78歳父親に執行猶予付いた有罪判決 “被告だけ責めるのは酷”
今日は、朝、すぐに起きれなかった。花粉症のせいか、かなり体にダメージがある。北の地が恋しいなあ。
朝、一仕事して職場へ。天候のせいもあるのが、膝と腰の調子が悪いなあ。
午前中は人の話を聞きながら、インタビュー②の仕上げを。何とか仕上げて、後は原稿読み2本。なるほどなるほど。その後は、資料読み。
自分は何をやりたいのか? いろいろ考える時期。ものごとにはいろいろな側面があるから、そこで、何を言うのかは難しいところ。本当に真理に迫っているのか、とても気になるところ。ある面の強調は、それが大事なことであっても、意図というものがどうしても見えてしまうから難しい。人に届く自分の言葉がみつけられないでいるもどかしさ、自分の言葉がとどかない苛立ち。そんなこととたたかう毎日なわけで……。
長い目で見ても、自分に何ができ、何をやりたいのか? とても難しい時期。やれること、やれる時間は確実にわずかになっているのだからなあ。それでも、すぐにこれはしなくてはということは山のようにどっさりあるのだけど……。
さて、以前にも紹介した事件の判決が今日あった。
78歳父親に執行猶予付いた有罪判決 “被告だけ責めるのは酷”(NHK)
2024年、千葉県で、自宅で介護していた重度の知的障害のある44歳の次男を殺害した罪に問われた78歳の父親に対して、千葉地方裁判所は「十分な支援が受けられないかなり追い詰められた状況で、被告だけを責めるのは酷というべきだ」などとして執行猶予が付いた有罪判決を言い渡しました。千葉県長生村の平之内俊夫被告(78)は去年7月、自宅で重度の知的障害がある次男の清泰さん(44)の首をコードで絞めて殺害した罪に問われました。
裁判で、検察は、「生命だけでなく生きる楽しみをも奪った。身勝手で強い非難に値する」として懲役5年を求刑したのに対し、弁護側は、長期入所できる施設が見つからず、神奈川県から引っ越し自宅で介護を続けるなかで「将来を悲観した」などとして、執行猶予の付いた判決を求めました。
1 2日の判決で千葉地方裁判所の浅香竜太裁判長は「痛ましい事件で、どのような理由があれ殺害という手段は非難されるべきだ」と指摘しました。
その一方で「介護が限界に来ていることを訴えても施設から長期入所を断られ、被告なりに手を尽くし、いくら望んでも十分な支援を受けられない絶望的な状況だった。かなり追い詰められた状況で、被告だけを責めるのは酷というべきだ」として、懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。……
仏大の田中智子さんが、コメントを寄せている。「1人の命が奪われたことを考えると、いかなる理由があっても許されない行為で、だからこそ2度とこうした事件を繰り返してはならないと思う。その一方で父親は、施設の利用を断られるなどして『絶望』を積み重ねてきたと考えられる。行政などにつながろうと努力はしていたと思うので、定期的な訪問や、息子が家庭と離れる機会を持ってもらうなど、自治体などによるより丁寧な把握や見守りがあれば事件を防ぐこともできたのではないか」。決して、他人事ではない事件。考えたいこと、考えてほしいことが山ほどある。日頃の生活に追われて、向き合いきれないことが多すぎる。それでも何ができるのか?
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