文化・芸術

2025/03/16

「新ジャポニズム 第2集 J-POP“ボカロ”が世界を満たす」

 今日は朝から雨。昨日の睡眠不足のため、なかなか起き上がれない。日曜日だけど、掃除をする余裕もなかなかない。

 少し、ニュース系の番組をチェックして、午前中は教科研教育学部会で、石井英真さんのお話し。うーん、眠い。以前聞いたときもそうだったけど、石井さんの話はボクにはほとんど理解でいない。いろいろ、子どものことを言っているように見えて、実際には子どもの姿や、発達というものはなかなか読み取ることはできない。学校のあり方やカリキュラムんありかたをいろいろ語っても、目の前にいる子どもとの関係でどうなのかだとか、学校が現実にかかえていることからどうしていくのかということはほんとに見えない。眠さもあって、言葉が右の耳から左の耳へのぬけていってしまう。石井さんの話でさえ、こうなんだから、もっとより当局に近い人の話はますます理解できないんだろうなあ。それだけじゃだめで、きちんと批判できるようにならなければならないんだけど、うーん、そもそもついていけないでいるのが悲しい。

 

 午後は、資料読み、提稿作業をやったり、しつつ、サイバー防御の学習会にオンラインで参加。警察のことだとか、裁判所のかかわりだとか、いろいろ勉強になることも多かったけど。なかなか、一般社会にどう訴えていくのかは難しいなあ。外には外国において無力化へいろいろやるということもあると同時に、国内で、情報をすべて監視下に置く方向にもっていかれるだけに、たいへんな問題なのに。青木さんの話は、そういう意味ではわかりやすいのでだが……。

 

 今夜のNHKスペシャルは、「新ジャポニズム 第2集 J-POP“ボカロ”が世界を満たす」

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世界で注目される日本カルチャーの新たなうねりに迫るシリーズ。いま、初音ミクを起点とする日本発のボーカロイド文化が世界中で熱狂的なファンを獲得。歌声合成技術ボーカロイドはAdoやYOASOBIなど新たなアーティストも生み出すカルチャーになった。観客が日本語で大合唱する海外のライブや世界の若者たちが新たな音楽を生む現場に密着。AdoやYOASOBIの独自取材も交え、進化するボカロの魅力に迫る。

 うーん。まったく知らない世界だった。ほとんだが驚き。「愛して 愛して 愛して」なども実ははじめて知ったが、そういった歌が、受け入れられる理由は、それはそれでよくわかる。同時に、なかなか、その歌詞の内容をじっくり考えると、いろいろなことも考えさせられる。いまの時代のしんどさをそのまま取り込むというか、前提にしたままに、共感をめざすわけだからなあ。そこから、直接、社会にということでなくて、違った形で、開かれていくことはあるのかどうなのか。もう少し、広いところからこの現象を見つめてみたい気がするのだけどなあ。などとか考えながら、明日の準備をしながら、チラチラ見ていた。

 

 今日はあとがんばってビラ折りは完了。

2025/01/23

絵本作家のいわむらかずおさんが逝去 フジテレビ労組、組合員が急増 専務が労組とのやり取りで辞意表明

 朝は曇。昼はもう少し晴れてきた。

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 今日から工場籠城。基本、1日ゲラとにらめっこ。順調すぎるのが逆に怖いところ。明日も、気を絞めて集中してがんばろう。

 

 いわむらかずおさんが昨年12月になくなっていたことが、明らかになった。

絵本作家のいわむらかずおさんが逝去されました。

いわむらかずおさんが、2024年12月19日に逝去されました。
85歳でした。

ご訃報に接し、在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします。

1983年、絵本『14ひきのひっこし』『14ひきのあさごはん』を同時刊行して以来、描き続けられた「14ひきのシリーズ」は、国内にとどまらず世界の子どもたちに愛されています。

〈家族と自然、それは国や時代を超えて、わたしたちに生きるよろこびを与えてくれる、心の拠り所です。〉

いわむらさんが作品にこめたこの思いを、私たちはこれからも作品を通して多くの人々に届けていきます。

                                 2025年1月 童心社

 

 14ひきのシリーズは、家にも何冊もあって、子どもに読み聞かせたし、孫たちも読んでいるみたいだ。「トガリ山のぼうけん」は、保育園で前進座を呼んで、観劇会をやったなあ。本もあったと思うけど、どこにあるのかなあ。二男の部屋のどこかにあるのかも。いわむらかずを絵本美術館には、学童のキャンプでいったなあ。ほんとうに田舎にあり、農園もあって、14ひきの世界が再現されていて……。いまの子どもたちにもいろいろな体験をさせてあげたいなあ。

 

 さて、中居氏のトラブル報道を契機に問題となっているこのこと。

 

フジテレビ労組、組合員が急増 専務が労組とのやり取りで辞意表明(朝日新聞)
 タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルにフジテレビ幹部社員の関与があったと報じられた問題を受け、フジの労働組合の組合員が急増している。フジ労組によると、先週始めは80人ほどだったが、23日時点で、500人を超えたという。また、複数の関係者によると、21日に人事担当の川島徳之専務が労組とのやりとりの中で、問題の道筋がついたら辞任する意向を示したという。……

 

 問題が大きく、深すぎて、いま何を考え、発言することが大事だろうか。いろいろな面から論じないと。いろいろなことをよく見ないと。同時に、背景にあるテレビそのものの構造問題もあいまいにできない気がするなあ。なぜ、こんなにテレビは「闇」が深いのか。テレビ局と、企業と、政官との一体の構造が、大きく影響していないのだろうか? どうも、フジだけど問題ではなさそうだし……。ふり返って見れば、重大で深刻な話は、いろいろなところででてくるわけで……。そしてそれと一体にものが言えぬ体制もあって。

2024/12/20

ハン・ガン ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」

 頭がぼけているのか、通院をわすれて、打ち合わせを入れてしまって変更したり、何とも落ち着かない日。ダメですねえ。年明けに、ちょっとした集まりをすることになり、その準備を担うのも頼まれて、その連絡をしたり。来月の準備の資料を読んだり、その先の企画の発注をしたり、それなりに慌ただしく日々が過ぎていく。会議もあったしねえ。

 年をとると、いろいろ気をつかったり、相手にあわせたりするのもどうもしんどくなるというのもよくわかる年頃。とにかく、人との関係は異常に疲れるが、そこをきちんとがんばらないとすすまないので、それはそれでちゃんとしないといけない。うまくやるということと、筋を通すということとのバランスもむずかしい。いろいろ折衝や調整が必要となるとなおさらね。土日は土日で、そういう仕事もまたある。

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 ハン・ガンさんのノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」の日本語訳が、webふらんすで公開された。

https://webfrance.hakusuisha.co.jp/posts/8530

 過去が現在を助けることはできるか? 
 死者が生者を救うことはできるのか?

 

人間はなぜこれほど暴力的なのか? そして同時に、人間はなぜあれほど圧倒的な暴力に真っ向から立ち向かうことができるのか? 私たちが人間という種に属している事実はいったい何を意味するのか?

私たちはどこまで愛することができるのか? どこまでが私たちの限界なのか? どれだけ愛したら私たちは最後まで人間にとどまることができるのか?

 世界はなぜこれほどに暴力的で、痛苦に満ちている?
 と同時に、世界はなぜこれほどに美しいのか?

 

 うーん。この参加がずっと問い続け、あらたに問い続けてきた、その問いは、繊細で、危うげだけど、それでいて、力強い意志にみちている感じがする。年末年始は、ひさしぶりのちょっと、その世界に浸ってみたい感じ。ボクに理解したり、しっかり感じ取ったりできるだろうか?

2024/12/07

劇団タルオルムの「マダン劇 島のおっちゃん」

 昨日は、久々の職場。その前に資料をとりに浦和へ。とにかく、北の国と違って、風景に色がある。

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 たまっている実務をして、届いている原稿を読む作業。インタビュー①の仕上げをして、発信は今朝になったけど。会議もあったり、なんとなく慌ただしく過ぎていく。

 夜は、ここ。

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 激動しているときは、治さんの分析を聞かないと。岸田軍拡(国家改造)の話は、選挙前に聞いた話と同じ線上。石破内閣の分析、今度の選挙結果が貴重な話ではある。とくに後者は、なかなか、治さんも慎重だけど、質問に答えては少し、踏み込む。ただ、ポイントになってくるのは、どうもいまの新自由主義をどう理解するかにありそうだ。修正新自由主義のいまの到達点というか、そことの関係で、それぞれの党派の位置づけも見えてきそうだけど、まだまだ、ここは理解しきれない点でもある。

 今日は早朝仕事スタート。昨日は夜まで仕事だったので、朝、起きれずに、15分ほど寝過ごし。でもまあ、よく起きれた。その後、昨日できなかった家事をやって、取材にでかける。

 でここに。

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 起こっていることの酷さと、そこでたたかう人の姿に勇気ももらって、とてもよかった。しっかり、原稿化しないといけません。

 

 続いて、夜はここに。

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 劇団タルオルムの「マダン劇 島のおっちゃん」

夏休みと春休み、少女みんは長島愛生園に行く。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島にある、ハンセン病患者の隔離施設ー長島愛生園。
そこに暮らすおっちゃんと、少女みんとの30年の物語。

 ハンセン病差別と、朝鮮人差別、支配・抑圧と、それに対しての連帯や友情や交流などを重層的に描く。多分、作者の、実際に体験した実話がベース。うん、もうずっと泣きっぱなし。今回の東京公演は、東京の中高生たち(朝鮮学校?)500人に、今回無料招待するチャリティー公演。学校の体育館での公演なので音響の悪さはご愛敬。内容がほんとうにすごくよかったし、みなさん熱演でレベルも高い。ほんとうにすごかった。ちなみに作者・演出の金民樹さんと言えば、虎に翼で、優三を失って呆然とする寅子に、新聞紙につつんだ焼き鳥をわたした、おのおばちゃんやくの人!!! ここから憲法14条へのいくわけだ。とても貴重な時間だった。

2024/10/17

各社序盤情勢、自民への反発大きく にじむ既存政党離れ

 今日は提稿4本。いよいよ山場です。多少、疲れていますが。ゲラを動かす作業、校正作業も入ってきますし、月末までにやりきらないといけない実務もあり、けっこう大忙しです。同時に、来月のための資料読み。資料整理。先の企画のための資料集めもあります。選挙もありますが、その先に向けての緊張した日々も続きます。

 ただ、今日も暑いですね。とくに、編集部の部屋のなかは、とくに暑いです。それでも駅前の木は色づき始めているんですけどね。20241017_08231020241017_101731

 

 今朝の新聞には、選挙予想がいくつな乗りましね。

各社序盤情勢、自民への反発大きく にじむ既存政党離れ(日経新聞)
 報道各社による衆院選の序盤情勢調査で、自民党が衆院定数465の過半数にあたる233議席に届かない可能性を指摘する分析が目立った。一部候補の非公認といった措置をとったが、政治資金問題で失った支持を十分に取り戻せていない。都市部を中心に既成政党離れの影響もうかがえる。

 いずれの調査も投票先を明らかにしていない人が一定数いるため、27日の投開票日までに情勢が変わる可能性がある。調査や分析の手法は各社で異なる。……

だけど、総じてバラバラです。注目の沖縄1区も完全に分かれています。うちの伸長についても、いろいろで、厳しいのは毎日……。そういえば3年前も分かれたんだよなあ。そして、悪い予測があたったんだよなあと思ったり。

 なぜ、こうも分かれるのか。単に母数が小さいからというだけでなく、いまは独特の予測のしづらさが、有権者のなかにあるのだろうとは思う。それが何なのかは知りたいところだけれども、政党と有権者の関係がかつてとは違ってきているのかもしれない。そうであれば、そこに注目していろいろ考える必要があるようにも思えてくる。どのように、有権者に響く訴えをすればいいのか。

 

 王道の政策に戻って、考えてみる。有権者はいま経済政策を総じてどう見ているんだろうか。生活要求が強い層はどうみているのか。政策の議論は、みんな個人消費をふやさないといけないとはいう。そのために賃上げは必要だともいうのだけど。だけど、賃上げのために、中小企業支援をというと、石破さんは、それを「全体主義」だという。だけど、岩手県が中小企業への独自の賃上げ支援を行い、徳島県も独自支援を行おうとしているほか、欧州諸国でも賃上げのための社会保障負担の減免を行っている。そもそも、政府がすでに行っている賃上げ減税は「直接支援」だ。しかし、それは大企業向け。大企業へのさまざまな支援は当然だというわけで、経済の主要プレーヤーの大企業の支援こそが、経済政策だと言わんばかり。そういう歪みを、石破さんはまったく自覚しないのだけれども。

 有権者に響く、訴え。とりわけ、生活を応援する経済を求める有権者に響くような訴えとは?

 

 西田さんが亡くなったのは驚いた。続いて、中川李枝子の訃報。『ぐりとぐら』は子どもたちが好きだったからよく読んだなあ。トトロの挿入歌の「さんぽ」も彼女の作詞。いずれも、子どもの目線で、大人になっていたボクには、必ずしもよくわかったわけではなかったし、いまはいっそうわからない。そういう子ども目線の子どもからみえる世界っておもしろいなあとも思える。

 スーパームーン。

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2024/10/11

ノーベル平和賞に日本被団協 被爆者の立場から核兵器廃絶訴え

 今日も、インタビュー③、原稿づくりをすすめる。いろいろ調べたり、読みこなしたり、古い文献に、ああ、あのときは……みたいな作業も。お昼には会議もあり。

 石破さんの本を読み進める。ちょっとなあ、この議論では、なんというか……。石破さんは持論を封印して、安全運転という意見もあり、そうかなって思っていたけど、それも、ちょっと違いそう。あまりにも実情から乖離をしていて、官僚はついてこない。ブレーンがいそうにない人だから、そうなると、相談相手は森山や、菅、岸田となってしまう。たぶん、こういう孤立状況で、それでも自分で決断して、進むなんて、できすになよなあ。この迷走は結構、根深い迷走でありそうな気がする。それだけに先が読めない。

 ただ、総選挙までは、公示日までの3連休で、テレビなどで党首討論はあるけれども、たぶん、その後は政権党は乗ってこないだろうなあ。となると、どこまで、深い論戦がなされるのか。ちょっとね。今日も、インタビュー③、原稿づくりをすすめる。いろいろ調べたり、読みこなしたり、古い文献に、ああ、あのときは……みたいな作業も。お昼には会議もあり。

 

 石破さんの本を読み進める。ちょっとなあ、この議論では、なんというか……。石破さんは持論を封印して、安全運転という意見もあり、そうかなって思っていたけど、それも、ちょっと違いそう。あまりにも実情から乖離をしていて、官僚はついてこない。ブレーンがいそうにない人だから、そうなると、相談相手は森山や、菅、岸田となってしまう。たぶん、こういう孤立状況で、それでも自分で決断して、進むなんて、できすになよなあ。この迷走は結構、根深い迷走でありそうな気がする。それだけに先が読めない。

 

 ただ、総選挙までは、公示日までの3連休で、テレビなどで党首討論はあるけれども、たぶん、その後は政権党は乗ってこないだろうなあ。となると、どこまで、深い論戦がなされるのか。ちょっとね。

 さて、ノーベル賞。

ノーベル平和賞に日本被団協 被爆者の立場から核兵器廃絶訴え(NHK)
 ことしのノーベル平和賞は、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会が受賞することになりました。核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきたことが受賞理由となっています。日本のノーベル平和賞受賞は、1974年の佐藤栄作元総理大臣以来、50年ぶりです。……

 核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきたことが受賞理由というのが大事だなあ。ICANが数年前にとっているので、単独で被団協はもうないかなって思っていたので、びっくりうれしいニュース。それだけに、核兵器廃絶への関心も高いということなのだと思う。歴史をこちらで進ませないと。

 文学賞は、ハン・ガンさん。

 数カ月前に、朝日で、「暴力に満ちた世界で、希望を想像する 問い続ける作家ハン・ガンさん」というインタビューを読んだ。「暴力性と、他者への愛。韓国の作家ハン・ガンさんは、この人間の二面性を一貫して作品に描き、国際的に高く評価されてきた。近年、相次いで小説の舞台としたのが、多くの犠牲を出した韓国現代史における二つの事件だ。なぜいま史実に目を向け、なにを描こうとしたのか。話を聞いた」というもの。光州事件と、4・3事件。とても大きな、重い作品が続く。以前に、買った本はどこにあるのか?

 我が家でもまだまだ、朝顔。

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2024/10/05

「8番目の男」、教育機関への公的支出割合、日本はワースト2位…OECDが発表

 今日は自宅作業。8時過ぎには仕事をスタート。ひたすらインタビュー②の起こし整理作業を進行。

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 午後・夕方には、少し気分転換。

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 夜には、ずっと見たかった映画をネトフリで見る。なんか映画なんてずいぶん久しぶり。大好きなムン・ソリの「8番目の男」。

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国民が参加する裁判が歴史上初めて開かれる日。大韓民国初の陪審員になった、年齢も職業も異なる8名の普通の人々の前に置かれた事件は、証拠・証言・自白まで揃った明白な殺害事件。被告人がいきなり嫌疑を否認したため、陪審員たちは急きょ有罪無罪の決断を迫られることになる。誰もが困惑する中、裁判長は裁判を進めようとするが、8番陪審員ナムをはじめとする陪審員たちの突発的な行動により裁判は予期せぬ方向に進んでいく。

 よくある陪審員ものだけど、陪審員たちが変わっていく姿がやっぱりいい。事件はとても切ないものだったけれど、その事件をとおして、死刑が求刑され、重い刑期が考えられていたものが、陪審員、そして判事によって、法とは何か、司法とは何かという根源から検討されていく。ちょうど、『地平』が「被告、最高裁」を特集しているが、法と司法のあり方を社会がどう問いかけていくのか。日本ではどうなのだろうか、よく考えたい地点にいる。

 毎年のニュースだけど。

教育機関への公的支出割合、日本はワースト2位…OECDが発表(読売新聞)
 経済協力開発機構(OECD)は3日、国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合(2019年時点)を発表し、日本は2・8%と、データのある加盟37か国中36位だった。前年の同率最下位からは改善したが、依然として低い状況が続く。

 OECD平均は4・1%で、最も高かったのはノルウェーの6・4%、最下位はアイルランドの2・7%だった。また、大学などの高等教育を受ける学生の私費負担の割合は、日本は67%と、OECD平均の31%を大きく上回った。20年時点の高等教育を受ける学生の私立教育機関に在籍する割合も79%と、OECD平均(17%)の4倍以上だった。…

 うーん。諦めず、くり返し問いかけていくしかない。若者の関心そして立ち上がりはいま広がっているのも事実。

2024/09/10

「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」

 湿度がものすごく高く、蒸し暑い。老体には結構打撃。通勤だけで、かなりのダメージということをもうちょっと理解してほしいなあ。

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 朝は、県立図書館へ。対談用の資料を確保。駅から遠いから、暑いなあ、しんどいなあ。

 職場に行って、提出原稿2本。

 

 必要があって「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」をやっと見た。ほぼ30年前の映画。

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 「浮島丸事件」を扱った優子のレポートに興味をそそられた京都の大学で歴史を教える林は、実際にそれを書いたのが彼女の姉・律子であることを知り、西原姉妹の家を訪ねた。彼の興味を引いたのは、その中に戦後2冊の詩集を出して姿を消した詩人・高沢伯雲の未発表の手記が引用されていたことであった。律子から伯雲が彼女たちの実父であることを知ると、林は行方知れずとなった伯雲の足跡を辿る旅へ彼女たちを誘う。父との確執もあって乗り気でなかった律子も、優子の強い希望もあって下北へと向かう。そこで伯雲に世話になったという安田らから、三人は戦争中の伯雲を巡る話を聞かされる。ひどい扱いをうけていた朝鮮人強制労働者たちとの生活、そしてその中で育まれていった伯雲と大林の友情。さらに、浮島丸事件との関わり。戦争が終わった4日後、大林一家が乗船した釜山へ引き上げる浮島丸が沈没。伯雲は命の恩人であった彼らの乗船を阻止しようとして失敗し、今でも後悔の念に苛なまれているという。父の放浪人生の真相を知った律子たちは、それから弘前、出雲崎へと旅するが、消息はつかめなかった。夏、舞鶴に父がいるとの情報を得た律子たちは、今は灯台守りとして働いている伯雲に再会。父娘の、そして過去に対するそれぞれの思いをぶつけあった。その後、律子は林と婚約。優子も安田の息子・信義らと平和への願いを込めた“白い大文字”などの活動に参加するようになっていた。

 この時期の独立系のプロがつくる映画は、キャストもスタッフもものすごく分厚い。完成度も高い。堀川監督は、黒澤の直系の弟子であり、成瀬の下でも学んでいる。脚本の山内久はご存じ「若者たち」。予想に反して、朝鮮人強制労働を真正面から描いていて、驚いた。ヘイトも含め、まったく色あせないのは、すごいのか、悲しいのか。

2024/06/15

『マリアの賛歌―石の叫び』

 今日も朝から超暑い。

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 朝から、インタビュー②の原稿づくりをさらにすすめる。明日には仕上げたいなあ、というか仕上げないと。

 

 今日の「虎に翼」のふりかえり。アメリカのBBS運動が出てきたけど、以前、地域で、劇団銅鑼の「Bigbrother」に取り組んだのを思い出した。同じ物語でもある。小関さん元気かなあ。

 いまだ正面とまではいかない、植民地支配の問題と、性暴力にかかわる問題。そのことも気になるけど、きっとどこかで意識しているのだろうなとも思うけど……。

 午後、2時間かけて、一人芝居『マリアの賛歌―石の叫び』を見に行った。

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 城田すず子さんの物語。東京では見れなかった芝居でもあるし、城田さんの『マリアの賛歌』の販売もありそうなので、最後まで迷ったけど、思い切って出かけた。物語は、城田さんはが直面したことを淡々と、淡々ではないけど積み重ねられていく。彼女は売春防止法が制定されてできた婦人保護施設にたどり着いたことで、戦時性暴力によって受けた苦しみをようやく吐き出すことができたわけだけど、その語りが胸をうつ。彼女の葛藤をあえて描かずに、ありのままをぶつける。植民地における強制とはまた違う、戦時性暴力の暴力と強制。その根底にあるものを考える。そして、その問題は、ほんとうに今日の女性支援法制定にまでつながっていくことも思いしらされる。

 会場には、研究者もたくさん来ていたし、知った顔も多かった。ある方とは少しおしゃべり。戦時性暴力も、引き続き、ちゃんとやらないといけないなあ。

2024/05/26

「サヘルと8人の子どもたち」

 今日は、ほんとは気分転換にお出かけをしたかったけど、ここんところ忙しく、ずっと掃除ができていなかったので、まずは掃除をすることにする。それから、ベランダのプランターが枯れた葉っぱで汚くなっていたのでそれも、整理。夏のお花の種を撒いたり、お花を買ってきて植えたり。

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 そのお花の買い物の途中、駅の近く、県境の橋の登り口のわきには、ことしもタチアオイの花が咲ていた。

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 季節はどんどんすすむのに、何かちょっとなあと思ているその根底にあるのは、なかなか自分が進歩しないことかな。そして、自分の働きかけで、なかなか状況がかわらないことか。うむ。

 

 掃除は、休憩しながら、ウトウトしながらすすめる。そして、その時間では、本も読む。とにかく、本を読む時間をつくるのが当面の目標。安定的な仕事にしていかないと(年相応の)。

 

 昨日はETV特集で、「サヘルと8人の子どもたち」を見た。

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 自分と同じように傷みを背負って生きる若者たちと映画を作りたい―。俳優サヘル・ローズの呼びかけに応えて8人の若者が参加し、映画「花束」の撮影が始まったのは2020年のことだった。監督のサヘルも若者たちも児童養護施設出身。複雑な家庭の事情を抱えて生きてきた。撮影現場は、傷みを分かち合う「居場所」のようになり、「表現」は気持ちを吐き出す手段となっていった。映画完成までの日々を追った4年間の記録。

 予想をまったくこえるものなので、少しおどろきながら見た(号泣しながら……)。過酷な子ども時代を過ごした「子どもたち」。サヘル・ローズは彼らの中のもう一人を映画に登場させる。そこで語ることをとおして押し殺してきた子ども時代の自分を解放するというのだ。そして、その場所が居場所となっていく。ほんとに、よくわかっていなかったし、心に迫ってくるものがあった。

 サヘル・ローズさん。今日はサンデーモーニングにも出ていたけど、ほんとに、すごいなあこの人。

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