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2025/01/05

「戦後日本の設計者 3人の宰相」「安全保障関連法に反対する学者の会」のオンラインシンポジム

 見逃していた、映像の世紀バタフライエフェクトの「戦後日本の設計者 3人の宰相」を見た。

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 GHQと渡り合った占領下のワンマン宰相で、サンフランシスコ講和会議で日本の独立を回復させた吉田茂。戦犯容疑者から首相の座につき、日米安保条約の改定を反対の声が上がる中推し進めた、「昭和の妖怪」岸信介。裸一貫から首相に上りつめ、「日本列島改造論」を掲げた「今太閤」田中角栄。個性あふれた3人は、時に敵対し、時に手を結びながら、戦後の日本を形作った。膨大な映像でたどる、3人の政治家の73分の映像記録。

 いつもながら、NHKのもつ映像データには、すごいなあと思わせられるけれども、あくまでも、為政者の側からみた歴史であり、しかも、その背景やホンネに迫るような取材がなされているわけではなく、全く表面をなぞるような番組。ただ、こういう保守の真ん中にいた政治家と言うのは、いかに国民の動向を意識をしていたのかは考えさせられる。保守政治のしたたかさは感じるなあ。そう言えば、とりわけ前の2人は、徹底した反共主義者でもあったことは共通している。

 

 午後からは、「安全保障関連法に反対する学者の会」のオンラインシンポジムを視聴。テーマは「平和・憲法・暮らしの危機の新段階」。冒頭、広渡さんが、学術会議問題での特別報告。これが、まず視聴の第一の目的。どのような認識がされているのか。なるほど。

 つづいて、報告として、青井さんが「日米安保の新段階と憲法の危機」。これが第二の目的。青井さんは、この間、政軍関係というものに注目して、軍事法制をみているので。今日の報告も戦前の「統帥権」問題と、いまの日本政治の軍事傾斜をダブらせながら紐解いてきたのは刺激的で、考えさせられる。慎重な議論をする人でもあるけど、こうした議論をどのように引き取っていくべきか、しっかり考えたいと思った。

 そのほか「核兵器廃絶の国際連帯と日本」畠山澄子さん、「安保関連法成立後の政党政治」中野晃一さん、「社会保障政策の貧困による暮らしの危機」大沢真理さん、「老後があぶない!介護保険の危機」上野さんもおもしろかった。

 ただ、こうした議論が、どのように広がっていくのかはちょっと考えてしまう。安保法制のころ生まれた学者の会だけど、当時は、学生たちとの応答関係もあったし、全国的な広がりも感じられた。どうしても、閉鎖感、高級(既得権)感を感じてしまう。どうかなあ。それは、うちのような雑誌にも言えることだろうから。もっともっと、わかりやすさとは言わなけど、現実の生活に近い視点とか、切り込みとか考え続けないといけないなあ。

 

 原稿の方は、そういうわけで今はまだ進まず。ここからがんばるかなあ。 

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