若者

2023/12/04

猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号

 通勤電車はやっぱり混んでいるなあ。混んでるのいやだなあと思いつつ、職場に(苦笑)。

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 朝から提稿を2本。午後からは資料読みと、企画相談の電話などなど。ため込んだ領収書の整理・精算もやりました。少し眠い一日でしたね。夜は、団地仕事も、数年間の支出を確認しつつ、現状をあたまのなかで整理。あとは日程の相談メールを送る。

 夜、「猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」『平和に生きる権利は国境を超える』(あけび書房)刊行記念イベント」を聞く。本はまだ届かないが。ガザの状況の、この16年間の歴史の話は息をのむし、胸がつぶれる。平和的生存権ということが、こころに響く。清末さんのあついというか強い思いと法学者としての冷静な議論とが印象的。

 ガザの空爆で、連想するのは、日本における空襲だけど、より近いのは朝鮮戦争における米軍による空爆であるような気がする。朝鮮戦争でも、壊滅的な空爆が隅々でおこなわれていて、そのことを企画でやったばかりだったので、よりガザの事態が想像できるのだ。

 

 自分の仕事は、厳しい現実を切り取るものが多い。それだけに、いつも心がつぶれる。新聞のように集団でやる仕事ではなく、基本、1人でやる仕事だから、その心を一人で支える。だから愚痴が多くなる。それぐらい、心がつぶれることが多いと、つくずく思う。

 

 さて、1月号ができました。雑誌はもう年を越えています。

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 まずは、パレスチナ/イスラエルの問題の、ガザの人道危機の問題を宮田さんに。なかなか前衛的には難しいテーマで、いろいろな工夫があり、その分読みごたえもあると思います。子どもの貧困と、子ども支援にかかわって、子ども政策の動向はなかなか心配なところもある。子どもの権利条約の視点から、その充実のためになにが必要かを中嶋さんに。経年調査をもとに子どもの貧困と教育の問題、その支援策を野坂さんが。いずれも、とても学べる内容です。そして、女性画家と戦争協力の問題、これはNHKのドキュメントを見た人もいると思いますが、その基礎になった研究をしている吉良智子さんのインタビューは、おもしろいです!

 

2023/10/07

Z世代の約7割が日本社会の未来に「希望を感じていない」…理由2位「少子高齢化」を超えた1位は?

 今日もとにかく対談①起こし。進行は起こしを完了し、明日から本格的原稿づくり。まだまだ、先は長いが、その中身に、いろいろ考える。ふむ。一日中、集中しての仕事。降りしきる仕事に、やっぱり覚悟を決めて仕事をしないとなあ、と。心を決めてのメールもね。

 夕食は、初鍋(苦笑)。

 そして、今夜は地元の花火大会。子どもたちの声が響いていた。あんまり見ないけど、チラ見。

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Z世代の約7割が日本社会の未来に「希望を感じていない」…理由2位「少子高齢化」を超えた1位は?(まいどなニュース)
 Z世代の7割強が「日本社会の未来に希望を感じていない」と回答――ビッグローブ株式会社(東京都品川区)が運営するインターネットサービスプロバイダーの『BIGLOBE』は、オウンドメディア『あしたメディア by BIGLOBE』上にてそんな調査結果を発表しました。また、希望を感じない理由としては、「政治に期待が持てない」「少子高齢化が進んでいる」などに回答が集まったそうです。……

 自分の子どもよりさらに若いℤ世代。その世代の思いはやはり知りたいところ。この「政治に期待が持てない」というのをどう受けとめるべきあのかを真剣に考えないといけないと思う。

 「関心のある社会問題」を複数回答で答えてもらったところ、「地球温暖化」(56.9%)が最多となったほか、「高齢化社会」「経済格差」(いずれも56.6%)、「止まらない円安」(55.1%)などが上位。「日本の社会は不公平だと感じますか」と聞いたところ、74.0%が「不公平だと感じる」(感じる33.1%・やや感じる40.9%)と回答したそうだ。「不公平だと感じる」と回答した259人に対して、「日本の社会で不公平だと感じること」を複数回答で答えてもらったところ、「経済格差」(64.1%)、「社会的な地位による格差」(49.4%)、「ジェンダーギャップ(性別による格差)」(37.5%)が上位。「年上の世代に対しての不満」は、具体的には「前時代的な価値観の押し付け」が圧倒的で、「経済成長の停滞」「政治の停滞」「人権意識の低い社会構築」「少子化による人口減」など。うーん、心したいところ。

2023/09/15

職業教育進学者、加盟国平均下回る OECDが報告書

 今日も朝からインタビュー③の原稿づくり。一気に仕上げに行って、もう今日発信。ぐぐっと、仕事が楽になります。少し、先の仕事の手立てをと、いろいろ作業もできそう。今日もいくつかメールを送った。いろいろ次に挑戦するのは何だろう? インプット仕事もここではしたいところです。さて、今日も暑かった。

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 夜は、お話を聞く。新しい発見とか、感動とかもあったし、「?」とか、うーんとか、いろいろ反応はあるのだけれども、わりかし、なるほどというところも意外なところであったり、予想していた感想とは少し違った感じもしないわけではない(苦笑)。

 新聞とか、ネットとか読んでいて、感心しきりの文章がいくつか。東京新聞の本音のコラムの北村雄二さんの文章はうなった。たぶん同意見だろうなあ。聞くところによると、ころからの木瀬さんは怒りで立ち上がったとか。この映画の主題が朝鮮人虐殺ではないからという人もいるけど、それはちょっと話のすりかえに近い感じもする。いや、制作者、監督が話をすり替えたのかなあ。もう一つは、熊沢さんの「ノンエリートの自立」。z世代のすこしずつの変化に、あたらためでこの議論に光をあてる。これはぜひ。http://kumazawa.main.jp/?p=2208&fbclid=IwAR3MZLdMfwodWQce1YF-lFrDOEv4mDd2VJmrZ08An6sIuh-cjJdoSMe12HE

 わかものの苦難という点では、こういう記事も興味深い。

職業教育進学者、加盟国平均下回る OECDが報告書(日本教育新聞)
 OECD(経済協力開発機構)は12日、加盟各国の教育の状況を比較した「図表でみる教育」の2023年版を公表した。今回は職業教育に重点を置いて分析した。日本は後期中等教育(高校)を、職業教育課程で学ぶ若者(15歳から19歳)の割合が12%とOECD平均の23%を下回ることなどを解説している。
 オンラインで会見したアンドレアス・シュライヒャーOECD教育・スキル局長は「日本で職業訓練は不人気だが、プログラムの修了者に高等教育への進路を保証しており、大きな強みになっている」などと話した。……

 日本の教育では何を評価してきたのかということもかかわるのか。最近は、ぜんぜん追っかけていなかったテーマだけど、かなりの刺激をうける記事。

 

 阪神黄金時代という説もあるけど、無理だろうなア。球団があほだし。岡田待望論を封殺したのも、いやそもその前に岡田を切ったのも、球団だしねえ(苦笑)。 

2023/08/24

夫婦別姓に賛成、過去最高6割 同性婚容認も75.6%―家庭動向調査(

 籠城は終了。今月も何とか終わったかなあ。いろいろ複雑な問題を感じながらの仕事。やっぱり難しい問題は多い。どこまで、考え続けるのだろうか、諦めたくなる、手放したく気持ちをこらえ、歯を食いしばる。いろいろ気を使い、生きる力がなくなっていく感じ。そこも、気持ちを何とかしないと、先のことが考えられなくなる。
 すべて暑さのせいだ。暑さに負けないぞって、気合を入れる(笑)。

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 団地の中木。もう生え放題になっていたのを、業者に剪定してもらう。少しはスッキリしただろうか。この後、どのように管理していくのか。お金の問題もあり、いろいろ判断と決断が必要になる。

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 ALPS処理水=汚染水の海洋放出が強行された。だれかがSNSに、高血圧の人がみそ汁をうすめて飲んでも、全部飲んだら同じことって書き込んでいたけど、そんなこともわからない政治。この点でも、政治は取り返しのつかない領域にふみ出そうとしている。後戻りができないという点では、殺傷能力のある兵器の輸出問題などもそう。ほんとうに、9条を持つ国がそんなことをするのか?

 朝から絶望的な気分になるのだけど、まあ、きっと、希望がもてるようなことにも出会うはずと、弱弱しく思いなおす。

 こんな世論調査にも両面がある。

夫婦別姓に賛成、過去最高6割 同性婚容認も75.6%―家庭動向調査(時事通信)
 夫婦の姓に関し「同姓である必要はなく、別姓であってもよい」への賛成割合が61.0%に上り、「同性婚を法律で認めるべきだ」への賛成も75.6%に達したことが22日、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所による全国家庭動向調査で分かった。
 夫婦別姓への賛成は2008年調査以降で最高となり、同性婚への賛成も前回18年調査から約6ポイント上昇した。……

 ここまでは希望だけど、後半は、つらいことが続く。「また、平日1日当たりの妻の家事時間は平均4時間7分だったのに対し、夫は47分にとどまった。休日だと妻は4時間36分、夫は1時間21分だった。育児時間は平日の妻が8時間44分、夫が1時間57分で、休日だと妻が12時間4分、夫は7時間3分となった」。うーん。
 おどろいたのは、「結婚後は夫は外で働き、妻は主婦業に専念すべき」への賛成が29.5%で、さらに「子どもが3歳くらいまでは、母親は仕事を持たず育児に専念したほうがよい」への賛成が61.0%であること。それでも過去最低だそうだ。まだまだ、たいへんな状況であり、女性を家庭にしばりつける考え(三歳児神話)は根強い。息子・その相方たちも苦労しているのだなあと思った。

2023/08/19

教育のつどい1日目、2日目

 昨日は、朝から5本提稿を作業をして、その後、教育のつどいに出かける。

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 全体集会のメインは、浅井春夫さん。あつい話だ! 子どもに無関心な政治や社会に、浅井さんは心底起こっていて、それにどう立ち向かうのかということの思いをぶつけるような話。心を揺さぶられるなあ。この話だけで、来た価値がある。

 その後、フォーラムはパスして、旧交あたためる交流にいそしむ。ひさしぶりにゆっくり話をする人。いずれにしても、ほんとに久しぶりに会う人が多いから。こういう場だと、いろいろ企画がうまれるというもの。

 

 さて、今日は早朝仕事スタート。これだけ、暑いとほんとに早朝から汗ボトボト。かなりの疲労度。

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 少し、息継ぎをして、教育のつどい分科会に向かう。

 分科会再編があって、こんな分科会。

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 Yさんの基調報告にいろいろ刺激をうける。いまの教育内容をめぐる政策動向の特徴をポイントを抑えて。関心が薄れているテーマだけにとても大事だった。Yさんとも久しぶり。やっぱり、いっしょにいるのがいいなあ。会場ではいろいろな人とおしゃべり。いっぱい企画を思いうかべるところ。

 分科会の全体報告は、北海道、養護教諭、秋桜、学校図書館。ケアという視点を中心にしながら、学校の役割と学校教育のあり方をとうような報告が続き、問題意識が深まる。とくに北海道の報告がよかったし、子どもと社会の変容の中で、教育と教師の役割も考えさせられた。さすがの宗谷。もちろん厳しさもあるけれども。そして分散会を中座。

 夜は、団地の理事会。理事長だし、休むわけにもいかないし。ボクがやるようになって、今年はしっかり、会議の時間が長くなってしまいった。今日も2時間越え!

 

2023/07/23

塀の中で手にした“鏡”

 今日は日曜日だけど、朝から団地の会議だったので、掃除は、お風呂だけ。結構、カビカビしているのをゴシゴシ。朝から重労働。

 会議は、いろいろ教えてもらう会議。いろいろ聞けて、問題がだんだんとわかってきた。とにかく動き始めないと。

 

 お仕事の方は、今日もゲラ読み。結構な分量。うーん、心身にダメージだな。

 いろいろ考える。ボクらに求められている理論活動って何なんだろうか。いままでもいろいろな疑問をもってきたのだけれども、ちょっと考えてしまうところがある。ただ、結構、好きに厳しさを直視する議論もしているなあ、そこは共感したり。

 今日はETV特集を見る。塀の中で手にした“鏡”

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刑務所の一角に、女性受刑者たちが絵本を読む声が響く。塀の外に残してきた子どものために絵本を選び、練習を重ね、録音した声をCDにして届ける更生プログラムだ。絵本が親子関係をつなぎとめ、出所後の孤立や再犯を防ぐことが期待されている。参加した6人は覚せい剤所持などの罪で服役する母親たち。自ら選んだ絵本を読む中で、まるで“鏡”と向き合うように自分自身を見つめ直していく。子どもと再会するまで、1年の記録。

 薬物や窃盗で収監された受刑者の人生には、ボクの想像のできないような苦難や傷つきや後悔がある。そして、刑を終えた後の苦難も葛藤も。子どもと絵本と、そのなかで、自分の傷も後悔もすべて、含めて向き合うようになっていく。その過程は、振り返りでもあれば、そこからの思考でもある。心の問題でもあれば、とても理性的なことでもある。うーん、いろいろなことを言っている気がする。自分に対しても。

 

2023/07/14

PFASの取り組み 『先生が足りない』

 うーん。朝から今日もインタビュー③原稿づくり、そのまま仕上げにも突入。明日の朝にはもう発信だな。予定より2日近く早く進行。結構、頭も全開。いや全壊??

 とにかく暑いなあ。ベランダの朝顔はいまのところ次の2色のみ。

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 今日は会議。いろいろ伝わらないのは、難しさ。うーむ。

 引き続く会議では、PFASの取り組みについて、詳しく聞く。ここまで、粘り強く学習会に取り組んだのか。新しい問題、知らない問題、そこでの合意には、学習しかない。その規模、諦めずに続けたことはものすごく教訓的なのかもしれない。そのことは、とても教訓的。

 

 敬愛する氏岡さんの『先生が足りない』をやっと読み終える。

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 さすがによく調べている。そして、全面的に物事にせまろうとしている。だけど、モヤモヤが読み終えても残る。一つの理由は、政府があまりにも正面から考えていなくって、結局、実態が正確にわからないこと。政治の責任は大きい。と同時に、もっともっと考えなければいけないことも多い。先生が足りないは欧米でもおこっていることだという。なるほど、相当深刻だ。だけど、その外国に比べても、日本の場合は、教員の地位というか権限が弱い。そのことなど、どう考えるのか。欧米と共通した問題であるならば、日本はいっそう解決は困難であるのか。そういうこともいろいろ考える。いろいろな本を読み進めよう。仕事に結実させないと。

2023/07/05

子どもの貧困率11.5% 3年前より改善 ひとり親は半数近く困窮

 夏だけど、今日も曇りで、風も強く、だけど湿気もあり、微妙な天気。それでも、朝顔は元気だな。

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 今日は、団地の仕事が、朝と夜に1時間ずつ。いろいろこまごまとしたことの処理をしなくてはいけません。アンケートなども多く、結構、面倒です。仕事はひたすらインタビュー①の原稿づくりです。そろそろ、仕上げにかかれるところまですすませました。明日には、仕上げて、発信したいところです。

 まだまだたりない原稿ですが、一方で、いろいろな手立てもうちます。来月以降の手立ても打ち切らないといけません。できるかなあ。

 夕食は、この前、相方が、どこかからもらってきたゴマダレを、相方は北海道では使わないからとおいて行ったので、それを使って、サラダうどん。美味しかったです。

 さて、3年ごとの貧困率が発表された。

子どもの貧困率11.5% 3年前より改善 ひとり親は半数近く困窮(朝日新聞)
 所得水準などに照らして貧困の状態にある18歳未満の割合を示す子どもの相対的貧困率は、2021年に11・5%となり、3年前(14・0%)に比べて2・5ポイント改善した。ただ、ひとり親世帯でみると44・5%にのぼり、半数近くが困窮にあえぐ状況が続く。厚生労働省が4日公表した国民生活基礎調査でわかった。

 同調査では相対的貧困率を3年ごとに公表。子どもの貧困率は、所得が中間の人の半分未満の世帯にいる子どもの割合のことだ。基準改定で単純比較はできないものの旧基準だった15年以降、改善傾向にある。直近の経済協力開発機構(OECD)の平均12・8%よりも低くなった。……

 表面的には改善されているように見えるが、実態がどうか。貧困線が下がると、貧困状態とされるひとの層も下がるからだ。詳しい内容を精査しないと、単純に改善とは言えないところ。しかも、ひとり親家庭の貧困は深刻だし、高齢者の貧困が目に引く。ほんとうに、実態をよく見ていかないとダメなのだと思う。

 同時に、貧困対策で、賃金をあげよという言い方がされる。それはもっともで否定しないけれど、それだけでは危険な面もある。なぜならば、日本は賃金依存度が高い社会だからだ。つまり、社会保障がとても薄い。現物も、現金も。少子化対策で、非正規を改善しないとということもいわれる。それももっともだ。だけど、社会保障の構造的な薄さは、やっぱり、しっかりと議論すべきだと思う。ここは議論のあり方として、よく考えないといけない。だいたい、広井さんが変なことを言ったけど、ほんとうに、社会保障の構造というか、分配とともに再分配の構造的な欠陥が問われないのはやっぱりなあ。

 いずれにしろ、日本の貧困の現在は、やっぱり、よく考えるべき日本社会のありようを浮き彫りにしていることには違いない。問題は、われわれが、そのことにしっかり迫ることができるのかどうかなのだけれども。

2023/06/27

「置き去りにされた子どもたち〜沖縄 戦争孤児の戦後〜」「ルーツをめぐる旅の先に SNS上のヘイトを問う」

 土曜日の夜の、「やさしい猫」もETV特集の「沖縄戦争孤児」も見ごたえがあった。日曜日は、午後から、学習会に参加、その後、打ち合わせと称した……。反省が迫られる日になってしまいました。月曜日は、何とか最低限の仕事。そして、今日。いろいろ、うまくいかないのが現状です。その打開策が見えない時は、孤立と孤独を感じるし、できることなら、静かに消えてしまいたい気分になってしまう。だけど、そうはいかないので、いろいろ気をとりなおして、いろいろなことを気にせずに、とにかく、手立てを打つことを考える。まあ、それが仕事だし、そうするしかないしね。

 ETV特集「置き去りにされた子どもたち〜沖縄 戦争孤児の戦後〜」は、昨年のお盆の、BS1で放映したものをベースにしたものだと思う。

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 壮絶な地上戦で両親を失い、米軍に収容された沖縄の戦争孤児。しかし終戦後、孤児院は次々に閉鎖され、働き手を求める家庭に引き取られるなど苦難の人生を強いられた。80代となった今も、自分の本当の名前が分からず出自を探し続ける人。生き別れた妹や弟の消息を追い続ける人。過酷な人生に痛めつけられPTSDに苦しむ人。復帰後も国による調査や支援は行われず、メディアも殆ど取り上げることのなかった孤児たちの戦後を描く。

 沖縄戦の大変もそうだけど、住民の多数がなくなった沖縄は、その直後から米軍統治下となる。そのもとでの苦難は筆舌に尽くしがたいものがある。戦後直後におこなわれている孤児調査も沖縄は当然対象にはなっていない。そして、日本の統治下にもどったときには、革新高揚期はすぎさろうとして、日本型福祉が荒れ狂う時代にはいろうとしていた。そうした沖縄の戦後の体験を、個人に即して、しっかり追っていく必要がある。そういう意味で、『沖縄の生活史』はきちんと読まなくてはいけないと思った次第。

 昨日のハートネットTVもよかった。「ルーツをめぐる旅の先に SNS上のヘイトを問う」。そう安田菜津紀さんのドキュメントを伊藤詩織さんがつくったもの。

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今月19日、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんに向けられたSNS上での“ヘイト発言”に対する裁判の判決が言い渡された。在日コリアン2世であることを生涯隠し続けた父、一度も会ったことのない祖父母の軌跡をめぐるルーツの旅をはじめた安田さんは、日本社会におけるヘイトの問題に直面していく。そしてその矛先はやがて安田さん自身にも向けられる。3年間に及ぶルーツをめぐる旅が行き着く先とは、そして裁判の行方は。

 彼女と知り合って、もう13,4年になる。このまっすぐな問いかけは、その内容からしてとてつもなく重く、いっしょに考えながら、自分の姿勢を正される思いになる。じっさいのとりくみの大変さで、知らないこともあったし。一度、ゆっくり話を聞きたいとほんとうに思った。

2023/06/18

自殺の動機「奨学金の返済苦」、22年は10人 氷山の一角との声も

 今月も忙しい。木曜日に対談をほんとに首の皮一枚で収録して、金曜日はひたすら起こし作業。土曜日は、息子からSOSが入って、緊急に、孫たちの相手。いろいろトラブルがあったのだけど、なかなか、うまく対応できないねやっぱり。それでも、ちゃんと、じーじの相手をしてくれるところは、ほんとにえらい孫たちです💛。それからは、対談起こし作業と、団地のおしごと。夜は、団地のメインのお仕事の第一回目。目が回るほどの忙しい日々です。

 そして、今日は、草取りスタート。団地の植栽の管理をどうするかは重いテーマ。どんどん木々は伸びるのだけど、お金と体力が追い付かない。そういう問題をとにかく、みなさんの協力と試行錯誤でのかじ取り。少なくない人がいろいろ関心をもって、とりくんでいるのはすごいなあと思う。ほんとに、みんなの力で、試行錯誤をしながら、いちばんいい解決方法をと思う次第。今日は、たっぷり2時間ほどの肉体労働。みなさんの協力で、少しはきれいになります。

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 とってかえして、対談原稿の起こし。今日は、インタビュー②の修正と、インタビュー①②の提稿作業。これも結構時間がかかる。ちょっと、1日ぐらい仕事がおくれている。何とかしなくては!

 

 今日の朝日の一面は衝撃的。

自殺の動機「奨学金の返済苦」、22年は10人 氷山の一角との声も(朝日新聞)
 2022年の自殺者のうち、理由の一つとして奨学金の返還を苦にしたと考えられる人が10人いたことが、警察庁などのまとめでわかった。自殺者の統計が同年から見直され、原因や動機に奨学金返還の項目が加わったことで初めて明らかになった。国は、返す必要のない給付型奨学金の拡充などを打ち出しているが、識者や支援者は「いま返還している人への施策が必要」「人数は氷山の一角だ」と指摘する。……

 もちろん、根本問題は高学費というか、学費が無償化にむかわないことがある。だけど、もう大学を終えた人にとっては、奨学金がちゃらにならないと問題は解決しない。つまり、学費と給付性奨学金と返済の免除の3つにとりくまないとダメだということ。これは、ほんとうに緊急の課題だと思うのだ。

 通路がこんなことになっていた。

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