文化・芸術

2026/07/29

テック・クーデター

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 今日は朝から暑い。少し早めに永田町方面に向かう。外での取材は、それはそれで楽しい。いろいろ話を聞いて興味深い。

 先の企画にかかわるおしゃべりもして、この先の予想もする。

 

 職場に行って、いろいろ先の調整をしながら、座談会①の起こしを開始。

 

 朝日のオピニオン欄は、アメリカのテック産業について、ヨーロッパからの警告。国家ののっとりクーデターとの主張だけど、現実はそれほどちからをもっていっているが、国家の側の意思でもある感じがする。それぐらい一体となっている。その結果ここに軍事や戦争がからんでくるわけで、そのあたりのことも聞きたかったなあ。

 

 テレビでNさんの発言を聞いた。正直、こんなに中身のない発言をするようになったのかと、唖然としt、事実をまともに追っかけていないから、事実誤認のオンパレード、しかも、まともな分析もなく、あまりにもお粗末な論建て。うーん、もう書いたものも読む価値を見出せないだろうなあと思ってしまった。

 

 ボクが、東野圭吾さんについて書いたことに意見をいうこともいた。若いころ、まだ仕事に余裕があったころ、よく推理小説を読んでいた。まあ、大学の関係もあり、本格推理派だったけど、エンターテイメント系もきらいではなかった。東野さんの『容疑者X』をめぐっての本格論争が印象に残っている。この作品はエンターテイメント要素も強く、本格の要件を満たしているのかと言う論争があり、続いて、トリックが初心者向けということも論争になった。しかし、本格で、1位になったり、賞を取ったりはおどろいたけど、嬉しかったのを思い出す。人を描くと言っているが、犯人への人間的な共感的視線も好きな理由。

 

 今日は夜まで暑い。

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2026/07/15

縦の支配 中国 ショートドラマの光と影

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 飛行機代を安くするために、出張取材の帰りはかなり遅め、自宅に着くのはもう深夜。それから家にいなかった分の家事がはじまるから、やっぱり出張はたいへんです。このインタビュー①は、締め切りまで時間がないこともあり、今日は自宅でさっそく、起こしの作業。(昨日、飛行場で少し作業ははじめていた)

 もうこの暑さで、からだがだるーいモードだけど、休憩もとりつつ、すすめる。この季節は休憩がとっても大事だ。うまくいけば結構、仕事はすすむ。

 夜には、モニタが届く。50年のお祝いの記念品は自分の好きなものを買う方式。それで、自宅のパソコンをノートにしたので、それにつなけるモニタを買うことにする。それがとどいた。もう、目が…なので、大きなモニタはだいぶ楽(苦笑)。

 

 「BSスペシャル 縦の支配 中国 ショートドラマの光と影」。いわゆるタテドラといわれるショート動画ドラマは、ボクはほとんど見ないけれども、大きな市場になってきている」。中国初の文化なようだけど、日本でもどんどん浸透しているようで、有名俳優も出るようになっているうぴ、電車の中吊りで広告も出ている。その中国の現場のリポートだけど、ものすごい勢いでつくられるドラマは、制作も短時間。ストーリーはアルゴリズムによって判断されていく。ドラマがそのようにつくられるそういう時代に驚くが、いまはそのドラマの制作を、AIが取って代わろうとしている。フェイク映像がふんだんに使われる。それが、文化と言うか、人間の人間としての活動にどんな影響をおよぼしていくのか。少なくとも、制作の流れは効率化であり、コストダウンであり、より利潤をあげることにある。ものすごい時代になっているのだなあと思うし、それをどう考えていけばいいのだろうか。

 知らない間に世界が変化していく。だけど、その世界で生きていくわけだから、できるだけ、正面から向き合い、考えるべきことは考えたいとは思うのだけど…。

2026/06/18

茨木のり子と尹東柱

 ちょっと仕事のペースダウンをしないと、ダメだな。つくずくそう感じて、少し、働き方改革を真剣に? まあ、年相応にをめざそう。

 今日は、この時期の実務をこなし、あとはゲラを動かす。

 工場籠城は月曜から。明日、最後の備えをして、籠城前に急遽、北海道に行かないといけなくなった。相方関連で。忙しいなあ。

 

 京都新聞のwebで、茨木のり子と尹東柱について書かれている文章を見た。全文は読めないので、新聞をどこかで探そうかと思う。茨木のり子が尹を高く評価ていたのはだけど、どんな記事なのだろうか。その流れで、3カ月ほど前に、前東京新聞の五味さんが書いた文章も読んだ。これは誤訳問題。https://toyokeizai.net/articles/-/937980?display=b

ボクは、尹の碑は3つとも何度も言っているし(宇治はまだ)、ソウルの文学館にも行った。詩の翻訳については、ボクは金時鐘さんのものしか読んだことはないけど、ハングルにこだわった尹だけに、翻訳についてはいろいろな議論があったことは、知っていたけど、この誤訳の記事はさすが五味さんという感じ。とりわけ、そこに植民地支配との関係を見出すのはなるほどと思ったり、茨木とのかかわりも興味深い。それだけに、京都の記事は気になるなあ。

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2026/03/22

忙しく、余裕もなく、1週間以上お休み

 忙しく、余裕もなく、1週間以上お休みしてしまいました。その間、インタビュー②、①を仕上げて、やってくる原稿を提稿して、実務もして、ゲラを動かして、あわただしい日々でした。その間、世の中は、イランでは引き続き戦火が広がり、日本で国会がひどいことになり、日米首脳会談という醜い行事もありました。あの異様さはどこからくるのだろうと、考え込んでしまいます。

 それでも勇気を、もらうこともたくさんありました。孫②の卒園式は、しっかりと育った孫にの姿にちょっと感動しました。いつもわいわいうるさい孫②ですが、かわいさもマックスなのかもしれません。

 「いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年」にも行ってきました。知らないことも多く、たくさんのことを学びました。在日の美術家たちの戦後と、朝鮮への帰国運動…。戦前からのプロレタリア美術の伝統を受けつぐ力強い作品は引き込まれます。そして一転、抽象の世界での日韓の交流、パク時代、チョン時代のかの国の政治のもとで自由な精神を追い求める苦悩にもふれる思いがします。そして民主化以降の、作品。日本の側での呼応。そして若い世代の交流。

 その日の夜は「虎に翼 スピンオフ」。いやあ、NHKは攻めるなあ。RAAからパンパンの時代を、強い怒りで描きます。そこに、植民地支配も描きながら。昨年の平井和子さんへのインタビューを思い出しながら見てました。ほんと、平井和子さんのお仕事の世界。すごいなあ。次また会えるのが楽しみです。もう1回はインタビューをという約束ですし!

 昨日は、保育園のOBと、今日は仕事の合間に亜族で、相方の退職のお祝いです。

 

 すっかり春ですね。桜もどんどん花が…。

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2025/12/23

在日文学の普遍性、刻みつけ 大阪で「金石範生誕100年記念シンポ」

 うーん。今日も病院だったけど、今日の方はちょっとよくない。太り過ぎだし、数値が悪い。結構、厳しいなあ。何とかしないとなあ。

 午後は会議。いろいろ企画を整理するが、なかなか先が見えないなあ。ボクの人生の先も(苦笑)。ままにならないなあ、わが人生。

 ほんとに、今年もいよいよもう終わりだなあ。

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 いろいろやらないといけないことはたくさんあるのだけど……。

 

在日文学の普遍性、刻みつけ 大阪で「金石範生誕100年記念シンポ」(毎日新聞)

 在日コリアンの作家、金石範さんが今年で100歳を迎えたことを記念し「金石範生誕100年記念シンポジウム」が11月29日、大阪公立大森之宮キャンパス(大阪市城東区)で開かれた。同大大学院アジア文化学専修とシンポジウム実行委の主催。会場とオンライン計210人が参加し、在日コリアンの文学を確立させた作家について幅広く語り合った。

    ■   ■

 米軍政下の韓国・済州島で、軍や警察が蜂起した島民を虐殺した「4・3事件」では、2万5000~3万人が犠牲になったとされる。金石範さんは済州島出身の両親を持ち、大阪で生まれた。日本に暮らしながら、代表作『火山島』をはじめ、一貫して「4・3事件」を小説のテーマとして取り組んでいる。……

 「火山島」はいつか読んでみたいなあ。しっかりと、と思って、少しずつ買い始めている。金時鐘さんは一度あって、挨拶させていただいたことがある。こちらの方もコレクションを買い続けている。きちんと、深く読むことができればどれだけいいだろうなあ。「ディアスポラ」ということと、いまを生きるボクらのありようとをどう結び付けて考えることができるのか。

 シンポジウム、聞きたかったなあ。

2025/10/06

遺骨はある 海底炭鉱で待つ183人

 今日は午前中は病院。この年になると、いろいろな体の変化や不調がいろいろなところで出てくるという典型。午前中いっぱいかかる。とにかく、しっかり病院にかからないといけないけど、面倒は面倒。どこまでがんばるか? 難しいところ。

 

 朝から暑い。朝顔は今日も咲いている。

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 職場で仕事。今月原稿の追及ややってきた原稿についての今後の相談や、今後の資料読み、発注のお手紙書きなどなど。結構、仕込みもいろいろあわただしい。ただ眠い。孫相手疲れもやっぱりある。老人はつらい。

 録画していたテレメンタリープラスの「遺骨はある 海底炭鉱で待つ183人」を見た。

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戦時中に朝鮮半島出身者を含む183人が水没事故で死亡した山口県宇部市の「長生炭鉱」。 市民団体による遺骨収集調査開始から1年余、ついに遺骨が発見された。 日本の朝鮮半島植民地化政策や、戦時下に国策として進められた石炭増産を背景に起きた水没事故。 市民団体は「遺骨が出てきたことでステージが変わった」と訴える。 一方、国は遺骨収集に慎重姿勢を崩さない。83年ぶりに日の光を浴びた遺骨に今の日本はどう映っているのだろう。

 前回、別のドキュメントを見たときは、とりくんでいる人の執念を感じたけど、あらためて、亡くなった人たちの無念さ、残された遺族の悔しさや悲しみをとてもすごく感じた。映像でうつされた靴と人のような形のものは、ご遺骨なのだろうか? ガマフヤーは3人の遺骨と明言していた。DNAもとれるのでは? 韓国では80人のDNAを用意している。無責任な態度しか示さない政治の責任。矛盾だらけの政治。この政治と言うものあらためて問わないといけないと強烈に思う。

 

 政治の先行きは見えないなあ。国会はいつから? 組閣はどうなるのか。本格論戦はまだまだ先だなあ。国民の苦難対策はどんどん先送りされる。

 中秋の名月はこんな感じ。

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2025/09/23

記録をひらく 記憶をつむぐ

 先週は、怒涛の1週間。そして、今週は工場籠城。ほんとに短時間で、インタビューから原稿づくりという作業だったのできつかったけど、考えてみれば、インタビュー相手の方とは、もう20年以上のおつきあいで、ボクより上の世代。ボクがこれだけくたびれているのだから、さらにたいへんな仕事をさせてしまったと心が痛む(まだ、進行中なのでそうは言ってられないのだけど)。もっとしっかりしないとなあ。

 ただここのところ、すっかり涼しくなって、エアコンなしでやっていけているので、少し体は楽か。

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 先週はいろいろあった。怒涛の原稿づくり。1つ、研究会にも参加。その合間に、竹橋に「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」にいってきた。
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 第一のお目当ては、《大東亜戦皇国婦女皆働之図》(春夏の部)を見ること。秋冬の部は遊就館で見ているけど、こちらは福岡の筥崎宮蔵。そのほか、いろいろなことを知ることができたし感じることができた。へえっと思ったのは、「満洲観光」というものがかなり力をいれてやられていたこと。最近、日本史の研究でも、帝国と観光などが大きなテーマになっているようなのだけど、こういうことかと。

 近代美術館のコレクション中心の展示なので、メインは藤田嗣治や宮本三郎。戦争画を書いて、筆は乱れないのかということをいつも思うのだけど、そもそもどんな精神状態で描いたのか。嬉々とした雰囲気しかかんじられないのだけど。戦後、彼らは何を思ったのか、ほんとうのところでは……。なかなか答えはでてこないなあ。

 

2025/07/28

なぜ学生にもスキマバイトが広がったのか…背景にブラックバイト「泣いている学生はたくさん」と大内裕和氏 「黒川の女たち」

 今年は朝顔の種を撒くのがおそかったので、やっとはじめて花が咲きました。

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 やっぱり、元気がでます。だけど、今日は、ほんとに死ぬほど暑かった!

 

 さて、一昨日は、早朝仕事スタート。そのあとめずらしく2度目。それから洗濯したり、お布団をほしたり。とにかく、家事を少しもとにもどそうとするが……。

 午後からは、【Fight For Justice連続講座】第Ⅴ期 日本軍「慰安婦」問題から考える戦後80年・日韓条約60年 第2回 吉見義明さん(日本近現代史、Fight for Justice共同代表) テーマ:「新著『日本軍慰安婦』を語る」(出版記念)を聞きに行く。

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 吉見さんの、軍慰安婦の研究のきっかけや、研究への思いや姿勢なども含めて、そして吉見裁判での成果なども含めてお話が聞けて良かったです。お話もできて、いろいろな人のお顔も見れたのも嬉しい。

 夜は、Sさんとお疲れさん会。いろいろ刺激的な話をして、聞いて。活力をもらう。

 

 昨日は、疲れのピークだなあ。外を歩くのがほんとにしんどく感じる。

 そんななかここに。

 

なぜ学生にもスキマバイトが広がったのか…背景にブラックバイト「泣いている学生はたくさん」と大内裕和氏(東京新聞)
 面接や履歴書なしで働ける「スキマバイト」から若者や学生の働き方を巡る課題を考えようと、武蔵大の大内裕和教授が27日、東京都国分寺市の都立多摩図書館で講演した。
 スキマバイトが学生にも爆発的に広がった背景に、貧困の拡大や学生生活に支障を来す「ブラックバイト」の蔓延(まんえん)があるとした。

◆「相談体制を構築し、権利を守る法整備が必要」
 大内教授は現在の学生たちが、十分な仕送りを受けられない状況や、学費の値上げ、奨学金制度の有利子化といった厳しい環境に置かれていると説明した。
 非正規労働の急増もあり、正規雇用並の義務やノルマなどが課されるブラックバイトが広がったとし、「泣いている学生はたくさんいる。辞めたいのに辞められない」と強調した。
 スキマバイトは給料がすぐに入金され、正規バイトのように濃密な人間関係を築く必要がない。
 スキマバイト拡大にはこうした背景があるとしつつ、さまざまな権利侵害や問題が起きていることから、「相談体制を構築し、権利を守る法整備が必要。この働き方が生み出された構造を何とかし、働くことが生きることにつながらなければならない」と話した。……

 大内さんの話は、ほんとうになみだがでるほど苦しくなる。いったい、どんな貧困をつくりだしてしまっているのか。

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 スキマバイトを取材した記者の話、当事者からの声を集める教員の話、そして、若者雇用をすすめる経営者の側からの話と、たんに、ある実態だけではない、いろいろな角度から実態に迫る話も勉強になった。

 そして、今日は、職場で来月対談①の設定と、資料集め。まだまだ企画は不安定。いろいろ大事なことを考えています。

 夕方に、「黒川の女たち」を見に行く。

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 黒川分村開拓団話は、NHKのドキュメントもあるし、平井美帆さんのルポもある。ここでは、加害の姿から始まって、証言する当事者、そしてそれを支えてきた、遺族会会長たち、うけとめていく家族たちの姿が描かれる。なかったことにはできないという被害者の女性たちの強い思い、その思いが広がっていく経緯や思いとその継承。起こった悲劇の深刻さと、その歴史的事実の継承への強い思いと。学ぶことが多い映画だった。満洲ではこうした悲劇は単独ではなく、証言記録は多くある。そのなかでのこの取り組みは大きな意味がある。同時に、その深刻さ故か、まだまだ語りつくされていない、描ききれていないこともある。

2025/06/04

「風の声」「ドキュメント 医療限界社会 追いつめられた病院で」

 とにかく、ここにきてどっと疲れが出ていて、かつ胃の調子が悪い感じ。少しずつ、回復に努める。

 今日は雨だったので、さらに寒い一日。このまま明後日関東に帰って、関東の暑さに耐えられるのかなあ。

 今日は、とにかく、先の企画のための資料読み。難しい法律文書などを読んでいると、なかなか理解できないし、眠くなるだけなのだけれども。がんばって、読み進めて、頭に刺激を注入。いろいろちょっと頑張らないと。

 だけどなあ、年齢的に無理を感じることが多いなあ。ミスだけではなく、頭がついていかないのだもの。その限界をどう乗り越えるか、だな。

 夜、テレビをつけると、きゃりーぱみゅぱみゅが出ていて、相方と2人で、ちゃんと「ぱみゅぱみゅ」と言えるかやってみたが、これがまた難しい。これも加齢で、口がちゃんと回らないのだよなあ。

 

 昨日の夜、少し前に手に入れていた、劇団タルオルムの「風の声」をやっと見た。

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済州島に吹き荒れた狂風から逃れるため、海を越え大阪に身を寄せた幼い双子のソラとトンア。あれから半世紀以上が経った。
ふるさと済州島で暮らす父母を想い、それぞれの人生を懸命に生きる二人。
ようとして知れない父母の消息を追って、初老になったソラは一人で済州島に帰ることを決意する。
戦後、海を渡り大阪へやってきた在日コリアン1世のその後の物語。

 4・3事件が大きなテーマ。原作はタルオルムの金民樹さんの母親の作家・金蒼生。その母の両親やその周りにいた人には済州島出身が多く、4・3事件の体験者も少なくはない。ものすごいドラマだった。日本支配のもとで日本に来た夫婦とその家族、4・3の抑圧に、子どもたちだけがわたってきた姉妹、その降りかかる苦難の大きさに、たじろぐ。安易に言葉にすることもできない。「恨」という言葉があるけれども、ものすごくさまざまな、背負った思いを込めた物語。

 ボクらの歴史とも切り離せないことでもある。それだけに、とても重さを感じる。

 法事の場面が出てくる。ちょうと、ボクのおやじとおふくろの法事をやったとき、台風で、そのときに大阪コリアタウン歴史資料館行ったのだけど、資料館の方といろいろしゃべったたときに、法事の話になって、いろいろ大変ですといったら、完全に”同胞”扱いされた思い出がある。そのことを思い出した。

 

 日曜日のNHKスペシャルを見た。「ドキュメント 医療限界社会 追いつめられた病院で」

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「患者を診ない医師もいれば、薬の処方を間違える医師もいます・・・」ある病院からNHKに届いた“限界”を訴える悲鳴。取材班のカメラが記録したのは、深刻な医師不足を背景に「医療の質」という、守るべき一線が脅かされているという衝撃の実態だった。これまでの医療を維持できない“医療限界社会”ともいうべき現実―。患者を守るために何が必要か?追いつめられた病院の密着取材から、あるべき医療とは何かを考える。

 これもショックだった。ここまで崩壊はすすんでいるのか! 深刻な医師不足に加えて、病院を維持できない診療報酬の現状。「医療の質」ということがそらぞらしいところは、教育の現状とよく似ている。日本の現状を見れば、何を見ても、もう一線を超えた状態になっているようにも感じる。それだけに、個別の問題だけを問うても解決しないとしか思えない。だけど…。それはたいへんな作業。

 やっぱり、希望は簡単には語れない。希望は自分で見つけて、広げていくしかないのだろうなあ。

2025/06/01

「木村伊兵衛 写真に生きる」と「ハルビン」

 北の国に来ると、少し曜日の感覚がなくなる(苦笑)。朝、久しぶりにしっかり寝て、それからインタビュー①の原稿づくりに向かう。まあ、こんなテンポかなあ。お昼をつくって、それから団地の総会の議事録をつくる。とりあえず、それはつくりきる。

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 夕方、道立芸術館でやっていた、木村伊兵衛の写真展を見に行く。昨年、東京の写真美術館でやっていたものが全国に巡回していて、見に行きたかった。木村は、土門とともに、リアリズム写真運動の創成期を生きた写真家だけど、土門とは作風は、かなり違う。なんと表現すればいいのかな。土門のような自分の思いを前面に出すのとは違い、その現実を切り取った写真は、ちがった人気があるし、世間全体でいえば、もしかしたら木村のファンのほうが多いかもしれない。

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 写真展は、戦前戦後の町や村の何気ない風景を切り取ったもの。それがまた時代の証言となっていて、いろいろ考えながら見ることができた。戦後直後、早い時期に言ったパリの風景と、同じ頃の日本の風景。木村はそういう風景を切り取りながら、何を思ったのだろうか?

 

 夜、映画「ハルビン」の試写を見る。すごい映画だった。ロケもセットもすごいし、演出もみごと。日本との交戦、万国公法を大切にし捕虜を遇した、理想主義者であったとされる安重根の思想は押さえられているし、大筋は、史実を踏まえているのだろうなあと。ただ、日本の密偵となったキム・サンヒョンが実在の人物なのかはボクはよくわからないが、ウと蔡家溝とハルビンに二手に分かれた経緯などに、密偵の存在などは確認できないなあ。いずれにしろ、大きなエンターテインメントを大事にしつつ、安重根とその仲間の葛藤などに焦点をあわせた人間ドラマにもしあがっていて、見ごたえがある。ヒョンビンも魅力的。これを日本で全国公開って、すごいことだととても思う。

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