世界

2020/02/02

幸福な監視国家・中国

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 中国のIT技術の進行は、格段のものがある。この本の主題ではないが、とりわけ軍事の面ではそうだと思う。

 そのIT技術を駆使した監視社会をどうみるか。そこで作られるビッグデータ。それは安定した秩序ある社会をつくるというわけで。なるほどなあ。しかし、そこには、「公」と「私」の関係の問題があるという。その関係の中で、民が、権力を通じた介入を望むという。そのなかで、民主主義がどう位置づくのか。ボクは著者たちの言うほど単純じゃないとは思っているのだけど。

 暴走ということとともに、それだけにもとどまらない課題はあまりにも大きい。そのことは、ちゃんと見ないとなあ。いろいろ考えがえさせられる本だな。

 

2020/01/24

イランvsトランプ

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 高橋さんの新書を読んだ。イランや、サウジアラビアなど中東諸国、イスラエル、そして、アメリカのユダヤ人社会などにおける政治戦力の動向がていねいに分析されている。表層の政治勢力の動きといえばそうなのだけど、どのように入り組んでいるのかについては、やっぱり、よくわかっていなかったなあ。ということで、いろいろ知ることができた感じ。なるほど、と思うことが多く。ほんとうにそれだけなのかという突っ込みもいろいろ考えさせられる。日本政府の外交は、ほんとうに、あぶないなあ。

 世界の変化は激しいのに、しかし、日本のメディアが報じていることは、ほんとうに少ない。大手メディアの大きな記事だけをみていると、正直言って、世界の動きからは取り残されてしまう。そういうことも強く、反省させられた。世界の動きに向き合っていくには、相当、努力しないとなあ。そこは、今年の挑戦課題の一つだな。しっかりしなくっちゃねえ。

2020/01/08

トヨタが実験都市

 ニュースを聞いた時、あれ、これって中国の真似って正直おもった。自動運転など、AIを使った技術っは、トヨタはかなり遅れている。先端を走っているのは、おそらく中国。だけど、トヨタのことだから、いっそう純化した都市をつくるのだろうなあ。だけど、中国だからできると思ったら、日本の人権状況であれば、十分可能ということなんだろうなあ。おそろしい。

Img_01 正月のNスぺの録画をみた。「10 Years After 未来への分岐点」。この10年が世界の未来の別れだと。SDGsを語る時、楽観が漂う。環境については、そうだったな。企業活動の接点をさぐるような話。原因や責任をさぐる方向に議論は向かない。

 AIと軍事のところは少し面白かった。軍事利用がどんどんすすんでいる。ここでも中国だなあ。

 

 

 イランの報復。どちらも戦争はしたくないとこれまで言われてきたわけだろう。いまでも、本気でことを構えることはないともいわれるのだけれども、軍事に傾斜する動機はほんとうにないのか。きっかけはすでにはじまっているのだけど。どうなのだろうか。まもなく、トランプの会見ではあるのだけど。

2020/01/05

アメリカとイラン

 正月から、暗雲が世界を覆う。言うまでもなく、アメリカとイランの戦争の火種だ。あらためて平和の価値が問われている。

 うーん、プレーヤーが多いからわかりにくい。イランが指揮する民営部隊が、イラクでIS相手にたたかい、民間人の弾圧もおこなっている。ISの背景にはヒズボラがいるとされるし、ISの活動地域はシリアへと続く。もともとイラクは、アメリカが解放したはずだった。中国や、ロシアがそれに絡む。アメリカの派遣は貪欲で、イランとの間の核合意の廃棄から、その暴力的派遣をむき出しにしはじめて、今日の事態にいたるわけだんだろうけど。

 だけど、中東の現代史を勉強しなくっちゃねえ。その文化や宗教も。一方で、アメリカのありようもしっかり、もう一度おさらいしないとなあ。

2017/12/11

ノーベル平和賞 サーロー節子さん演説全文

 東京新聞が、サーローさんの演説の全文を翻訳してくれています。クリップしておきます。以下は、その一部。

ノーベル平和賞 サーロー節子さん演説全文(東京新聞)

……
▼終わりの始まり
 今年七月七日、世界の大多数の国々が核兵器禁止条約の採択に賛成した時、私は喜びでいっぱいになりました。私はかつて人類の最悪な側面を目撃しましたが、その日は最良の側面を目撃したのです。私たち被爆者は七十二年の間(核兵器が)禁止されることを待ち続けてきました。これを核兵器の終わりの始まりにしようではありませんか。
 責任ある指導者であれば、必ずやこの条約に署名するに違いありません。署名を拒否すれば歴史の厳しい審判を受けることになるでしょう。彼らのふるまいは大量虐殺につながるのだという現実を抽象的な理論が覆い隠すことはもはやありません。「抑止力」とは、軍縮を抑止するものなのだということはもはや明らかです。私たちはもはや恐怖のキノコ雲の下で暮らすことはありません。
 核武装した国々の当局者と、いわゆる「核の傘」の下にいる共犯者たちに言います。私たちの証言を聞きなさい。私たちの警告を心に刻みなさい。そして、自らの行為の重みを知りなさい。あなたたちはそれぞれ、人類を危険にさらす暴力の体系を構成する不可欠な要素となっているのです。私たちは悪の陳腐さを警戒しましょう。
 世界のあらゆる国の、全ての大統領と首相に懇願します。この条約に参加してください。核による滅亡の脅威を永久になくしてください。
……

 うん。世界は変わる。かならず、変わる。

2017/12/06

トランプ氏「エルサレム首都承認」 パレスチナに伝える

 なんなんだこれは。

トランプ氏「エルサレム首都承認」 パレスチナに伝える(朝日新聞)

 トランプ米大統領は5日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と電話協議し、6日にも予定される演説でエルサレムをイスラエルの「首都」と認め、テルアビブにある在イスラエル米大使館をエルサレムに移転する意向を伝えた。ただ、移転時期には言及しなかったという。パレスチナ議長府筋が朝日新聞に明らかにした。
 自治政府は東エルサレムを将来の独立国家の首都と位置づけており、アッバス氏は「和平プロセスを崩壊させる危険な決定だ」と応じたという。議長府は公式声明でも、トランプ氏がアッバス氏との電話協議で、在イスラエル米大使館のエルサレム移転の意向を伝えたことを明らかにした。
 フランスのマクロン大統領も4日、トランプ氏と電話で協議した。懸念を表明したうえで、「エルサレムの位置づけは、(イスラエルとパレスチナの)和平協議の中で定められるべきものだ」と伝えたという。
 トルコのエルドアン大統領は5日、自らが党首を務める公正発展党の会議で、「エルサレムはイスラム教徒にとってのレッドライン(越えてはならない一線)だ」と警告。トルコがイスラエルとの外交関係を断つ可能性にも言及した。
 ログイン前の続きロイター通信によると、サウジアラビアのハレド駐米大使は4日、「和平プロセスに有害な影響をもたらし、地域の緊張を高める」と警告した。ヨルダンのサファディ外相もティラーソン米国務長官と電話協議し、「アラブ・イスラム世界の怒りを引き起こし、和平の努力を台無しにする」との懸念を伝えた。
 エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地。イスラエルはエルサレム全域を「首都」と宣言しているが、国際社会は認めてこなかった。
 トランプ氏はイスラエル寄りの姿勢を鮮明にし、テルアビブにある在イスラエル米大使館のエルサレム移転を公約に掲げてきた。移転は過去に米議会が決めたが、歴代大統領が半年ごとに延期してきた。トランプ氏も6月に延期を初めて判断し、今回の延期判断の期限だった4日は発表していなかった。大使館の移転はこれまでも繰り返し公言しており、実際にいつ移転に踏み切るかが焦点となっている。

 驚くニュースだけど、経済的な利害を中心に考えるトランプなら、在米ユダヤ人などとの関係改善も含め、さまざまな思惑は見え隠れする。大局よりも利害だと。そんなことを考えると、トランプさんは、実は、北朝鮮の問題もいろいろある経済的な取引材料の一つという水準で考えているのだろうなあということも感じてしまう。ただ、そのトランプさんの判断や思考は、普通の人とはちょっとちがうというのがややこしいのかなあ。

2017/10/07

核廃絶NGO、平和賞 禁止条約実現に貢献 日本から7団体参加「ICAN」

 これも画期的なニュース。まあ、ノーベル平和賞そのものは、ちょっとうさん臭いんだけどね(苦笑)。今回の政治的センスは肯定できる。

核廃絶NGO、平和賞 禁止条約実現に貢献 日本から7団体参加「ICAN」(東京新聞)

 ノルウェーのノーベル賞委員会は六日、二〇一七年のノーベル平和賞を、スイス・ジュネーブに拠点を置く国際非政府組織(NGO)、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン)=International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)に授与すると発表した。ICANは平和や軍縮、人権などの問題に取り組む約百カ国の約四百七十団体で構成し、日本からはNGOピースボートなど七団体が参加。史上初めて核兵器を非合法化する核兵器禁止条約の制定を目指して広島や長崎の被爆者と連携し、今年七月の国連での条約採択に貢献した。
 ベーリット・レイスアンデルセン委員長は授与の理由を「核兵器使用による壊滅的な人道被害に警鐘を鳴らし、このような兵器を禁じる条約成立に革新的な努力をした」と説明。「核兵器使用のリスクはこれまで以上に高まり、北朝鮮のように核開発を行う危険な国もある。地球上の人類と生命への深刻な脅威」と指摘した。ICANは六日、受賞決定を「非常に光栄。広島、長崎の被爆者や世界の核実験被害者と共に与えられたものだ」とする声明を発表した。
 ICANは一九八五年の平和賞受賞団体「核戦争防止国際医師会議(IPPNW)」が提起してオーストラリアで二〇〇七年に発足。ICANの中核的な役割を担う国際運営委員にはピースボートの川崎哲(あきら)共同代表(48)が就いている。
 核兵器禁止条約は国連で百二十二の国と地域の賛成で採択された。しかし米国、ロシア、英国など核兵器保有国や米国の「核の傘」の下にいる日本や韓国は参加しなかった。
 委員長は「今の禁止条約だけでは一つの核兵器も排除できない。核なき世界の実現を目指す次のステップには核保有国を巻き込むべきだと強調したい」と、この平和賞が条約不参加の国々への呼び掛けであるとした。
 北朝鮮については「(核兵器をなくす)機運が高まれば核の廃絶や不使用について全ての国の行動に影響すると思う」と強調した。
 授賞式は十二月十日、オスロで開催。賞金九百万スウェーデンクローナ(約一億二千四百万円)が贈られる。
◆連携 被爆者の声伝え
 ICANに日本から参加するのは、NGO「ピースボート」(東京都新宿区)、同「ヒューマンライツ・ナウ」(台東区)、同「平和首長会議」(広島市)、「核戦争防止国際医師会議日本支部」(同市)、「反核医師の会」(東京都渋谷区)、「創価学会インタナショナル」(新宿区)、芸術家グループ「Project NOW!」(広島市)の七団体。非核・平和運動の担い手として国内外で活動している。
 このうち中核の活動を担ったのが、ピースボートだ。同団体共同代表の川崎哲さんは、ICANでも二〇一四年まで共同代表も務めるなど、〇七年のICAN創設時から中心メンバーとして活動に関わってきた。
 〇八年、世界一周する船に被爆者を乗せて各国を巡るピースボートの「おりづるプロジェクト」が始まると、川崎さんはICANのネットワークを生かし、渡航先で延べ百カ国の首脳や議員を招き証言会を開催。百七十人以上の被爆者の声を届ける活動を担った。
 川崎さんは六日、「条約の重要性を公認するこの賞は、いまだに条約に署名・批准していない政府を後押しすることになるでしょう」と談話を出した。……

 何よりも、核兵器廃絶というのが、世界の、国際社会の大きなテーマであることをあらためて確認してくれたし、そのなかで、今回の条約というものが、現実的な選択肢であることを示してくれたのだから。これはとっても大きな問題提起にもなる。国民のなかで、そういう議論が進む契機に。選挙の中でも大いに争点にしてほしい。ちゃんと、公約に掲げている政党もあるんだから、井上さん!!!

 ニューヨーク事務所で各国政府に条約締結を働き掛けてきたヒューマンライツ・ナウの伊藤和子事務局長は「核兵器の廃絶は非現実的なものだとみられていた。条約がもうすぐ発効という状況での受賞は現実的な選択肢として評価され、テーブルに上ってきたことの表れではないか」と話した。

2017/07/08

核禁止条約を採択

 日本政府の態度は、あまりにも悲しいけれども、画期的な出来事。

核禁止条約を採択(東京新聞)

 米ニューヨークの国連本部で制定交渉が続いていた「核兵器禁止条約」は七日、賛成多数で採択され、核兵器が持つ非人道性に焦点を当てた条約が誕生した。核兵器の開発や使用を国際的に違法とし、被爆者について「核兵器使用の被害者(ヒバクシャ)の受け入れ難い苦しみと損害に留意する」と明記されている。
 一方、米国やロシアなど核保有国、米国の「核の傘」に頼る日本や北大西洋条約機構(NATO)諸国の大半は条約に反対して交渉に参加しておらず、核廃絶という最終目的に向けた課題が積み残されたままだ。
 制定交渉は七日に最終日の会合があり、投票の結果、賛成が百二十二、反対が一、棄権が一だった。
 条約前文の被爆者に関する言及は、当初案では「ヒバクシャの苦しみに留意する」という短い言葉だったが、参加国の要請も踏まえ、より強い表現で体験に配慮する文言に修正。被爆者らに対する医療などの支援義務も盛り込まれた。
 条約では、核兵器の開発や使用、保有、移転、実験、これらを支援する行為のほか、「使用するとの威嚇」も禁じる。多くの交渉参加国の要請を反映した半面、日本などが安全保障の要とする「核抑止力」を否定する内容で、日本などが条約に加盟する道はさらに狭められた形だ。
 条約の署名は国連本部で九月二十日に始まり、五十カ国が批准してから九十日後に発効する。

 国際法や国際政治の世界では、大国が、提示されてきた理念をふみにじるという現実を前提に、その現実の中で法や関係をどう機能させるのかという議論が主流である。ともすれば、積み上げられてきた理念を見失ないがちになるのだけど。実際には、多数の国家の手によって、それをさらに前にすすめようという営みがすすめられていて、それが一部の大国とガチンコの状況をつくっている。多数はどちらにあるのかが大事。そのことを示しているのが、今回の条約の採択であるし、予想を超えるスピードですすんでいるのだと思う。

2017/07/07

盧溝橋事件から80年

20170707_152650 盧溝橋事件、いわゆる7・7事変で、日中戦争が全面戦争に突入して、今日は80年だ。日中戦争はすでに、歯止めない加害行為を広げる侵略戦争として展開されていた。さすがに今日は、さまざまな場所で、いろいろな記念行事が。
 さて、ボクも、すでに盧溝橋については企画をやったが、その趣旨は日本の加害戦争であることはそうだ。日中戦争は、いつはじまったか、抗日のたたかいはいつはじまったのか? いろんな議論があるが、とりあえず、満州事変を念頭においた。今度、笠原さんが、『日中戦争全史』を出される。その前史が「21カ条の要求」、前夜を中国国民革命から、山東出兵に置く。陸軍の日中戦争はよく知られているが、海軍がどのように戦争をおこなったのかということも興味深い、この間の笠原さんの研究。アジア・太平洋戦争から凄惨な大陸打通作戦に。しっかり、学ばないとと、心に刻む日に。


2017/05/14

転換点に立つ世界と日本 選択肢を求めて

18449577_1417630464964361_740431494 さて、今日は、福祉国家構想研。昨日、早朝仕事スタートだったので、とにかく、睡眠時間を確保しなければいけないと、朝は、5時ごろから必死に眠るために格闘。おかげで、かなり、疲れがとれた感があるなあ。起きて、1時間は、お掃除タイム。トイレ掃除もしっかりやるよ!
 さて、午後からが本番。まずは、進藤さんが、「アメリカ・欧州・日本の右派ポピュリズムと『21世紀型左翼』を概観する」。なるほどなあ、20世紀後半から21世紀、世界は大きく変わっているよなあ。新自由主義、緊縮財政に抗する動きは、周辺からはじまって、準周辺の動きが活発化し(ポルトガルで弊誌を紹介ありがとうございます)、そして、中心へと。アメリカやフランス、イギリスなどの動きはそうだな。まだ多数はとれないでいるけど、新しい主体が、従来型の福祉国家を手掛かりに、変革を展望する。そういう大きな流れのつかみ方は、大事かもしれないし、そこででている課題の共通性と個別性への理解は、大事かもね。新自由主義の対抗という問題を、日本でどう受けとめるのかという治さんの提起もそうだなあ。
 二宮さんの「ポスト安倍政権へのプレリュード」は、まず、野党と市民の共同の方向のなかで、それを励ますのが知識人の役割と明言することからはじまる。治さんもまとめで言っていたが、変革の方向も担い手も、いまはそこにしかない。その難しさも含めて、すべて引き受けるということ。そのうえで、なぜ安倍内閣の支持率が高いのか、いっぽうで、有権者の意識動向のどこに健全さがあるのかなどにこだわりながら、分析、そのうえで、安倍内閣の根本的弱点を喝破するという話。うーん、辛辣な言葉も含め二宮節!!
 特別に、渡辺報告があった。これもまたエンジン全開。5・3安倍発言を分析、①2020に期日を区切ったこと、②9条改憲を明言したこと、③2項を残す加憲を提起したこと、④9条と、教育や緊急事態をセットで提起したことの4つい特徴があると分析し、2項削除の改憲の困難さへの自覚と焦り、5・3世論調査の国民の9条への支持、野党共闘の存在を前に、それたいする切り札として、最初からこれを提起してきた、それだけに並々ならぬ決意であることなどを提起した。
 討論も含め、刺激的で、ずっと頭を使いっぱなしで、今日は充実したなあ。ほんとに充実!!!

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