映画・テレビ

2023/09/17

「福田村事件」の感想

 今日は朝から団地の草取り。主だった剪定が終わり、かなりすきっとしたので、残った草ボウボウのところを少しずつ掃除がはじまる。ボクも、わけ行っての、草取りを敢行。その他いろいろ調整をする。そのほか、公私ともに気が重いことが多いのが今日この頃だけどね。

 さて、「福田村事件」の感想をここで。

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 大きな感想は、いろいろな方が書かれている、東京新聞の北丸さんのものもよかった。家父長制と植民地主義にかかわる免罪符という問題提起は、ボクもまったく同意見だ。エンターテインメント映画としての完成度も? で、説明的だったり、商業的すぎたりするシーンも多い。それはいろいろ言われているので、そのとおりだと思う。ボクがすごく感じたのは、この映画の問いかけの意味をボクらがこれからどううけとめるのかということ。最後の方で行商人の生き残った少年が、殺された人にも一人一人名前があったのだというシーン。そう、大震災で虐殺された朝鮮人は名前もわかっていない人が多いってこと。そして、その調査もされてないこと。なきものにされようとしていること。その痛みというものをボクらがどう捉えるんかということ。そんなことを、真正面から問われた気がした。ボク自身もそのことについて、どこまで理解していたのかということも。

 ほんとうに曖昧にせずに問い続けていかなければいけない問題。

 そう感じさせてくれただけで、この映画は価値があるともボクは思った。

2023/09/09

ライブ

 うむ。今日は午前中、インタビュー③の収録。夜は、それに付随しての交流というなの飲み。すごい話を聞いた日。

 さて、午後はひたすらインタビュー②の起こし作業。結構、大変な作業というのは再度強調。

 

 相方が見始めたドラマ。

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女性で地方大学出身というだけで就職できずにいたハン・ジョンオと、働いていた会社がマルチ商法で倒産し、被害届を出しに行った先で出会った警官にあこがれたヨム・サンス。2人は熾烈な競争を経て警察学校を卒業したものの、韓国国内で最も忙しいと言われる「ホンイル交番」に配属される。憧れと期待に胸をはずませていた2人だったが、想像よりも過酷な仕事が待ち受けており、彼らは夢と現実の壁にぶつかっていくのだが…。

 とんでもないぐらい、悔しいぐらいついていない。しんどい人生をおくっている登場者たち。なんか感情輸入をしてしまう。そういう人たちが、韓国社会では、いわば勝ち組の警察官になって、もがいていく。直面する事件そのものが、やっぱり苦しい事件で、切ないけれども。

 こんな番組を見ていると、日本の警察はクソだな。そういう日本社会のクソの社会で、ボクらはどう生きていくのか。それでも、信じられる運動もあれば、人たちもいる。希望のかけらは、あちこちにある。うーん、がんばるんだよなあ。

 

2023/09/08

Johnny Kitagawa: J-pop agency's new boss Higashiyama also faces abuse allegations

 インタビュー②の起こし作業。あさってぐらいまでに起こしをすすめて、それから。結構、たいへんな作業になりそう。だけど、明日にはインタビュー3の収録があるから、その準備の資料読みも今日は進める。そして、収録先に移動。

 昨日からテレビは、ジャニーズの記者会見ばかり。はたして、どこまで問題は明らかにななったんだろうか。

 BBCの記事を読んだ。

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Johnny Kitagawa: J-pop agency's new boss Higashiyama also faces abuse allegations

Noriyuki Higashiyama has taken over the running of Johnny & Associates but has also been accused of sexual abuse
By Kelly Ng and Shaimaa Khalil
in Singapore and Tokyo
The new boss of a J-pop agency disgraced by the extensive sexual abuse committed by its late founder Johnny Kitagawa has also been accused of sexually assaulting young boys.

Noriyuki Higashiyama said he could not remember the reported acts which he said may or may not have occurred.

He was named the new boss of Johnny and Associates after Kitagawa's niece stepped down on Thursday.

He will lead the agency's efforts to compensate victims and seek amends.…

 記事は、東山新社長の疑惑を大きく取り上げる。日本では、週刊誌以外は簡単にふれられるだけだなあ。やはり、事件の深刻さと、その影響の大きさへの向き合い方が問われるし、こうした疑惑にも明らかにする責任は、ジャニーズ事務所の側にある。なによりも記事は最後に、テレビ局とジャニーズ事務所の泥沼の癒着関係にふれる。昨日、今日の報道は、そこにどこまで、ふみこんでいると言えるだろうか。まだまだ、真相解明には遠く、深刻な事態は横たわっているという印象をもたざるを得ないのが、普通の感覚だと思う。

2023/09/07

戦争を笑え~命ぬ御祝事さびら!沖縄・伝説の芸人ブーテン

 今日も朝から、インタビュー②の準備。そして午後には収録という1日。これも大事な大きな仕事になっていく。うーん、がんばる。

 台風か近づいているが、まだまだ夏の様子。

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  昨日、夜、BSをつけていて、何の気なしに見たドキュメント。「第20回民教協スペシャル 戦争を笑え~命ぬ御祝事さびら!沖縄・伝説の芸人ブーテン」

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唯一の地上戦が行われた沖縄、その焦土沖縄に、突如、一人の「おかしな男」が現れた。 避難民が集められた家々や収容所を訪ね歩き、「ヌチヌグスージビラ(命のお祝いをしましょう!)」と言葉をかけ、歌い踊っては、笑いで人々に生きる希望を与えた、というのだ。
お金は取らない。笑いの義賊。
戦争の傷は、笑って直せ、踊って直せ。サンシン鳴らして、さあ、さあ、さあ。
そう誘いかける男の名は、舞天(ブーテン)といった。なんとブーテンは昼間は歯科医師。謎のブーテンとはどんな人物だったのか。
戦後60年、そのブーテンが一般市民の手で現代に復活する。沖縄の主婦達がブーテンの物語をミュージカルで復活させることになったのだ。いったいなぜ、いま、沖縄の人々は、ブーテンを求めるのか?ブーテンはどんなかたちで現代に蘇るのか?
伝説の男ブーテンの存在、その意味を基地と隣り合わせの沖縄から問い掛ける。

 小那覇舞天の名前は知っている。NHKでも取り上げていたし、歴史の人物として。この人の影響を得て、てるりんがいたことや、その芸がお笑い米軍基地などにも引き継がれていることなども。だけど、この人に焦点をあわせたドキュメントはやっぱりすごい。登川誠仁なども影響をうけたというのは、つまり、戦後沖縄芸能の巨人である。

 ブーテンの「ヌチヌグスージビラ(命のお祝いをしましょう!)」という呼びかけは、まさに平和のよびかけである。沖縄の人々の根が太くって、まさに地下水脈というような脈々と流れるような思い、その一面としてのしたたかさはここにあるのだなあと、つくずく思う。そのことがすごく迫ってくる番組だった。ボクらも、ほんとうに強い思うで、いま平和に向き合わないといけないと思った番組。

2023/09/03

「映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間 後編」

 今日は日曜日だから、掃除日。午前中に団地の会議もあったので、最低限の掃除。お風呂やトイレをゴシゴシ。

 団地の会議は、山積みのいろいろな問題に、長期的な視野からどう接近するかを考える場。新しい心にだけど、どれだけくるかなあと心配だったけど、出だしはこんなものか。いろいろなことが出ていて、いろいろな事実も知れて、わかったこと、確認されたこと、考えなければならないことがすこし明らかになったかも。よくよく、整理しないとなかなかいけないのだけど……。

 一つの課題で、一点突破するということなら、いろいろ割り切れるのだけど、いまやろうとしているのは、包括的に団地の問題を明らかにして、解決方法をつくろうというものだから、いろいろなところに顔を出して、話し合ってと、とてもとても、疲れます(苦笑)。少しずつでも、うまく、すすめばいいなあ。ちょっとがんばらないと。

 午後からインタビュー①原稿づくりに集中。だいぶ追い込んできた。しかし、半日ほど作業は予定より遅れている感じ。打ち込み作業ができていない。インタビュー②の内容相談メール。来月以降の相談メールを三本ほど。ほんとに、日曜の夕方にはヘトヘト。いったい何をやっているのだろうか?

 

 NHKスペシャルは、「映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間 後編」

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1日午後4時頃、最大の悲劇が生まれる。両国駅付近の広場、避難場所となった陸軍被服廠跡を巨大な火災旋風が襲い、避難者4万人のうち、3万8千人が亡くなったのだ。映像は、遺体が折り重なる惨劇の跡を克明に記録している。2日目になると、人々の間に流言飛語が飛び交う。混乱に乗じて朝鮮人が襲ってくるという噂。警視庁は全焼し機能停止、新聞社も火災に遭っていた。確かな情報がない中で、人々の心に狂気が取り付いていく。

 

 たしかに、NHKの技術力はすごいなあと思う。そして、こうした映像化を通じてわかったこともあらたにあって、そこもすごいと思う。注目の朝鮮人虐殺についても、ふれられていた。そういうすごさを前提としながら、だけど、100年目のことし、朝鮮人虐殺を正面からのテーマにしたドキュメントをつくらなくって、ほんとうにいいのだろうかは疑問。この番組の中での、とりあげかたはエピソードの1つだし、ぜんぜんその事件の本質には迫るものではないのだから。ETV特集なども含め。クローズアップ現代は福田村事件だけか?そういうところは、ものすごく気になるところでもあるのだけど。

2023/08/30

「怪獣使いと少年」と「集団の“狂気”なぜ ~関東大震災100年“虐殺”の教訓~」

 今日は、朝からジャニー喜多川の性犯罪についての調査報告で、メディアはもちきり・調査報告でもおどろくべき実態が明らかになる。何なんだと思う。と、同時に、活字にかかわる人間として、この問題は自分には関係ないと思っていたのではないかということは問われるなあ。おそろしい、人権抑圧犯罪に、無関心であったことの責任は大きいと思ったりする。ほんとうにこうした問題はよくよく自分と関わらせながら問い続けないといけない。

 さて、今日はひたすら、インタビュー①のテープ起こし。1日かかって、やっと6割ほど、効率悪いなあ。まあ、整理しながらだから、こんなもんかなあ。はたして、どうだろうか。なんか、たくさん仕事が控えているから、大丈夫なペースなのか、いろいろ心配になる。いま、やるべきことができているかなあ。何かしら、どんどん後回しにしている感があって、心配になる。しかも、いろいろうまくいっていないから、よけいに不安がつのる。うーん。

 いよいよ9月1日が近づいて、関東大震災関連の記事や番組をかなり目にするようになる。うちでも特集をしたけれど、その出発は、去年、しこたま飲んだとき、ウルトラマンと上正の話になり、「怪獣使いと少年」の話でもりあがったのがはじまりかもしれない。へべれけになるまで飲んだので、覚えていないことも多いが(笑)。

 そんなことで、今日、何十年かぶりで、その「怪獣使いと少年」を見てみた。

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河原の廃屋に住む少年・良は、超能力を使う宇宙人と噂され、街の住民から迫害を受けていた。良は地球の環境調査に来訪したメイツ星人と実の親子のように暮らしていたのだ。だが、宇宙人に対する恐怖から暴徒と化した住民たちはメイツ星人を殺害。そのとき、怪獣ムルチが出現した!

 公害、差別、貧困。そして、関東大震災の朝鮮人虐殺を意識したシーン。いろいろなことがもりこまれていて、いまさらながら驚かされる。ウルトラマン、ウルトラセブン、そして、この帰ってきたウルトラマンと続いた路線は、それで育った子どもたちの社会認識に、どのような影響をあたえたのか。少なくともボクはいろいろ影響を与えられている気がする。

 

 さて、クローズアップ現代は、「集団の“狂気”なぜ ~関東大震災100年“虐殺”の教訓~」

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そこには“殺傷”に関する目撃証言が綴られていた―。関東大震災から間もなく100年。今年、存在が明らかになった当時の小学生の未発表作文集の中に、朝鮮人などの殺傷に関する記述が多数含まれていることが分かった。当時何が?独自取材で迫る。映画監督・作家の森達也さんは、かつて千葉県福田村で起きた日本人が朝鮮人に間違えられ殺害された事件に注目し、映画化に挑んだ。なぜ集団はパニックに陥り残虐な行為は起きたのか。

  もちろん、NHKでよくここまでできたというのは驚きでもあり、がんばったなという思いはある。しかも、有能なNHKの人がつくるものだから、目くばせというか、軍の責任や警察の役割なども一言二言はふれられている。植民地支配への抵抗ということも。ほんのすこしだけど。しかし、メインテーマは、集団心理。なぜ虐殺がおこったのかということをそこに求める。もちろん、そのことそのものは大事なテーマではあるとは思う。だけど、これも多分に、心理主義的と言えばいいのか。そのため、社会的な背景、植民地支配というものへの踏み込みはいたって弱い。そこから生じてきた差別構造なども。負の歴史に向き合うという提起は大事だと思うのだけど、やっぱり薄っぺらさを感じてしまう。それはどうなのだろうか。ものすごく問い続けないといけない気がする。映画「福田村事件」もなんとか、しっかり見ないといけないな。うん、この映画と、「あしたの少女」はどうしても見たい。いよいよ9月1日をむかえ、虐殺が実際にあった、3,4日を迎える。その報道をしっかりみておきたいと思うよなあ。

2023/08/27

「“玉砕”の島を生きて(2)〜サイパン島 語られなかった真実〜」

 今日は日曜日だから、掃除日スタート。ただ、天気が、雨も降るということだったので、シーツなどの洗濯はやめにする。それでも、いろいろ、しっかり掃除。

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 そのあとは、いろいろ資料の整理。少し、落ち着いて、企画案を頭のなかと、文章で整理。50ほどの企画をならべて、どこまで具体化できるのか考えてみる。どこまで進行しているのか、具体化するためにどれだけ調べ物をしなければいけないのか、もいろいろ考える。そのための資料と本を、机のまわりにつんでみる。1つの企画をつくるのに、どれだけ、時間と労力がかかるのか、なかなか理解してもらえない。ましてや、1冊をうめる企画をつくるのには、どれだけの準備が必要か。結局、頭は少しは整理されたけど、具体化はあまりすすまなかったような。コツコツやるしかないしなあ。

 団地の仕事も少し。団地の会計の分析を少し試みる。そのために、ちょっと資料をあつめて比較したり。だけど、明確な分析結果が、ボクの能力ではでるわけではなく。すでにあきらかになっている問題以上のことは今日は成果なし。

 いろいろな問題で、すぐに答えがでるわけではないしなあ。問題があるのがなんとかく感じていても、それを分析して、明らかにするのは、たくさんの苦労がいる。悶々とするときがいる。高齢者には難しいしごとなんだときっと思うけど、性根をすえるしかないことも事実。

 

 昨日の「報道特集」や今日の「日曜討論」は、ALPS処理水・汚染水問題。安全か、そうでないのか? まったく違った意見という構造になっていて、お互いの意見を切り捨ているようになっている。しかも、世論調査では、残念ながら、放出を理解するというのが6割を超えている。それだけに、説得力のある議論が必要なのだと思う。何が問題なのかをよく整理して提示した方がいいようだ。

 昨日の「報道特集」はその点で、いろいろある論点のなかでも、現在、蓄積されている「ALPS処理水」のうちの多くが、トリチウムだけではなく、ほかの多くの放射性物質も基準値を超えているという問題をとりあげていた。政府・東電は、これをふたたびALPSを通すから、理論的には、解決すると言っている。これに対し、元原子力委員会の委員長代理まで、登場させて、少なくともそのことの検証がなされていないと批判させていた。すくなくとも検証をしっかりするうえで、放出するのが筋と言っていた。これは大事だと思う。

 「日曜特集」は、放出後、どうするかが論点となっていた。当然。「放出」は前提の話になってしまう。やはり、今の時点で、それを前提にしてしまうのは、番組のつくりとしてどうかとは思う。安全性の問題のといかけは表面的だし、ほかに方法はないのかの議論はスルーされてしまう。ただ、一方で、現実が進行する下で、漁業をどう守るのかは大きな課題。現実につきつけられている問題だけに、それをどう語るのかはとても難しい問題。住民の参加、監視、そうした民主主義のありようということが問われているのはそのとおり。この点で、守りというか受け身にならなく、切れ込むような議論をどうすればいいのかもちょっと考えた。

 

 昨日のETV特集は、やはり強烈だった。「“玉砕”の島を生きて(2)〜サイパン島 語られなかった真実〜」

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日本の民間人多数を巻き込む初の地上戦が行われたサイパン。1944年夏、日本軍は玉砕し、さとうきび農家など日本人移民もおよそ1万人が犠牲に。その遺族が行う慰霊の旅に30年近く同行取材した膨大な証言が残されている。捕虜を出さないため日本兵や身内の手で奪われた幼い命。憎しみを募らせた米兵による民間人への一斉射撃。そして、日本の戦争が強いた島の先住民の犠牲。重い記憶を背負った人々の遺言ともいえる証言で綴る。

 生き残った人の抱えてきた心情というものが切々と伝わる。ずっと、その後悔を戦後、持ちつづけてきた。凄惨な戦場であったことがいっそうその思いを強めるのだろうか。そして、そこにあった、原住民への差別などもつらい話。多くの原住民が犠牲になっているが、その前段の皇民化教育の時代は淡々と描かれるだけ。そこにも、大きな差別があったのだろうなあといろいろ考える。ボクらがまだまだ知らない、なまなましい戦争の事実がここにもあった。

 

2023/08/23

緑豆の花

 暑さは、まだまだ続きますが、ムシムシするのもつらさを増幅します。かなり、からだにこたえています。夜も寝苦しいですね。今年はエアコン、つけっぱなしですが……。

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 月刊誌編集は、別に、休刊の月があるわけではないから、うちのような小さな編集部では、夏休みなど無縁である。それでも、仕事を抱えて、涼しいところにいったり、職場を離れて、集会取材にいったり、少し、夏休みっぽいことをしたが、それがあけての工場籠城に突入である。その夏に、相方が見たいというので、「緑豆の花」を見始めて。これはなかなかすごいドラマである。

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 日本では、東学党の乱とかのなで知られる、庚午農民戦争(東学農民戦争)を舞台にしたドラマだけど、後半は、日本軍の朝鮮王朝占拠から、第二次蜂起にすすんでいく。つまり、朝鮮民衆の蜂起による、日本との戦争である。このたたかいが、日本の支配の拡大に抗する朝鮮の人々のたたかいであったということは日本ではほとんど認識されていないが、そのことが描かれる。ドラマには閔妃も出てくるが、彼女は、1年後には日本によって虐殺される。そして、……。ほんとうに、日本の朝鮮における歴史は血塗られたものであるということを考えさせられる。

 歴史認識ということで言えば、自民党のHPを見ると、「党外交部会(部会長・堀井巌参院議員)と日本の名誉と信頼を確立するための特命委員会(委員長・有村治子参院議員)は8月21日、合同会議を開き、ハーバード大学ロースクール教授のジョン・マーク・ラムザイヤー氏から「慰安婦制度と学問の自由」と題した講演を受けました」という記事がのっている。「外交問題とは切り離した上で、歴史の史実に基づき学術的に究明」ということだそうだ。戦前の「売春宿(慰安所)と売春婦(慰安婦)の間に、前借金や現金補償、契約の最長年期等を定めた年期奉公契約等の経済的関係があった」ことが、慰安婦制度=性奴隷をくつがえそうだ。これだけでも何を言っているのかよくわからない。前借金制度が、対等で自由な契約関係だと本気で思っているのだろうか。しかも、「慰安婦」制度そのものは、軍が、関与して、軍の進出先もふくめてつくっていて、その実態がいかなるものであったかは、証言のみならず、多くの証拠であきらかにされているというのに……。呆れてものが言えない。

 ほんとうに、日本の歴史認識をどのようにしていくのか。事実と認識との乖離がひどいだけに、どのようにそれを埋めていけばいいのか、とても大きな宿題は、ぜんぜん答えを見つけ出すことはできずにいる。いろいろ材料を示し続け、主張し続けているが、なかなかなあ。

2023/08/15

Z世代と“戦争“

 今日も、インタビュー①原稿の仕上げ作業に。その前に、今月後半に相談を進めなければならないものが4つ、5つありそのための論文読みを進めたり。結構、お盆でも忙しいのです。

 

 そういう中で、矢臼別に行ってきた。

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 二部さんにいろいろお話を聞くことができた。とても刺激を受けた。やっぱり今大事なのは、学んで考えることだな。それをすすめるための試行錯誤こそだ。粘り強く。

 

 夜はNスペ。Z世代と“戦争”。

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戦後78年となる終戦の日。Z世代の若者たちが “戦争”をテーマに本音で議論。参加するのは高校生・大学生・ドキュメンタリー作家・元自衛官など多彩なメンバー。Z世代3千人へのアンケートでは「10年以内に日本が戦争に巻きこまれる可能性は」という質問に、半数以上が「ある」「どちらかと言えばある」と回答。戦争を起こさないために何ができるか?Nスペが記録してきた過去の戦争も題材に、専門家やゲストと考える。

 

 いろいろ違いを感じるし。危なっかしさも感じるけど、ボクらの世代のような理解と違って、ものすごく時間はかかるかもしれないけど、ものすごく大事な、自分ごととしての深い理解に進むのかもしれないなあ。そのことをボクらは自覚しながら、悩み、接近していく努力をしていかないと。あまりにも距離があることも自覚しながら、なあ。

 

 

 

2023/08/14

「アナウンサーたちの戦争」

 今日も朝からインタビュー①原稿づくりをああでもない、こうでもないと悩みながらすすめる。

 途中、気分転換でのろっこ号に乗ってみた。

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 地上からというか、かなり湿原に近いところで、いろいろ見れるのはすごい! タンチョウヅルも、エゾジカも、しっかり見ることができて満足、満足。

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 SNSで、Yさんがアップしていたので、ボクも「太平洋戦争強制労働犠牲者の碑」に行ってきた。

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 この碑のことはボクは全然しらなかったけれども、「強制労働」という文字が初めて記載された碑だそうだ。釧路市民会議という組織が作ったそうだが、強制労働の調査などもおこなっていて、しっかりこの問題に向き合ってきた歴史があるようだ。なんかすごいなあ。

 戻ってきて、夜までひたすら原稿づくり。それで、何とか、形が見えてきた感じ。明日、明後日で仕上げにかかれるかなあ。

 

 そして「アナウンサーたちの戦争」を見る。

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太平洋戦争では、日本軍の戦いをもう一つの戦いが支えていた。ラジオ放送による「電波戦」。ナチスのプロパガンダ戦に倣い「声の力」で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させた。行ったのは日本放送協会とそのアナウンサーたち。戦時中の彼らの活動を、事実を元にドラマ化して放送と戦争の知られざる関わりを描く。

 実話をもとにしたドラマだけに迫るものがある。戦意高揚に熱狂する放送のさま。アナウンサーたちは南方占領地に開設した放送局に次々と赴任し、現地の日本化を進めていく。一方、抵抗の姿も描かれる。放送のありように疑問をもつアナウンサー。高揚をにった主人公が直面すること、悩みと葛藤は切ない。その経緯は、ちょっと薄っぺらさを感じてしまうが、事実に向かおうとする主人公の葛藤は心をゆさぶる。雨の神宮外苑をめぐる交替の真相はボクにはわからないが、そこにある葛藤は想像に難くない。マニラ陥落、東京大空襲、そして「日本のいちばん長い日」を担う館野と和田…。

 もちろんどこまで放送は反省したのだろうか。その答えは示されることはない。ただ、報道の自由が、そもそも自由が抑圧されれば何がおこるのか。そのことを心に刻みたいし、メディアというものの、末端であっても担っているものとしての責任を、しっかり胸に刻みたい。

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