衆議院選挙 公示前に与野党党首が論戦 日本記者クラブ討論会 日本被団協にノーベル平和賞 授賞理由全文
早朝仕事スタート。天気がいいので、気持ちはいいですね。ただ、眠いです。しかし、終わって二度寝は難しいです。
眠気とたたかいながら、がんばって、インタビュー③の原稿化をすすめます。明日には、原稿化を完了させて仕上げにかかりたいところ。明日もがんばらないとなあ。
いよいよ選挙が始まる。
今日は記者クラブの党首討論。
衆議院選挙 公示前に与野党党首が論戦 日本記者クラブ討論会(NHK)
衆議院選挙の公示を3日後に控える中、与野党の党首が日本記者クラブの討論会に出席し、政権構想や政治姿勢、それに政治改革などをめぐって論戦を交わしました。討論会は今週9日の衆議院の解散後、初めての各党党首による論戦の場となりました。
自民 石破首相「『日本創生』をやりたい」
この中で、自民党総裁の石破総理大臣は「『日本創生』をやりたいということで総選挙を戦いたい。今、日本は安全保障環境も最も厳しい状況にあり、人口もものすごく減っていく。国民は30年ぶりの物価上昇に苦しんでいる。デフレの脱却もあと1歩、推し進めなければいけない。地方の疲弊と都市の過密の問題もある。日本は世界有数の災害大国だがこれに対する体制が十分だとは思っていない。多くの課題があり、日本のあり方を根本から変えなければならない時代に入っている。日本のあり方を根底から変えていくという意味で『日本創生』だと思っている」と述べました。……
石破さんの議論の問題は、少しずつだけど、明らかにはなる。だけど、うちの押し出しにはなかなかつながらないなあ、この形式では。うちの議論も含め、いろいろな感想はあるけどそれは、どこか別の機会に。しっかり深めるためにも政党のクロス討論ですればいいのに。結局、明日明後日と、ネットとNHK、民報で一通りの討論があり、それで終わりだなあ。ほんとに、選挙報道はこれでいいのか?
被団協の記者会見のほうが見ごたえがある。うちでもお世話になってきた田中煕巳代表委員は「原爆による惨状を目の当たりにして戦争をやるべきではない、原爆は使ってはならないと感じたことがモチベーションとなり、活動を続けてきた。結果は残せていると思うが、日本政府はまだ核兵器禁止条約に参加していないなど、期待どおりには発展しておらず、その意味で今回の受賞はすばらしい国際的な呼びかけになる」と。92歳かあ。
ノーベル委員会の授賞理由は大事。
ノルウェー・ノーベル委員会は、2024年のノーベル平和賞を日本の組織「日本被団協」に授与することを決定した。「ヒバクシャ」として知られる広島と長崎の原子力爆弾の生存者たちによる草の根運動は、核兵器のない世界の実現に尽力し、核兵器が二度と使われてはならないことを証言を通じて示してきたことに対して平和賞を受ける。
1945年8月の原爆投下を受け、核兵器の使用がもたらす壊滅的な人道的結果への認識を高めるための世界的な運動が起こり、メンバーたちはたゆまぬ努力を続けてきた。次第に、核兵器の使用は道徳的に容認できないという強力な国際規範が形成されていった。この規範は「核のタブー」として知られるようになった。広島と長崎の生存者であるヒバクシャの証言は、この大きな文脈において唯一無二のものである。
彼ら歴史の証人たちは、それぞれの体験を語り、自らの経験をもとにした教育運動を展開し、核兵器の拡散と使用への差し迫った警告を発することで、世界中に幅広い反核機運を生み出し、それを強固なものにすることに貢献してきた。ヒバクシャは、筆舌に尽くしがたいものを描写し、考えられないようなことを考え、核兵器が引き起こす、理解が及ばない痛みや苦しみを我々が理解する一助になっている。
そうしたなかでノルウェー・ノーベル委員会は、一つの心強い事実を確認したい。それは、80年近くの間、戦争で核兵器は使用されてこなかったということである。日本被団協やその他の被爆者の代表者らによる並外れた努力は、核のタブーの確立に大きく貢献した。だからこそ、この核兵器使用のタブーがいま、圧力の下にあることを憂慮する。
核保有国は核兵器の近代化と改良を進め、新たな国々が核兵器の保有を準備しているように見える。現在起きている紛争では、核兵器使用が脅しに使われている。人類史上、今こそ核兵器とは何かに思いをいたすことに価値がある。それは、世界がこれまでに見た中で最も破壊的な兵器だということである。
来年は、米国製の原爆2発が、広島と長崎に住む推定12万人を殺害してから80年を迎える。その後の歳月に、これに匹敵する数の人々がやけどや放射線障害により命を落とした。今日の核兵器は、はるかに強力な破壊力を持つ。何百万人もの人々を殺し、気候に壊滅的な影響を及ぼし得る。核戦争は、我々の文明を破壊するかもしれない。
広島と長崎の地獄の炎を生き延びた人々の運命は、長く覆い隠され、顧みられずにきた。1956年、地元の被爆者団体は太平洋での核実験の被害者とともに日本原水爆被害者団体協議会を結成した。この名称は、日本語で被団協と略され、日本で最も大きく、最も影響力のある被爆者団体となった。
アルフレッド・ノーベルのビジョンの核心は、献身的な個人が変化をもたらすことができるという信念である。ノーベル平和賞を日本被団協に贈るにあたってノルウェー・ノーベル委員会は、生存者たちが、肉体的苦痛や辛い記憶にもかかわらず、大きな犠牲を払った経験を生かして平和への希望と関与を育むことを選んだことをたたえたい。
日本被団協は、世界に核軍縮の必要性を訴え続けるため、何千もの証言を提供し、決議や世論への訴えを行い、代表団を毎年、国連や様々な平和会議に派遣してきた。
いつの日か、私たちのなかで歴史の証人としての被爆者はいなくなるだろう。しかし、記憶を残すという強い文化と継続的な取り組みで、日本の新しい世代が被爆者の経験とメッセージを継承している。彼らは世界中の人々を刺激し、教育している。それによって彼らは、人類の平和な未来の前提条件である核のタブーを維持することに貢献している。
2024年のノーベル平和賞を日本被団協に授与するという決定は、アルフレッド・ノーベルの遺言にしっかりと根ざしている。今年の賞は、委員会が過去に核軍縮と軍備管理の推進者に授与した栄えある平和賞のリストに加わる。
2024年のノーベル平和賞は、人類のために最大の貢献をした人をたたえるというアルフレッド・ノーベルの願いを満たすものである。
2024年10月11日、オスロにて
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