もう9カ月は見ていないなあ。最近は、ドラマあまり、ちゃんとみれず、録画がたまっていく。どうなんだろうね、こいう生活。一方で、運動不足、いきおいお酒がふれる??? もっと、ちゃんとしなきゃねえ。

 さて、出勤途上の銀杏並木の落ち葉。いっせいに落ちれば、落ち葉のじゅうたんになるのだけど、今年もそうはならないかなあ。どうだろうか?

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 連休で、ぐっと世間の話題がコロナが軸に。コロナ対策は緊急の課題ではあるが。だけど、この学術会議の問題を、そのままにしていていいのかはよく考えたいところ。2日前の記事だけど、大事な記事だと思う。

学術会議「政府は形式的任命」 中曽根氏答弁の裏であったせめぎ合い(毎日新聞)

 日本学術会議の新会員候補6人の任命拒否問題で、野党や学術会議側は1983年に中曽根康弘首相(当時)らが国会答弁した「政府が行うのは形式的任命に過ぎない」と矛盾する、不当な解釈変更だと批判している。中曽根氏は当時、なぜそう答弁したのか。当時の公文書や国会議事録などをもとに検証すると、会員選考方法を変更する法改正を進める政権側と、独立性が損なわれることを懸念する学術会議側との間で激しい論争があった末に編み出された実態が浮かびあがった。……

 問題の核心は、この中曽根さんの83年答弁の重要性。政治と学術会議のせめぎあいのもとで、政府が憲法にもとづいた解釈を確認したもの。それまであった、高辻答弁をめぐる議論などを排して、確認したということがだ。ところが、それが平成30年文書という内閣府学術会議事務局がその解釈を変更した文書がつくられたこと、04年だの段階での総務省の資料が示しているように、83年答弁は生きている。あきらかに、18年に変えられている。それが大きなポイントだと思う。政府、総理が、判断で任命の可否を判断できる、これこそが憲法に対するクーデターであること。こんな、ナチスばりの政治をほんとうに許していいのかということだと思う。民主主義が正念場にあることに、自覚的でありたいと思うのだ。

 ところで、70年代後半に、烏丸今出川にあった本屋さんの名前を憶えている方がいれば教えてください。国土地理院の地図が置いてあった???ほんとうか?? 新左翼の機関紙が置いてあったった???

2020/11/22

こもりびと

 今日は、編集実務。その前にお掃除を少し。やるのは機械だけどね。家事労働とっていもって感じ。

 ゲラを読む作業をすすめる。

 それで、午後はまず、ZOOMで、半田さんの「急浮上した敵基地攻撃~踏み越える専守防衛」を聴く。

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どこかで、実現を狙っているのいまの政権、これは、ほんとうに憲法を葬り去るものだから、許してはいけないけど、矛盾も多い。そもそも、その前段はイージスアショア。ややこしいのは、トランプ発の、日本の兵器爆買いという流れから生じていること。そもそもMDなんて、実現可能な戦術なのか?という疑問はぬぐえない。となると、露骨に明らかになる先制攻撃ということ。専守防衛がどんどん危うくなる。そのための、装備は、確実に実現している。空母、戦略爆撃機、大陸間弾道弾……。

 夜、「こもりびと」を見た。

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10年以上に渡ってひきこもり生活を送る倉田雅夫(松山ケンイチ)。重いストレスを抱え働けなくなったことがきっかけだった。厳格な父・一夫(武田鉄矢)は元教師。地元でも尊敬を集める存在だが、雅夫の存在を世間から隠し、立ち直らせることも諦めていた。しかし、自らの余命宣告を機に、最後にもう一度息子と向き合うことに。一方の雅夫は、閉ざされた部屋の中で人知れず、ひきこもりから抜け出す道を必死で探っていたー

 やっぱり苦しかった。いろいろ重なって考えさせられる。ドラマの登場人物は、ステレオタイプだけど、えぐるところはえぐる。松山ケンイチはいい。武田鉄矢は最近、いやな人になってきたから、こういう役がはまるのかも。いろいろ、子どもの立場に立ってといくら言っても、社会の支配的な見方はどんどん自分の中に入っている。やっぱり人をできる人、役に立つ人で判断する。

 今日、ちょうど、昼間に、自森の公開研で、本田由紀さんの話を聞いた。垂直の序列、学力以外のハイパー・メルトクラシー……。どんどん、評価の基準をつくりあげた政治、そして社会、それが身体化される。そういうなかで、人間的であることはとても難しい。それが人を傷つける。とても、思い課題だなあ。

 部屋の窓から見える風景。

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2020/11/16

学術会議問題、学生118人議論白熱 鹿児島大の授業で

 今日は、朝から、提稿作業をしたり。今月もまだまだ難関が待ちかまえているのだけど、来月が超ピンチ。史上最悪レベル。いろいろ考えるんだけど、枯渇して思い浮かばない。とにかくメールをいくつか送るが……。ここは、ほんとうに、いろんなことに挑めるのか、自分もがんばりどころなのかもしれないなあ。

 企画の具体化が進まないと、助けて発信中❗ 返信していただいたかた、いろいろお願いするかもよ。めげずにがんばります。

 夜、お風呂の中で、河合くんの『教育』12月号の論文を読む。

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 注のナンバリングが間違っているのはご愛敬。内容は、ほんとうにいろいろ考えさせられた。いろいろ学んでみたことが増えた感じがする。そうなんだよなあ。

 今日の新聞で面白かった記事。

学術会議問題、学生118人議論白熱 鹿児島大の授業で(朝日新聞)
 日本学術会議が推薦した会員候補のうち6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題について、鹿児島大学の学生たちが共通科目「日本国憲法」の授業で考えた。「学問の自由」の視点から見てどうか。首相の任命権は形式的か。オンライン上で議論が白熱した。

 ■任命拒否 適切「会員でなくても研究は自由にできる」 不適切「学問のほか『表現の自由』にも反する」

 10月22日、オンライン会議システム「Zoom」を使った授業が始まった。出席者は118人。1年生が中心だ。

 「皆さんのアンケート結果を見ることにしましょうか」。担当の渡邊弘准教授がZoomの画面にいくつか円グラフを映した。

 事前に図書館の文献を借り新聞各紙の社説を読んで、首相が6人を任命しなかったことをどう考えるかを書く。渡邊准教授はそんな課題を出し、予習前に問題をどう受け止めていたかも尋ねていた。

 最初の円グラフは、予習前に問題を知っていたか。「知っていた」が54%で、「知らなかった」が46%だ。2番目は予習に取り組んだ後の意見。首相による任命拒否は「適切」と考えた学生53%に対して、「適切ではない」は47%とほぼ半々だった。

 3~4人のグループでの議論が始まった。

 任命しなかったのが「適切」とした学生からは、「日本学術会議法には首相に任命権があるとあるので適切」「学術会議の会員でなくても研究は自由にできるから、憲法の『学問の自由』には反しない」「学術会議には10億円の予算が使われているのだから、政府は監督すべきだ」といった意見が出た。

 一方、「適切ではない」側は、こう主張した。

 「首相の任命は学術会議法を読むと、首相が推薦に『基づいて』任命するという文言で、形式的なものだとわかる。政府自身が過去に『形式的だ』と国会で答弁している」「会員の任命は研究業績で決められている。それを任命しないのは『学問の自由』に反する」「国の予算が出ているから監督を正当化していいなら、国立大学は政府のいいなりになる」……

 氏岡さんの記事だけど、氏岡さんともずいぶん会ってないなあ。それはさておき、学術会議の問題については、世論調査でも、説明不足は圧倒的だけど、任命拒否は撤回する必要がないというのが多いという結果もだされている。それだけに、きちんと議論する空間こそが大事なんだろうなあって思う。そもそも、民主主義は時間もかかる。豊かになっていくには、努力もいる。試行錯誤して、失敗して、後退して、そのうえで、民主主義があるのだよなあ。しっかり、はらくくって、頑張り続けないとなあ、など、若い人の議論に心から励まされる、そんな記事だったなあ。がんばろ。

2020/11/15

「いま、ともに『家族』を考える」そして『民衆暴力』

 今日は朝から、団地の枯葉清掃。いろいろ色づきまっさかりです。

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 午前中は、資料読み。いろいろメール。

 午後はzoomで全進研。「いま、ともに『家族』を考える」。

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 鈴木さんの実践。へえ、ボクと話すときは愚痴が多いですけど、すごい実践。さすがだな。家庭科で、正面切って家族をテーマにする。うん、すごい。

 杉山春さんと、黒田さん。杉山さんは、今月号で登場していただいた。そこには強い問題意識があった。虐待の対策が論じられるとき、児相がまずとりあげられる。たしかに、児相は大事だけど、そこを軸に考えるのではなくもっと違う視点があるのではないか。児相はある意味で介入。その以前の支援が必要ではないか。黒田さんは福祉の人だから「予防」と言っていたけど、問題意識はとっても共通している。

 苦しい思い。さまざまな思いを、やぱり考えたい。それは自分の苦しさでもあるのだし。

 さて、最近読んだ本で面白かったもの。藤野裕子さんの『民衆暴力』

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 この本は、「新政反対一揆」「秩父事件」「日比谷焼き打ち事件」「関東大震災時の朝鮮人虐殺」を取り上げ、日本近代の民衆暴力について考える。こうした問題をとりあげるとき、民衆のエネルギーとか、偏狭なナショナリズムとか、いろいろ論じられる。だけど、そんなに単純な話ではない。その様相は多面的だ。その背景にあるものは複雑で、その複雑なものをていねいに、実証的に分析していく必要がある。そこからは社会の変化や国家の思わぬ側面も見えてくる。とりわけ、いまの社会も、不寛容さや排他的な議論が目立つだけに。ていねいに、その背景を、経緯を分析することの大切さを教えてくれる。いまだからこ、読みたい本だなあ。

2020/11/14

学習会 少人数学級実現今こそ! そして、「無法で無能な統治者は自滅する」

 今日は、早朝仕事スタート。ちょっとトラブルもあったけど、解決して終了。

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 朝から4回洗濯機を回して、衣替えを半分。その後、資料読み。おもしろいなあ。

 午後からは、zoomで「学習会 少人数学級実現今こそ!」に参加。ちょっと、ここでもトラブルもあり。講師の山﨑さん、最近は、オンラインでの付き合いだなあ。いつから会ってないんだろう。そういう人多いなあ。便利だけど、だけどなあ。

 さて、学習会は、少人数学級をめぐる声の広がりからスタート。だけど、山﨑さんの主張の肝は、やっぱり、そのために「人と予算」をどうつけるかというところ。そのための制度改革を提案する。そのことを正面から議論することの大事さを痛感させられるなあ。おもしろいなあ。

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 議論を聞いていて、少人数学級の効果についての議論の難しさも感じる。おそらくこういう議論が出てくるの背景には、財務省がさんざん言っている、エビデンス論がかかわるのだろう。だけど、教育という子どもの発達を、どのような指標で評価するかという難しさ、発達の道筋、側面の多様さを考えると、議論は難しいにもかかわらず、単純な議論に流し込もうとすることが、ものすごく影響しているなあとも感じた。そのなかで、制度改革、人と予算をどう要求していくのか?大事な局面になっていることを痛感。

 今日もいろいろニュースがあった。ショッキングだったのが、このニュース

国に批判的…琉大が山本准教授に修正要求 石橋湛山賞コメント(琉球新報)
 著書「日米地位協定―在日米軍と『同盟』の70年」(中公新書)で石橋湛山賞を受賞した琉球大学の山本章子准教授をホームページで紹介しようとした大学側が、受賞時のコメントが国に対して批判的だとして、山本氏に修正を求めていることが13日、分かった。山本氏が本紙の取材に明かした。同大は...

 おりしも、学術会議の問題の渦中の話。学術会議の問題でも学会レベルで、批判の広がりに対して、大学からはなかなか声が聞こえない。うーん。大学は金を国に握られていているからなあ。それほど、学問の自由は風前の灯火となり、政治の介入がすすんでいる。そうとう深刻だと考えないといけないと、かなりショックをうけた。

 東京新聞は、18年に補充を拒否された学者が宇野さんだったことを報じた。あの宇野さんは2度も。政府は何を恐れているのだろうか? だけど、ほんとうに自由を封じ込めようとしている。報道に対しても、ここのところNHKへの圧力は激しいとということも言われている。菅さんがNW9の出演したさいの学術会議問題での質問に激怒していると、山田真貴子内閣広報官がNHKを恫喝しているとか。ほんとうにたいへんな事態だ。
 学術会議は必死の抵抗を試みる。その発信が12日の記者会見。その資料は大事だ。それがこれ。

 そして今日の朝日の宇野さんの『暴君』の書評。いわく「無法で無能な統治者は自滅する」。それがこれ。
 すごいなあ、宇野さん。そうだ、ボクらは決してあきらめない。

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