映画・テレビ

2017/12/16

アラフォー・クライシス

 一昨日の、クローズアップ現代+。仕事でお世話になった藤田さんや飯島さんがゲストということで、録画して、見た。

01 給与に関する驚きの事実が明らかに!世が空前の“売り手市場”に沸く中、どの世代も月収が軒並み増加。しかし、アラフォー世代の給与だけがダウン。40代前半では、5年前に比べて2万円以上下がっていたのだ。実はこの世代間格差、就職したタイミングが大きく影響しているという。収入が低く、結婚もままならない。生計を頼ってきた親世代が高齢化し、共倒れの危機も…。アラフォー世代が直面する問題をとことん考える。

 書き起こしされているので、内容はここをみればわかる。

 40代前後は、収入も極端に低くなっている。そこには、歴史的経緯を背景にした構造的な問題もあると。
 非正規も多く、キャリアアップも、転職もままならない状況の中で、無職という事態も。親世代に生計をたよる一方で、介護という問題。共倒れを目前に控えた7040問題と言うのは、10年後の我が家の問題で、他人事ではないリアル観。

 もちろん注文はいいだしたらキリがないが、こうした問題を視覚化したのは画期的。藤田さんも、飯島さんも、がんばってたし。

2017/12/10

密偵

640_6 やっと見てきた! よかったよ。だれかが美しい映画って言ってきたけど。まずは映像の完成度。その構成も含めて、韓国映画のこだわりの美学を感じさせてくれる。武装独立運動団体「義烈団」にかかわる物語。この前、「暗殺」もみたよ。「暗殺」はどちらかというと、B級映画っぽい感じだけど、こちらは、相当、完成度が高い。ソンガンホは言うまでもない。ときとして、コミカルで、欠点ある人間を演じることで、みごとに人間臭さを出す。コンユが抑えた演技でよかったし、そもそもカッコよかった。イビョンホンは存在感がすごい。さすが、大スターだな。ハンジミンは、この役って感じ。だけど、最後は、その人間的なソンガンホが昇華していくんだよな。思想とかそういうことではなく、人として、普通に生きたい思い、それが踏みにじられる悔しさと悲しさが充満する。みごとな映画だったと思うけど。


2017/11/28

OKINAWA1965

Okinawa1965_p13 表題のドキュメンタリー映画が完成した。いま沖縄のドキュメントでは、カメジローがヒット中。カメジローがかなり経年的に戦後の沖縄史を描いているのに対し、こちらは、どちらかというと、テーマを設定して、問題を提起するやりかた。まずは嬉野さんの、米軍車両による少女轢死の写真をめぐる問題や復帰前のたたかい、アレンネルソンさんの訴えと9条について、阿波根さんの非暴力のたたかい、若い世代の思いなどなど。お金もない若い監督たちが、それまで全くと言っていいほど知らなかった沖縄の問題を、とあるきっかけで知り、どのように受け止めて、何を伝えようとしているのか、そういうことがストレートに伝わってくる映画。そういう議論のあり方が、若い人とのあいだでも、とても大事なのだろうなあと思った次第。ぜひ、広く、見られるといいなあ。


2017/11/27

原発事故7年目 甲状腺検査はいま

 昨日、BS1スペシャルとして、2時間やっていた番組を見た。

3482071 福島第一原発事故後、相次いで見つかる子どもの甲状腺がん。専門家は、チェルノブイリとの比較などから「放射線影響は考えにくい」と報告。「過剰診断」の可能性が指摘されている。「不要な手術」が行われる恐れがあると、「検査を縮小すべき」という声も挙がり、波紋が広がっている。世界が経験したことのない難問に直面する福島。前編は、最新研究を交え、放射線被ばくとの関係に、後編は、検査のあり方を巡る混乱の根源に迫る。

 そもそも、大きな議論がある問題だけに、いろいろな意見が出るだろうなあ。やはり難しい問題。
 だけど、見ていて、何よりも思ったのは、原発事故の国と東電の責任をはっきりさせないと、いろいろな問題がすすまないということ。こうした健康調査も、一地方自治体の責任ではなく、国家プロジェクトとして仕組みをつくらないとと思う。だけど、国は事故の当事者だから、その責任が裁かれて、独立性をもった機関によって、国の責任ですすめるべきなのかなああ? 
 問題は、まだまだ未解明なことも多い。そもそもヨウ素小初期被ばくは、最初から隠蔽されていた経過もあるだけに、その影響の解明はものすごく難しい。過剰検査の問題もたしかにそうだどうけれども、わからないことが多いということを前提に、ではどうするのか、PTSDなどの問題なども含め、しっかり問題にむきあうべきだとも思った。それに番組は甲状腺についてがテーマになっていたが、そもそも健康調査の対象は、甲状腺だけではないだろうし。問題を矮小化させないような議論にしていかないといけないんだろうなあとも思ったりする。
 当事者、被災者に立場に立って、もっともっと議論をしないといけないと思う。そんなことも考えた。

原発事故後に甲状腺がん手術 8割が将来に不安 福島(NHKニュース)

 原発事故のあと甲状腺がんと診断され、手術を受けた福島県の子どもやその保護者に支援団体とNHKがアンケートを行ったところ、がんの再発や将来などへの不安を抱えている人が8割近くに上りました。支援団体は患者たちの不安の実態が明らかになったとして、十分な支援を国などに求めることにしています。
 原発事故を受けて、福島県が当時18歳以下だったおよそ38万人を対象に行っている甲状腺検査では、これまでに190人余りが、がんやがんの疑いと診断され、検査を大規模に実施したことで多く見つかっている可能性が高いと指摘される一方、事故との因果関係をめぐって専門家の間で議論が続いています。
 支援団体の「3・11甲状腺がん子ども基金」とNHKは、ことし8月、甲状腺がんの手術を受けた子どもまたはその保護者、合わせて67人に郵送でアンケートを行い、52人から回答を得ました。
 この中で、今不安に感じていることがあるか尋ねたところ、「ある」という回答が77%に上りました。
不安の内容としては「がんの再発」が23人と最も多く、次いで「がんの転移」と「体調」がそれぞれ9人、「妊娠や出産」と「就職や仕事」がそれぞれ5人など、手術のあとも健康面や将来などに、さまざまな不安を抱えていることがわかりました。
 自由記述には「娘がひどく不安定になり、夜も眠れず学校に行けず退学した」とか、「甲状腺を全摘した息子は一生薬を服用しなければならず、親としては将来がとても心配」など、切実な声がつづられています。
 また見つかったがんについて、有識者で作る県民健康調査検討委員会が、現時点で放射線の影響とは考えにくいとする見解を示している一方、アンケートではほぼ半数が「事故の影響はあると思う」と答えていて、認識の違いも浮き彫りになりました。
 「3・11甲状腺がん子ども基金」は、これまで知られていなかった実態が明らかになったとして、患者への精神的なサポートや診療などにかかる費用など、国や県に十分な支援を求めることにしています。
 代表理事の崎山比早子さんは「何が原因であろうと、原発事故がなければこのような状況にはならなかったことは確かで、継続的な患者のケアが必要だ」と話しています。
福島県の甲状腺検査
 甲状腺は首の前側にある成長などにかかわるホルモンを出す臓器で、原発事故で放出された放射性物質ヨウ素131は、甲状腺に蓄積しやすい性質を持っています。
 チェルノブイリ原発事故の際、周辺地域で子どもたちに甲状腺がんが多く見つかり、のちに被ばくが原因と結論づけられたことから、福島第一原発事故のあと、福島県は県民健康調査の一環として、子どもの甲状腺検査を実施することにしました。
 検査の対象は事故当時、福島県内にいた18歳以下の子どもたちおよそ38万人で、事故から最初の3年で1巡目、その後、2年置きに2巡目、3巡目と対象者の検査を繰り返し行います。
 検査は現在3巡目で、有識者で作る福島県の県民健康調査検討委員会によりますと、これまでに190人余りががんやがんの疑いと診断され、このうち150人余りが甲状腺を切除する手術を受けました。
 これについて検討委員会では、1巡目の検査を取りまとめた去年3月の段階で、被ばく線量が総じて小さいことなどを理由に「放射線の影響とは考えにくい」とし、検査を大規模に実施したことで、甲状腺がんが多く見つかっている可能性が高いという見解を示しています。
 最終的な結論は出されておらず、患者からは検討委員会の見解に戸惑う声や真相の解明を求める声が出ています。

2017/11/19

「ホロコーストの記憶」を歩く 過去をみつめ未来へ向かう旅ガイド

16 ナチの歴史はある程度詳しく知っているつもりであった。だけど、この本を読んで、600万人の犠牲者という重みを感じた。なによりも子どもの犠牲者150万人…。とてつもない数である。そして、そこには1人ひとりの人生があったということ。ナチのそうした迫害にあらがった人たちがこれだけヨーロッパにはいたこともまた、感動的である。それこそがもう一つの歴史であると。さらに、そうした歴史をヨーロッパではどれだけ、心に刻もうとしているか。忘却に抗う人々のとりくみ。その規模や深さについてはものすごく考えさせられるのだ。集団としての本気度といえばいいのか。そのことがいまの社会のなかでどのように大切なのか。ものすごく心に刻まれる本であったなあ。やっぱり、自分は、ちっぽけだよ。世界はすごいなあ。きっと、未来はここからはじまるんだよ。


2017/11/13

シン・ゴジラ

64039640x445 やっと、テレビで放映されたので、見ましたけど。ここのパーツは、いろいろおもしろいところはちりばめられているのだけど(石原さとみも出ているし)、全体としては、訴えるものは弱いんだよねえ。なんだろう、この見た後の感想は。まあ、こんなもんかね。基本、出ている政治家たちも若手官僚も薄っぺらくてねえ。


2017/10/29

「おしえてよ亀次郎」

 米軍が最も恐れた男は、まだまだ各地で上映がひろがっているけれど、TBSで関連したドキュメントがつくられていて、それが昨日、BSTBSで放映されていた。それがこれ。

「おしえてよ亀次郎」

8 TBSテレビ制作のドキュメンタリー映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」。いまも沖縄の人々が愛し、求めている人物。それが瀬長亀次郎です。沖縄戦後の米軍占領下で、その圧政に立ち向かい、民衆の先頭に立ち祖国復帰を叫び続けました。人権も顧みられず、基地建設のために土地を奪われた暗黒時代に、亀次郎は民衆の希望でした。
 それから60年の時を超え、基地問題に苦しむ地続きの歴史の中で、いまも「亀次郎」は求められています。そんな思いから生まれたのが、ネーネーズの楽曲「おしえてよ亀次郎」です。
 その誕生秘話を沖縄民謡界の大御所・知名定男さんが明かします。
 どんな弾圧にも屈せず、「不屈」といわれたのが亀次郎ですが、家庭では洗濯を金盥(かなだらい)で毎日行う意外な一面を持ち、半世紀以上前に「女性が輝く社会」の実現を訴えていました。
 そんな亀次郎を支えた妻・フミとのエピソードから、「おしえてよ」と現代の人間が教えを乞う、不屈の男のもうひとつの顔を浮き彫りにします。(2017年8月25日 「JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス」にて放送)

 こちらのほうは、前半は、ネーネーズの「おしえてよ、カメジロー」がつくられて秘話を知名さんが直接語る。後半は、亀次郎と、フミ夫人とのエピソード。二人の生き方の話。英雄というより、沖縄の思いが、そこに凝縮されているのだろうなあと思った。
 今度の選挙でも、県民は明確な意思をしめした。4区の惜敗は残念だけど、1区のようなところで、赤嶺政賢さんが連勝したことは特筆すべきことだと思うし。そこに表れているものを、しっかり日本政治のなかに、日本の国民のなかに位置付かしていかなければいけないと思う。

2017/09/21

スクープドキュメント 沖縄と核

 たまっていた夏のNHKのドキュメントを、先日の日曜日に一気に見たぞ。

Thum_01 45年前の本土復帰までアジアにおけるアメリカ軍の“核拠点”とされてきた沖縄。これまで、その詳細は厚いベールに包まれてきた。しかし、おととし、アメリカ国防総省は「沖縄に核兵器を配備していた事実」を初めて公式に認め、機密を解除。これを受け、いま「沖縄と核」に関する極秘文書の開示が相次ぎ、元兵士たちもようやく重い口を開き始めた。そこから浮かび上がってきたのは、“核の島・沖縄”の衝撃的な実態だ。1300発もの核兵器が置かれ、冷戦下、東西陣営の緊張が高まるたびに、最前線として危機的な状況に置かれていたこと、さらには、「核」の存在こそが、沖縄への米軍基地集中をもたらす要因となっていたという新事実・・・。
 1950年代から急速に部隊の核武装化を進めようとしたアメリカと、国民の見えない所に「核」を欲した日本、両者の思惑の中、“唯一の被爆国”の番外地として、重すぎる負担を背負うことになった沖縄。新資料と関係者への証言から、沖縄と「核」の知られざる歴史に光をあてる。

 まさにスクープドキュメントだな。知らないことも多かった。とくに前半の伊江島の模擬爆弾投下訓練や、核の事故、日米交渉での日本側の発言など息をのむ。後半の、メースBの発射直前の問題は、太田さんかだれかが書いていたような気がします。読んだことがある。だけど、それにかかわった当事者の発言が生々しいのだ。このあたりもさすがの取材力。もう沖縄がなくなるぎりぎりの局面にあったと。結局、日米政府が沖縄をどう位置付けてきたのかの証明でもある。そのこともまた、いまの沖縄のたたかいの正当性を裏づけるものだと思う。さすがNHK。

2017/08/03

教育と愛国~いま教科書で何が起きているのか

 MBSの関西ローカルの番組。ネットで探してみた。

1 「善悪の判断」・「礼儀」・「国や郷土を愛する態度」…20以上の徳目がずらりと並びます。
それらを学ぶための読み物、それが「道徳」の教科書です。来年度から小学校で導入される「特別の教科 道徳」は、 これからの時代の教育の要とされています。2020年度に全面実施される新教育課程には「道徳教育は学校の教育活動全体を通じて行われる」とあり、まさに戦後教育の大転換といえます。
 しかし、教育現場では賛否が渦巻いています。その背後では教科書をめぐって、文部科学省の教科書検定や採択制度が、政治的介入を招く余地があるとの懸念の声があがっています。これまで歴史の教科書では、過去に何度もその記述をめぐり激しい議論が起きてきました。「もう二度と教科書は書きたくない」と話す学者がいます。「慰安婦」の記述をきっかけに教科書会社が倒産することになった過去の記憶が、いまも生々しく甦ると学者は重い口を開きます。一方、いまの検定制度のもとでの教科書づくりは、何を書き何を書かないか、まさに「忖度の世界」と嘆く編集者もいます。さらに学校現場では、特定の教科書を攻撃するハガキが殺到するような異常事態も起きています。
 教育の根幹に存在する教科書。歴史や道徳の教科書を取り巻く出来事から、国家と教育の関係の変化が見えてくるのではないだろうか。教科書でいま何が起きているのか。これまで表面に出ることがなかった「教科書をめぐる攻防」を通して、この国の教育の未来を考えます。

 道徳を切り口にしながらも、とりわけ中学歴史の教科書でなにをおこったのかをふり返る。日本書籍のバッシングと倒産。編集者と執筆者(吉田さん)の声が生々しい。そしてつくる会、沖縄戦の記述の書き換え問題、学び舎へのバッシングなどなど。政治と教育の距離が近くなり、政治の介入・不当な支配が激しくなっていくさまを見せつける。教育の自立性、自主性を奪い、異様なものを教育に持ち込む課程のなかで、安倍さんが果たした役割にあらためて、怒りを感じる。もうここまできている。
 そういう大きなゆがみが教育にもちこまれているもとでの道徳の教科書だ。そうとうたいへんな事態に教育は直面している。道徳については、端的でも、もう少し突っ込んではほしかったけどね。はたして、地域からの学びで押し返していくことができるのかが問われていくことになる。
 番組は、さすがにあの斉加尚代さん。

2017/07/25

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー

Eafd68f8645678e5 テレビで放映されたドキュメントを全面改編して、ドキュメント映画にした表題の作品の試写を見てきた。佐古さんがあいさつで、いま起きていることを理解するうえでも、沖縄の戦後史をみつめることが大事だ、そういう映画にしたと言っていたが、ほんとうにそういう感じの映画にしあがっている。新しい資料としての瀬長の沖縄戦について書いた文章からはじまって、戦後の占領下でのたたかいへとていねいに、経年で追いかけていく。植民地ともいえる占領下の圧政と人民党の結成、そして投獄。相次ぐ米軍の事件、そして島ぐるみ闘争から、那覇市政をめぐるたたかい。復帰闘争の広がり。いまの「オール沖縄」の源流がどこにあるのかがわかるものになっている。「不屈」とは瀬長にとって、沖縄県民のたたかいを指す。つまり、どこまでも、米軍の圧政・横暴へ揺らがない怒りと、そして正義は必ず県民の団結を基礎に勝利するという不動の確信。それが、この映画の伝えたいところだと思う。それこそが、いま、われわれが学ぶべきこと。
 ほんとうに沖縄の戦後史をていねいに追っかけてつくられている。とてもいい映画だと思った。


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