文化・芸術

2024/10/05

「8番目の男」、教育機関への公的支出割合、日本はワースト2位…OECDが発表

 今日は自宅作業。8時過ぎには仕事をスタート。ひたすらインタビュー②の起こし整理作業を進行。

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 午後・夕方には、少し気分転換。

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 夜には、ずっと見たかった映画をネトフリで見る。なんか映画なんてずいぶん久しぶり。大好きなムン・ソリの「8番目の男」。

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国民が参加する裁判が歴史上初めて開かれる日。大韓民国初の陪審員になった、年齢も職業も異なる8名の普通の人々の前に置かれた事件は、証拠・証言・自白まで揃った明白な殺害事件。被告人がいきなり嫌疑を否認したため、陪審員たちは急きょ有罪無罪の決断を迫られることになる。誰もが困惑する中、裁判長は裁判を進めようとするが、8番陪審員ナムをはじめとする陪審員たちの突発的な行動により裁判は予期せぬ方向に進んでいく。

 よくある陪審員ものだけど、陪審員たちが変わっていく姿がやっぱりいい。事件はとても切ないものだったけれど、その事件をとおして、死刑が求刑され、重い刑期が考えられていたものが、陪審員、そして判事によって、法とは何か、司法とは何かという根源から検討されていく。ちょうど、『地平』が「被告、最高裁」を特集しているが、法と司法のあり方を社会がどう問いかけていくのか。日本ではどうなのだろうか、よく考えたい地点にいる。

 毎年のニュースだけど。

教育機関への公的支出割合、日本はワースト2位…OECDが発表(読売新聞)
 経済協力開発機構(OECD)は3日、国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合(2019年時点)を発表し、日本は2・8%と、データのある加盟37か国中36位だった。前年の同率最下位からは改善したが、依然として低い状況が続く。

 OECD平均は4・1%で、最も高かったのはノルウェーの6・4%、最下位はアイルランドの2・7%だった。また、大学などの高等教育を受ける学生の私費負担の割合は、日本は67%と、OECD平均の31%を大きく上回った。20年時点の高等教育を受ける学生の私立教育機関に在籍する割合も79%と、OECD平均(17%)の4倍以上だった。…

 うーん。諦めず、くり返し問いかけていくしかない。若者の関心そして立ち上がりはいま広がっているのも事実。

2024/09/10

「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」

 湿度がものすごく高く、蒸し暑い。老体には結構打撃。通勤だけで、かなりのダメージということをもうちょっと理解してほしいなあ。

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 朝は、県立図書館へ。対談用の資料を確保。駅から遠いから、暑いなあ、しんどいなあ。

 職場に行って、提出原稿2本。

 

 必要があって「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」をやっと見た。ほぼ30年前の映画。

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 「浮島丸事件」を扱った優子のレポートに興味をそそられた京都の大学で歴史を教える林は、実際にそれを書いたのが彼女の姉・律子であることを知り、西原姉妹の家を訪ねた。彼の興味を引いたのは、その中に戦後2冊の詩集を出して姿を消した詩人・高沢伯雲の未発表の手記が引用されていたことであった。律子から伯雲が彼女たちの実父であることを知ると、林は行方知れずとなった伯雲の足跡を辿る旅へ彼女たちを誘う。父との確執もあって乗り気でなかった律子も、優子の強い希望もあって下北へと向かう。そこで伯雲に世話になったという安田らから、三人は戦争中の伯雲を巡る話を聞かされる。ひどい扱いをうけていた朝鮮人強制労働者たちとの生活、そしてその中で育まれていった伯雲と大林の友情。さらに、浮島丸事件との関わり。戦争が終わった4日後、大林一家が乗船した釜山へ引き上げる浮島丸が沈没。伯雲は命の恩人であった彼らの乗船を阻止しようとして失敗し、今でも後悔の念に苛なまれているという。父の放浪人生の真相を知った律子たちは、それから弘前、出雲崎へと旅するが、消息はつかめなかった。夏、舞鶴に父がいるとの情報を得た律子たちは、今は灯台守りとして働いている伯雲に再会。父娘の、そして過去に対するそれぞれの思いをぶつけあった。その後、律子は林と婚約。優子も安田の息子・信義らと平和への願いを込めた“白い大文字”などの活動に参加するようになっていた。

 この時期の独立系のプロがつくる映画は、キャストもスタッフもものすごく分厚い。完成度も高い。堀川監督は、黒澤の直系の弟子であり、成瀬の下でも学んでいる。脚本の山内久はご存じ「若者たち」。予想に反して、朝鮮人強制労働を真正面から描いていて、驚いた。ヘイトも含め、まったく色あせないのは、すごいのか、悲しいのか。

2024/06/15

『マリアの賛歌―石の叫び』

 今日も朝から超暑い。

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 朝から、インタビュー②の原稿づくりをさらにすすめる。明日には仕上げたいなあ、というか仕上げないと。

 

 今日の「虎に翼」のふりかえり。アメリカのBBS運動が出てきたけど、以前、地域で、劇団銅鑼の「Bigbrother」に取り組んだのを思い出した。同じ物語でもある。小関さん元気かなあ。

 いまだ正面とまではいかない、植民地支配の問題と、性暴力にかかわる問題。そのことも気になるけど、きっとどこかで意識しているのだろうなとも思うけど……。

 午後、2時間かけて、一人芝居『マリアの賛歌―石の叫び』を見に行った。

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 城田すず子さんの物語。東京では見れなかった芝居でもあるし、城田さんの『マリアの賛歌』の販売もありそうなので、最後まで迷ったけど、思い切って出かけた。物語は、城田さんはが直面したことを淡々と、淡々ではないけど積み重ねられていく。彼女は売春防止法が制定されてできた婦人保護施設にたどり着いたことで、戦時性暴力によって受けた苦しみをようやく吐き出すことができたわけだけど、その語りが胸をうつ。彼女の葛藤をあえて描かずに、ありのままをぶつける。植民地における強制とはまた違う、戦時性暴力の暴力と強制。その根底にあるものを考える。そして、その問題は、ほんとうに今日の女性支援法制定にまでつながっていくことも思いしらされる。

 会場には、研究者もたくさん来ていたし、知った顔も多かった。ある方とは少しおしゃべり。戦時性暴力も、引き続き、ちゃんとやらないといけないなあ。

2024/05/26

「サヘルと8人の子どもたち」

 今日は、ほんとは気分転換にお出かけをしたかったけど、ここんところ忙しく、ずっと掃除ができていなかったので、まずは掃除をすることにする。それから、ベランダのプランターが枯れた葉っぱで汚くなっていたのでそれも、整理。夏のお花の種を撒いたり、お花を買ってきて植えたり。

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 そのお花の買い物の途中、駅の近く、県境の橋の登り口のわきには、ことしもタチアオイの花が咲ていた。

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 季節はどんどんすすむのに、何かちょっとなあと思ているその根底にあるのは、なかなか自分が進歩しないことかな。そして、自分の働きかけで、なかなか状況がかわらないことか。うむ。

 

 掃除は、休憩しながら、ウトウトしながらすすめる。そして、その時間では、本も読む。とにかく、本を読む時間をつくるのが当面の目標。安定的な仕事にしていかないと(年相応の)。

 

 昨日はETV特集で、「サヘルと8人の子どもたち」を見た。

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 自分と同じように傷みを背負って生きる若者たちと映画を作りたい―。俳優サヘル・ローズの呼びかけに応えて8人の若者が参加し、映画「花束」の撮影が始まったのは2020年のことだった。監督のサヘルも若者たちも児童養護施設出身。複雑な家庭の事情を抱えて生きてきた。撮影現場は、傷みを分かち合う「居場所」のようになり、「表現」は気持ちを吐き出す手段となっていった。映画完成までの日々を追った4年間の記録。

 予想をまったくこえるものなので、少しおどろきながら見た(号泣しながら……)。過酷な子ども時代を過ごした「子どもたち」。サヘル・ローズは彼らの中のもう一人を映画に登場させる。そこで語ることをとおして押し殺してきた子ども時代の自分を解放するというのだ。そして、その場所が居場所となっていく。ほんとに、よくわかっていなかったし、心に迫ってくるものがあった。

 サヘル・ローズさん。今日はサンデーモーニングにも出ていたけど、ほんとに、すごいなあこの人。

2024/05/10

ペンクラブが声明「国会の空洞化に抗議」 「適性評価制度」に懸念

 今日は、朝からインタビュー②の予定だった原稿の再構成にとりかかる。流れをいろいろ考えながら、深めなければならない論点をあぶりだす。ここがなかなかやっかいだ。先行研究にかかわる蓄積があまりないかならあ。ちゃんと仕上がるところまでもっていけるか。ここからが正念場だああ。

 今日はいい天気。天気のように心が晴れればいいんだけど……。

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 いまは、判断に難しく、最後まで悩む問題に直面することが多すぎる。いろんな問題に思い悩み、判断してもそれでも悩む。決断したことに揺らぐ。外から意見があったりすると凹む。心が折れそうになる。そういうことが、いかに多いことか!!!

 

 いろいろな問題意識のすれ違いにも思い悩む。ちょっと違うなあということが多い。っこでも自信が持てているわけではなく、悩む。答えを追い続けないと。

 さて。国会の状況に作家さんたちが物申した!

ペンクラブが声明「国会の空洞化に抗議」 「適性評価制度」に懸念(朝日新聞)
 日本ペンクラブ(桐野夏生会長)は9日、「国会の空洞化に抗議します」と題する声明を発表した。

 10日に成立が見込まれる、「経済安全保障」の分野に「セキュリティークリアランス(適性評価)制度」を導入する法案について、秘密の範囲があいまいで、民間人の人権を侵害し、報道の自由に制約をかける恐れがあると指摘した。

 また、6月に施行される「改正入管難民法」、先月衆院を通過した「共同親権法」についても問題点を指摘し、これら三つについて慎重な議論を求めた。……

 国会ではセキュリティクリアランス法は成立してしまう。そんな状況に危惧が表明されている。桐野さんは、国境なき記者団が3日に発表した「報道の自由度ランキング」で日本が70位だったことに触れ、「日本の言論表現の自由が危機的な状況にあるとの警告を私たちはきちんと受け止める必要がある」「(国会という)一番議論しなくてはいけない場で最も言葉が軽くなり、中身のある議論がされていないのではと危惧している」と訴えたそうだ。こうした動きをもっともっと広げたいものだね。

 

【日本ペンクラブ声明「国会の空洞化に抗議します」(2024.05.09)】

 

 私たちの身の回りの生活、そして国の未来のありように大きな影響を及ぼす重要な法律や政策が、十分な議論も経ないまま、次々と決まっていくことに大きな危機感を持っています。
 今国会で審議されている法案の数々、とりわけ以下の三つの法律について、国会議員各位に、そして広く社会の成員全体に対して、いまなぜ必要なのか、その運用を含め格別の留意を払うように求めたいと思います。

【1】経済安保秘密保護法については、秘密の範囲が曖昧であり、政府の恣意的な運用によって一般民間人の人権を侵害する恐れがあると指摘されています。さらに、取材・報道の自由にも制約がかかって、自由な表現活動を阻害する恐れがあります。

【2】昨年強行採決され、本年6月施行の改定入管法については、本来、生命の危機にある難民を、日本の国の都合で本国に強制送還する危険性が除去されていません。そもそも入管施設の非人道的な運営体制の改善がまず優先されるべきであって、こうした基本的な見直しがないままに今国会で更なる改悪がなされようとしていると言わざるを得ません。

【3】共同親権法については、当事者の声が生かされず、なぜ拙速な制度改定をするのか理解できません。子どもの親権の問題の前提として、今までも、そして今現在も、家庭内暴力等で苦しむ人が数多くいます。弱い立場に置かれがちな女性と子どもの状況を配慮すべきなのに、むしろ古典的な悪しき家族観が色濃く反映しているとさえ言えるものです。

 私たち日本ペンクラブは、国権の最高機関であり言論の府である国会の空洞化を、これ以上、看過することはできません。自由で開かれた、そして尽くされた議論の存在こそが、民主主義の礎です。自由な言論や表現が危機を迎えていることに、深い憂慮の念を抱いております。

2024年5月9日り
一般社団法人日本ペンクラブ
会長 桐野夏生

 

 意見書はこちら

2024/05/04

大吉原展に行ってきた

 ここ数日、いろいろなことがありすぎ。今日はやっと、大吉原展に行ってきた。

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 あんまり評判はよくないように思えるけど、個人的にはなかなか興味深かった。個人的にはというのは、ボクの体験、売春防止法が施行されて何年かたった飛田新地で育ったボクの記憶にある、昭和の性搾取地帯の風景と、吉原の共通性と差異というあたりへの関心だったりする。たしかに、共通性もあり、差異もある。とくに、建物の様子にはとても関心をもって観察。もう一つは、昭和の時代の性搾取システムとのかかわりでいうと、吉原のシステムの階層性というか、構造についてだある。なかなか、展示からは見えてこないのだえれども、最後のところで、切見世が出てきて、火付けももでてきて、その階層的構造は見えてくる。表層にあるあでやかな吉原文化の裏側の構造である。

 たぶん、もっと突っ込んでいいのではと思ったのは、植民地主義との関係。吉原の文化が海外に広がっていくことと、西欧のアジアへの視点と無関係ではないのではないかとも思うから。と、同時に、日本が、植民地に対して、いわゆる「売春」帝国になっていくのは、そのことと裏がえしであるようにも思えるから。日本文化の受け取られ方とそのこととは決して無関係ではないのではなんだろうかと。

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 今日は朝からインタビュー①のテープ起こしをいっそうすすめる。昨日もおとといもそうだったな。だけど、昨日は、全国憲の講演会。感想と、憲法の日の世論調査については明日書こうかなあ。そして夜の飲み会だったな。今日は、家族の各方面にいろいろ気をつかう手配をする。たいして、心配りはしないけど、それはそれで、最低限、必死で、気をつかっている。

 

2024/04/30

もっと違う社会の姿を目指さなければいけなのではないのか

 今日は朝から西の方に出かける。今年初、新幹線!!!

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 品川周辺の風景がまたまた変化している。先日、久しぶりに渋谷に行ったとき、渋谷の風景は一変していたが、いま、新宿もまたわかろうとしている。ちほうに行けば、どうだろう。北の地でも、まだ自動車専用道路がつくられ続けている。うーん、どうも、街づくり、地域づくりの方向がそれでいいのか。もっと違う社会の姿を目指さなければいけなのではないのか。考え込んでしまう。

 インタビュー①を収録。じっくり話を聞くと、たくさんの発見と確認とがあり、勉強になる。しっかりがんばろうと思う。

 

 この地では、世界的なアーチストの方の家を外から見た。いまこの地で話題になっている方。芸術家の家だ!

 

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 帰りの電車の時間までの短い時間。こんなところに行ってみた。源氏物語の紫の上の話が再現されていた。亡くなるころの話で、切なく、悲しみも感じさせてくれる。

2024/02/16

「戦雲(いくさふむ)」『八月の御所グラウンド』

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 提稿が3本。夕方にはインタビュー②の修正も戻ってきて、残りは2本。今月は担当が少ないから、少し余裕があり、です。だけど、インタビュー②の原稿をつくる作業が思いのほか体にダメージ。やはり、ちゃんと休めていないことが大きいなあ。きちんと、週1、2日はしっかり休めるようにしたい。ストレス過多もあり、ややメンタルがつらいところもあるし。来月からの目標は、しっかり休むというのをきちんと実行する。

 編集の仕事をやっていてつくづく思うのは、普通の運動などでは、同じ考え、近い考えの人がまわりにいて、そこで支え合ったり、交流したりするのだけど、編集にはそういうことがほとんどないことかな。しんどん問題も一人でたたかっている感じになるところ。結構、そういう意味で、きつい仕事でもあるのだと思う。

 

 昨日は、三上さんの新しい映画「戦雲(いくさふむ)」を見てきた。

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 頭をガツンとやられた感じ。与那国、石垣、宮古といったところでおきていることを、その地の自然や伝統、産業なども交えながら描いていく。映像のうつくしさ、まぶしさと反比例して、実際に、どんどん事態はすすんでいき、覆いつくす戦争の影。いつのまにか自衛隊は、まじかにいる。まさに、ここには戦争が真横にある。まさに、平和的生存権がここでも脅かされている。そのことの苦しさがものすごく伝わってくる。そのなかで、苦しみながらも、どこまであきらめずに、あがない続ける、住民たち。とにかく悔しくって、涙が出てくるのだ。

 

 しかし、渋谷の街は、ボクがここで、仕事をしていた渋谷とはまったくちがった街になっている。

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 夜は西から来た人から情報をいただく。

 

 『八月の御所グラウンド』を読んだ。

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 御所グラウンドも、農学部グラウンドも思い出のある場所。主人公は、どうにも怠惰で、やさぐれた学生。ボクもそうだったし、ボクの場合は就職だけではなく、そもそも卒業そのものも放棄をするようなよりヤクザな生活をおくっていたわけで……。万城目さんだから、話は奇想天外だけど、登場する若者たちの姿や感情の動きはとても自然で。そこがすごいところ。そして、そこには青春がある。かつての、戦場の露と消えた若者たちもそれは同じ。とても切なくて、読みながら涙が止まらなかった。

2024/01/28

『生きる歌 ~三角公園の歌姫とわたし~ 』『透明人間 Invisible Mom』

 今日は、日曜日だから、まずは掃除から。なんか、いっぱい仕事があって、余裕がなく。

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 今日は、朝から曇り空。どんよりした気分になるような日。おまけに朝から、やや強めの地震。怖いね。

 

 とにかく、インタビュー①の起こし整理作業につきすすむ。あいまに、次号以降の発注メール。夕方には団地仕事にも集中。やっぱり、休養をとらないと、ちょっときついね。

 

 お昼にテレビをつけたら、「<サンデードキュメンタリー>ザ・ノンフィクション特別編『生きる歌 ~三角公園の歌姫とわたし~ 』」をやっていた。

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日雇い労働者の街として知られる大阪の西成。通称・三角公園で、命の叫びを響かせる歌姫がいる。

ジャズシンガー・坂田佳子(51)。かつては高級ホテルの専属歌手でライブハウスにも引っ張りだこだった彼女が、西成に流れ着いたのは、3年前のこと…あまりにも自由過ぎる言動や、アルコール依存症による問題行動で、数々の店を出入り禁止に…夫からも「別れてほしい」と告げられた。全てを失い、知人を頼り、たどり着いたのが西成の街だった。「自分には歌しかない」…歌う場所を求め、近くにあった三角公園で歌い始めると、SNSで話題を呼び、今では全国から坂田の歌を聴こうと多くの人が訪れる。その波瀾万丈な生き方を知り、人生相談をされることも…

2022年秋。この日、坂田のストリートライブを涙ながらに聞き入っていたのは仁美さん(56)。4カ月前に「末期がん」と宣告され、一時は自ら命を絶つことも考えた。しかし、たまたまYouTubeで出会った坂田の歌に救われたのだという。今はその力強い歌声が病と闘う原動力となっている。

今でこそ「三角公園の歌姫」と呼ばれる存在となった坂田だが、当初SNSで話題となったのは、その歌声よりもお酒を飲んで暴れる姿。三角公園を訪れる観客の中には、そんな姿を求める人たちも…歌手としてではなく「見せ物」になってしまった現実に、坂田はある決断を下す…

 まったく知らなかった歌手。どんな思いで歌ってきたのか? そんなによく知っているわけではないけど、たしかに、心ひきつけるものがある。破滅的で、破壊的な人生の歩み方。その弱さも赤裸々に見せながらの歌が、共感を呼ぶのか? CDは手に入れられそうにない。

 

 昨日、朝、NHKで取り上げていて、思わず買ってしまった本。『透明人間 Invisible Mom』

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重い障害を持つ「医療的ケア児」にずっと付き添う母親が、 校内で“わたし”自身にカメラを向けたとき、社会の問題が浮き上がってきた。 息子が重度の障害とともに生まれた日から、「私」は「医療的ケア児の母親」となった。 特別支援学校へ入学すると、週のほとんどを校内で待機する日々。 「気配を消してください」と求められた私は、「私はここにいる」と言わんばかり、 自分自身を写真に撮り始める。 そこに写し出されたのは、「誰かのために生きる今」をそれでも楽しく生きようとする、 私の姿だった――。 テーマとは不釣り合いに、つい笑ってしまう、明るくユーモアのある写真の数々。 全国各地で開催される写真展にも共感の声が相次ぎ、メディア取材も多数。 「母親」「お母さん」として“透明になって”生きている一人ひとりに、 エールをおくるような一冊。 2021年に著者が自費出版した『透明人間 Invisible mom』が大きな反響を呼び、 ここに山崎ナオコーラ、櫛野展正の両氏の寄稿を加え、再構成・再編集して出版。

 人ではなく、障害児の母になる。でも私はここにいる。

2024/01/07

「光る君へ」

 日曜日。しばらく家を空けていたので、しっかりお掃除。結構、たいへん。その後は、インタビュー①起こしを全力。起こしは3分の2ぐらいまではすすめられたかなあ。ただ、ひたすら今日はその作業に集中。がんばりどころ。

 ニュースをいくつかみたり、読んだり。能登の地震は、その被害の大きさが、日を追うごとに加速度的に大きくなるという印象。しかも、新たな危険が指摘もされている。これはどういうことだろうか? ほんとうに心が痛む。仕事でも、心が痛むことがほんとうに多すぎる。

 

 さて、大河では、「光る君へ」がはじまった。

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 時代考証だとか、その再現だとか、これまでつくられたことのない時代だけに、とても難しいとは思うけれども、実は、個人的にもものすごく期待している。高校の時、中古女流日記がわりあいとすきで、この時代の文学は結構読んでいた。聞きなれた兼家からはじまって、長男が道隆で、次男に道綱がいて、その母が、蜻蛉日記の作者で、すると道兼は三男なのか、とか、人物配置をいろいろ確認しながら見ていた。おもしろく展開するといいなあ。すきだった源氏物語のシーンなどもいろいろ連想しながらだな。どのようにつくられるのかは、とてもわくわくしている。

 

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