学術会議法人化は「終わりの始まり」 ノーベル賞・梶田隆章氏の警鐘
今日は、「建国記念の日」なる日で、例年であれば2・11集会。ことしも行く気満々ではあったのだけど……。日曜日の東京の養護学校義務制50年の集会に出席のため、戻ってきた相方が、ウイルス性胃腸炎をもらってきて、今日は相方を病院につれて行ったりで、バタバタで、2・11集会には参加できず。
ウイルス性胃腸炎、きついんだよなあ。とにかく、しかたがなく看病。たまたま、いっしょにいたけれど、普段は別々に暮らしているから、やっぱり日常的にはいろいろ心配である。だけど、これ絶対にボクにもうつるから。相方が帰った後、ボクは苦しむんだろうなあ(苦笑)。
仕事の方は、おかげで、インタビュー②の原稿づくりもし、ある程度仕上げまですすめた。明日にはできあがるなあ。
今日の朝日は、梶田インタビュー。聞き手は高橋さん!
学術会議法人化は「終わりの始まり」 ノーベル賞・梶田隆章氏の警鐘(朝日新聞)
菅義偉首相(当時)による会員6人の任命拒否に端を発し、政府・自民党が論点をずらす形で持ち出した日本学術会議の組織改革が大詰めを迎えている。政府は通常国会に、学術会議を法人化する法案を提出する構えだが、こんな決着で本当に良いのか? ノーベル物理学賞受賞者にして学術会議前会長の梶田隆章さんに聞いた。「結論ありき」の最終報告
――内閣府の有識者懇談会が最終報告書を出しました。学術会議を法人化し、首相による会員任命は廃止、国の財政支援は続けると。どう読みましたか。「いろいろともっともらしいことが書かれていますが、学術会議が一番願っている、自主性・独立性については聞き入れられていないようです。大臣任命の『監事』『評価委員会』を新設し、法人化後の新しい会員はこれまでとは違う特別なやり方で選出すると。学術会議をがんじがらめにして国のコントロール下に置きたい。そのような意図を感じます」
「そもそもなぜ法人化しなければならないのか。『国の機関のままの改革では限界がある』とのことですが、論理として非常に弱く、結論ありきという気がします。私自身は法人化に絶対反対という立場は取りませんが、特に変えるべき強い理由もない組織をあえて大きく変えるというのであれば、学術会議をより良くするという理念に基づき行われなければなりません。ところが、学術会議側が示した懸念について真摯(しんし)に耳を傾けた形跡はない。議論を尽くしたとも言えない」
「このような『理念なき法人化』が本当に行われたなら、日本の学術の『終わりの始まり』になる。心配です」……
「――「いいんだよ。国費で運営されているのに、国の方針に反する提言をするなど学者の思い上がりだ。けしからん」くらいが世の大勢ではないかと。
「たとえば裁判官は国から給料をもらっていますが、国がおかしいという判決も出す。そういうことを通して、よりよい国になっていく。国に対してみんながイエスと答えるだけになってしまったら非常に貧しい国になってしまうと思います」」とか、
「ともかく、われわれ科学者は原則を言い続けることが必要です。6人を任命拒否して学術会議の独立性をおびやかし、その理由も開示しないまま、『独立性を高めるための法人化だ』などと言う政府を前に原則を捨てたら、科学者の名折れです」など
ものすごく大事なことが、つまったインタビュー! さすが梶田さん!
ボクらもがんばりますよ!
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