世界

2020/10/25

世界は私たちを忘れた~追いつめられるシリア難民~

 今日は、朝から掃除。洗濯。洗濯機は5回も回したよ。掃除や洗濯をすれば、気分が変わる。ついでに、ベランダの整理。今日はいい天気だったねえ。秋晴れ!

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 その後、企画のための資料整理。ゲラ読み。メールのやり取り。だけど、進まないなあ。進まない。困った。助けて。

 昨日のNHKスペシャルを見た。

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レバノンに避難した120万から150万のシリア難民がコロナ禍で窮地に追い込まれている。売春や臓器売買が広がっていたが、3月15日の非常事態宣言後、差別が拡大。難民キャンプへの襲撃事件が起こり、自殺者も現れた。深刻なのが女性と子供たちへの抑圧だ。家庭内暴力、児童労働が増えている。8月、ベイルートの爆発事件後、拡大する感染に国際機関は支援を訴えている。8か月間、シリア難民たちの姿を追ったこん身のルポ。

 ほんと、金本さんのこん身のルポ。

 BS1スペシャルもすごかったけど、その再編集に、その後のベイルート爆破事件後の状況を追加。そこから見えるのは、国際社会がシリア難民を忘れ去っているのかということ。胸がつぶれるようなシリア難民の苦難。だけど、ボクは無力だ。社会科学も、ボクの学ぶ知識も無力としか言いようがない。では自分はどのように生きればいいのか。それでも。

 核禁条約の批准が50カ国を超えた。90日後、来年初めには発行する。核兵器は国際法上、違法となった。それは出発点にすぎないとしても、それは希望か?

 

2020/10/24

『性暴力被害を聴く』とはどういうことか

 今日は、午後からzoomで以下のシンポジウムに参加。

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 「『性暴力被害を聴く』とはどういうことか」。女性戦犯国際法廷に向けて、『証言4集』において、大きくその方法を発展させた、日本軍「慰安婦」被害者への聞き取り。日本軍「慰安婦」問題解決運動は、運動にとって都合のいい話しかサバイバーから聞いてこなかったなどという見方が日本社会には存在する。韓国でも強まりを見せ、正義連批判へ向かっているもとで、あらためて、日韓で「慰安婦」サバイバーの語りを聴いてきた人たちから、どう「聴いてきたのか」を明らかにしたのが『性暴力被害を聴く』
 『証言4集』を編集した梁鉉娥さん、正義連の新理事長であり米軍基地村女性の語りを聴いてきた李娜榮さんが報告。日本で「慰安婦」サバイバーを支援してきた梁澄子さん、AV被害のサバイバーを支援している宮本節子さん、『証言4集』の編集者の1人である金秀珍さん、済州島4・3事件の聴き取りに携わってこられた金成禮さんがコメント。大門正克さん、山本めゆさんが発言。

 被害者中心主義 で「聴く」という行為とはどういうことなのか、その体験の振り返りをまるごと「聴く」ということ、その努力や難しさ、なぜ、そのように至ったのかという経緯も含め、いろいろ考えさせられる。そのことをとおしてみてきたこと、そこから、歴史認識をつくっていく通路や架け橋とはどういうものなのか? 日本の「慰安婦」バッシングに比してどれほどの努力や試行錯誤が繰り返されてきたのか、正義連をめぐる問題も、どれほど誠実に向き合おうとしているのか。しかし、同時に、課題も大きいなあ、考えなければいけないことも大きいなあと改めて思う。とりわけ日本社会のような、女性に対する暴力に社会として十分向き合ってこなかった社会ではなおさらと。とても、刺激にみちた時間だった。ただ、やっぱり、国際シンポで、通訳を介してというのは、なかなかつらいものはある。

 この聴くをめぐる問題は、性暴力サバイバーだけに限らない問題でもあるとも思った。

 その後、夜は、教員たちと、いろいろおしゃべりの時間。「学力」「資質・能力」「学習者」、ICTなどなど、コロナ禍で問われている教育の本質的なあり方の問題をめぐって、刺激をいっぱいもらった素敵な時間だった。

2020/09/26

欧州各地で気候変動対策訴えるデモ マスクの若者数千人

 今日は、朝から、インタビュー原稿に向き合います。が、なかなか進みませんねえ。

 先の仕事がどうなっているか、冷静に考えるために、年内の仕事の一覧表をつくってみた。わー、ちょっと大変。選挙の動向にもよるのですが、このままだと、11月は5本ぐらいインタビューをつくらないといけないというのが現状だなあ。体がもつのかなあ。まあ、これまだもたしてきたわけだしなあ。とにかく、原稿発注の知恵をしぼらないといけないということかあ。腹をくくれていないからあたふたするんだろうけどなあ。

 自分はあたふたと、いままでの仕事でも困っている現状。近しい人たちが、自分の知らない世界にいろいろ飛び出している?様子を垣間見て、ほんとうに知らない世界だから、心配もするけれど、不安にも思うけど、そもそもわからないから茫然と眺めている。

 自分の理解を超えた時代の、自分の理解を超えた世界、だけど、その時代や世界で自分も生きていて、その時代や世界をしっかり理解をしなければいけない。そのあたりの自分のずれにも少しイライラしたり、焦りを感じるなあ。

欧州各地で気候変動対策訴えるデモ マスクの若者数千人(AFP)
 【9月26日 AFP】欧州各地で25日、気候変動対策を訴える抗議デモが行われ、数千人の若者が参加した。新型コロナウイルス対策のため参加者の多くがマスクを着用し、対人距離を確保しながらの開催となった。

 デモは地球温暖化対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー(Fridays For Future、FFF、未来のための金曜日)」が呼び掛けた世界的な行動の日に合わせて開催。新型ウイルスの流行によりFFFの運動はここ数か月、主にオンラインで行われてきたが、25日は街頭での活動が再開された。

 ……アイスランドからオーストラリアまで、世界中で3000以上のデモが予定されている。各国の新型ウイルス対策の規制に合わせ、オンラインまたは街頭での開催となる。(c)AFP/Mathieu FOULKES with Helene DAUSCHY in Stockholm

 そのなかで、この問題はどのように位置づくのかなあ。もっとも、関心を向け、努力を傾注しなければいけない課題なのではあるのだけど。

 夕食は、さば。

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2020/09/20

パンデミックが変える世界 紛争地帯からのSOS

 昨日は、早朝仕事スタート。疲れてしまって、その後二度寝。午前中は、資料を借りに図書館に。

 世の中は4連休だけど、この期間の仕事が、いくつか。残りの原稿が少し、その作業がある。それから、実務もたまっているのを解消する。インタビュー原稿を半分ぐらいはすすめないと。あと、次のインタビューの内容の打ち合わせと、日程を決めること。来月のアウトラインをつくって、再来月のそれなりの仕込みも必要だな。じいじの仕事もしたいしなあ。

 今日は、朝から団地の草取り。終わった後、部屋の掃除をして、新聞の整理もしなくっちゃと、新聞整理。それから、原稿がやっと全部そろいまして……。と連休の日々は続きますね。

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 昨日のETV特集。「パンデミックが変える世界 紛争地帯からのSOS」を見た。聞いている話だけど、かなり衝撃をうけた。

 国連はコロナ危機により難民の数が過去最大になると警告。紛争や迫害が続く地域で、今何が起きているのか。ノーベル平和賞受賞者でアフリカ・コンゴの医師デニ・ムクウェゲ氏がコロナ禍で混迷を深める紛争地の状況を語りつくす。一方で今後、途上国の命運を握るのが「COVAX」など新たな国際的枠組みを作り医薬品を届ける動きだ。そこで重要な役割を果たすゲイツ財団に新時代の国際協調について聞く。道傳愛子キャスター

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 性暴力が、その地域を支配する武器として使われ、経済利権を独占する。コロナで、治安が悪化し、弱者がさらにそこから自立をすすめる取り組みを困難にする。巨大企業系の財団が、救いの手に? しかし、困難にある住民たちは先進国の取り組みを拒否する……。コロナにおける国際協力の議論の歯切れの悪さはずっと気になっていたけど。そこにある現実を見せつけられる。救いの手は巨大企業系の財団?? うーん、その役割はすべて否定するものではないが、問題の解決の本質はどこにあるのか。解決にすぐに向かい、実効力を発揮できないほど、世界の民主主義も、そして、社会科学も無力だろうか。弱者を切り捨てるのは、日本社会でおこっていることでもある。その無力さは、国内政治でも問われているとも痛感させられる。

2020/09/17

ワイルドサイドをほっつき歩け --ハマータウンのおっさんたち

 今日は、朝から提稿実務。4本。メールで原稿の催促。だんだんと、追い込みに入っていきます。工場の4連休があるので、もう実質直前ですけどね。座談会を除くと、あと5本という段階。

 熊に追いかけられる、変な夢を見て、体はぐったり。政局、選挙日程は霧の中で、ますます追い込まれますねえ。

 『ワイルドサイドをほっつき歩け --ハマータウンのおっさんたち』を読み終える。ブレイディみかこさん、相変わらず面白いなあ。

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 話はおっさんたち。わびしさとものがなしさを漂わせながら、それでもたくましく、したたかに生きる。その文化にとどまらない、政治的な背景がものすごくおもしろいのだ。労働党をめぐる問題、緊縮をめぐる問題。そう単純ではないけど、だけど太い線も残っている。若い人の話も挟まっていて、いまの社会と人の姿が多面的に映し出される。「ハマータウン」の話は、若者の話だから、その世代のおっさんとともに、いまの若者をきりとった話もおもしろいのだ。だけど、日本の共通点とともに、大きな違いもたくさん感じるよね。おっさんたちの世代は年齢的には、ボクの世代で、わびしさなどはそうなんだけど、その政治的なありようは、だいぶ違う。むしろ団塊に比されるだろうけど、なぜ日本は上の世代なのか。いわば政治文化の分厚さの違いということとも関係があるのだろうかねえ。イギリスもなかなか大変な状況にあるわけだけど、日本の未来はちがった意味で混沌としている。その違いを一つ一つ考える材料もくれるなあ。勉強の意欲はわくんだよなあ。はい。だけど、このおっさんたちの人生のもろもろやその後も、同世代として、個人的には知りたかったりね。

 昨日は、取材。

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 歴史的な日だったけど、それとは直接関係なく。毎週行っているけど、角度が違う。

 

2020/08/27

大坂なおみ選手が大会棄権 黒人男性銃撃に抗議、NBAでも

 1週間突貫工事の大座談会原稿を仕上げて、無事、工場籠城終了。今月は、3分の2近くを担当していたので、ちょっと、たいへんでした。疲れました。おまけに、暑くって、熱中症になりかけって感じの状態にも。

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 さて、今日は、エアコンの修理に業者に来てもらったけど、結局、なおらず……。エアコンの内部に、小さなヒビなり、すきまがある感じで。だけど、いまのエアコンは、いろいろな装置がつけられている関係で、なおらない。最低限の手当てをしていただいたけど、全開で運転すると、水漏れがやはり起こる……。まあ、普通に使っている分には、なんとかなりそうだな。

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 かなり、精神的にも追い込まれていて、いろいろなトラブルにうまく対処もできず、落ち込む。無心、ちょっと違う。私心なく。一心に。うーん。純粋に? 雑念なく? ピッたしこない。いろいろあれこれ考えずに、大事なことを。まあ、そんな感じが必要なのだけど。もっと修行が必要だね。一人で、もう少し、しっかりがんばらないと。反省反省。

 うまくできていないことを、どうすればうまくできるのかね。まあ、コツコツ。

大坂なおみ選手が大会棄権 黒人男性銃撃に抗議、NBAでも(共同通信)

 米ウィスコンシン州ケノーシャで23日に黒人男性が警官に背後から銃撃された事件に関し、同国スポーツ界で26日、抗議行動が一気に広がった。女子テニスの大坂なおみ選手はツイッターで「私はアスリートである前に黒人女性。私のテニスを見るより、もっと注意を向ける多くの重要なことがある」と抗議に賛同する声明を発表。その後マネジメント会社が、出場中の大会を棄権すると明らかにした。

 NBAでは、リーグと選手会が26日のプレーオフ3試合の延期を発表した。

 大リーグでは3試合の延期が決定。大リーグ機構は「選手の決定を尊重する」との声明を発表した。

 大阪さんたちの行動の重みに、いろいろ考える。終わらない差別に、人としてどう行動するのか。スポーツ界そのものが、かつてのように処分するのではなく、選手の行動を尊重するようになったもの、大きな変化。日本は決して、他人事ではないはずだけどね。

 ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」を聞く。

2020/08/17

原子の力を解放せよ~戦争に翻弄された核物理学者たち~

 インタビュー①を仕上げて、発信。インタビュー②も仕上げの局面まですすめる。明日発信だな。

 提稿作業を4本など、なかなかの緊張感。明日の、特集企画取材のうちあわせも。どんどん、仕事は続きます。相方は、それは性分だから仕方がないというのだけどなあ。

 しかし、暑いですね。夜になっても30度から下がりません。

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 昨日の、BS1スペシャルは、「原子の力を解放せよ~戦争に翻弄された核物理学者たち~」。太平洋戦争末期、京大でおこなわれていたF研。荒勝研究室の姿を追う。

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 日本の「原爆開発」では、やはり仁科さんの、二号研究があまりにも有名。日本の開発を疑った、アメリカは戦後直後、日本で調査をおこなう、このF研に注目する。 そもそも彼らの専門は原子核物理学、物質の本質に迫る基礎研究だ。その彼らが、様々な理由から原爆研究をすすめる。それは、若い研究者の命を守るためでもあったわけだが。

 しかし彼らは、広島・長崎への原子爆弾投下で、爆心地で調査を行い、原子の力が生んだ膨大なエネルギーが破壊した世界を目撃する。科学技術が持つ光と陰をまざまざと体験する。そこから学んだことは、やはり、軍事とつながりのある研究は、ぜったいにすすめてはいけないということではないのか?そんなことを強く考えさせられるのだけど。

 戦後の、荒勝の思い、清水榮の思い、仁科の思い、湯川の思い、坂田の思い。いろんな思いが、ものすごくよぎる番組でもあった。

 

2020/08/10

優生思想と向き合う 戦時ドイツと現代の日本(1)

 今日の朝顔です。

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 さて今日は、超久しぶりのプライベートの日。いつからだ?

 暑い夏、どこに行くわけでもなく、食事と、近くの公園と。

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 夜は、提稿作業と家事、そして、ハートネットTV

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 この夏、旧優生保護法で不妊手術を強制された視覚障害のある女性が国に賠償を求める裁判を起こした。命の価値に優劣をつけ選別する“優生思想”に、私たちはどう向き合えばよいのか…。2015年にドイツを訪ねて戦時中の障害者迫害についての証言を集めた藤井克徳さん(日本障害者協議会代表)とともに、2回連続で考える。第1回は「断種法」(強制不妊手術)や「T4作戦」(大量殺りく)などの障害者迫害をたどる。

 日本における優生思想の根深さというのは、ほんとうによく向き合わければならないと、最近、とても思う。血統にかかわるような、優生思想というものが、やくにたたないものは排除するという能力主義と分かちがたく、むすびついて、展開している感じだな。

 ETVでは、この藤井さんの、ドイツの旅をくり返し放映しているけど、いろいろな事情があるにしても、それは必要で、大事なことでもるように思える。繰り返し、繰り返し考えなくてはいけないし、もっともっと深めなければいけない。この夏の1つの課題でもあるなあ。

2020/07/18

『アメリカ白人が少数派になる日』にひき続き、『白人ナショナリズム』を読み進める

 今日は、朝から講演原稿を必要なところまですすめて、そのあと、追加取材の内容を考えて、メールを発信。

 その後は、来月はじめに予定している対談の資料を読む。来週には、対談の内容を固めたいところ。来月のインタビューの交渉の電話をかけるがつかまらない。そうこうしているうちに、原稿は2本ほどやってくる。順調そうに見えるけど、実は、なかなか厳しい。その自覚をもって、発注のメールなども送る。9月〆切、10月〆切の企画がなかなかつまっていかないことに焦りを感じる。選挙があるかなあと思っていだけど、だんだんとコロナがそれどころじゃなくなりつつあるし、どういう状況を想定して企画を練り直すかという局面でもあるのだけど。思考がついていかない感。

 ほんとにとっても難しい。自分がどんな生活をしていけばいいのか、それもよくわからない。みんなはどのように考えているのだろうか?

 

 『アメリカ白人が少数派になる日』にひき続き、『白人ナショナリズム』を読み進める。

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 前者はジャーナリストの手によるもの、後者は学者さん。それぞれの持ち味。前者は歴史を踏まえながら、現実のアメリカをリポート、白人至上主義の根強さ、その暴力の非道を告発する。奴隷解放後の黒人リンチ、「奇妙な果実」の話に苦しくなる。いま、トランプのもとで、そうした勢力の勢いがましていく。ただ、アメリカのしたたかさは、それに対し、ブラック・ライヴズ・マターBlack Lives Matterという動きが広がることだ。アメリカ社会そのもの多様化し、アメリカの民主主義は、しっかりトランプを克服しそうだ。世界にひろがるように見える白人氏s上主義もそうなだろうと思う。では、日本の民族差別はどうなのだろうか。一方、後者は、イデオロギッシュさらにおもしろそう。いま読書中なので、感想は後日、機会があれば。
 日本での報道はすくなくなっているけど、アメリカでは、まだまだ広がりは続いていそうだ。

 日本で、こうした問題について、なぜ、議論がすすまないのか? ボクの住んでいる地域でも、外国人は多い。今日も買い物に行く途中に、中国の方、アフリカ系の方とすれ違う。しかし、ほんとうに、きちんとした関係が培えているのか。しっかり、考えていきたいもの。そのために、いまアメリカで起きていることは、大統領選挙の帰趨を含め、いろいろ注目したいもの。

 

2020/07/13

国連の報告書、COVID-19が貧困、医療、教育に関する数十年の前進を後戻りさせていることを明らかに

 暑くって、体がバテている。かなりのダメージ。眠れないけど、起きられないという最悪のパターン。ちょっと、がんばらないと。なかなかどうすればいいのかわからないのだけど。

 今日は鼎談原稿の仕上げにかかる。でもって、まずは主催者に発信。うーん。

 さて、今日は、数日前に発表されたSDGsのレポートに注目。英語版しかないんだけど。

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国連の報告書、COVID-19が貧困、医療、教育に関する数十年の前進を後戻りさせていることを明らかに(国連広報センタープレスリリース)

 最も脆弱な立場に置かれた人々がパンデミックで甚大な影響を受け、さらに取り残される

 ニューヨーク、7月7日―2030年までに17の持続可能な開発目標(SDGs)を達成し世界各地の人々の生活を改善するための15年にわたるグローバルな取り組みは、2019年末時点で、すでに目標達成の軌道からはずれていました。そして、国連経済社会局(DESA)が本日発表した新たな報告書によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)はほんのわずかな期間のうちに、未曽有の危機を生むとともに、SDGsの達成に向けた前進にさらに混乱をもたらし、世界の最も貧しい人々と最も脆弱な立場に置かれた人々に最も深刻な影響を及ぼしています。

 『持続可能な開発目標(SDGs)報告2020』によると、世界はこれまで、その進捗が一様ではなく、SDGsの達成には十分でなかったにせよ、妊産婦および子どもの健康促進、電力へのアクセス拡大、女性の政府への参画増大などの分野で、前進を遂げていました。しかし、こうした前進でさえ、食料不安の拡大や自然環境の悪化、幅広く根強い不平等など、その他の面で相殺されていました。

 現在、COVID-19のパンデミックは瞬く間に、私たちが生きている間で最悪の人的・経済的危機に発展して、あらゆる国に広がり、全世界での死者数は50万人、報告された感染者数は1,000万人をそれぞれ超える事態となっています。

 「昨年9月に開かれたSDGサミットで加盟国も認識したとおり、グローバルな取り組みはこれまで、私たちが必要とする変革の実現に十分な水準に達しておらず、現在と将来の世代に対するアジェンダの約束の実現が危険にさらされていました」アントニオ・グテーレス国連事務総長は、このように語っています。「そして今、COVID-19による未曽有の保健・経済・社会危機によって、人々の生活と暮らしは脅威にさらされ、SDGsの達成をさらに困難なものにしています」

 事務総長は、COVID-19が誰にでも同じ影響を与えているわけではないことを強調しています。「新型コロナウイルスはいかなる人にも、いかなるコミュニティーにも影響を与えているものの、その影響は平等ではありません。むしろ、すでにあった不平等や不正義を明るみに出し、さらに悪化させています」

 SDGsの17の目標全体に関する進捗状況を取りまとめる今年の報告書は、最新のデータと推計に基づき、COVID-19のパンデミックにより最も大きな打撃を受けているのが、子どもや高齢者、障害者、移民、難民をはじめとする最も貧しい人々や最も脆弱な立場に置かれた人々であることを示しています。女性もまた、パンデミックの極めて大きなしわ寄せを受けています。

 「COVID-19による未曽有の保健・経済・社会危機によって、人々の生活と暮らしは脅威にさらされ、SDGsの達成をさらに困難なものにしています」という指摘は重いねえ。

  • 2020年には、およそ7,100万人が極度の貧困に陥るものとみられています。世界で貧困が増加するのは、1998年以来初めてのことです。所得の喪失や限られた社会的保護、物価の高騰が相まって、これまで安定した生活を営んでいた人々さえも、貧困や飢餓に陥るおそれがあります。
  • この危機による不完全雇用や失業により、インフォーマル経済ですでに脆弱な立場にある労働者およそ16億人(全世界の労働人口の半数)は、危機当初の1カ月で所得が60%も落ち込んだとみられ、深刻な影響を受けていると考えられます。
  • 全世界で10億人を超えるスラム居住者は、適切な住居がなく、自宅に水道もなく、トイレを共有し、廃棄物管理システムをほとんど、またはまったく利用できず、公共交通手段は過密で、正規の医療施設へのアクセスも限られています。したがって、COVID-19によって大きな影響を受けるリスクが極めて高くなっています。
  • パンデミックによって最も大きなしわ寄せを受ける人々には、女性と子どもも含まれています。医療や予防接種サービスが混乱し、食事・栄養サービスへのアクセスも限られていることで、2020年には、5歳未満の幼児の死者が十万人単位で、また妊産婦の死者が数万人単位で、それぞれ増えるおそれがあります。女性や子どもに対する家庭内暴力の急増が報告されている国も多くあります。
  • 学校閉鎖によって、全世界の学生の90%(15億7,000万人)が通学できなくなったほか、頼りにしていた給食を食べられなくなった子どもも3億7,000万人を超えています。自宅でコンピューターやインターネットを利用できないために、遠隔学習が不可能な子どもも多くいます。2020年3月から4月にかけて、およそ70か国では子どもの予防接種に深刻な混乱が生じたり、全面的な中断を余儀なくされたりしています。
  • 極度の貧困に陥る家庭が増える中で、貧しく不利な立場にあるコミュニティーの子どもたちにとっては、児童労働や児童婚、人身取引のリスクも大幅に高まっています。事実、全世界の児童労働削減で見られた前進は、20年ぶりに後戻りしてしまう可能性が高くなっています。

 われわれが、ポストコロナでめざすべきは持続可能な社会であるはず。しかし、これが、いま世界が直面している課題だと、報告書はいう。そのなかで、この国の行く末、あり方を考えないと。このテーマで、だれか書いてくれないかなあ。

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