映画・テレビ

2020/04/05

パンデミックが世界を変える?

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「緊急対談 パンデミックが変える世界〜歴史から何を学ぶか〜」

パンデミックとなった新型肺炎。人類はいま大きなチャレンジを突きつけられている。これから社会はどう変わるのか。ウイルス学、感染症史、日本史、世界史など各人が独自の考えとフィールドを持つ識者たちが集い、人類の今と明日についての思索を披露しつつ徹底的に対話する緊急特番。【出演】ヤマザキマリ、磯田道史、山本太郎、河岡義裕

 

 昨日のETV。たしかにこのコロナとのたたかいは、世界史的な事件でもある。そういう視点から、大きな議論は必要。だけど、このタイミングでの議論はなかなか難しいところ。

 パンデミックは世界を変えるのだろうか。たしかに、できることなら、世界が変わる契機になればいいとは思う。

 だけど、なかなか、そういう議論をするときに、文明論的なものに終始して、現実の政治のぶつかり合いが隠されてしまう。

 現実の政治のぶつかり合いは生々しい。所得補償が象徴的であるわけで…。

 この面でも大きな変化が生まれるのか? いろいろ考えるできことがあるのだけど。

2020/03/25

サンマデモクラシー

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 昨日の夜、ボーっとテレビを見ていたら、BS朝日のこの番組をやっていて、そのまま引き込まれた。米軍統治下の沖縄で、「サンマへの課税はおかしい!」と訴えたサンマ裁判の話。魚屋の女たちが、キャラウェイ相手にたたかいを挑む。それが、最高権力者・高等弁務官の命令で米側の裁判所に移される「裁判移送事件」になっていく。この裁判に注目したのが、カメジロー。フミさんたち女性のたたかいも紹介される。このたたかいが、祖国復帰の沖縄のたたかいにむびついて、あの67年のたたかいの山場になっていく。すごく、感動的。

 米軍統治下で、沖縄の人々は、どんな思いでいたのか。「マキテーナイビランドー」、翁長さんも使ったこの言葉に込められた思いを考えさせられた番組だった。

2020/02/23

ファーストラヴ

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 公認心理師の主人公・由紀(真木よう子)は、出版社から話題の「女子大生の父親刺殺事件」のルポの執筆依頼を受ける。容疑者・環菜(上白石萌歌)が取り調べで「動機は見つけてください」と警察に言ったことで、波紋を呼んだ事件だ。
 環菜の国選弁護人で、由紀の義弟でもある迦葉(平岡祐太)からも協力を請われて、由紀は環菜と面会し、カウンセリングのような形で、環菜の家族に何があったのかを突き止めようとする。しかし、環菜は正直に話しているかと思えば、嘘を言い、時には感情を露わにして、由紀を翻弄する。環菜の心に触れることは、由紀自身の辛い過去と向き合う作業でもあった。
 真相を探る中、明らかになる環菜と殺された父親、さらには母親・昭菜(黒木瞳)とのゆがんだ親子関係。隠され続けた家族の秘密。そして、環菜はついに「初恋」について語り始める。果たして環菜は、本当に父親を殺したのか。由紀がたどり着いた真実とは―。

 この手のドラマは、たぶんに心理主義的。人間関係が親子関係に矮小化されていく。社会的な人間の造形がなくうすっぺらい。

 だけど、ある面では、自分を見ているようでつらかった。つらかった。

車中の人々 駐車場の片隅で

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 私たちに身近な「道の駅」。実は夜になると様相が一変する。片隅に目立つのは目張りをした数々の車。長期にわたり駐車場を転々とする「車中生活者」の車だ。レジャー目的とは違い「年金だけでは家賃が払えない」「DVから逃れるため」など、それぞれに深刻な事情を抱えていた。小さな車に家財道具を満載し、狭い車内で身体を丸めて眠りにつく。
 公式な統計はなく、NHKが全国の道の駅などを独自に徹底調査。すると、車中生活の末、体を壊し、命を落とす事例も出てきていることがわかった。ある道の駅の従業員は「もはや車中生活者の死を珍しいと思わなくなった」と明かす。
一方で車中生活者=貧困と、ひとくくりにできない一面も浮かび上がってきた。ふとしたきっかけで社会や家族から逃避し「車という逃げ場」に駆け込み、安住する人々がいた。
 社会から離れ彷徨い続ける車中生活者。その存在は社会の何を反映しているのか?徹底した現場ルポで迫る。
【語り】玉山鉄二

 

 どう受けとめればいいのか。問題は、ホームレスではあるが、同時に、ひきこもりの様相もある。問題の所在は多様であり、根底に貧困がありつつ、複雑である。しっかり向き合って、社会のありようを、考えなければいけない問題。

2020/02/06

プロフェッショナル 仕事の流儀「虐待・貧困支援 高橋亜美」

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 高橋さんのお話しは、何度か聞いたことがある。相方が、パネラーとして同席したこともあるし、学生さんたちをつれてお世話になったこともある。ボクも本も読んでいる。しかし、知らないことも多かった。「寄り添う」ということがテーマ。児童虐待をうけ、大人になってなお、かつて受けた虐待の傷に苦しむ人を支援する。養護施設を出る18歳を超えると、社会的支援の仕組みがない。そうしたなかで、つくられてきた自立援助ホームであり、長期わたった支援をすすめるためにつくられたのがアフターケア事業である。彼女が受ける相談の内容は重い。

 支援のあり方も大きなテーマ。彼女の支援は、ある意味で踏み込む。ただし、押し付けではなく。それは、彼女自身の体験ということからもきているのだろうと思う。子どもの頃に受けた傷や、友人の「死」。ここは、自分の問題としてもいろいろ考えさせられる。その自分語りは、いろいろ迫ってくるなあ。

 若者の生きる世界が変容しているなかで、支援のあり方も考えさせられる。それも、少し、考えた。

 まだまだ、知らなければいけないことも多いなあ。

2020/01/22

パラサイト 半地下の家族

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 ぐうの音も出ないです。詳しく感想を書くと、ネタバレになっちゃうから、書かないですけど、ほんとうに、気持ちが「ざわざわ」して、この映画のことをしばらく考え続けてしまう。そういう見事な映画。韓国映画の構成のすごさだと思うけど、この映画はほんとうにそう。ポン・ジュノらしく、細部にまでわたっている。そして、そのことで、「格差」ということを強烈に意識させられる。しかも、妥協なく、その現実をつきづける。やすらぎも、涙もない。ラストの悲しさ、この気持ちを、自分はどう引き受ければいいのか。考え続けさせられる映画だった。

2020/01/05

欲望の資本主義2020~日本・不確実性への挑戦~

 3753514 午前中いろいろ家事をやったあと、午後からインタビュー①をすすめるつもりだったけど、途中からは3日に見られなかった、BS1スペシャルを見た。新年の新聞の経済ものがあまりにも面白くなかっただけに、これは面白かった。現在の格差の拡大や、低賃金への目も厳しい。そうした、経済の現実を生んだ欲望の資本主義、しかし日本が追いかけてきた欲望とは、実際には、幻想であることも明らかにされている感じだなあ。アメリカは戦 争へと向かい、その一方で、世界の経済は、中国という怪物のシステムを生む(監視と評価の経済!)。とても刺激的。
 ボクの知識では、ぜんぜんついていってはいないのだけど、しっかり勉強しなきゃとも思った。未来へのとっかかりは、信頼か。ガルブレイスや鵜沢の経済であったりする。マルクス経済学には接続しないなあ(苦笑)。

2018/05/03

憲法と日本人 ~1949-64 知られざる攻防~

 今日のNスぺ。ある意味渡辺ワールドの一端かもね。

Thum_01_3 憲法施行から71年。“現在”と同じように憲法改正をめぐる国民的議論が交わされた時代が、これまでに“1度”だけあった。GHQが憲法制定についての公式報告書を刊行した1949年から、政府の「憲法調査会」が憲法改正を棚上げする報告書を提出した1964年までの15年間である。今回、NHKはこの間に交わされた憲法論議に関する様々な一次資料を大量に発掘した。そこから見えてきたものは何か――。  発掘した様々な一次資料や当事者たちの貴重な証言から、この15年間の憲法論議に「現在の論点」が凝縮されていることが明らかになってきた。現在と同じく、現行憲法が「押しつけ」か否かという議論を経て「9条」「自衛隊」をどう取り扱うかに収斂されていくのである。番組では、知られざる15年の攻防を多角的に検証し、憲法をめぐる日本人の模索を見つめていく。

 戦後、改憲第一の波の時期の、復古的改憲論をめぐる攻防の話。広瀬改憲試案は渡辺さんもとりあげていたけど、ここまで、法制局がかかわっていたの。そういう意味では支配層の総意であったわけなんだよなあ。そこから時代の転換から、いまをどう問いかけるのか、なのだけどね。


2018/04/16

BS1スペシャル「ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版」

 いやこれは面白かった。

1 「無罪14件」。その実績に他の弁護士は「異常な数字」と舌を巻く。“えん罪弁護士”の異名を持つ今村核(いまむら・かく)は、20年以上も刑事弁護の世界で闘ってきた。過去に取り組んだ事件では、通常裁判の何倍もの労力をかけ科学的事実を立証し、えん罪被害者を救ってきた。勝てる見込みも少なく、報酬もわずかな「えん罪弁護」。それなのになぜ、今村は続けるのか?自身の苦悩を乗り越え、苦難の道を歩み続ける男に迫る。

 99・9%のモデルと言われているけど、まさにその通りの展開。現場の写真を何度もじっくりみて、そこから……。ドラマのように、モダンな法律事務所ではなく、労働問題が多い法律事務所の所属ですが(笑)。ここの弁護士さんは、うちの雑誌に何人も登場していますし。そもそも、日本の司法、刑事司法にはいろいろな問題がある。被告人の権利は守られず、検察と裁判所が一体になっていく……。その闇は、人権の根幹にかかわるし、それは民主主義にとっても、とりわけ重要であろうし。それだけにかっこがいい。その模索、自身の孤独のなかでの苦悩も迫ってくる。
 自由法曹団の人がどんどん出てきて、まあすごいこと。こんな人がいたのかというのもまた頼もしいなあ。

2018/04/08

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

640_7 3月の末。封切り直後に行きましたよ。これは。エンドクレジットでノーラ・エフロンに捧ぐって出てくるように、ジェンダーが大きな主題の1つではあるのだけど。
 メディアと権力の隠蔽する情報をめぐるたたかいではあるのだけ。ワシントン・ポストのキャサリン・グラハムの決断に勇気をもらうし、他人事ではない。
 だけど、同時に、日本では、情報はこのように扱われない。そもそも歴史の事実をこのように記録するだろうか?官僚にとって書かれた情報は大事という建前とともに、いつでも隠蔽・廃棄・改ざんする歴史がある。戦争末期の焼却もそうだけど、戦後も典型は密約である。それを日本の官僚はつくり、政治がそれを主導してきた。それだけ闇は深く、課題は大きい。
 だけど、アメリカも、そのワシントンポストは、大統領からフェイク・ニュース非難され、お高く留まった特権階級のものと読者の信頼も揺らいでいる。そういうなかで、メディアがその役割をどう発揮するのか。
 大きな困難を、メディアの原点に立って向き合うということが、大事なんだろうなあと思った映画だった。
 


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