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2025年6月

2025/06/30

みんなでつくろう子どものための学びを

 今日は一日中眠かった。疲れもあるのだろうけど、なんたって暑さ負け。今日も、朝から暑かった。

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 昨日は、朝から、来月インタビュー①の起こし作業。参院選公示日までに撒かなければいけないビラのビラ折をして、夕方には配布。

 午後には、ここに。

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 この本の評価だと、集会の評価は横に置いていくとして、とにかくいろいろなことが述べられている。その取り上げ方もいろいろだけど、その内容を、これはこの角度からなど、いろいろ考えながらつないでいく。そういうことをずっと考えていた。そもそも学習指導要領といって、いまそれをどう考えるのかも単純じゃない。教育の民営化を意識する、経済当局からは、できるだけその縛りを外したいと考える。「資質」「能力」にもいろいろなこめられ方がありそうだ。けど、一方で、それでは公教育はもたないので、かつての統制とはまた違う様相で、教育の画一化もすすむ。できるだけ、機械化というか、現場は、執行機能だけでいいという効率化がはかられる。その様相は、場所のより、だいぶ違ったものになっていくのだろうなあ。DXなども、評価などもそうなんだろうなあ。全体像を、ずっと考えながら、おこっていることにどう対応していくか、その抗い方は、かわすというのではなく、矛盾に満ちた学習指導要領になっているだけに、根本から問いかけることもまた大事にはねっているのではないか。集会の脈絡とはちがうだろうけど、そんなことを考えていた学習会。

 

 今日は、北の国へ移動。選挙もあり、かつ、なかなか仕事も厳しい状況もあるので、今回は短い北の国の滞在。しかし、こちらは寒いぐらいの気候。いろいろ疲れがとれるといいなあ。

 相方は、土曜日に、学会の中間大会の実行委員長。本人の報告も含め、なかなか充実した1日だったようで、いろいろと話を聞く。おつかれさまでした。

 今日は、ボクの仕事のほうは、インタビュー①の起こし・整理作業をすすめる。だけど、とにかく眠くって…。

2025/06/28

教職員の過労死、2015~23年度に38人 公立小中学校で

 朝から今日も暑いです。午前中、今日の来月インタビュー①の準備をして、ちょっとだけ西へ。外に出るだけで、熱中症になりそう。

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 そのまま、往復の取材。つかれた!

 

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 この暑さがまだ数カ月続くとなると、ちょっとしんどいなあ。

 

教職員の過労死、2015~23年度に38人 公立小中学校で(朝日新聞)
 過労死した公立小中学校の教職員は、データのある2015~23年度の9年間で38人だったことが分かった。公務災害の認定などをする地方公務員災害補償基金(東京都)への取材で明らかになった。

 文部科学省が月ごとの時間外勤務に「45時間」という上限を設けた18年度以降に限っても、26人が確認された。

 過労死は、心疾患や脳疾患による死亡や、心の病での自殺のうち、仕事が原因だった場合に認定される。地方公務員災害補償基金の集計では、過労死と認定された地方公務員のうち公立小中学校の教職員が占める割合は、22年度は31%、23年度は23%だった。……

 ほんとに心が痛いよなあ。半端じゃない過労死……。記事では。「適切な勤怠管理がなされない理由の一つに、教員給与特措法(給特法)の存在を挙げる意見もある。」とのこと。西村祐二さんたちの「給特法を廃止し、残業代を出す制度にしなければ、労働時間を抑え、人件費の膨らみを防ごうという意欲が管理職に生まれない」と意見を紹介する。そう言いたくなるのも理解はできるけど。だけど、そう単純でないのは事実。そもそも、文科省が、教員の労働の多くを残業と認めないという問題がある。もちろん、それは給特法のある条文をもとにおこなわれているとしても、給特法がなくなれば文科省はそれをあらためるかはわからないのだもの。そもそも、今度の改定はいろいろな困難も持ち込むものだし、同時に、教員の長時間労働はそもその教員の増員によって解決するしかない。その保障は明らかではない。しかし、現実の教員不足という問題。その根本になにがあるのかということも含めて議論されないと。そもそも、教育と教員はどうあるべきか。そうとう、しっかりした、太い議論ぬきには解決しないのは、みんなわかっているはずではないのだろうか?

 給特法改定後も、まだまだたたかいは続くのだら。

2025/06/27

生活保護減額、「違法」確定 受給者側勝訴、処分取り消し―各地の訴訟に影響・最高裁

 昨日は、夜の作戦会議終了。どう腹を括るかを考えた。この難しい状況下で、いかに生きるべきか。の結論。中園ミホにできて、できないはずはない(苦笑)。夜遅く帰ると、ドサッと家事があって、半分残して寝ると、朝が大変。飲み会も躊躇する。落ち込む間もない。しかし、夜も暑い。

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 それでも、今日はちゃんと出勤して、義務的報告を2つ。あとは、来月インタビュー①の準備。あと実務。

 さて、今日はとてもとても嬉しいニュース!!!

生活保護減額、「違法」確定 受給者側勝訴、処分取り消し―各地の訴訟に影響・最高裁(時事通信)

 国が2013~15年に生活保護基準額を引き下げたのは違法だとして、受給者らが減額処分取り消しなどを求めた大阪、愛知の2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は27日、国の対応を「違法」と判断し、処分を取り消した。受給者側勝訴が確定した。国への賠償請求は認めなかった。

「良かった」「司法は生きていた」 原告ら、勝訴に歓声と拍手―生活保護訴訟

 裁判官5人中4人の多数意見。宇賀裁判長は賠償も認めるべきだなどとする反対意見を述べた。

 最高裁が生活保護基準引き下げを違法と判断したのは初めて。……

 これが、判決。

 夕方、報告集会を途中から聞く。最後の尾藤さんまとめをこころに刻む。

 国が根本的な問題について、つまり、基準のあり方について、決めたことが根本から間違っているということを最高裁が認めた歴史的な判決。
 本当残念なのは、この裁判の長期化の中で232人の原告の方たちが。お亡くなりになってこの判決を聞けなかった。
私たちの戦いはこれで終わりではない。
 厚生労働省は素直に認めて。謝罪をするか。あるいはさかのぼって払うか。あるいは今までの態度を改めるか。mず被害の回復を求めなければならない。
 それは第一には。全ての生活保護利用者に対する真摯な謝罪。二番目には。当然取り消されたわけですから、改定前との間の差額の早急支給を求めなければならない。それだけではない。生活保護の制度は。例えば就学援助に関連しているなど、いろんな施策と一体の基準にもなっている、いわゆるナショナルミニマムになっている。引き下げによってどういう影響を与えているのかということをまずすべて洗い直しさせなければならない。
 それから次に再発の防止。数々の違法行為がなぜ行われたのか。誰が責任を取るのかは一部しか明らかになっていない。検証委員会をつくって求めなければならない。
 その次は保護基準の改定の適正化。生存権を保障する基準にしなければならない。生活保護法八条二項をきちっとルール化すること。基準部会を無視して決定するなんてことはあり得ないことをやってるわけだからそういうことのないようにする。基準部会には、我々の関係者を。……

 生活保障法を展望した大きな話とともに、まず実現すべきことを実現させる。しっかりがんばりましょうね。

 出発点が自民党のバッシングと、公約にあるのだから、やっぱり選挙で審判をね!

 

 

2025/06/25

「被害証言に高度の信用性」米兵による性的暴行の事実認定 那覇地裁が懲役7年判決「生命の危機が生じかねない」

 昨日で工場籠城は終了。今月も、たくさんの人の協力で、なんとか終わった。昨日は遅かったので、今日はバテバテ。朝起きれなかった。夜は何度も目が覚めるのにね。職場に行って、まずはお金の清算など実務を処理。お話を聞いて、あとは、来月座談会①の設定に向け、いろいろ相談したり、資料を集めたり、来月の原稿のお願いのメールをしたり、出張の許可をもらったり、頭を完全に次に切り替える。

 いよいよ、参議院選挙。掲示板は少しずつ、参議院選挙仕様に姿を変え始める。

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 いろいろ思うところを頭で整理しながら、次に向かわないと。秋までそろそろ見通していかないと。だけどなあ、この企画大量生産地獄から、脱出しないとなあ。よくないなあ。

 

 沖縄の、隠ぺいされていた性暴力事件の判決が出た。

「被害証言に高度の信用性」米兵による性的暴行の事実認定 那覇地裁が懲役7年判決「生命の危機が生じかねない」(沖縄タイムス)
 沖縄本島中部で昨年5月、面識のない20代の日本人女性と性交しようと背後から首を絞め、両眼出血などのけがをさせたとして不同意性交致傷罪に問われた在沖米海兵隊上等兵の被告(22)の裁判員裁判の判決公判が24日、那覇地裁であった。小畑和彦裁判長は「生命の危機が生じかねないほど危険なもの」と犯行の悪質さを指摘し、懲役7年(求刑懲役10年)を言い渡した。弁護人は「控訴するか被告と相談し検討する」としている。

 被告は無罪を主張したが、判決は退けた。被害者の証言は「全体を通して高度の信用性が認められる」とし、証言通りの性交目的の暴行があったと事実認定した。……

 その量刑についてもいろいろ意見が出そう。宮城さんは批判している。隠ぺい、否認……。無反省。根源から性暴力の問題を考えないといけない。裁判所は、「被告証言」を認めた(重視した)。いずれにしろ、この事件がボクらの心にもちゃんと刻んでいかないと。

 ここのところ、企画でも、性暴力問題が続く。そんなに意図したわけではないけど、それほど、根は深いが、広がっている現実も、考える。

 

 玉木さん、外国人記者クラブで、記者から国民民主党が女性からの支持が少ないことをきかれ、「I have no idea(分かりません)」と苦笑いした後に、「Many people say that what we are saying is very complicated and it’s very difficult to understand(多くの人は私たちが言っていることはとても複雑で理解するのが難しいと言います)」と回答したそうだ。そのことに批判が高まり、会見では“it’s very difficult to understand for them.”と言ったが、本来は、例えば、“it’s very difficult to deliver to them.”というような表現を使うべきでした」と弁解。「英語が未熟なため、拙い表現をしてしまったことを反省しています」と。しかしまあ、玉木さん、ハーバードのケネディスクールに、2年だか留学もしている。日常会話につまるとも思えないだけに、ホンネなんだろうなあとも思える。

2025/06/23

平和の詩「おばあちゃんの歌」 戦後80年の沖縄慰霊の日

 工場籠城1日目。今日も暑そう。

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 朝から、自分のゲラで精いっぱい状況。3時ごろに、ほかのことにもやっと手がまわるようになる。なかなか、つらいところ。

 

 都議選の結果が出た。やっぱり悔しい。減らしたくはない議席。だけど、当初、予想されていたことから考えると、踏みとどまったとも言えなくはない。とくに、2人区、3人区の奮闘。一方で、野党共闘は機能している。おたがいの競い合いという形ですすんだ、4人区、5人区が厳しい。そういう結果。

 感想としては、小池与党の強さ。ここに突き刺さり、東京を変えようということが世論にはならなかった。立憲はふやしたが、その分共産が減ったという感じ。自民党は減ったけど、その右部分が賛成に行き、それ以外が、都ふぁや国民に。ある意味わかりやすさ。だけど、そういう新自由主義的な保守の強さ。いわゆるリベラルもそこに引っ張られるのか。

 慰霊の日。国連事務次長の中泉さんや、被団協の参加。知事からも心のこもった平和への強い思いの宣言。

 やっぱり詩の朗読には涙。

【全文】平和の詩「おばあちゃんの歌」 戦後80年の沖縄慰霊の日

「おばあちゃんの歌」 豊見城市立伊良波小6年・城間一歩輝(いぶき)さん


毎年、ぼくと弟は慰霊の日に

おばあちゃんの家に行って

仏壇に手を合わせウートートーをする

    ◇

一年に一度だけ

おばあちゃんが歌う

「空しゅう警報聞こえてきたら

今はぼくたち小さいから

大人の言うことよく聞いて

あわてないで さわがないで 落ち着いて

入って いましょう防空壕(ごう)」

五歳の時に習ったのに

八十年後の今でも覚えている

笑顔で歌っているから

楽しい歌だと思っていた

ぼくは五歳の時に習った歌なんて覚えていない

ビデオの中のぼくはあんなに楽しそうに踊りながら歌っているのに

    ◇

一年に一度だけ

おばあちゃんが歌う

「うんじゅん わんにん 艦砲ぬ くぇーぬくさー」

泣きながら歌っているから悲しい歌だと分かっていた

歌った後に

「あの戦の時に死んでおけば良かった」

と言うからぼくも泣きたくなった

沖縄戦の激しい艦砲射撃でケガをして生き残った人のことを

「艦砲射撃の食べ残し」

と言うことを知って悲しくなった

おばあちゃんの家族は

戦争が終わっていることも知らず

防空壕に隠れていた

戦車に乗ったアメリカ兵に「デテコイ」と言われたが

戦車でひき殺されると思い出て行かなかった

手榴弾(しゅりゅうだん)を壕の中に投げられ

おばあちゃんは左の太ももに大けがをした

うじがわいて何度も皮がはがれるから

アメリカ軍の病院で

けがをしていない右の太ももの皮をはいで

皮ふ移植をして何とか助かった

でも、大きな傷あとが残った

傷のことを誰にも言えず

先生に叱られても

傷が見える体育着に着替えることが出来ず

学生時代は苦しんでいた

    ◇

五歳のおばあちゃんが防空壕での歌を歌い

「艦砲射撃の食べ残し」と言われても

生きてくれて本当に良かったと思った

おばあちゃんに

生きていてくれて本当にありがとうと伝えると

両手でぼくのほっぺをさわって

「生き延びたくとぅ ぬちぬ ちるがたん」

生き延びたから 命がつながったんだね

とおばあちゃんが言った

    ◇

八十年前の戦争で

おばあちゃんは心と体に大きな傷を負った

その傷は何十年経っても消えない

人の命を奪い苦しめる戦争を二度と起こさないように

おばあちゃんから聞いた戦争の話を伝え続けていく

おばあちゃんが繫(つな)いでくれた命を大切にして

一生懸命に生きていく

 一方で、石破さんの式辞。ぞっとする。「私たちが享受している平和と繁栄は、この地で命を落とされた方々の尊い犠牲と、沖縄の歩んだ筆舌に尽くし難い苦難の歴史の上に築かれたものです」と、犠牲をねじまげて美化する。そこには、政治の、軍の責任はまったくみえてこない。反省も、総括もなく、その後の政治のとりくみは、そのうえにあるとだけ言う。ほんとうに恐ろしい。軍の論理のうえに立つ政治……。

 

2025/06/22

沖縄戦を指揮した牛島司令官の辞世の句、日本軍中央が改ざん 沖縄での劣勢報告も 本土決戦へ戦意高揚狙う

 今日もやっぱり暑い日。

 朝から、団地の植栽の作業です。自分たちでできる中低木の剪定を、自分たちでやる作業。

 結構な運動量です。

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 続いて、7月にある市議選の地元の議員(深川ともかさん)の事務所開き。

 保育園時代のママ友にあって、少しおしゃべり。

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 頭がボーっとなりながら、午後からは提稿作業を2本。ゲラ読み、ゲラへの記入等々をすすめる。とにかく残るはあと1本。早く来い!!! 来月インタビュー①の資料を読み進め、内容などの相談のメールを送る。うまくすすみますように。

 まだまだ、精神的によくないなあ。

 

沖縄戦を指揮した牛島司令官の辞世の句、日本軍中央が改ざん 沖縄での劣勢報告も 本土決戦へ戦意高揚狙う【改変箇所の一覧あり】(沖縄タイムス)

 沖縄戦を指揮した日本軍第32軍の牛島満司令官が自決する前の1945年6月18日に大本営に送った「辞世の句」が、軍中央によって書き換えられていたことが21日までに分かった。書き換えは本土決戦へ向けた戦闘継続と国民の戦意高揚を図るのが目的だった。沖縄国際大非常勤講師の吉川由紀さんが国立公文書館アジア歴史資料センターが公開している暗号電報の訳文などから確認した。(社会部・知念清張)

 牛島司令官が書いた辞世の句は「秋ヲモ待タデ枯レ行ク島ノ田草ハ帰ル御国ノ春ヲ念ジツツ」で「田草(雑草)のような存在の私は先に死んでいくが、この先、日本が戦争に勝ち、わが国が安泰になることを願う」という意味の内容だった。

 それが、大本営発表を受けた26日付の新聞各紙では、田草が「青草」に書き換えられていた。

 青草は「臣民」の意味で、さらに「御国ノ春ヲ念ジツツ」が「皇国の春に甦らなむ」と改変されたことで「天皇の臣民に再び立ち上がってほしい」という徹底抗戦を呼びかけるものに変わった。……

 弊誌でも、お世話になった吉川由紀さんが、みつけたビッグな情報。牛島は沖縄戦に県民を巻き込んでいく諜報人。その牛島の死直前の発言さえ、日本軍が戦意高揚に利用する。その軍というもののえげつなさを痛感させられる。決して、軍は県民を守らない。川満さんが言うように、牛島司令官さえ、捨て石にされていた。戦争と言うものがどういうものかを、つくずく考えさせられる。しかも、そのねつ造・改変された辞世の句を自衛隊がそのままのせ、そして、教育に活用する。ただただ、おそろしい。そういう地点に日本はいる。

 

2025/06/21

米、日本の防衛費増GDP比3.5%を非公式打診 2プラス2見送り

 夏至。お昼がいちばん長い日。早朝仕事スタートだけど、すっかり明るい。しかも暑い。途中で、もどすごく気分が悪くなった。でもいちおう、水筒持参。

 戻ってきて、少し横になる。だけど、体は楽にはならない。

 とにかく、原稿が2本来て、あと1本に。それの追っかけと、来月インタビュー①の資料を読んで、内容をあれこれ考える。どうしぼることができるのか、難しいなあ。

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 夕方報道特集は、前半は森友文書9,000ページ公開』。一部がテキストで、全編がyoutubeで公開。

 

 

 克明な記録から、赤木さんの苦悩と決意と葛藤と……。手に取るようにわかるし、いかに、佐川氏ら関係者の不誠実と、政治の責任が伝わる。決してあいまいにしてはいけない。深い、決意。

 

 後半は、沖縄戦。久米島事件。こちらも重い……。

 

米、日本の防衛費増GDP比3.5%を非公式打診 2プラス2見送り(朝日新聞)
 米政府が日本政府に対し、日本の防衛費を国内総生産(GDP)比3・5%と具体的な数値目標を示したうえで引き上げるように日本側に非公式に打診していたことがわかった。日本側は米側の打診を受け、7月1日で調整していた外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)のワシントンでの開催に慎重姿勢を示し、開催は見送られることになった。……

 それでもアメリカに、トランプに付き従うのか。同時に、軍拡が当たり前的思考からの脱却がほんとうに一刻も早く、大きな広がりをつくらないといけない。

2025/06/20

法案成立率98.3%=少数与党で修正急増―通常国会

 うーん。今日も暑い日。さてさて、今日は職場に行って、提稿1本。最後の、まだ来ていない3本の原稿の今後の段取りに集中。あとは、実務をこなす。

 来月、インタビュー①の資料読み。かなり、バテがきていて、ウトウトしてしまう。

 気を取り直して

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 いろいろ、わが社のものを読んでいると、なんでいまこれをやるのかなあと思うことがあったり……。もっと、重層的にものごとをみなきゃいけないのに、平面的に関係をみてもなあとか感じたり。若い人の柔軟な感性についていけなくなっているのか。うーん。どうもね、引き際の意識してしまう。自分のやるべき仕事はなんなのかなあ、と。

 もともと、人との関係をつくるのは得意な方じゃないし、孤立を感じるのが強くなるのはどうかなあ。残りの生き方、しっかり考えないと。 

 

法案成立率98.3%=少数与党で修正急増―通常国会(時事通信)
 22日閉幕の第217通常国会では、政府が新たに提出した59法案のうち58本が成立した。成立率は98.3%。少数与党の国会運営となり、野党の修正要求に応じる場面が目立った。
 修正の上、成立したのは12本。前年の7本から7割増となった。基礎年金の底上げ策を盛り込んだ年金制度改革関連法や、公立学校教員に残業代の代わりに支給される「教職調整額」を段階的に引き上げる改正教員給与特別措置法(給特法)、サイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」導入法などが含まれる。

 この98.3%をどうかんがえるか。修正によって、貴重な成果はある(予算の修正の高額療養費の凍結など)。だけど、ここにあげられている、年金や教員問題、サイバーなどは、修正によって、問題が解決したり、緩和したりしたわけではない。与党少数なのだから、むしろ、成立は悪政に手を貸したとも言えなくはない。

 つまり、野党の評価のよく考えるべき地点にいる。もちろん、衆院での少数で成果があるのだから、参院で少数にすればもっと可能性は広がる。だけど、少数が大事なのではなく、何のために少数に追い込むのかだ! そのための野党共闘。市民連合の仲介もあって、合意点も示されている。その一致点とは何なのか、それに対して、いったい実際に、どういう態度をとっているのか。そういうことを含め、市民がもっともっと野党を監視しつつ、みんなで、与党を包囲していかないといけないのだと思うところ。

 

 ジェームス三木さんがなくなった。一度取材したことがある。マンションを朝訪ねると、まだ、パジャマ姿。ちょうど、長野オリンピック、モーグル決勝。里谷たえの金メダルをいっしょに見て、それからインタビュー。そんな思い出がある。合掌。

2025/06/19

誰が「問題児」を作るのか

 今日も暑かったと、同じ書き出し。ほんと、つらいよね。

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 つらいといえば、あさから「あんぱん」がつらすぎる……。リンくん、岩男さん……。あまりにも悲しくって。

 なるほど、かわらない、誰もが同意できる普遍的な価値。それがいま求められている。そういうことをこれまで、ボクらはいろいろな試行錯誤のうえに、積み重ねてきた。胸にしみる……。

 

 今日はゲラの動かし。来月相談。来月インタビュー①の資料。それがまた、胸にずっしりくる。

 正直、ものすごい重い気持ちを引きずりながら、生きている感じ。ほんとに生きることはたいへんだ。この年になって、それをしょい込むのはだいぶつらい……。

 今日の朝日のオピニオン欄は、関テレのプロデューサー・迫川さん。

誰が「問題児」を作るのか 映画「みんなの学校」で伝えたかったこと
 障害がある子も、「問題児」とされる子も、みんなが同じ教室で過ごす。そんなドキュメンタリー映画を製作した関西テレビ放送プロデューサーの迫川緑さんは、映画の見られ方に違和感を抱いたと言います。伝えたかったこと、伝わらなかったこととは。

     ◇

排除のない教室で起きたこと
 困難を抱える人を目にした時、「支えてあげたい」と思う人は多いでしょう。様々な分野で、当事者の声を受けた支援も広がっています。一方で、私たちは「困難を生んでいるものは何か」を問い、困難を生む社会のあり方を変えようと考えることができなくなっているように感じます。

 10年ほど前、大阪市内の公立小を舞台にした「みんなの学校」というドキュメンタリー映画の製作に携わりました。伝えたかったのは、「分けない」ことでした。この学校では、障害児も「問題児」とされる子も、みんなが同じ教室で過ごしていました。他の学校では異質な存在となってしまう子であっても、排除のない教室では、子どもたちが「当たり前の存在」と受け止めます。「子どもを育む場で誰も排除されるべきではない」「誰も排除しない場こそ、誰もが安心して過ごせる場なんだ」という思いを込めました。……

 「みんなの学校」については、インクルーシブ教育にかかわって、いろいろな議論があった。だけど、映画を見たり、実際に何度か見学に行った相方に話を聞いたりして、かなりの条件整備も、自由度もあり、そのなかで、考えさせられる面もあるのはそうだろうし、一方で、専門性などをめぐっての限界などもそうだとは思う。その考えさせられる面は、やはり、よくみておきたい。

 迫川さんの次の言葉は、そのとおりだと思うけど。「気になるのは、当事者の声を数多く聞いているはずのメディアの思考が表層的で、凝り固まっていることです。例えば、フリースクールや子ども食堂を「多様な学び」「多様な居場所」と評価するだけに終始しているように感じます。不登校や貧困を生む今の社会システムに対し、「おかしい」という素朴で根源的な疑問を抱くことができなくなっているのかもしれません」と。

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2025/06/18

ショッキングなニュースが続く

 夜中、寝ているときから暑く、何度も目が覚める。いよいよ来たかあ。今年も早いよなあ。起きたら朝は、もうかなりの暑さ。

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 左は近所の夕方の写真、右は相方の研究室からの写真。見ているだけで、だいぶ違うなあ。同時刻で、だいたい12,3度違うんだもの。

 さすがに、エアコンを入れるが、なかなか部屋は冷えない。エアコン、お金かかるなあ。そういうなかで、まずは、ひたすら座談会①の原稿づくりから、一気に仕上げに。とにかく、発信してみる。そのあと、提稿作業を6本。

 

 さて、頭を切り替えて次の仕事をしなくっちゃ。だけど、暑さ負けか体がだいぶだるい。

 

 さて、問題は何をどう考えるかだ。ショッキングなニュースが続く。イスラエルのイランへの攻撃に、G7は……。先に攻撃をしかけたイスラエルの自衛権を支持する!!! ほんとうに世界はいま、どこにいるのか?

 日本の政治は、国会終盤での終盤の風景。財金委員長の解任を見ながら、今国会をふり返って見る。実は、思っている以上にいろいろな法案、いろいろなテーマが議論になった。与党少数のもとで、かちとられた変化はもちろんあるわけだけど、同時に、いまの生活困難の広がりから見ると、自公の悪政が十分歯止めがかからないで、国会の役割をはたせていないことも多いなあ。酷いことが多い。医療や選択的別姓の維新、企業・団体献金の国民、年金の立民をはじめ、思っている以上に、与党のすりよったり、取引したりする場面が多く、しかも、かなり深刻な法案で、これらの政党が賛成したりすている。そういう国会状況はよくみるべきだなあ。もちろん、小さな政党の姿もよく見る必要はある。

 小さな時間でも、しっかり、いろいろ読み込まないといけないなあ。

2025/06/17

舟を編む 〜私、辞書つくります〜

 すっかり夏モード。この暑さがいつまで続くのかなあ。早く北の国に引っ込みたい。

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 とにかく、今日は座談会①の打ち込み修正と、いろいろと追加で原稿づくりをすすめる。原稿はさらにやってくる。ほんとにがんばらないといけない。明日には、原稿化をやりあげて、仕上げにまでもっていけるだろうか?

 夜、「舟を編む」を見る。BSで一度見ているけど、すぐに引き込まれる。

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 大人気ファッション誌の編集部員・岸辺みどり。雑誌の廃刊が決まり、突如異動になった先は辞書編集部!そこは、超がつくほどの生真面目上司・馬締光也を筆頭に、くせ者ぞろい。みどりは彼らに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され、次第に言葉の魅力を発見、辞書編さんの仕事にのめり込んでいく。辞書「大渡海」を完成させるまでの辞書編集部員たちの奮闘物語

 池田エライザの体当たりの演技が大きいけど、心の中にうずまくぐちゃぐちゃした思い、そこからどうにか答えを探すその姿は、そのまま共感できる。わからないことの大きさにたじろぎながら。同じように感じても、主人公は若く、明日がある。こちらは、もう先は身近い。そのなかで、自分はどのようにふるまっていけばいいのか?

 わからないことの多さは、いろいろ読みながら、いっそう考える。現実に議論されていることへの不満もある。だけど、考える量が絶対的に不足していることが最大。そのことはいつも痛感するところなのだけどなあ。

2025/06/16

「研究力低下の要因」 無期転換ルール巡り、半数の国立大が回答

 去年もものすごく暑かったようだけど、ちょっと、やっぱり暑くって、バテ始めている。昨夜は高速を自転車で走っている怖い夢も見るし……。
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 朝から、体が重くって、なかなか起き上がれなかったけど、というか、昨夜は暑くって何度も目が覚めてそのせいか? という朝だったけど、なんとか職場に出かけて、今日は、座談会①の原稿づくりをすすめる。明日は、まず打ち直さないと。座談会に手がかかっていると、原稿がポツポツ届き、たまってきた。そちらの作業をすすめないと(汗

 

「研究力低下の要因」 無期転換ルール巡り、半数の国立大が回答(毎日新聞)
 研究者の有期労働契約が10年を超えれば無期雇用に転換できるルールについて、毎日新聞が全国の国立大にアンケートしたところ、日本の研究力低下の要因になっていると半数近くの大学が答えた。このルールが結果的に無期雇用への転換を阻む雇い止めにつながり、キャリアを積めない研究者を多く生み出したとされるためだ。大学の運営費削減方針も影響して大学は有期雇用を続ける体質を変えられず、研究力を支えるアカデミアの構造的な問題が浮き彫りになった。……

 運営費を削って、研究力の低下を引き起こしながら、アメリカから流出する頭脳獲得に、大規模なおカネを出すとか言い出して、もう一体、大学をどのようにしたいのだろうか? 狂っているとしか思えない。

 一方、日本学術会議の歴代会長6人は16日、日本学術会議を特殊法人化する新たな日本学術会議法が11日に成立したことを受けて、石破茂首相に対して学術会議の独立性を尊重するよう求める声明を連名で発表したそうだ。法案の修正を求める学術会議の決議に政府・与党が応じなかったことについては「心から遺憾の意を表明する」としているという(毎日新聞)。本当に一線を越えた感はあるが、ここからは政府の介入をいかに許さないかというたたかいにもなる。「諦めてはいけない」と。

2025/06/15

全米各地でトランプ氏に抗議デモ 「王はいらない」大合唱

 朝は、まだ雨だったので、草取りは中止。うれしいが、大丈夫かなあと複雑な心境。とにかく眠って、起きて、朝から座談会①の起こし・整理作業をすすめる。午前中には、団地の会議が1つ。戻って、昼食をつくって、夕方まで、ひたすら座談会①の作業をすすめる。うーん、予定より半日遅れ。明日から取り戻さないといけないなあ。余裕どころの話じゃない。ビラも来たし、ピンチピンチ。

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 さて。仕事が押しているので、夕食をつくったあと、そのまま仕事で、提稿作業1本。まだ、2本残っている。

 

 とにかく世界も日本も、何をどう理解すればいいのか、とても難しく、迷う日々。

全米各地でトランプ氏に抗議デモ 「王はいらない」大合唱(共同通信)
 【ニューヨーク、ロサンゼルス、ワシントン共同】「独裁者のようだ」。ワシントンで軍事パレードが実施された14日、全米各地で数百万人がトランプ大統領に抗議し「王はいらない」と大合唱した。不法移民摘発への抗議が続く西部ロサンゼルスにデモ対応で軍を投入し、民主主義を揺るがすトランプ氏の強硬姿勢を一斉に非難した。

 各地で高齢者や若者、移民、性的少数者(LGBTQ)など多様な人たちが政権批判の声を上げた。東部ニューヨークの中心部マンハッタンでは雨が降る中、数万人以上が自作の看板を手に集まった。イェセニア・ソダンさん(27)はトランプ氏の誕生日に合わせた軍事パレードについて「トランプ氏の自尊心を満たすためで、金の無駄だ」と怒りを込めた。……

 こういう行動の広がりはアメリカらしいが、それでもトランプの支持率は変化がないとか。イランとイスラエル、ガザ、ウクライナ……。世界はどこにむかうのか。

 日本の政治も理解がなかなか難しいのは兵庫の例だけではなく、国会の状況も見てもそう。だけどその分、世論の動向は変化も激しい。だから、がんばらないといけない。

 

 去年の今日は20度越えだったようだ。去年の今日に「マリアの賛歌」を見に行っている。

2025/06/14

しっかり、心もお休みさせないとなあ。

 今日は、なかなか起きれなかった。やっぱり疲れている? 朝からとにかく、座談会①の起こし・整理作業。考えてみたら、起こし・整理から原稿づくり。考えてみたら、起こし・整理を2・5日、原稿づくりを2・5日、仕上げを1人で、6日。分量からすると、かなりハードだなあ。厳しい日が続くなあ。ゆとりがほしい……。

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 出遅れた朝顔の種まきを先週やって、元気に目を出し始めています。うまく育てばいいなあ。

 

 いろいろ心がつぶれるような現実、事件が続くから。しっかり、心もお休みさせないとなあ。

 

2025/06/13

【ジェンダーギャップ指数】日本、2025年は世界118位で前年と同じ 政治分野は後退

 今日も引き続き暑い日。朝起き上がるのが嫌だなと思うのだけれども、だからと言って寝続けれるわけではないので、普通に起きる。

 今日から都議選。第一声を聞きに新宿へ。

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 きびしい選挙だけど、がんばらないとね。

 

 さて、職場ではまずは、修正が来たインタビュー①の打ち直しをやって、提稿作業ををすすめる。そのあとは、ひたすら、座談会①の起こし作業。途中、無性に眠くなったが……。

 

 さてさて、今日の新聞はこれ。

【ジェンダーギャップ指数】日本、2025年は世界118位で前年と同じ 政治分野は後退(朝日新聞)
 世界経済フォーラム(WEF)は6月12日、男女格差の現状を各国の統計をもとに評価した「Global Gender Gap Report」(グローバル・ジェンダーギャップ・レポート、世界男女格差報告書)の2025年版を発表した。日本のジェンダーギャップ指数は148カ国中118位で、前年(146カ国中118位)と同順位だった。政治・経済分野の改善が遅れている状況は前年までと変わっていない。報告書は、現在のペースのままでは、世界全体で完全なジェンダーパリティ(ジェンダー公正)を実現するには123年かかるとしている。
 報告書は、各国の男女格差を「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価し、国ごとのジェンダー平等の達成度を指数にしている。「0」が完全不平等、「1」が完全平等を示し、数値が大きいほどジェンダーギャップが縮小し、男女平等に近いことを意味している。2006年から公表されており、今回で19回目。

 1位は16年連続でアイスランドで、スコアは0.926となり、1カ国だけ90%を超えた。2位がフィンランド、3位がノルウェーと、上位を北欧諸国が占める状況が続く。アジアではフィリピン(20位)やバングラデシュ(24位)の順位が高かった。バングラデシュは前年の99位から大幅に順位を上げた。……

 

 G7のなかでも圧倒的な下位。この118位もそうだけど、なかでも政治のおくれ。そこで考えさせられるのが、選択的夫婦別姓の国会審議。竹田某が登場して、何を言うやら。あきれてものが言えないというの内容のものだけど、それだけで済ましてはいけない。ここまで、旧民法ののころかすである「家」制度にこだわるのか、そこにとにかく「家族」を強調する本質がある。そのことを徹底して、批判しつくさないといけないなあと痛感させられる。政治の分野のおくれの根底には、そういうイデオロギー支配というものも一側面としてあるのだと思う。

2025/06/12

那覇市議、疎開記述に誤りがあると持論 対馬丸記念館の展示に 館長「間違っていない」

 朝から体が重め。夜中から、暑さを感じて、寝苦しかった。いよいよだなあ。

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 きょうは朝から、「あんぱん」にひきこまれる。「この戦争さえなかったら」をくり返す千尋の言葉!!!ものすごく迫ってくる。

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 午前中は、先の企画の資料読みと相談電話となどなど。思ったようにはうまくいかないなあ。まあ、コツコツ考えるしかないのだけど。残りの少なさを自覚して、しっかり、しっかりというとろか。

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 さてさて、午後からは座談会①の収録。走りながらの企画なのでかなりの厳しさがあるのですが、わりあいと、気心も知れている人も少なくなく、いろいろ相談しながらなんとか収録。ここからはボクの頑張りです。

 

 タイムスは社会面で、新報は1面と社会面で。犬笛とはよく言ったもので、西田発言に誘発されて、こんな発言まで出てくる。

那覇市議、疎開記述に誤りがあると持論 対馬丸記念館の展示に 館長「間違っていない」(沖縄タイムス)
 戦時中の疎開について説明した対馬丸記念館(那覇市若狭)の展示パネルについて、那覇市議の大山孝夫氏(なは自民・みんなの協働!)が11日、「間違っている記述がある」との見方を示し「学習施設として適切でない」と持論を述べた。市議会6月定例会の一般質問で発言した。

 大山氏が問題視したのは、同館が疎開について「軍の食糧を確保し、戦闘の足手まといになる住民を戦場から退避させ、果てしなく続く戦争の次の戦力となる子どもを確保することが真の目的」などと説明した展示パネル。

 大山氏は「住民を戦場に巻き込まないということが真の目的。間違っている記述は適切でないし、疎開や避難に関する誤った見識が生まれるのではないか」と主張した。「これを見た児童生徒が兵士になるために避難するんでしょうと言われた時に、私たちは何をもって違うと説明するのか」とも述べた。……

 これに対し、沖縄国際大学非常勤講師の吉川由紀さん(!)は「戦時中の社会状況を踏まえて展示資料が出来上がった。平和憲法があって徴兵されない現代と当時の社会は違う」と指摘。吉川さんは、国は1944年6月30日に「学童疎開促進要綱」を閣議決定し、「次代の戦力を育てる」と疎開を進めたこと、県内で翌7月に開かれた臨時校長会で県の幹部同席の下、「初等科三年以上の男子は将来の大事な人的資源」と確認し、日本軍に協力するため疎開を進めたと説明している。平良次子館長は「館の展示は間違っていない」と反論。「当時のさまざまな国の方針によって疎開が進められ、生き残った人も苦しみを抱えながら戦後を生きてきたことを学んでほしい。疎開をしないでいいような世の中をつくっていくことを考えて」と、ほんとうに、県民がみんなで気づき上げてきたものをしっかり、学んでほしいと思う。

 そういう点で、朝日のオピニオン欄で、攻撃された住民目線の沖縄戦の教訓 歴史学者が読む「ひめゆり」発言」で戸邉秀明・東京経済大学教授が、西田発言の意図を読み解いているのは、一読の価値があると思う。

 

2025/06/11

教員の働き方改革 「現場を無視した議論」 教育委員会が憤る理由

 今日も蒸し暑い。結構、この季節でバテがきている。北の国にいっていると、その落差がね。

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 気分を変えて、職場で仕事に。今日は、とにかく、明日の座談会の内容の相談、そのための資料探しやその読み込み。

 午後からは、来月インタビュー①の資料読み。うーん、挑戦的なものいいにドキドキしつつ、でも圧倒的な事実を前に、息をのむ。そんな感じで読み進める。

 夜はどうしても、家事でいっぱいいっぱい。あいかわらずの余裕なしだねえ。

 

 給特法も通ってしまう。

教員の働き方改革 「現場を無視した議論」 教育委員会が憤る理由(毎日新聞)
 「教職離れ」は解消するのか――。教員給与特別措置法(給特法)が11日、改正された。公立学校教員の働き方改革の推進と処遇改善の双方を進めて教員不足を解消する狙いがある。一方で業務削減の「実行部隊」となる教育委員会からは「現場の実態を理解していない」との声も上がっており、期待通りに効果が出るかは見通せない。

 「目標を決めるのは簡単かもしれないが、現場を無視した議論がなされたように感じる」

 東北地方のある市教委の担当者は、法改正を巡る審議を経て給特法の付則に盛り込まれることになった「1カ月の残業時間を平均30時間程度に削減する」との数値目標に対し、憤りをあらわにした。

 文部科学省は2019年に月残業時間の上限を45時間とする指針を策定した。この自治体でも残業時間を45時間以内にするよう学校行事の精選や開校時間の短縮、ICT(情報通信技術)機器の活用による効率化などに取り組んできた。

 「できることはおおむねやってきたが、45時間の達成すら難しい。これ以上減らそうというのなら、(国が定める)授業の数を大幅に減らすような抜本的な取り組みが必要だ」と訴える。……

 残業の削減は言うが、現場任せ、地方任せで、それを支援する、フォローすると……。しかし、教員のもちコマを減らすこともしない、教員定数を増やすこともしない、そもそも、教員の仕事を自主的な取り組みで残業出ないとの強弁もあらためない。まともにこうした点にこたえないままの法「改正」。現場の苦難は続くし、事態はどんどんすすんでいくだけなのだが……。

2025/06/10

社会の底が抜けたような状況に、論壇誌は

 何か変な夢をまた見ます。団地から始まって、仕事関係、それから、相方さんと○○にいるシーンも……。朝から、ムシムシ。この蒸し暑さに体はまいるなあ。

 団地の大規模改修がなかなかスムーズにすすまないかもって感じがするから。もともと、意見が分かれているのは事実だけど、きちんと粘り強く議論する姿勢が、いろいろ欠けていて。対立を煽る人がそうだし……。それが気が重い。

 ANAがタイムセールなので、9月、10月の釧路行きのチケットを取る。いちばんほしいのはなかなか取れないけど、とにかく安いチケットは確保。往復で17000円ぐらいか。もう少し、楽に、釧路に行く方法を考えないと。荷物ももっていくのを少なくする方法。やっぱ仕事道具がねえ、これはどうにもならないのかなあ。仕事の仕方も工夫しないとなあ。

 今日は会議もあるので、企画をじっくり考えなおす。ここ数日のメールのやりとりが、やっと功を奏して、3つぐらいは前に進む。まだまだだけどね。いろいろ勉強しないといけないのだけれども。

 でもでも、悲しいことが多いからねえ。さきほども団地のことを言ったけど、各方面でいろいろと。

 そうそう、職場のPCのトラブルもいろいろ解決をはかるが、なかなかうまくいかないものなのです。

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 学術会議法案、参院委員会で可決……。いよいよ一線を越える。うーん、すでに学問の軍事化は勢いをましているだけになあ。

 大学のほうは……。

 

国立大も定員見直し「避けられず」 私大の公立化、慎重検討を 文科白書案(時事通信)
 文部科学省が7月にも公表する2024年度文部科学白書案の全容が9日、判明した。

 18歳人口が大幅に減少する中、国立大の学士課程の定員規模を見直すことは「避けることができない」と指摘。私立大も同様に、定員見直しは「不可避」と明記した。地方私大の公立化は「安易な設置は避ける必要がある」として、慎重な検討を求めた。

 白書案は、急速な少子化が進行する中、国公私立といった設置者別の役割や機能を踏まえるよう提起。国立大は、大学院の強化・充実のほか、高等教育へのアクセス確保の観点も踏まえ、定員の在り方を検討する必要性を挙げた。私大の公立化では、地域の人材需要や将来の運営見通しに関する「十分な吟味」を求めた。

 高等教育の規模の適正化推進に当たっては、設置計画の履行が不十分な場合の私学助成の減額や不交付を含め「厳格な設置認可審査へ転換する」との姿勢も示した。……

 安易に、適正化という言葉を使うが、適正化とな何なんだろうか?そもそも、底上げすることを放棄し、お得意の「集約化」を図るというのか、広いすそ野のない学術研究は、それでうまくいかないのは、だれだってわかろうというもの。公立化は、世界的に見ても異常な私学依存からの脱却の好機だというのに……。

 

 こんな社会の底が抜けたような状況に、論壇誌は、民主主義と国民意識に焦点をあわせる。地平に世界、中公でさえ角度は違うが共通した問題意識は感じる。

 世界の伊藤さんはあいかわらずおもしろい。財務省解体デモを、弱者のネオリベラリズムに乗れなかった人と説く。地平の能條さん、若者のが新自由主義にとらわれるのは、内面化というより、社会の構造そのものにあるとする。なかなか興味深い、学ばされる内容。なかなかうちでは扱いづらいテーマだけに、刺激をうける。選挙が近いだけにいろいろ考える。もちろん、ではその答えは必ずしも明確ではない。でも、希望のありか、エネルギーのありかを、しっかりヒントをもらいなかが探さないとなあ。こういう面でも、何か、負けないような視点で、企画化できないものだろうかなあ。

 

2025/06/09

前衛7月号ができています。

 午前中は、通院。体重が2KGほど減っていたのはなぜ? あとは、資料読み、短い原稿書き、電話などで、企画の調整や相談。来月以降の原稿の相談メールを数本。あとは頼まれ仕事をやる。

 

 結構、蒸し暑さはこたえる。昨夜は寝苦しかったし。ここから、どんどんしんどくなるのかなあ。

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 お昼に、沖縄県の米軍嘉手納基地に隣接する嘉手納弾薬庫地区にある不発弾保管庫で保管していた不発弾の状態を確認中に爆発、自衛隊員4人がやけどなどのけがをしたというニュースが。自衛隊と米軍の共同使用区域で、保管する場所があったようだけど、弾薬庫の近くでの爆発はやはり怖い!というか危険すぎる。いったいどういう状態なのか。まだまだ、沖縄での不発弾の処理は続いているだけに、ありようがどうなのかは気になる。住民に被害はなく、自衛隊員もいずれも命に別条はなく、右腕と左ほほに擦り傷だとか、左手にやけどを負った等で、重症ではなかったようで、それは不幸中の幸い。
 さて、前衛7月号ができています。
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 ボクの担当は、まずがSTOP!大軍拡。竹内論文では、この3年間の予算での大軍拡の到達点を明らかに。本予算(防衛省とそれ以外)と補正での積み増し、それがいかに国民生活を圧迫すると同時に、将来にもつけを回している。そして、日米の軍事産業を潤しているのか、対米従属の仕組みも含め明らかにする。小沢論文は、憲法学から見た大軍拡予算。そもそも、民主的な、立憲的な財政のあり方からみてどうなのか。防衛財政確保法なるものが、そこからどれだけ逸脱しているのか。あまり、議論されてこなかった点だけに、貴重な議論。ある人がこれを読んで、なぜ、菅さんは小沢さんを学術会議の会員にしなかったのかがわかると、彼は小沢さんが怖いのだと。なるほどなあ。吉田論文は、小田実の難死の思想から、大軍拡を考える。戦争がもらたす理不尽な死。いまの朝ドラを見ていても、そう思うところ。それが今目の前まできている、そして、他国にもそれを押しつける。そして、4本目の秋林インタビューでは、ジェンダー視点から見た戦争を。フェミニズム平和学とはないか、平和なくしてジェンダー平等はないということと同時に、ジェンダー平等なしに平和はないという力強い議論は、ぜひ、読んでみてほしい。
 戦後80年は、沖縄戦。県史や、地域史にかかわる吉川さんに聞いた。ちょうど同時的に、西田発言があり、沖縄県民の戦後のなかでの、沖縄戦の記憶のとりくみが何をつくってきているのかという視点から、発言批判もしてもらった。「軍隊は住民を守らない」その強い思いがどうつくられてきているのか。しっかり読んでほしい。
 そして、大学・学問の危機打開の展望を語るシンポジウム。本田、光本、丹羽、山添と、豪華でかつ、最前線にいる人たちによるシンポだけに、読み応え十分。おりしも、学術会議法案の審議中。しかも、大学でおこっていること、とりわけ、私学の危機的状況の報告は、認識を改めさせられる。ほんとうに、岐路にある大学と学問。これも、必読でしょう。
 ボクが先月、大変疲れた理由です(苦笑)。

2025/06/08

「取り残された遺骨 〜長生炭鉱 返還を目指す市民の活動〜」

 久しぶりに朝、目が覚めず、寝坊。やっぱり疲れているんだなあ。適度に運動すれば健康な暮らしができるかなあ。

 起きた後、たっぷり掃除。なかなか、掃除をする時間がないからねえ。ベランダの花の入れ替えもあるていどしたので、半日近くかかった。

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 仕事の方は、とにかく今日は資料読み。体も、頭もだるいなあ。まだまだ疲れが取れない。

 夕方、買い物の前に、ビラを230枚。

 掃除をしながらテレビをチラチラ。日曜討論は介護。うーん、政府の委員さんのいうことは、事業所の大規模化。人相手の仕事は、地域性や個別性というのも大事で、なんか、自然を相手にする農業・コメ問題と同じような議論をするのだなあ。うーん、この間、農業にしても、今日の朝の介護にしても、この医療もそうだけど、新自由主義の再構築の動きが活発。これは、新自由主義的な「野党」が増え、与党が過半数割れしたこととも無関係ではないだろうな。深刻な現状(崩壊)を逆手にとって。取り上げられる個々の取り組みは下からの模索という面もあり、すべては否定できないのだるけど、それを上からもってこようとするのだからまったく様相が変わる。教育も同じように大規模化、Ai化、民営化にすすんでいくのかなあ。

 

 先月、ローカルでやっていた放送をyoutubeでみた。「取り残された遺骨 〜長生炭鉱 返還を目指す市民の活動〜」

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戦時中の1942年、山口県宇部市の長生炭鉱で水没事故が起きた。183人が犠牲になり、遺骨は今も眠る。多くが朝鮮半島出身者だった。市民団体・長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会は、2024年、坑道の入り口を掘り起こし、潜水で遺骨までたどり着けないか調査を始めた。遺族に寄り添いながら、遺骨返還を目指して活動を進める市民を追った。

 結構、メディアでとりあげられてるから、うちは、長生炭坑ではなく、浮島丸を企画化したけど。いよいよ、政府も変わってきて、調査も山場を迎えるだけに、何かしら考えないといけないかなあ。後発企画で読みごたえを出すには知恵がいるなあ。

 しかし、番組は市民の運動を追っていたが、それは胸を打つ。市民の粘り強い努力が、韓国の交流につながり……。ふと、朱鞠内を思いあしていたら、殿平さんも、新しい博物館も出てきた!

 番組のなかで、ちらっと、うちの新聞のM記者が映っていた!

2025/06/07

「『慰安婦』問題と日本社会」

 今日は早朝仕事スタート。汗がじんわりとという天候です。

 あじさいの花がきれいです。

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 帰って、二度寝をしようかと思ったけど、うまくいかず、天気がよくなりそうだったので、洗濯機を2回回して、シーツまで洗う。掃除機も稼働。

 午前中は資料を読みながらウトウト。蒸し暑さに体が順応しない。だるいなあ、午後はボケーっとしたいなあと思ったけど、思い直して予定通り、講演を聞きに。

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 吉川さんも御年84歳かあ。題して「『慰安婦』問題と日本社会」。河野談話からはじまって、日本人「慰安婦」にこだわることになった経過をわかりやすく、縦横無尽に話される。講演を聞いてあらためていろいろ考えたことはある。性暴力ということを、ほんとうに今問われるべき視点の到達点からしっかり考えることの大事さ。日本人「慰安婦」にこだわることは大事だ、と同時に、逆から見たらどうなのかとふと思ったり。植民地支配の視点からみたら……。まだまだ、解明したり、知る必要のあることが多いんだろうなあ。日本人「慰安婦」の戦後の苦労などの含め、日本社会のおける視点というもの闇というか、その重さも考えさせられる。

 

 夕方の週一仕事のあと買い物、夕食づくりをへて、夜は団地の会議。周辺のお手伝い。しかし、よく知っている人がなくなっていたり、入院していたり、高齢化の進行はものすごいことになっている。地域のいろいろなことが維持できなくなっていくような感じがする。どうなるのかなあ。

 

 しかし、時はどんどんすすんでいく。季節は変わっていく。

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2025/06/06

平和教育「とても有意義」「良かった」が過去最高88・1% 基地への抵抗感はやや薄れ アンケート と 自民・西田議員の「ひめゆり」発言、生徒の8割が知らず 沖縄県立豊見城高 平和学習講師「戦後史を学ぼう」

 ふー。今日は、朝から北の国のアパートの掃除をしっかりして、あとはいろいろ資料読み、そして頼まれ仕事をいろいろ考える。昼には、さわやかな北の国から

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関東へ。職場を空から眺める。

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 こちらでは、早速、座談会①の設定。まだまだ進まない。うまくいきますように。

 

 こっちに戻ってくると、いろいろ仕事のうえでも(政治の現実のうえでも)、私的にも厳しい現実に引き戻される感。ググっと、体が緊張する。

平和教育「とても有意義」「良かった」が過去最高88・1% 基地への抵抗感はやや薄れ アンケート(琉球新報)
 沖縄歴史教育研究会は4日、2025年度の「平和教育に関する高校生アンケート」の結果を公表した。戦後80年で平和への意識が高まっていることなどにより、「平和教育についてどう思うか」の設問は「とても有意義」「良かった」という肯定的な回答が88・1%で過去最高を更新した。「沖縄戦を学ぶことをどう思うか」の設問は「とても大切」「大切」が94・8%で過去2番目に高い結果が出た。

 平和教育や沖縄戦の学習に意義を感じているとの回答が大半を占めた一方で、沖縄にある米軍専用施設の割合について全国の「約70%」と正しく答えられたのは47・3%で半数を割り、20年度の前回調査から正答率が15ポイント低下した。米軍基地の存在をどう感じるかを問う設問では、抵抗感の薄れが読み取れる部分もあった。……

 沖縄の平和教育の分厚さを感じる一方で、現実に近い部分は、なかなか難しさがあるのだと思う。複雑な若者の意識も形成されるんだろうと思う。

自民・西田議員の「ひめゆり」発言、生徒の8割が知らず 沖縄県立豊見城高 平和学習講師「戦後史を学ぼう」(沖縄タイムス)
 沖縄県立豊見城高校(仲地範禮校長)で5日、慰霊の日を前にした講話会があった。事前の全校生徒アンケート結果が発表され、自民党の西田昌司参院議員によるひめゆりの塔に関する発言が話題になっていることを「まったくわからない」「あまり知らない」生徒が計79・8%に上った。

 アンケートは平和学習講師の仲本和さん(25)が実施し、760人が回答した。「国防政策は政府に決定権があるので個人の意見は関係ないと思うか」との問いに「そう思わない」「あまりそう思わない」との回答が東京の生徒で計73・7%だったのに対し、同校では計23・9%にとどまった。……

 平和意識の強さの裏側に、現実の影響がこれだけ色濃くは影を落としている。さらに言えば「アンケートではこの他、「国際情勢が悪化する中、どのように平和を維持するか」も聞いた。同校では「外交」53・3%、「抑止力」37・0%、「敵基地攻撃能力」9・7%の順だったが、米軍基地が集中する中部の高校では「抑止力」42・7%、「外交」38・2%、「敵基地攻撃能力」19・1%となり、結果に差が出た」と、基地の街の厳しさは尋常ではないのだと。

 それだけに、大人の責任、大人がやるべきこと、そして、若者を信じて、しっかり見守ることなど、いろいろ考えさせられる。

2025/06/05

基本合意15周年記念フォーラム と 厳しい低所得層、子どもの進学「困っている」4割 ひとり親世帯調査

 いよいよ明日は、関東へ。北の国はとてもさわやか。

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 今日は、いろいろ資料読みと、企画の具体化の電話とメール。北の国にいても、いろいろできるのは便利だなあ。少しはすすんだのかな。まっすぐはすすまないよなあ。いろいろ考えていることが大事だと。

 

 基本合意15周年記念フォーラムを聞く。いろいろなことを思い出す。自立支援法訴訟、基本合意、骨格提言。基本法。「私たち抜きに、私たちのことを決めないで」というスローガン。そして権利条約の時代に、総括所見も出され…。いろいろな前進があったにしても、骨格提言が事実上棚上げされ、個別にはいろいろな取り組みがありながら、大きくみれば、障害ある人の人権や権利の蹂躙がなかなか問われない状況がある中で、あらためて基本合意の視点から、現在の到達と課題を見つめたい。とくに自己責任論はどこまで克服されたのか。どうやったら変わっていくのか。
 私事では、フォーラムを視聴していて、埼玉の原告の五十嵐さんのお姿を見た。息子が作業所に勤務して、最初に担当した方で、いろいろな
ところに同席し、いろいろ学ばされた人。少し、懐かしい。

 

厳しい低所得層、子どもの進学「困っている」4割 ひとり親世帯調査(教育新聞)

 子どもを抱えるひとり親の困り事として、「家計収支の見直し」と「働き方・転職」がどの年収階層でも5割前後、「子どもの進学・進路」が4割以上と高い割合を占めているとの調査結果が、このほど開かれたこども家庭審議会「こどもの貧困対策・ひとり親家庭支援部会」で報告された。委員からは「母子世帯200万円未満の層の厳しさが際立っている」との声が上がった。

 この日の同部会で報告されたのは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる「ひとり親家庭等の家計の収支状況等に関する調査研究」と、労働政策研究・研修機構(東京都練馬区)の「就業構造からみるシングルマザーの経済的自立の状況」。

 「ひとり親家庭等の家計の収支状況等に関する調査研究」では、ひとり親世帯を年収別に、200万円未満、200万~300万円未満、300万~400万円未満、400万円以上の階層に分けてアンケート結果を分析。経済的理由での支出の取りやめ・減額が「よくある」とされたのは、母子世帯では「お小遣い」「子どもの衣類」が200万円未満の層で44~45%台と高い割合を示し、父子世帯では「子どもの衣類」が200万円未満の層で25%と高かった。

 また、ひとり親世帯の母親で、「子どものことにお金をかけられないことに責任を感じる」と回答したのは、▽200万円未満 56.3%▽200万~300万円未満 55.1%▽300~400万円未満 39.7%▽400万円以上 31.8%――で、低所得層でかなり高い割合を示した。「子どもと一緒に過ごす時間が少ないことを、申し訳なく感じる」との回答は、▽200万円未満 24.2%▽200万~300万円未満 28.9%▽300~400万円未満 24.9%▽400万円以上 26.6%――と、所得の階層に関係なく、高い割合。…

 先日の沖縄の調査もそうだったけど、経済的に深刻な世帯ほど、ほんとうに困難が大きいのが特徴化。これらの資料はチェックしていなかったので、ちゃんと見ていかないといけない、と反省。逆に言うと、なかなかこうした調査の紹介が、マスメディアではでてこないので、一般の人が目にできなくなっているのではないのかとも思う。それだけに、ボクらのような仕事をしている人間が感度を鈍らしてはいけないのだけど、なかなか、そういう場もなくなって、ちょっとたいへんのような。仕事の追われて見過ごしているのか。ちょっと、何とかしないといけない。

2025/06/04

「風の声」「ドキュメント 医療限界社会 追いつめられた病院で」

 とにかく、ここにきてどっと疲れが出ていて、かつ胃の調子が悪い感じ。少しずつ、回復に努める。

 今日は雨だったので、さらに寒い一日。このまま明後日関東に帰って、関東の暑さに耐えられるのかなあ。

 今日は、とにかく、先の企画のための資料読み。難しい法律文書などを読んでいると、なかなか理解できないし、眠くなるだけなのだけれども。がんばって、読み進めて、頭に刺激を注入。いろいろちょっと頑張らないと。

 だけどなあ、年齢的に無理を感じることが多いなあ。ミスだけではなく、頭がついていかないのだもの。その限界をどう乗り越えるか、だな。

 夜、テレビをつけると、きゃりーぱみゅぱみゅが出ていて、相方と2人で、ちゃんと「ぱみゅぱみゅ」と言えるかやってみたが、これがまた難しい。これも加齢で、口がちゃんと回らないのだよなあ。

 

 昨日の夜、少し前に手に入れていた、劇団タルオルムの「風の声」をやっと見た。

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済州島に吹き荒れた狂風から逃れるため、海を越え大阪に身を寄せた幼い双子のソラとトンア。あれから半世紀以上が経った。
ふるさと済州島で暮らす父母を想い、それぞれの人生を懸命に生きる二人。
ようとして知れない父母の消息を追って、初老になったソラは一人で済州島に帰ることを決意する。
戦後、海を渡り大阪へやってきた在日コリアン1世のその後の物語。

 4・3事件が大きなテーマ。原作はタルオルムの金民樹さんの母親の作家・金蒼生。その母の両親やその周りにいた人には済州島出身が多く、4・3事件の体験者も少なくはない。ものすごいドラマだった。日本支配のもとで日本に来た夫婦とその家族、4・3の抑圧に、子どもたちだけがわたってきた姉妹、その降りかかる苦難の大きさに、たじろぐ。安易に言葉にすることもできない。「恨」という言葉があるけれども、ものすごくさまざまな、背負った思いを込めた物語。

 ボクらの歴史とも切り離せないことでもある。それだけに、とても重さを感じる。

 法事の場面が出てくる。ちょうと、ボクのおやじとおふくろの法事をやったとき、台風で、そのときに大阪コリアタウン歴史資料館行ったのだけど、資料館の方といろいろしゃべったたときに、法事の話になって、いろいろ大変ですといったら、完全に”同胞”扱いされた思い出がある。そのことを思い出した。

 

 日曜日のNHKスペシャルを見た。「ドキュメント 医療限界社会 追いつめられた病院で」

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「患者を診ない医師もいれば、薬の処方を間違える医師もいます・・・」ある病院からNHKに届いた“限界”を訴える悲鳴。取材班のカメラが記録したのは、深刻な医師不足を背景に「医療の質」という、守るべき一線が脅かされているという衝撃の実態だった。これまでの医療を維持できない“医療限界社会”ともいうべき現実―。患者を守るために何が必要か?追いつめられた病院の密着取材から、あるべき医療とは何かを考える。

 これもショックだった。ここまで崩壊はすすんでいるのか! 深刻な医師不足に加えて、病院を維持できない診療報酬の現状。「医療の質」ということがそらぞらしいところは、教育の現状とよく似ている。日本の現状を見れば、何を見ても、もう一線を超えた状態になっているようにも感じる。それだけに、個別の問題だけを問うても解決しないとしか思えない。だけど…。それはたいへんな作業。

 やっぱり、希望は簡単には語れない。希望は自分で見つけて、広げていくしかないのだろうなあ。

2025/06/03

【大学の軍事研究】囲い込み、転用リスク懸念 先進分野の重要資金に

 今日は、朝、起きるのがつらく、一日中、絶不調。やっぱり、先月の大変な疲れがとれてないのと、団地の仕事がちょっと精神的に負担だったのかなあ。

 それでも、なんとか、インタビュー①の原稿化、そして仕上げにかかる。夕方には発信まで。

 ①後は、頼まれ仕事でいろいろ調べる。ボクのような素人が調べても、うまくいくはずがないけれど、気が付いたことを伝えていくしかないか。

 買い物は生協に。今日は鶏もも肉のクリーム煮とホーレンソーのソテーとサラダ。

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 ちょっと、ボケーっとしなくっちゃねえ。

 

 国会の給特法の参考人陳述で、本田由紀教授。「別途はっきりと定められている法や規範を逸脱するような法律を全国の教員に対し国が法として定めることは、恥であり罪である」
https://x.com/i/status/1929732796211515651
 この給特法と学術会議法案が大きな山場。そんななか。

 昨日の地方紙に

【大学の軍事研究】囲い込み、転用リスク懸念 先進分野の重要資金に(沖縄タイムス)
 防衛省が「安全保障技術研究推進制度」で2015年度から9年間、22大学に計27億3千万円を助成していた。有害ガスの吸着シート開発や、サイバー攻撃を人工知能(AI)で検知するシステムの検証など、いずれも先進的な民生分野がテーマだ。国立大学への運営費交付金が年々減少する中、研究者にとって重要な資金になっている。直接的な軍事研究ではないとしているものの、専門家からは「防衛省が大きい予算で囲い込む制度といえる。転用リスクを考慮すべきだ」と懸念の声が上がる。

 ▽民生利用

 「大学も自分も(軍事応用が可能な)デュアルユース技術研究をしようとは思っていない」。大阪公立大の森浩一教授(航空宇宙工学)は力説する。レーザーで宇宙ごみの軌道を変えるシステムを検討する課題が23年度、同制度の年間最大1300万円を助成するタイプで採択された。

 森教授によると、1~10センチ程度の宇宙ごみをレーザーで局所的に溶かして軌道を変えるシステムの小規模化に挑んでいる。「軍事利用とは逆だ」と話す。

 大学側は民生利用であることや基礎研究であることを審査し、制度への申請を許可した。課題の採択後も定期的に進捗を管理しており、担当職員は「日本学術会議の声明にのっとって軍事利用のリスクを可能な限り低くしていく」と強調した。…

 実は、助成だけではない新しい制度ができて、さらに急増していることが、赤旗で報道されている。「安全保障技術研究推進制度」の応募状況は、2025年度に大学などの応募が前年度の44件から約2・8倍の123件に急増し、過去最多。従来、同制度は委託形式のみでしたが、今回から補助金で支援する「タイプD」を新設。補助率100%で、5年間で最大20億円の補助金を交付。研究によって得られた知的財産や資産は研究者に帰属する だけど、それは防衛省からはいつでも軍事転用の受諾が求められる。そうすると秘密保持が必要になることも。きわめた危ない制度でもある。急激に、研究の軍事化がすすんでいるといえるわけで、あぶない段階に日本はいまいるのだと思うのだが。

2025/06/02

劣化する米国、吉見俊哉さんの見方 非対称な関係、見直す時 トランプ氏再選、背景に帝国主義

 北の国生活4日目(早いもので半分終了だね)。今日も寒いです。とにかく、インタビュー①の原稿づくり。だいたい形にはもってきたか。あと、1から2日で仕上げ切りたいところ。がんばるところだな。じっくり考える時間をもちたいところ。散歩をしながら、風景を眺めて、思索をしてみたいが、なかなかそうはならないだろうな(苦笑)。

 頼まれて他人の原稿を読む時間をつくったり。

 夕方まで、だらだらと、それでもがんばって仕事をして、そして、夕方買い物をしに生協に。

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 こちらでは移動用に、アシスト自転車を用意。快調である。夕食は、春巻きと、豚肉とえのき炒めとサラダ。

 

 今日の「あんぱん」では、ヤムおじさんの過去が明らかに。第一次大戦のカナダ在住の日本人義兵は結構有名で、200人いたそうだ。しかも第一次大戦は、戦車の開発で砲撃戦が展開され、戦争神経症が広がる戦争。「絶望はこんなもんじゃない」という言葉が胸にしみる。「絶望の横に希望がある」なんて軽々に言えないよなあ。

 では、希望をどのように語るのか。希望はどこにあるのか。そんなことを考える。やっぱり希望は自分で見つけないといけない。

 

劣化する米国、吉見俊哉さんの見方 非対称な関係、見直す時 トランプ氏再選、背景に帝国主義(毎日新聞)

 「ナショナリストでなくてエゴイストですよ」。社会学の第一人者として、日本における米国の社会的文化的影響を研究してきた吉見俊哉さん(68)は、世界を混乱させる第2次トランプ米政権に対して憤りを隠さない。長らく同盟関係を結ぶかの国は、これからも頼るに値するのか。どう向き合うべきなのか。
 「自国第一主義を掲げるけれど、世界のルールを変えて自分に耳目を集めたいだけの、自分中心主義者。結果的に自国を壊していくでしょう」
 米国論のみならず、都市論からメディア論まで時代を縦横無尽に語ってきた吉見さん。実は第1次トランプ政権下の2017~18年に、ハーバード大で客員教授として教えていた。大統領就任後、トランプ大統領が醸し出していた空気をじかに知るからだろう。評価を尋ねると、手厳しい答えが返ってきた。
 「トランプ氏は暴言や妄動の頻度が上がっていますが、1期目からそれらはあった。あまりに頻繁なので、メディアも振り回されっぱなし、人々も徐々に平衡感覚を失っていくのです。ただ、トランプ氏はある意味で、米国の本質を体現しています」…

 昔、同い年の吉見さんの東大の部屋の前を通ったことがある。あの研究棟はガラスばりで、とてもおしゃれだった。相方の大学では考えられない場所(爆笑)。

 その吉見さんのアメリカ論は、いちどじっくり読んで考えたいところだ。しかも、ハーバードの問題もあるしなあ。日米の非対称な帝国主義…。ほんとうに、いろいろ考えたいところなんだけど。

2025/06/01

「木村伊兵衛 写真に生きる」と「ハルビン」

 北の国に来ると、少し曜日の感覚がなくなる(苦笑)。朝、久しぶりにしっかり寝て、それからインタビュー①の原稿づくりに向かう。まあ、こんなテンポかなあ。お昼をつくって、それから団地の総会の議事録をつくる。とりあえず、それはつくりきる。

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 夕方、道立芸術館でやっていた、木村伊兵衛の写真展を見に行く。昨年、東京の写真美術館でやっていたものが全国に巡回していて、見に行きたかった。木村は、土門とともに、リアリズム写真運動の創成期を生きた写真家だけど、土門とは作風は、かなり違う。なんと表現すればいいのかな。土門のような自分の思いを前面に出すのとは違い、その現実を切り取った写真は、ちがった人気があるし、世間全体でいえば、もしかしたら木村のファンのほうが多いかもしれない。

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 写真展は、戦前戦後の町や村の何気ない風景を切り取ったもの。それがまた時代の証言となっていて、いろいろ考えながら見ることができた。戦後直後、早い時期に言ったパリの風景と、同じ頃の日本の風景。木村はそういう風景を切り取りながら、何を思ったのだろうか?

 

 夜、映画「ハルビン」の試写を見る。すごい映画だった。ロケもセットもすごいし、演出もみごと。日本との交戦、万国公法を大切にし捕虜を遇した、理想主義者であったとされる安重根の思想は押さえられているし、大筋は、史実を踏まえているのだろうなあと。ただ、日本の密偵となったキム・サンヒョンが実在の人物なのかはボクはよくわからないが、ウと蔡家溝とハルビンに二手に分かれた経緯などに、密偵の存在などは確認できないなあ。いずれにしろ、大きなエンターテインメントを大事にしつつ、安重根とその仲間の葛藤などに焦点をあわせた人間ドラマにもしあがっていて、見ごたえがある。ヒョンビンも魅力的。これを日本で全国公開って、すごいことだととても思う。

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