世界

2023/08/12

引き続き戦争ドキュメントと 日本への容疑者引き渡し認めず 英の裁判所 表参道強盗事件で

 今日も、インタビュー①原稿づくりを朝から、夢中ですすめる。結構、疲れるなあ。進行は半分にいかないぐらい。明日からは、いろいろ予定もあるから、明日と明後日で原稿をつくって、その後2日ぐらいで仕上げることができればいいなあ。

 しかし、この暑さは、冷静に考えて異様で、異常だ。今日も買い物に出た程度だけれども、外にでるだけで、危険な暑さだと思う。かつては、こうではなかったはず。この異常を、異常として真正面から考えないのか。原因もそう、対策もそう。少なくとも、当面の生活のための対策も必要ではないのか。そういうことが、もっと切迫感をもって議論されてもいいのではないかなあと思うのだけど。どのぐらいの被害があるのかも、しっかり見た方がいいのでは。

 今日も、平和関係のドキュメントがあった。1つは、「戦争遺産島」。もう一つ、Nスぺは、「新・ドキュメント太平洋戦争1943 国家総力戦の真実 前編」

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 日本の島々に残る戦争遺跡をドローンで克明に撮影、梶裕貴が当時の記録を朗読。鹿児島県奄美群島に残る弾薬庫、砲台、特攻艇の格納壕の跡。1945年、施設と住民の運命は?山口県大津島には海上に人間魚雷「回天」の秘密訓練基地の廃墟が。被爆者1万人で野戦病院と化した陸軍検疫所があった広島県似島。横須賀空襲に応戦した要塞島、神奈川県猿島。78年前、島の将兵と住民は何を思い、どう生きたのか?戦争遺産が語りかける。

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 戦争の時代を生きた人々の日記や手記「エゴドキュメント」から、1年ごとに歴史を追体験するシリーズ。戦死者が増加する中、若者や子供が戦力として国家総力戦の渦に巻き込まれていく1943年を描く。戦場では将兵たちが「愛する妻よ、さようなら」と遺書を残しアメリカ軍に突撃していく。部隊の全滅が「玉砕」と美化される中、市民は「祖国重大な時」「あとに続け」と戦争協力を強め、十代の若者たちが兵士へと志願していく。

 たしかに、戦争の悲惨さや矛盾はよくわかる。後者は、戦争動員の様相がとてもよくわかる。その面からはよくできたドキュメント。しかし、そこから、どう全面的に戦争認識、戦争に対しての社会認識をつかんでいくことができるのか。そのことは、はっきりこの国みらいにかかわる問題。かつて、まず、被害体験を切り口にと、ボクも考えていた時期はあった。しかし、ここまで、加害認識が社会全体から欠落し、忘れ去られてしまったもので、そういう進め方も簡単ではない。そうとうの工夫と努力が必要になっている。そのこともまた、痛感させられることしの夏である。

 そういうときふと考えさせられるのがこういう記事。

日本への容疑者引き渡し認めず 英の裁判所 表参道強盗事件で(NHK)
 8年前、東京・表参道の宝石店でおよそ1億円分の宝石が奪われた事件をめぐり、イギリスの裁判所は、警視庁が国際手配していたイギリス国籍の男の、日本への引き渡しを認めないとする判決を言い渡しました。
日本の捜査機関による取り調べで人権侵害を被るおそれが拭えないなどとしています。……

 つまり、日本が世界の人権認識からいかに乖離していて、日本には人権を擁護するような国際基準の仕組みがないということが、この記事なわけだけど、記事にはないが、死刑などは最たるものでもある。そういう人権をえぐっていく。その地つづきに戦争がある。被害と加害。

 いろいろなことを考える夏。だけど、ほんとうに、こうした問題を大きく、打開していかないと、この国はどこにいってしまうかわからない。

2023/08/05

「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」

 今日は、早朝仕事からはじまる一日。一日、眠く、だるい。その後、少し団地の仕事をしたあと、来月企画の資料読み。ふむふむ、いろいろ考える。

 午後からは、家族で? 全障研大会を聞く。フォーラムの権利の実現では、やはり、こころに残るのが家族依存の障害者政策に対する告発。そういうなかで、寄宿舎のことが話題になるのはホッとする。もちろん、65歳の介護保険問題は重要な議論。その後。全体集会で、基調報告や記念講演を聞く、白石夫妻の講演は、『みんなのねがい』連載をふり返るもの。自分たちの実践と研究の総仕上げは、いちばんの思いは、次の世代へ、若い世代へどのように伝えていくのかという感じがする。福祉の現場での世代の問題は、大きな問題な感じがする(うちの子どもを見ていても)。そんことともふくめてだけど、障害児者の問題の情勢をどうとらえればいいのだろうか? 権利条約の流れ、自立支援法の押し返しから骨格提言、しかし、安倍内閣で困難に直面する。権利条約もなかなか難しい。コロナで全体としてたいへんさが増す中、いまはどうなのだろうか? もう少し、いろいろ聞きたい感じがするところ。

 夜は、『無限発話』の出版記念の講演会。金富子さんの話もシャープでおもしろかったけど、かかわっている若者たちの話に聞き入る。なかなか、小さな動きの未来に何があるのか、期待もし、連帯もする。

 昨日は、映画「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」を見る。

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 前編、圧倒される。ものすごい生きざまである。ヨーロッパのこういう政治の分厚さはどこから生まれるのだろうか。もちろん、なによりも、アウシュビッツの体験が根底にある。そのシーンをみながら「社会への帰還を前提としない収容」は、日本で言えば、かつての「ハンセン病療養所」そして、現在では、「入管施設」そのものだ。そういったことに、日本社会の目の前に、存在していることに、なぜこの国では鈍感なのだなのだろうか。そのことにも気持ちはつぶされる。そうしたなかで、「正義」「尊厳」そういったものを育み、選択し、貫いていく生きざまは本当に圧倒である。そして、シモーヌが理想として追い求めたのが、欧州としての平和のために団結である。しかし、近年のヨーロッパはそこが「ゆらい」でいる。現実にウクライナで。そのときに、この物語から、われわれは何を学ぶのだろうか。

2023/05/25

「独ソ戦 地獄の戦場」

 今日は、工場籠城明け。なんとか気分を変えて次に向かいます。来月インタビュー①の内容を確定するための作業、インタビュー②の設定作業と、来月座談会①の設定の相談メール、再来月インタビュー①②の相談メールも送ります。うち日本は返事あり。夕方から夜は、団地の仕事も。いろいろとバタバタとあります。

 今日、読んだ文献で、いまの少子化対策、子育て支援の行く手をいろいろ考える。その際には、やっぱり、戦後、日本が福祉国家の道を歩まなかった意味や、家族依存の「日本型」の道を歩んだ歪み、そのうえで、新自由主義が跋扈するようになった、それ歴史的経緯はしっかりおさえないといけないなあと痛感する。もっと、文献を読みこまないとと、焦る。焦る。焦る。

 映像の世紀バタフライエフェクトの「独ソ戦 地獄の戦場」を見る。

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ナチス・ドイツとソ連が戦った独ソ戦は、死者3千万を超える、史上最悪の犠牲者を生んだ。互いに不可侵条約を結び、開戦前日まで助け合っていた両国。しかし突如ヒトラーが奇襲を仕掛け、対するスターリンは全人民を動員して徹底抗戦した。2人の独裁者の激突は、次第に軍事的合理性を欠き、憎悪と復讐心のままに敵の絶滅を叫ぶ、地獄の戦場と化していく。プーチン大統領がウクライナ侵攻の拠り所とする独ソ戦、殺りくの記録。

 いまもロシアで愛国心を駆り立てるために語られる独ソ戦。その映像はやっぱり息をのむ。戦争というものは、ひとたび、はじまれば理性や合理性というものを超えてすすむ。そもそも、理性や合理性をふみにじって戦争ははじまるのだから。しかも、人権はかならずふみにじられる。人道法によって、戦後のさばきで、抑止しようとしても、おこることでもある。

 圧倒的なドイツ・ヒトラーの侵略性、ソ連の異常さはなかなか理解の超えたところになる。スターリンというものの理解の難しさも感じるほど。この2つがぶつかりあって、地獄の戦場と化す。ナチスという体制、ソ連という体制、その構造のもとでうまれた2人の指導者の戦争。その理解は難しい。ただ、それは、日本が体験したこと、おこなったことと、まったくかわらないということも事実。独ソ戦の悲惨さは語られる。ではアジア・太平洋戦争のそれはどうか? きわめて部分のような気もする。ただ、独ソ戦が、いまの世界に問いかけていることはものすごく多いような気がする。

2023/02/21

「老いてなお花となる」

 工場籠城終了。今月もまた疲れました。加齢によって、疲労度は、ますます強くなります。もっと、軽やかに動ければいいのになあ。

 今月のゲラを読みながら、ボクは、西欧の歴史をよく知らないが、アジアの歴史もほんとうに知らないなあと痛感。そこには、よく学ぶべきもの、汲み尽くすべきものが、どろどろとしたよどみの中にも存在するわけで、やっぱり、学ばないといけないなあお痛感。

 いまの時代は、生活が孤化して、切実なものが多様となる。とりわけ、社会保障だとか、医療とか、介護とか、保育とか、教育とか。新自由主義が席巻するこの時代。なおさらその削減の様相は、個々のあらわれがちがうわけで、そこをしっかり具体的につかむ作業も重要だなと、そこから、普遍的なものも見えてくるということも言えるかなあ。

 籠城をあけて、家に帰って食事をして、テレビを見ると、NHKで、「老いてなお花となる最終章 俳優・織本順吉 父と娘 最後の記録」をやっていた。どうも、この「老いてなお花となる」の三作品を一挙、再放送していたようだ。その最終章だけを見た。

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俳優・織本順吉の晩年を娘・結美の視点で描き、反響を呼んだ「老いてなお花となる」第一章、ニ章。しかしそれは序章に過ぎなかった。その後も結美は撮影を続け、織本が亡くなるまでを記録した。「なぜ父は、惨めな姿をさらしてまでカメラを回させたのか?」5年の記録から浮かび上がってきたのは、家庭を顧みず生きてきた父と、尊敬しながらも許せない思いを抱えてきた娘の格闘劇だった。病床で娘に語った最後の言葉が、胸を打つ。

  老いというものを考える。はたして、ここまで赤裸々に生きれるものなのかなあ。苦しみながら、俳優として、生きる姿をさらし続ける、織本さんの生きざまは、胸をうつというか、迫力も伝わる。それをとり続ける娘もまた、すごい人だなあ。老いをどう生きるのか。自信ないなあ、だけど、しっかりしかくっちゃと。

 

 いろいろある。Aという問題がある、そのときにBという問題がおこる。多くの人はBという問題をAにむすびつけて考えているときに、Bという問題についてだけ説明しても共感はえられないし、かみ合わない。むしろ、Bという問題は、Cという問題にかかわりがある。Cという問題がどんどんすすんでいく。語るべきことはいっぱいある。 

 

2023/01/02

世界は平和と秩序を取り戻せるか

 北海道は、寒いです。

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 元日はテレビがエルぺスに占領された1日だったので、今日は、NHK+とかTVerで、昨日の番組を見ている。Nスぺは、混迷の世紀 「2023巻頭言 世界は平和と秩序を取り戻せるか」。

 

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 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、世界の平和と秩序を根底から覆した。その影響は、私たちの暮らしにも及んでいる。深刻化しつつあるインフレ、食料安全保障、エネルギー危機。グローバル化による相互依存が進めば、世界は安定すると信じられてきたが、その理念は打ち破られた。世界の安定は失われ「混迷の世紀」へと突入した。世界の識者へのインタビューから、これからの時代を生きるヒントを探る。

 この国で普通に論じられている世界の危機と、世界の識者が言っていることはずいぶん違うという強い印象を感じる。アレクシェービッチの言葉に戦争にどう向き合うべきかを考える。アタリの食料の問題の指摘は重いなあ。だけど、そこまで考えないと。核や抑止についての中満さんの指摘はそのとおりだなあ。アメリカとの付き合い方、外交のあり方…。気候の問題も含め、世界の危機とは何かのかほんとうに考えないと、やるべきことを考えさせらるなあ。

2022/11/04

国連 日本政府に“入管施設内の対応改善を” 勧告

 今日も、朝からインタビュー①原稿づくり。少しずつ形にはなりつつある? 引き続きがんばります。

 この社会では、自分の知らないところで、予期せぬことが、次々起こっていて、日々大きく変化しているようだ。そのことに自分の認識がぜんぜんついていっていないと、ふと感じたりして、不安になる。それだけに、いろいろなことを知りたいと思うけど、ちょっとの情報をこなすにも時間がかかること。歳をとって生きることはなんとも難しいことなんだろうと思う。残された時間の少なさと、見つからない答えの大きさに、たじろぐけれど、まあ、ボチボチ、コツコツやりますかあ。

 朝から、三輪のコスモス。

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 これももっと知らなければいけないこと。

国連 日本政府に“入管施設内の対応改善を” 勧告(NHK)
 国連の人権に関する委員会は、日本の入管施設で去年までの5年間に3人の収容者が死亡したことなどに懸念を示したうえで、日本政府に対して、施設内の対応の改善をはかるよう勧告しました。

 国際的な人権規約に基づいて、各国の人権状況を審査している国連の委員会は、3日、日本国内の状況についての勧告を公表しました。

 この中で、日本の出入国在留管理庁の施設において、2017年から去年までの5年間に3人の収容者が死亡したことを挙げ「施設内の医療状態が劣悪だという憂慮すべき報告がある」と懸念を示しました。

 そのうえで、入管の施設内でも適切な医療へのアクセスを確保するなど、施設内の対応の改善をはかるよう勧告しました。……

 入管は、日本の闇でもある。ほんとうに恥ずべき、前近代だ。

 だけど、日本は、すでに移民大国である。ボクの住んでいる街でも、外国人はものすごく多い。だけど、だけど、自分も含めて、共生の術をきちんと身に着けているわけではない。ほんとうに真正面から向き合わないといけないのに、企画でも十分にできてきたわけでは決してない。しかも、今日、安田さんが書いていたけれど、移民のあいだに、いわばランクをつけるような、差別も自覚されずに、この国でもあるのだろうと思う。ウクライナとシリアの話は、心が痛い。ちゃんとしないとなあ。

 

 

 

2022/09/27

100分 de 名著 知里幸恵『アイヌ神謡集』

 工場籠城あけ。体が少しダルい。いろいろ、今後の企画の相談メールを送るが、なかなか返事は帰ってこない。つまり、仕事はすすんでいない。(;´д`)トホホ。そううまくいかないよね(苦笑)。まずは、インプット、インプット!!

 NHK 100分 de 名著 知里幸恵『アイヌ神謡集』 の4回を見終わる。
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 おもしろかったですね。2回目のアイヌの世界観を解説したやつは、少し、難しかったけど。あとは、胸にストンとおちるものだったし、知里幸恵のことをもっともっと知りたいと思った。知里幸恵がなくなったのがいまから100年。その100年の流れには、いろいろ驚かされる。この前も書いたけど、同じ100年前に生まれた三浦綾子の作品にはアイヌは出てこない。

 ウポポイの展示をみて、いちばん疑問に思うのは、明治以降の政府による抑圧が、映像の年表以外では出てこないこと。展示では抑圧の中心は松前藩になっている。この番組では、ちゃんと位置づけられていた。近年、先住民としてのアイヌへの支援政策が拡充されてきているのが大きな変化だとは思うが、同時に、明治以降の抑圧に対して、真摯に向き合わないと、支援策は非常に狭いもので終わってしまう、文化支援と言ってもとっても狭いものに終わるような気がする。今後の議論に注目したいところ。

 

 今日は、会議もあり、国葬の中継もチラチラ見ていた。盛り上がりに欠ける(苦笑)。それでも、弔辞も、その前の、映像上映も、何とも言えない、安倍さんの持ち上げ。結局そうなるのだけど。盛り上がりに欠けるのに、無理やり中継するから、時間を埋めるのには、持ち上げ映像をやるしかなくなる。そんな感じで、つくられる番組。

 

 夜は、JD障害者権利条約プロジェクト学習会を聞く幅広い障害者団体の共同の枠組みのなかで、パラレルレポートもつくられてきたわけで、それが、自立支援法、改革会議、骨格提言と積み上げられてきたことの意義は大きいよなあ。世論形成力もあるし。もちろん、それ以外のレポートも出されているのだけど、子どもの権利条約の取り組みのように、中心的なNGOの協力関係が弱まり、右翼も含めていろいろな団体からのレポートがなされるなかで、委員会への働きかけが弱まるような感じになっているのとくらべても、意義は大きいんだろうなあ。

 委員会の総括所見のなかで「人権モデル」という言葉がつかわれているのは印象的。とにかく日本における報道は核心をついていないなあ。太い、人権条約としての役割をはたそうとしている。

 一方で、そういうとりくみの経過や到達点が、よくわからないから、個々の違いをどう考えているのか、ボクにはよくわからないところもある。「分離教育」などの報道がなされただけに、包摂にかかわる問題など違いを横に置いた後どうするのか、知りたいところではあるのだけど。 

2022/06/16

朝鮮人追悼碑の不許可「適法」 市民団体敗訴が確定―最高裁

 今日も、籠って、座談会①の起こし作業。一通り起こし終え、原稿づくり作業にとっかかりはじめる。ほんとに、長いから時間がかかるなあ。

 提稿実務もできず。一本来た原稿のやりとりはする。

 今日はスカッとは晴れなかった。

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 今日からテレビで、参院選の論戦がスタートって感じ。だけど、選挙になればやんないんでしょうけど。質問が単線的で、かなり意図した方向づけがなされている。そういうなかで、何を語るのか?

 いろいろ、大きな話題にならなくなった、重大な問題がある。

朝鮮人追悼碑の不許可「適法」 市民団体敗訴が確定―最高裁(時事通信)
 戦時中に労務動員され死亡した朝鮮人の追悼碑をめぐり、群馬県が設置許可を更新しなかった処分は違法として市民団体が取り消しを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(岡村和美裁判長)は15日付で、市民団体側の上告を退ける決定をした。一審前橋地裁判決を取り消し、請求を棄却した二審東京高裁判決が確定した。……

 一審はまとも。ところが二審でひっくりかえり、最高裁は、歴史修正主義を追認する判決をする。うーん。気が重くなる。

 世界のニュースを見てもこんなニュースが。「NGOセーブ・ザ・チルドレンは15日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区に厳しい封鎖措置を取ってから今月で15年となるのに合わせて報告書を公表し、ガザの子どもたちの8割がうつや不安といった症状に悩まされていると明らかにした」と。2018年の55%から増加した。暴力がおよぼし、こうした困難をどう考えるのか。それでも暴力に依存し、こうした現実を見ないようにする……。

 ほんとうに、大事なことが、たくさん議論されればいいのだけれど。

 こちらは(ボクの仕事は)、その次を考えないと(苦笑)。宣伝分野とか新聞とはちがって、雑誌は、理屈をつめないといけない。内外で、いろいろな軋轢や対立もかぶらなきゃいれないし、あえてそうしなければいけなかったりする。すぐに実現する条件をつくれなければ、そのときをまつ準備もしなければいけないし。基本、孤独な仕事だな。孤立を恐れず、連帯を求める。年齢的にはきびしい仕事。誰にも注目されず、評価もされなくても、誰かがやっていないとダメなんだという自負をもってやるんだけど、ね。

2022/02/26

「いま危機にある日本の児童手当制度-子どもを真の受益者にするには」

 今日も、インタビュー①②の準備の資料読み。しっかりすすめないとなあ。先の、企画のための資料の本を探すのに結構時間がかかる。探し物で、結構、時間を費やす人生だなあ。いや、いまも人生そのものを探している(笑笑。

 午後は、いくつもの取材が重なる日。とりあえず、仕事をしながらの流れで、メインで聴いていたのは、「子どもの貧困対策情報交換会」。テーマは、「いま危機にある日本の児童手当制度-子どもを真の受益者にするには」。コロナ禍の中で「子育て世帯臨時特別給付金」等が不十分ながら実施されたけれど、いま離婚前別居や基準日を過ぎてからの別居・離婚といったケースのひとり親世帯が対象外となるなどの問題も生じている。そのなかで昨春には児童手当で所得制限を強化する「改正」が行われた。そして、「こども家庭庁」創設をテコに、現金給付の制度のさらなる改悪の動きがある。その動向について北明美さんが話された。なぜ、所得制限がおかしいのかを原理にもとづいて明らかにします。なるほどなあ。所得制限が、連帯を育む制度の変質につながり、分断をつくりだす。そして、世界のなかで、この点でも日本はどのような地点にあるのかはよくわかる話。とても、原理・原則の話だけど、日本で、こうまで子育てを敵視するような、「子育て罰」と言われるような事態にあることにつらくなる。ほんとうに、子育てにも、子どもにも冷たい社会だなあ。

 個別の問題を積み重ねているなあ。政治の方は。分断という手法をうまくつかっている感じ。しっかり考えないとなあ。だけど、なかなか、頭も、体もついていかないのだけど。

 夕方には、ワクチン接種三回目。会場は結構、混んでいる。しかも、お年寄りがほとんどで、ちょっとびっくり。まあ、ボクもいよいよ、高齢者の仲間入り目前なのだけど(注射は、今年仲間入りする人も含まれるのだよね)。

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 いまのところは、反応なし。

 世の中はウクライナのことで、一色。何をどう考えるべきが、よく考えたいとは思うところ。いずれにしろロシアの横暴は言語道断だけど、そのことを前提にしつつ、冷戦後、なぜ軍事同盟をなくすことができなかったのか、NATOがなぜ存続しているのか、核兵器廃絶については禁止条約ができたとは言え、保有国の参加がなかなかすすまない到達にあるのはなぜか、そういうことも考えないといけない。もちろん、中国のように軍事同盟に加わらない、覇権国も存在し、話は単純ではないのだが。そういう無法をしばる国際ルールのありよう、国連のいまをどう考えるか。国連憲章の積極面をいまどう発揮させていくべきなのか。個人的には、ちょっと、軍事的な面をおっかけてみたいところ。いろいろ仕事はふってくるし、増えるし……。

 

 

2022/02/25

粗野で、露骨な、領土の野望、支配の野望/家族と家庭へ過大な役割を課すのはなぜなのか

 出張校正明け。昨日も今日も、来月インタビュー①②の資料読み、あまった実務(とくにお金関係)の処理、先の企画の相談メールや、相談電話。一つ一つ積み上げていくしかありません。なかなかすすまないなあ。

 結構、混迷しています。ロシアのウクライナ侵攻などもそうです。予想されたとはいえ、でもやはり、なぜなのだろうという思いは消えません。長くいろいろ政治や外交を見てきましたが、戦争と言うのは、ちょっと極論すれば、帝国主義による進出であったり、少なくとも経済的な背景をもっての拡張という理解がありました。今回の事態は、それにあてはまらない感じがします。もっと、粗野で、露骨な、領土の野望、支配の野望でしかないようで。それだけに、歯止めがかなりません。核による脅迫もこれだけ、露骨におこなわれるとは、というのも驚きで、クラクラします。そういうことを、世界の世論が許さない状況をつくることができるのか。世界をめぐるような平和運動がおこり、ロシア世論も変わっていくことができるのか。ほんとうに、世界は、少し前には予想もしなかった事態を迎えているように思います。

 昨日の朝日の論壇時評では、「こども家庭庁」設置法案から書き出している。「土壇場で「こども庁」に「家庭」という2文字が加えられた。結果的に、子どもたちの人権重視や命優先の視点の結実というより、日本の政治/社会の右傾化、そして組織イノベーションに後ろ向きな官僚機構の象徴となった感が否めない」として、末冨芳さんの論考をとりあげている。

こども基本法、こども家庭庁が自民党で大荒れする2つの理由-自民党保守派が子供の権利こども政策を潰す?(yahooニュース)

 「こども基本法やこども家庭庁設置の検討が「大荒れ」している背景には、「いわゆる自民党保守派」の存在があると指摘する」と。末冨さんは「実際にこども基本法を推進しようとする団体や、その団体が関わる大変な状況の子供若者や親たちのこともぜひ知って、対話したうえで、発言していただけませんでしょうか」と対話を呼びかけることに、対話の前途は険しそうだとも言う。まあ、保守派の立ち回りのあり様から言っても確かに難しそう。

 末富さんは「政策通の議員を中心とした、こどもの権利擁護機関(こどもコミッショナー)に関する真剣な議論がある」とも書いている。たしかに、大きな政策的な流れとしては、そうした方向に進まざるを得ないとは思う。だけどここのでも楽観的な感じ。

 もう一つの問題はなぜ、家庭や家族に、大きな期待?役割を課そうとするのかということ。過大ともいえる役割の押し付けがすすんでいる。ケアが社会化されきらず、現在でも過大な家族依存が政策にはある。さらにそのうえでだ。そこにメスがはいらないとなあなども感じてしまうなあ。

 今日のいい天気だったなあ。外に出たりはほとんどしないが……。

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