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2026/09/27

「Downwinders 風下の人びと」

 2拠点の移動は、やっぱりだいぶ面倒。まずは、準備から、北の国にいる間、どのように仕事をすすめるのか、考えながら準備する。それから来月インタビュー②をとりあえず、起こし・整理を一通り。残りは北の国で。

 朝、テレビを見ていて、やっぱり気になるのは、米中会談。成果文書を見ても、世界が寡頭支配の時代に入っていることを感じさせる内容。だけど、どう考えても、圧倒的な世界の流れとは違う、とても矛盾に満ちたものであることも感じさせる内容。そういうなかで、日本との関係も、そういう時代に入っているもとで、それでも対米追随を強める方向でつきすすむ。

 足元から日本政府の方向はくずれているというのに。国連憲章の敵国条項の削除は、方向としては、その方向にすすむべきもの。だけど、国連憲章そのものは、先の大戦の反省のうえに成り立っているもののはず。そこを踏まえないばかりか…。歴史に学ばない国は未来を示せない。歴史に学びながら、未来を指し示すような外交をめざすべきはずなのに。世界を描かないといけないなあ。

 

 昼からは片道2時間半かけて、厚木まで。森住卓写真展「Downwinders 風下の人びと」。なんだかんだ言って、いちばん一緒に仕事をした執筆者。30年ほどのあいだに、いくつ仕事をしただろうか。写真をみながら、この写真はのっけたなあというものもたくさんあり、そのときはどんなことを考えながら仕事をしていたのか、いろいろ思い出しながら見た。ほんとうに時代時代に、起こっている問題に向き合いながら仕事をしてきた。9・11からアフガニスタン、イラク。3・11直後、原発爆発直後にも電話でいろいろやりとりをしていた。

 もう一つ、大きく、フォトジャーナリズムということそのものについても考える機会になった。この世界は、残念ながら男性中心社会。フォトジャーナリストが注目されたころに岩波から出版された「岩波フォト・ドキュメンタリー 世界の戦場から」だって、12人の写真家のうち女性は2人だけ。そして事件も起きている。そうした構造が、作品にどのような影響をあたえているのだろうか。そういう視点でも考えてみたいとは思っている。そうした難しい世界の下で、ものすごく葛藤したりもするのだろうと思う。
 もう一つは、いまの時代に、どのように向き合っているのかということ。これまで戦場をとっていた写真家も高齢化している。時代が変わり、写真から映像の時代に入り、現地での取材の困難や、仕事の仕方も大きく変化しているもとで、今の仕事をどう考えるのか。何が求められているのか。雑誌グラビアがほとんどなくなった時代に、どのように社会的に訴えていくのか。若い人たちは、ジャーナリズムとしての写真をどのようにみているのだろうか。そういうこともちょっと考えた。

 いずれにしろ、時代に、誠実に向き合うしかないのは変わりはない。写真を見ていると、背筋が伸びるし、気持ちもしゃんとしている。会場では、お連れ合いに久しぶりに挨拶。それからご本人にもちょっと合図。この前、結構話したので、今日は遠慮した。長い時間をかけても行ってよかったと思う。

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