若者

2025/10/26

山口大の授業料値上げ検討、学生「情報不十分」と反発 大学側は財政難を強調

 たっぷり寝たけどなあ。朝から、どんよりとした天気に、どんよりとした気持ち(苦笑)。うーん。夢をみた。この間は、仕事の夢が続いていたが、昨夜は、軍人(武士)だった。その任務に追われている(笑)。今日は、気持ちがずっと重たい。理由はよくわからないが……、なぜ?


 結構寒い一日。服装が難しい。秋が深まっていく。

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 さて、今日は、頭の整理のための資料の整理。資料読み。そして、相談メールを3本ほど。疲れがたまっているから、しっかり休みたいところだけど、休むとなると、今度はあまりにも汚い家のことが気になる。いろいろ掃除をしなくっちゃと追い詰められる。だけど、そんな余裕があるのなら、目の前の仕事を少しでもとなってしまう。すんなりと休むことができないのが情けない。あそうそう、衣替えをしなくてはと、最低限の作業をする。

 必要な映像資料を見たり(眠いなあ)。映像はなあ。いろいろ思うところはある。

 

山口大の授業料値上げ検討、学生「情報不十分」と反発 大学側は財政難を強調(中国新聞)

 山口大(山口市)は、来春入学する新入生から授業料を上げる検討を進めている。大学側は厳しい財務状況を理由に挙げて必要性を説明しているが、学生や教員からは引き上げの撤回要求や、検討過程を問題視する声が上がっている。両者の主張はかみ合っていない。

 同大への運営費交付金は2025年度、約114億円の交付が見込まれる。法人化された04年度からの21年間で約32億6千万円(22・26%)減った。谷沢幸生(ゆきお)学長(67)は、国からの運営費交付金の減少、物価高騰に伴う賃上げや電気代の値上げを検討の理由に挙げ「支出の抑制や収入増加のための資金獲得に取り組んできたがそれ以上に社会情勢の変化が教育環境の維持、向上に支障を来す状況となっている」と強調する。……

 学費値上げの事態が深刻なのは言うまでもないけど、学生たちが声をあげているのは、すごいことだと思う。とりわけ、地方大学でこういう動きがうまれてくることは、ほんとうに大事だと思う。政権の合意書でも、所信でも、大学改革があげられていて、この間の議論から考えると、文系潰しだとか、大学の淘汰がすすみそうで、それにともなって学費もあがるのだろうなあ。高校無償化を言いながら大学は……。それだけに、しっかり声をあげていく、そういう取り組みが大事だし応援したいところ。

 

2025/10/19

大学入試の“女子枠”に「一定の効果あり」 30年続ける名古屋工業大の理事が検証、残る課題は

 今日は、ひさしぶりに日曜日掃除スタート。草取りがあり、低木の剪定などもして、ちょっとした労働。

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 そのまま団地の会議もあり。いろいろ施策の情報なども聞けた。なるほどなあ。

 

 午後には、提稿もして、さらにゲラ読みもすすめる。来月かなインタビューの資料読み。結構、慌ただしさは戻っている。

 さて、これはおもしろいデータ。

大学入試の“女子枠”に「一定の効果あり」 30年続ける名古屋工業大の理事が検証、残る課題は(名古屋テレビ)

全国の大学の入試に「女子枠」が広がっています。主に理工系の女子学生を増やすことがねらいです。
30年を超える実績がある名古屋工業大学の理事が、女子枠に「一定の効果がある」という検証結果を発表しました。一方で、まだ残る課題とは。

 大手予備校の河合塾によると、2025年度に全国で30の国公立大学が学校推薦型選抜や総合型選抜に「女子枠」を設けました。
 2026年度からは少なくとも36国公立大学に増え、京都大学と大阪大学の理系学部でも始まる予定です。

 全国で最も早い時期から「女子枠」をつくった国立大学の一つが、名古屋工業大学(名古屋市昭和区)です。

 ……かつて「女子ゼロ」の年も

 東海地方の製造業を支える人材を輩出してきた名古屋工業大学

 名古屋工業大学が、機械工学科(現在は電気・機械工学科)の推薦入試に女子枠を設けたのは、31年前の1994年度からです。

 当時の機械工学科は、入学定員160人のうち女子は多くて2人。ゼロの年もありました。

 1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから、製造業の人事担当者から「機械の設計や開発をする女性技術者がいなくて困る」という声が、就職担当の教員に寄せられていたといいます。

 大学はこうしたニーズに応えるため、入学定員160人のうち10人について、女子を対象とする推薦入試で選ぶことを決めました。

 これを機に、大学の設備も更新しました。

 当時の機械工学科の建物は、男子トイレは各階にあったのに、女子トイレは1カ所だけ。実習をする建物には更衣室もありませんでした。
 このため、女子トイレや更衣室を新たに設置。現在の機械工学科がある建物は、すべての階に男女のトイレが設置されています。……

 

 現在は電気・機械工学科の入学定員200人のうち、大学入学共通テストを課さない「学校推薦型」で15人の女子枠。物理工学科・情報工学科・社会工学科(環境都市分野)で2024年度から3~5人の女子枠を設けているそうだ。一般入試の女子も増えた。女子枠受験者の成績遜色なし。「環境を変えるため、一時的に必要な制度」と関係者、とか。なるほどね。

2025/10/06

遺骨はある 海底炭鉱で待つ183人

 今日は午前中は病院。この年になると、いろいろな体の変化や不調がいろいろなところで出てくるという典型。午前中いっぱいかかる。とにかく、しっかり病院にかからないといけないけど、面倒は面倒。どこまでがんばるか? 難しいところ。

 

 朝から暑い。朝顔は今日も咲いている。

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 職場で仕事。今月原稿の追及ややってきた原稿についての今後の相談や、今後の資料読み、発注のお手紙書きなどなど。結構、仕込みもいろいろあわただしい。ただ眠い。孫相手疲れもやっぱりある。老人はつらい。

 録画していたテレメンタリープラスの「遺骨はある 海底炭鉱で待つ183人」を見た。

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戦時中に朝鮮半島出身者を含む183人が水没事故で死亡した山口県宇部市の「長生炭鉱」。 市民団体による遺骨収集調査開始から1年余、ついに遺骨が発見された。 日本の朝鮮半島植民地化政策や、戦時下に国策として進められた石炭増産を背景に起きた水没事故。 市民団体は「遺骨が出てきたことでステージが変わった」と訴える。 一方、国は遺骨収集に慎重姿勢を崩さない。83年ぶりに日の光を浴びた遺骨に今の日本はどう映っているのだろう。

 前回、別のドキュメントを見たときは、とりくんでいる人の執念を感じたけど、あらためて、亡くなった人たちの無念さ、残された遺族の悔しさや悲しみをとてもすごく感じた。映像でうつされた靴と人のような形のものは、ご遺骨なのだろうか? ガマフヤーは3人の遺骨と明言していた。DNAもとれるのでは? 韓国では80人のDNAを用意している。無責任な態度しか示さない政治の責任。矛盾だらけの政治。この政治と言うものあらためて問わないといけないと強烈に思う。

 

 政治の先行きは見えないなあ。国会はいつから? 組閣はどうなるのか。本格論戦はまだまだ先だなあ。国民の苦難対策はどんどん先送りされる。

 中秋の名月はこんな感じ。

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2025/10/01

博士課程入学者が14%減 人文・社会科学は4割減、就職影響か

 昨日はいい天気。

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 朝から、来月講演①の起こしから原稿づくりに向かう。やっぱり時間がかかる。とにかく夕方まで頑張って、温泉を計画。夜は、ゆったりと温泉に。まあ、むしろ疲れがどばーっと放出され、痛いところが増えるのだけど、それは疲れをとるためには仕方がないことで、体の奥にたまった疲れをやっと少しずつ放出。これが大事。

 そんな状態だから、来月企画に必要なものを集めつつ、今日は、ちょっと夏休みのまねごと。

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 仕事の遅れはお詫びと調整をしなくては。

 そういいながら、昨日は夜、やっと「ラストマイル」を見た。

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 さすが野木さん、すごい映画。『アンナチュラル』『MIU404』の主要キャストを登場させているのもうれしい。ほんとに胸が苦しくなるほどの映画。働く現場のこと、もっともっと考えないいけない。そこかrたはじめないと、この社会はきっと変わらないわけだし。

 さて。

博士課程入学者が14%減 人文・社会科学は4割減、就職影響か(朝日新聞)

 大学院の博士課程の入学者数が、この20年で14%減っていた。人文科学と社会科学は各40%以上も減った。

 数値をまとめた文部科学省は、就職の不安や、学士・修士段階で多い求人などが影響しているとみる。

 30日の有識者会議で示された。2003年の1万8232人が、24年は1万5744人になっていた。

 分野別では、人文科学が1648人(03年)から44%少ない930人(24年)に、社会科学が1700人から47%少ない902人になった。理学や農学も30%以上減った。…

 なんか、この日本社会がどうにもならない地点に、踏み入ってしまっていることを示しているようなデータ。社会科学の弱さは、そのまま、社会認識のありようにもつながるんだろうし。どうなっていくのかなあ。この社会は。

 

 関東に帰る日が少しずつ近づいてくる。気持ちが重くなるなあ(苦笑)。

 

2025/08/29

ドラマ「シミュレーション」 「戦時下の性暴力」

 昨日は、午前中通院、今日もそう。可能な限り、いまいろいろ抱えている体の問題は解決したいなあと思い始めている。しっかり、体のことをきちんとしないと、ちょっとまずいなあとは感じている。この暑さに生き抜けない……。たまっていた実務をやりながら、次の手をうったり。今日は午後から、来月インタビュー①の収録。炎天下を歩いたので疲れた……。

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 取材先ではトンボがいっぱい飛んでいたなあ。

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 そうはいっても、季節は確実に秋に近づいているのかなあ。どうかなあ。

 

 少し前、合間の時間に、ドラマ「シミュレーション」を見た。

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猪瀬直樹のロングセラー「昭和16年夏の敗戦」を原案に創作を加えたドラマと、総力戦研究所の史実を伝えるドキュメンタリーを2夜連続で放送。日米開戦前夜の1941年夏、首相直属の総力戦研究所で日本とアメリカが戦った場合のあらゆる可能性がシミュレートされた。官僚・軍人・民間から選抜された若きエリートたちが導き出した結論は日本の“圧倒的な敗北”だった―。戦後80年の夏に送るこん身のNHKスペシャル。

 かなり力を入れて制作されたドラマなんだろうけど、遺族から抗議されるなどの騒ぎになっている。みんな、まずいと思いながら、時代の空気に抗えず開戦に向かっていく??? 当時の権力者の責任は、あいまいにされ、あたかも平和をねがって葛藤していたように描かれてしまう。そもそも、16年の開戦をドラマにすると、日中戦争が切り捨てられ、仏印への進出が必然視される。

 たぶん、NHKの上層部は、戦争責任を問いかけるような番組はつくりたくないんだと思う。そうした圧力のもとで、制作されるわけだからこうなっていくのかなあ。無謀な、やってはいけない戦争ということはわかるが、そのもとで展開された、植民地主義的抑圧と暴力はどこにいったのだろうか。

 ことしのNHKのもっとも力をいれたドキュメントは、たぶん「ETV特集 昭和天皇 終戦への道~外相手帳が語る国際情報戦~」だと思うけど、たしかに東郷手帳で裏付けられたことって大事なこともあるのだろうけど、このように終戦政局の話にしてしまうと、ここでも戦争責任はあいまいんされてしまう、加藤さんのコメントはそれはないよなあ。上記の番組も含め、吉田さんひとりでがんばっている。

 終戦政局ということでは文春も中公もそう。これがいちばん戦争責任を問わずにすむという判断なんだろうか。戦後80年の現状。

 正直言うとテレビや、保守系雑誌だけではない。朝日新聞は、数日前、オピニオン欄で「戦時下の性暴力」を特集した。個々の発言は、学ぶところの多いものだったのだけど、気になるのは、その構成。山本さんが黒川村の話、越智さんがウクライナの話、え、日本軍「慰安婦」の話はどこにいったの??? 深沢さんがご自身の小説で、やっと「慰安婦」についてふれるのだけど、聞き手の関心は女性の人権。それはそれで大事なのだけど、女性への抑圧が、植民地主義的暴力とむすびついておこったのが「慰安婦」問題の一つの面でもある。それがどれだけ軍の手で組織的に、大規模におこなわれ、女性を苦しめたのか。そのことが、このテーマでとわれなくっていいのかなあ。

 戦後80年、ほんとにボクたちはどんな地点に生きているのだろうか。よくよく考えたい感じがする。

2025/08/07

「飢餓が広がっている」 子ども支援4団体が緊急対策を共同提言

 ふー。昨日はかなりはやい時間から教科研大会へ。だって、家からは遠いもの。しかし、暑いこと。

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 午前中は、講座。「戦後80年と現代」で、Sさんの講義を聞く。国民の戦争意識と、そのもとで歴史学は何をつたえてきたか。今後の課題は。「おしつけ」ということをめぐって、若い人が中心となった議論になったのが面白かった。ここは教科研のいいところ。

 午後は講演。落合恵子さん。長男が、自分たちの機関誌の新年号で、鼎談を担当して話を聞いていたので、それを読んでいたので、興味深く聞く。

 夜は交流会に参加。いろいろな人としゃべれたのはよかった。いろいろいい話も聞けたし。結構、みなさん気にしているのが指導要領の改訂問題。なるほどなあ。あと自分は年を取ったなあというのを自覚する場でもあるのだけど。

 今日は、朝から北の国への移動の準備に時間がかかる。その後はとにかくギリギリまで対談①の起こし・整理作業。明日にはこの作業を終えて、原稿づくりにうつりたい。

 そして、北の国に移動。やっぱり涼しいです。こちらにいるあいだに、疲れを取り切りたいなあ。

 

「飢餓が広がっている」 子ども支援4団体が緊急対策を共同提言(教育新聞)
 連日、各地で最高気温40度以上を記録するなど災害級の酷暑と、米価をはじめとする物価高騰で低所得家庭の子どもたちが命の危機に瀕しているとして、子どもの支援に取り組む民間の4団体が8月6日、政府に緊急対策を求める記者会見を開いた。4団体は共同して、ひとり親世帯など低所得の子育て世帯に対して、子ども1人当たり一律5万円の支給を求めた。

 この日、厚労省で記者会見を開いたのは、公益財団法人あすのば、認定NPO法人キッズドア、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの4団体。共同で「酷暑物価高騰下の緊急こどもの安全対策事業」として、①児童扶養手当受給者等(低所得のひとり親世帯)②それ以外の住民税均等割が非課税の子育て世帯(その他の低所得の子育て世帯)―― を支給対象に、子ども1人当たり5万円の現金支給を要望した。…

 

 とても気になっている問題ではあるが、なかなか厳しい。そして、なかなか厳しい見出し。

 末冨さんが「どの団体の調査でも物価高が追い打ちをかけて、昨年より状況が厳しくなっている。先進国の日本で飢餓が広がっている状況と言ってもいい。緊急の対策が必要で、低所得層の子ども、若者こそ一番先に救われないといけないはずなのに、(政治の)動きが遅いことを懸念している」とのコメントを寄せている。

 うーん、多方面にいろいろ相談しないと!

 

 

2025/07/30

「傷だらけの天使 〜なぜ伝説になったのか〜」

 今日は朝顔はなかった。

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 この時期は来月の企画が埋まるかでハラハラする。胃がキリキリする。結構、体にも心にもこたえる。

 最近、心にこたえることが多い。最近、電車に乗っていて、立っていて、斜め前の席が空いたので、座ろうと移動していると。向こうから体をぶつけてきて、ボクを押しのけて座った人がいた。反撃しないと思われたのかなあ。反撃しないけど(苦笑)。そんな場面が多いなあ。そういうときに限って、相手は被害者の立場に自らを置き、相手がどんなに物理的にも精神的にも傷ついていても、気がつかないのだろうとは思うけど。ただただ、悲しい場面。そこで、いろいろなことを考えよう。

 今日は、朝から実務。それから清算。今日はあとは、会議を挟んで、資料読み、資料集め、相談メール。5本ぐらいの企画の準備作業だな。企画には準備が大事なのです。いくつか、頭の中で深まっていく。

 

 よる「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」を見る。懐かしい。「傷だらけの天使 〜なぜ伝説になったのか〜」

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高度成長に陰りが見えた1974年にドラマ『傷だらけの天使』の放送開始。主役は萩原健一、弟分は水谷豊。二人の絶妙な掛け合いと、かっこ悪さや情けなさを隠さない自由な空気をまとう若者像が支持を集める。しかし当初は、過激な性描写で叩かれ、予算もオーバー、視聴率も低迷。そこから徐々に注目を集め、高視聴率を記録した圧巻の最終話へ!「傷だらけの天使」はなぜ伝説となったのか、水谷豊など関係者の秘話から明らかに。

 再放送を見たわけでもないだろうけど、よく覚えているドラマ。高校時代の、どうにもならないぐらいの、不自由さと閉塞感をとらえたのか。結構、感性的には、全共闘ポイところもいっぱいあるようにも思えるが、いちばん、悶々としていた時代だったんだろうなあ。ほんとうに最終回はとてもよく覚えている。わかったこと、ショーケンはやっぱ、天才だな。同時に、当時は、水谷豊に共感していたのかなあ。

2025/07/10

博士課程への生活費支援「日本人に限定・留学生は除外」が国益を損なう理由。そもそも“給与が出る”世界のスタンダードから日本は劣後

 ふむ。とにかく、回復と増強につとめるべし。

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 朝から座談会①の起こし・整理をできるところまで、すすめる。朝はなかなかエンジンがかからず、お昼あたりに、疲れと眠気のピークに。うーん、分量が超多いので、起こし・整理だけで、相当、時間がかかりそう。ほかの取材や仕事を並行してやるのも難しそう。ましてや、選挙活動はなかなか厳しいものがある。それでも、夕方には、ビラ配布。ふー。

 排外主義をめぐっては、いろいろなことが指摘されているけど、こういう問題も生じている。

 

博士課程への生活費支援「日本人に限定・留学生は除外」が国益を損なう理由。そもそも“給与が出る”世界のスタンダードから日本は劣後(東洋経済)

 文部科学省は6月26日、博士課程の学生に年間で最大290万円の経済支援を行う「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」を見直し、うち最大240万円の生活費相当額の支給対象を日本人限定にして留学生を除外することを決めた。同日に開いた有識者会議で方針を示して追認された。

 このSPRINGをめぐっては3月、自民党・有村治子参議院議員による国会質疑の中で、2024年度の受給者1万0564人中、4125人(全体の4割)が外国人で、かつ中国人が2904人(全体の3割)を占めることが明らかになった。有村氏は「国民の理解が到底得られない」として文科省に対し、変更を強く求めていた。

 SPRINGは制度上の位置づけが「奨励金」ということもあり、国が「お金を出してあげている」印象になっている。元をたどれば税金であり、中国に対してマイナスの感情を抱いている人も少なくないことから、ネット上では「なぜわれわれの税金で留学生を支援しなければいけないのか」「日本人への支援を優先するべきだ」といった批判が高まっていた。

 だが、優秀な人材の有力な進学先となっている世界の研究先進国と、日本の博士課程の状況を比較すると、今回の見直しはグローバルスタンダードから日本がますますかけ離れていくものであるという実態が浮かんでくる。……

 そもそも、博士課程出身者のキャリアパスが不安定で、先が見えないという現状があり、博士課程志望者が激減している現状がある。日本の学問研究の現場は、留学生によって支えられているという現状がある。結果の数字を見て、現状に対する検証がなく、ことがすすんでいく。

 もともと、SPRINGについては、制度的に欠陥がないのか、問題がないのかという点ではおそらくいろいろ意見はあるのではないか? 研究分野の選定や、成績優秀の評価のあり様とか、いろいろあるのだと思う。だからこそ検証が必要なのに。右派からの、一方的な言い分に、検証抜きで簡単に決められると、それは禍根を残すことになりそうだけど。そんな学問研究の危機など、政治も国も大きな関心はないように見えてしまう……。

2025/07/02

歴史学者が憂える政治家の認識 歴史修正主義に甘い日本

 今日も暑い。東京に帰っても耐えれるようにという、天の配慮だったりして(苦笑)。

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 今日も一日中、机に向かって、インタビュー①の起こし・整理作業。そろそろ、しっかり原稿づくりに入っていかないと。まだまだ、いろいろ悩みながらの日々。夕方、買い物をかねて、少し自転車を走らせる。気持ちがね、ずっと、部屋で机に向かっているとね…。体も、いろいろ痛いところが多いし、心配事も多いし。これで、関東に帰ったら、暑さにつぶされるなあ。

 しかし、ヨーロッパは、40度超え。日本も今年の夏はそうなるとか。すごい時代だなあ。もっと、選挙で、絶対的な争点になっていかないのだろうか??? 平和の問題も、気候変動の問題も、死活の問題にもかかわらず、どうも深まっていないなあ。

 

歴史学者が憂える政治家の認識 歴史修正主義に甘い日本(毎日新聞)
 このままで良いのか。沖縄戦の歴史をゆがめる自民党参院議員の暴論である。高まる批判にも馬耳東風。居直る態度がネット空間では支持すら集めている。欧州では悪質な歴史の否定や矮小(わいしょう)化は犯罪だ。ところが我が国では、なぜ問題なのかすら理解されていない感がある。歴史学者の武井彩佳さん(54)はこうした風潮を深く憂えている。…

 武井さんの指摘は、いつも鋭い。歴史否定の問題性を、(1)事実に対して不誠実である(2)被害者たちを傷つけることがある(3)歴史を書き換えることで現在の評価を変え、未来も変えることが意図されている――と指摘する。今や国際政治は『歴史修正主義3・0』の段階に来ているとも。「1・0」は戦争犯罪や人権侵害の当事者が保身のために歴史を否認する行為、「2・0」は負の歴史が後世の人の足かせになっているとの認識から「有益な過去」を求める動き。「3・0」は特定の歴史認識を既成事実化する国家レベルの介入が特徴だと。恐ろしい時代。

 日本の場合はどうなのか。歴史否定を発現する人に対しては、その酷さだけを選択基準にしているわけではないのかもしれない。別のところに共鳴することがあり、酷いところはすぐに多数にはならないと判断しているのであれば、それにふさわしい批判が必要になる。酷いところを酷いというだけではだめなのが、難しいところ。それでも、言わなければならないこともある。

 朝日のオピニオンは、「妻に叱られた」がテーマだ。三者三様の鋭さ、コメントもまたいい。そんな政治家の発言を許してしまう、ややこしさが、現実には存在する。難しいなあ。

 

 人に届くことば、それが入り口か、またプロセスか、さらに奥深くに分け入ったところか。ほんとに言葉にこだわって仕事しなければいけない。

2025/06/10

社会の底が抜けたような状況に、論壇誌は

 何か変な夢をまた見ます。団地から始まって、仕事関係、それから、相方さんと○○にいるシーンも……。朝から、ムシムシ。この蒸し暑さに体はまいるなあ。

 団地の大規模改修がなかなかスムーズにすすまないかもって感じがするから。もともと、意見が分かれているのは事実だけど、きちんと粘り強く議論する姿勢が、いろいろ欠けていて。対立を煽る人がそうだし……。それが気が重い。

 ANAがタイムセールなので、9月、10月の釧路行きのチケットを取る。いちばんほしいのはなかなか取れないけど、とにかく安いチケットは確保。往復で17000円ぐらいか。もう少し、楽に、釧路に行く方法を考えないと。荷物ももっていくのを少なくする方法。やっぱ仕事道具がねえ、これはどうにもならないのかなあ。仕事の仕方も工夫しないとなあ。

 今日は会議もあるので、企画をじっくり考えなおす。ここ数日のメールのやりとりが、やっと功を奏して、3つぐらいは前に進む。まだまだだけどね。いろいろ勉強しないといけないのだけれども。

 でもでも、悲しいことが多いからねえ。さきほども団地のことを言ったけど、各方面でいろいろと。

 そうそう、職場のPCのトラブルもいろいろ解決をはかるが、なかなかうまくいかないものなのです。

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 学術会議法案、参院委員会で可決……。いよいよ一線を越える。うーん、すでに学問の軍事化は勢いをましているだけになあ。

 大学のほうは……。

 

国立大も定員見直し「避けられず」 私大の公立化、慎重検討を 文科白書案(時事通信)
 文部科学省が7月にも公表する2024年度文部科学白書案の全容が9日、判明した。

 18歳人口が大幅に減少する中、国立大の学士課程の定員規模を見直すことは「避けることができない」と指摘。私立大も同様に、定員見直しは「不可避」と明記した。地方私大の公立化は「安易な設置は避ける必要がある」として、慎重な検討を求めた。

 白書案は、急速な少子化が進行する中、国公私立といった設置者別の役割や機能を踏まえるよう提起。国立大は、大学院の強化・充実のほか、高等教育へのアクセス確保の観点も踏まえ、定員の在り方を検討する必要性を挙げた。私大の公立化では、地域の人材需要や将来の運営見通しに関する「十分な吟味」を求めた。

 高等教育の規模の適正化推進に当たっては、設置計画の履行が不十分な場合の私学助成の減額や不交付を含め「厳格な設置認可審査へ転換する」との姿勢も示した。……

 安易に、適正化という言葉を使うが、適正化とな何なんだろうか?そもそも、底上げすることを放棄し、お得意の「集約化」を図るというのか、広いすそ野のない学術研究は、それでうまくいかないのは、だれだってわかろうというもの。公立化は、世界的に見ても異常な私学依存からの脱却の好機だというのに……。

 

 こんな社会の底が抜けたような状況に、論壇誌は、民主主義と国民意識に焦点をあわせる。地平に世界、中公でさえ角度は違うが共通した問題意識は感じる。

 世界の伊藤さんはあいかわらずおもしろい。財務省解体デモを、弱者のネオリベラリズムに乗れなかった人と説く。地平の能條さん、若者のが新自由主義にとらわれるのは、内面化というより、社会の構造そのものにあるとする。なかなか興味深い、学ばされる内容。なかなかうちでは扱いづらいテーマだけに、刺激をうける。選挙が近いだけにいろいろ考える。もちろん、ではその答えは必ずしも明確ではない。でも、希望のありか、エネルギーのありかを、しっかりヒントをもらいなかが探さないとなあ。こういう面でも、何か、負けないような視点で、企画化できないものだろうかなあ。

 

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