若者

2017/04/26

少女を非行から救え ―福岡・更生保護の現場から―

 昨日のハートネットTV。なるほどと思いながら見た。

2000643909_403_v 去年2月、福岡県田川市に少女を専門にした日本で唯一の更生保護施設が誕生しました。入寮しているのは17歳~19歳の5人の少女。少年院を出たり、非行の末に保護されたりして、この施設にやってきました。
 施設を運営するのは、“元暴走族の総長”という異色の経歴を持つ工藤良さん(40)。自分も非行の経験があるからこそ、自身が親代わりとなって向き合い、自立を促したいと取り組んでいます。これまで数多くの少年たちの更生で実績を積んできた工藤さんのモットーは、「決して諦めない」。しかし、少女ゆえの自立の難しさにも直面しているといいます。
 番組では、少女たちと向き合う工藤さんの日々に密着し、どうすれば再犯を防ぎ、更生させることができるのか、そのヒントを探っていきます。

 騙されても、それでも立ち直りを支援する。そんな世界だと思う。そこで、実際に、立ち直りへの思いを、ていねいに引き出して、そして支えていく。同じ痛みをもってきた人だから理解できるのだろうなあ。その人が、さらに、深い理解を深めている姿には、驚いた。メディアでもよく取り上げられている人だけど、すごくていねいで、かつ深い理解をされている方だと感じた。

2017/04/23

目撃!にっぽん「高校生ワーキングプア 旅立ちの春」

 今日、朝の番組。いろいろ考えさせられた。

 6人に1人の子どもが相対的貧困とされる日本。今、家計を支えるために働かざるを得ない「高校生ワーキングプア」が増えている。幼い妹や弟のためにアルバイトで働き詰めの日々を送る女子高生は、家族のために大学をあきらめて専門学校へ進学することを決断した。一方、アルバイトをしながら兄弟2人で生きてきた男子高生は、春、そろって就職。助け合って生きてきた日々から卒業する。高校生ワーキングプアの旅立ちの春を描く。

 もっと、くわしい内容の紹介はここ。
 板垣プロデューサーのていねいな番組。ほんとうに、引き込まれる。
 兄弟で支え合う。姉妹が支える。
 でもなあ、なぜにここまで、けなげにがんばらなくてはならないのか? なぜ、家族がここまで、支え合わなければならないのか? そして、何よりも、社会保障の制度が出てこない。それはどういうことなのだろうか。

 しかし、これが日本の現実である。そのこともよく考えないといけない。
 無力感にさいなまれた。自分は何ができているのか。この現実を変えることはできないのかと。

2017/04/22

奨学金問題対策全国会議設立4周年集会

18055904_1396964713697603_34378571617991534_1397161893677885_1021883_2 今日の午後は、ここ。あれ、午前中はどうしてたっけ。そうだ、資料の収集とメール。午後の集会は、まず、「奨学金地獄が日本を滅ぼす!」と題して出版記念対談 大内裕和氏×岩重佳治氏。さすが弁舌がたつ、お二人だけに、本の内容の核心的な部分をしっかり押し出して、とてもおもしろかった。奨学金による困難の実際、そして、その根底にある学生の経済困難の変容ぶり、親と子の雇用の破壊。たとえ、給付制が導入されたとはいえ、わずか2%。この問題に、とりくまないと、ほんとうに日本はたいへんになる。
 後半は、稲葉さんから、「奨学金問題から考える『若者の貧困』」。これはオーソドックスな話だけど、ほんとうに若者をめぐる変容をどうとらえ、伝えていくのかは大きな問題。
 全体として、家庭の教育責任が肥大化している。そのことに焦点をあわせた格好。そういうなかで、その「家庭」というものが、若者をさらに苦しめる要因になっているということもいろいろ指摘されたのだ。おりしも、家庭教育支援法なるものが出てきているだけに、これをどうとらえるのか、どう議論するのかも、大きな問題ではあるのだよなあ。


2017/04/20

日本の15歳、生活不満? 11段階6.8、平均下回る OECD調査

 非常に、興味深いのではあるが、精査する能力も、時間もないなあ。

日本の15歳、生活不満? 11段階6.8、平均下回る OECD調査(毎日新聞)

 経済協力開発機構(OECD)は19日、72カ国・地域の15歳(日本は高校1年生)の約54万人が参加した2015年の「生徒の学習到達度調査」(PISA)で、生活満足度を調べた結果を発表した。満足度を最高の10から最低の0まで11段階で聞くと日本の平均値は6・8で、OECD平均の7・3より低かった。
 満足度は、47カ国・地域が回答。最高はドミニカ共和国(8・5)でメキシコ、コスタリカと続いた。最低はトルコ(6・1)で韓国、香港、マカオ、台湾と続き、日本を含む東アジアの国・地域が下位層に目立った。……

 これが報道発表で、これが報告書
 日本の若者は、社会に満足という調査が最近あっただけに、ことは単純ではないということの証明にはなるだろうけどね。学力との相関など、学力競争が、歪な形ですすんでいるだけに、ちょっと興味深い。いずれにしてもきちんと、見ないとなあ。

2017/03/17

<防衛大>任官拒否者の卒業式締め出し 詐欺事件が契機

 今後、さらに大きな問題にはなっていくだろうな。こんなことが行われているのか。ちなみに、昨年は47人。かつて最高は91年の94人。さて、今年は?

<防衛大>任官拒否者の卒業式締め出し 詐欺事件が契機(毎日新聞)

 防衛大学校は2014年春から、自衛官にならない任官拒否者の卒業式への参加を認めていない。毎日新聞が情報公開請求で入手した内部資料によると、この「締め出し」のきっかけは、13年に発覚した複数の防大生による詐欺事件だった。19日にある今年の卒業式でも、任官拒否者は排除される。
 防大は第2次安倍政権下の14年春から、首相や防衛相らが出席する卒業式とは別に、任官拒否者を集めて「卒業証書授与式」を開いている。
 防大出身のある幹部自衛官は「任官拒否であろうと同期。なぜ別の卒業式にするのか理解できない。価値観はいろいろ。任官拒否は悪いことではない」と指摘。自衛官OBも「任官拒否し民間で活躍している人は多い。やっかみとしか思えない」と話すなど「締め出し」に首をかしげる。
 卒業式出席の可否を検討した14年2月の内部資料には、「任官拒否者と同等に扱うことにより、任官の意義が薄れる可能性」「任官拒否を是認する雰囲気が残る」とあった。任官拒否の増減は景気動向に左右される傾向があり、将来の幹部自衛官を手放したくない思いがにじむ。
 また、内部資料の中の「想定問答」では、13年に傷害保険金詐取で少なくとも10人の防大生が書類送検された事件があり(全員が起訴猶予処分)、これが卒業式分離の契機だと説明。「防大の根幹を揺るがす大事件で、遠因の一つに防大生としての誇りの欠如がある。これを機に綱紀粛正を図る」とある。
 任官拒否への風当たりは元々強い。防大生の学費は無料で、特別職国家公務員として月10万円ほどの「給与」もある。12年ごろは任官拒否者の学費返納制度の創設が検討されたこともある。……
 内部資料によると、第1次安倍政権当時の07年3月にも任官拒否者の卒業式分離が防大内で検討されていた。この時は「在野で自衛隊の支持者として活躍してもらうためには、彼らの心情にも配慮する必要がある」などとして大学内の全関係部署が反対し、見送られた。だが、第2次安倍政権の14年2月に再検討され、卒業式分離が決まった。安倍政権以外の時期で「締め出し」が検討がされた形跡は内部資料からうかがえない。

 どのような議論がおこなわれているのか。ものすごく気になるところである。

2017/03/13

「奨学金」地獄

11 ここのところ、奨学金に関する新書が相次いで発刊されているが、本書は、とりわけその実態編。何が起こっているかというところから問題を浮き彫りにする。ボクらは、この間、ずっと、奨学金の問題を取り上げ続けてきたけど。だけど、やっぱり、この問題が生み出している歪みの大きさ、規模も質も、がどこれだけのものかということを考えさせられる。ほんとに、それがいまの社会の歪みをもっとも端的に、映し出しているということも言えるわけで。ほんとうに、何とかしなければいけないのだ。

2017/03/11

15歳、故郷への旅 〜福島の子どもたちの一時帰宅〜

 昨日のNスぺ。さすがNHK。

Img_02 原発事故後、福島の若者の間で広まったある行為がある。15歳の誕生日を迎えた記念に、震災以来帰ることのなかった故郷を初めて訪ねるというものだ。安全への配慮から今も避難指示区域への一時帰宅は大人しか認められず、子どもは一切許されていない。許可が下りるボーダーラインとなるのが「15歳」なのだ。その年齢になるのを待ちすでに多くの若者が故郷へと向かってきた。今も時間がとまったままの街。毎日通った学校、馴染みのお菓子屋、友人と遊んだ公園、そして自宅。それぞれの場所に立ち止まって言葉をなくす者もいれば、歩いているうちに自然に涙があふれてきたという者もいる。未曾有の原発事故により尋常ならざる生活を送ることになった彼らにとって、短い故郷への旅は、失われた時間を見つめ、自分が歩んできた道のりを整理しこれからの生き方に思いを馳せる、いわば大人へと成長する旅でもある。
 番組では、故郷を目指す福島の若者たちに密着する。この6年はいったいどんな歳月だったのか。帰郷により、彼らのなかで何が変わり、どう新しい1歩を踏み出してゆくのか。困難を乗り越え懸命に生きてきた福島の10代の姿を通して、人間の普遍的な成長の物語を描く。

 こうした節目があることは、ちょっと冷静に考えれば、わかるのだけど、まったく想像をしていなかった。きちんと、取材を続けているNHKはやはりすごいなあって、そう思う。
 15歳の少女(なぜか、とりあげられていたのは少女のみだった。わからないわけではないが)の大人びた姿。そのくらい、大きな負担を、あの事故・事件は強いたということか。そして、この6年の苦しみや悲しみや葛藤や。そのことをふり返りながら、明日へ向かう旅というわけ。うーん、なんとつらいのだろう。自宅にもどって、ある少女がかつてその道をめざした、ピアノでドビュッシーの「子供の領分」を弾くシーンなんて、もう。
 そういう大きな苦難。だけど、その特別さとともに、そういう生きづらさは、いまの子ども全体と地続きにもあるのかなあなどとも、少し考えたりもした。うむ。

2017/03/08

「親は借金 絶望的」 進学諦める高校生、深刻な実態 沖縄県の調査

 各地で、いろいろ調査がすすんでいる。沖縄は特別な歴史的背景のうえの困難があるからとりわけ重要。

「親は借金 絶望的」 進学諦める高校生、深刻な実態 沖縄県の調査(沖縄タイムス)

 沖縄県内の高校生の約3割が困窮状態にあることが示された県高校生調査。困窮層の高校生の多くが家計のためにアルバイトし、進学も諦めているという深刻な実態が浮き彫りになり、研究チームの識者らは「高校生らしい生活」を守るための対策の必要性を訴えた。
 「貧乏人は大学に行くなとしか受け止められない」「子どもたちが進学するほど、親は借金が増え、絶望的な気持ちになる」-。
 調査の自由記述には、経済的理由で進学を諦める生徒や、子どもの夢を実現させたいと支援を求める保護者らの悲痛な思いがあふれた。研究チームの加藤彰彦沖縄大学名誉教授は「ショックを受けるほど厳しい内容だが、生の声を聞けた」と語り、生徒たちの訴えに積極的に向き合う体制づくりの必要性を強調した。
 自由記述は昨年度の小中学生調査と異なり、公表を前提に実施。これまで表に出てこなかった高校生らの苦しい胸の内が初めて公になった。厳しい経済状況の中で進学を悩む記述の中には「高校卒業と同時に奨学金300万円の借金を背負う。大学なんてとても行けない」などの声もあり、給付型奨学金など具体的な支援を求める訴えもあった。
 保護者からは授業料や医療費の無償化など、支援制度の充実を求める声が多かった。入学金を用意できないため進学させられず「親として情けない」など痛切な叫びが並んだ。
 加藤名誉教授は「高校生にとって調査は受け身ではなく、自身の意見を発表する機会だった」と分析。ただ「先生たちが相談を受け止めてくれない」との悩みや意見も多かったといい、彼らの訴えや要望を聞く機会をつくることも対策の一つとして提言した。
 中には回答内容が学校側にばれないよう念押しした上で内緒にしているバイトの状況を書いた生徒もおり、調査を担った県子ども総合研究所の堀川愛所長は「本音で向き合うことが厳しい状況がある」と掘り起こしの難しさも指摘した。
経済格差が学業に影 研究者ら切々と訴え
 6日、沖縄県庁で3時間にわたった「高校生調査」の記者発表。膨大な調査結果を分析した学識者は、高校生の学生生活や進路に「経済的格差」が影を落としている実態を切々と訴えた。
 大学進学率が全国ワーストの沖縄県。調査結果から「進学か就職かの選択に明確な格差がある」と導き出したのは名寄市立大の山野良一教授。困窮層の高校生が大学などに進学しない理由で「費用の心配」に並びトップだった学力や勉学意欲の低さにも「経済状況が影響している可能性がある」と分析。加えて「きょうだいの進学」「親や家族の面倒を見なければならない」高校生が2~3割いることも「大きな意味を持つ」と訴えた。
 一方、子どもと大人の「境界」に立つ高校生が、困窮層で家計の担い手となっていることも浮き彫りになった。立教大の湯澤直美教授は「高校生としての学生生活をどう保障するかが問題だ」と警鐘を鳴らす。自身が15歳のとき経済的に大変苦しい暮らしをした保護者の約62%が、高校生の子どもがいる現在も苦しい生活をしていると答えており、親から子への“貧困の連鎖”の可能性も「ないとはいえない」とした。
 「子どもの背景には家族がいる。問題の本質は、親も含めて非常に貧困な状況にあるということだ」。沖縄大の加藤彰彦名誉教授はこう強調し、延長線上にある県全体の労働問題にメスを入れる必要性を提言した。

 これが調査の中間報告なんだけど。
 大阪の調査、東京の調査。それぞれかなり貴重なものだったが、これはほんとうにていねいにみなければならない。そうとう重要な問題がうきぼりになっているわけで。問題はそれを政治の側にどう反映させるのかということになるのだろうけれどなあ。

2017/03/06

生きづらさに抗して、ともに生きる社会をつくる

17016976_1348371805223561_82762112420170304_13463020170304_165226 土曜日は、駒沢でおこなわれていた全国若者・ひきこもり協同実践交流会に行ってきた。かつて東京でひらかれたのが、もう10年ほど前。そのときにも行ったかな。たぶん、三鷹のほうでおこなわれたと思うけど。あれから10年、この運動をとりまく状況は多きくかわった。マイナーのなかの本流とでも言えばいいのか。あいかわらずの不安定さと、そのなかで社会的な位置をしっかり固めてきたわけでもあるのだけど。そこで積み重ねられてきた、実践た支える哲学の確かさと、でもやっぱり不安定で。支援者のほうも、若いから、参加者も若い。シンポを聞いてそんなことを感じたあと、分科会。世田谷区長の話は、そうだなあ、若いころこの人の本も読んだよなあなどと思いながら、なるほどという世田谷の取り組みには注目してみたいとは思った。そして、宮本さんがこの10数年をふり返る。ボクもこの分野に注目し、いろいろかかわりたいなあと思ったけど、なかなかそれはできなかったわけで。結局、十分に追い来れていないということも感じながら、ほんとうは2日とも参加したかったのだけど、それもなかなかかなわず、である。


2017/03/02

ある看護専門学校で

 今日は、午前中、ある専門学校の、地域フィールドという、学生たちがフォールドワークをして学んだことの発表の会に行ってきた。ちょっとだけお手伝いをしたこともあって。食料、町工場、アスベスト、雇用と社会保障、原発、平和、教育などのグループにわかれ、それぞれ7人ぐらい。何カ所かに出かけ、話を聞き、いろいろしらべて、討論しながら180ページにおよぶレポートにしあげる。それぞれ学びに行く場所も講師も文献も工夫されている。先生たちがしっかり考えて、そして学生たちも必死でがんばって。報告には圧倒されました! こういう学びが、若いころにちゃんとできるっていうのはすごくいいなあ。現場にでて、さまざまな問題に直面した時に、きっと、支えになる、そのきっかけになる学びなんだと思うなあ。とってもいい経験ができました。

より以前の記事一覧

無料ブログはココログ
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31