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2024/08/27

寄宿舎廃止後の充実策「根拠ない」「働き方改革に逆行」 識者が指摘

 籠城明けは、とっても疲れています。今月もいろいろみなさんに迷惑をかけ、失敗を重ねました。とにかく暑さに負けて、通勤電車、意識を失いそうな感覚になるほど。次の仕事に向かうわけですが、やはり、ものすごくエネルギーがいります。それがなかなかしんどいところです。来月の企画も、すべてがつまりきっているわけではありませんし、ここでがんばらないといけないのだけれども。しっかりインプットをする機関でもあるので、いろいろなものをチェックしたり、読んだりですね。

 さて、朝日のWEB記事。

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寄宿舎廃止後の充実策「根拠ない」「働き方改革に逆行」 識者が指摘(朝日新聞)
 栃木県教育委員会が知的障害の子が通う特別支援学校2校の寄宿舎の廃止を決め、今後の充実策を公表したことについて、学識者らが問題点や疑問点を指摘するシンポジウムが24日、宇都宮市であった。

 県教委が今年度末で廃止を決めた、那須特別支援学校(那須塩原市)と栃木特別支援学校(栃木市)の寄宿舎の存続を求める保護者らの主催。

 県教委は19日に「障害の有無に関わらず可能な限り共に学ぶ」ことなどをめざし、特別支援教育の充実に向けた取り組みを発表した。この中に寄宿舎廃止も含まれた。

 充実策は、老朽化した食堂の改築▽生活訓練施設の改修▽夏休み期間中などの宿泊学習実施▽教員の障害福祉事業所での3カ月の研修――など20以上の項目に及んだ。寄宿舎は自宅が遠く通学が難しい子や、集団生活での成長を希望する保護者の子が利用しているが、自宅が遠い子についてはスクールバスを用意するという。各施策の実施時期や規模は今後、検討するという。……

 北海道教育大学の小野川文子教授。県教委の充実策について「充実できる根拠を何も示していない。寄宿舎が地域からの分離のように言われるが、寮のある高校はたくさんあり、なぜ障害児の集団生活の学びは否定するのか」と。厚生労働省調査などから「障害のある子は学校以外で友だちと過ごす経験が圧倒的に少ない。人間関係でつまずきやすく離職するケースも少なくない」と。寄宿舎を利用した卒業生や在校生76人への聞き取り調査の結果も示して、「生活技術を身に付ける学校と違い、障害のある仲間の中で楽しみを見つけ『こんな生活がしたい』という願いを育てられる。学校の延長の宿泊学習を子どもたちが本当に求めているのか考えてほしい」。この先生、ボクと同じこと言っているなあ(笑)。

 寄宿舎のない特別支援学校の保護者の「県教委は寄宿舎をぜいたく品として目をつけたのかと考えるが、重要度の高い必要な施設だと思う。親は『この子より先に死ねない』と思ってしまうが、『私がいなくても大丈夫』と安心できるよう自立させるのが教育。寄宿舎は子育てにも親育てにも有効だと思う」との語りは、しっかり受けとめべきだと思う。

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