「記者たち~多数になびく社会のなかで~」
今日も寒いなあ。あまり晴れないし。4日連続の通勤電車。これがしんどいなあ。座れないし、空いた際に、うまくすわれないとよけいにしんどさを感じてしまう今日この頃。なぜ、こうも疲れているのだろうか。
今日も、インタビュー①のメモ。それをおくる。緊急に手配した原稿が早くもとどいて読んだり、さらに、2本原稿が届いて、すでにあわただしい状態。読み込んで、しっかり仕事をすすめないと。先の企画のためのインプットも、もうちょっと努力しないといけない感じがする。
さて、MBSの報道24の「記者たち~多数になびく社会のなかで~」をTVerで見た。ローカル放送が見れるなんて便利だなあ。
新聞もニュースも、なくなる日が近づいているのだろうか。過酷な現実は見たくない。エンタメに心地よく浸っていたい。日本の新聞の発行部数は、20年前の半分近くに激減した。
社会の成熟度は、腐敗する権力を適切にチェックできるかどうか、よりマシな方向へ修正できるかにかかっている。だが、主権者である国民の判断を左右するニュースは弱っている。
PV数など過剰な数字主義に走って、ニュースを「コンテンツ」扱いする。取材に時間をかけた調査報道より、炎上狙いのお手軽なコンテンツがネット言論で大量拡散される。記者たちを軽蔑し、叩く声がSNSに溢れる。言葉が軽く飛び交う社会でマイノリティーたちには差別が襲いかかる。
こうしたなか、思いを託される記者たちがいる。隠される情報を掘り起こし、理不尽なことに真正面から闘って記者本来の仕事から撤退しない人たちだ。
「自分のなかで客観報道や表現の自由ってことは、ぜんぶ方便だったわけですよ。さぼってきた自分というのを忘れずにいたい」(神奈川新聞 石橋学)
「苦しんでいる人たちをほっておくことは、自分たちの首を絞めていると言いたい」(元毎日新聞 小山美砂)
「(本土の多くの人は)沖縄を苦しめていることに自覚すらない。深い断絶を感じる」(琉球新報 明真南斗)
ジャーナリズムとは何なのかー。それぞれの記者たちの姿から伝えたい。この時代にこそ、忘れてはならないその軸と土台を。この多数になびく社会のなかで。
ローカル紙のがんばり、とりわけ沖縄の2紙と、神奈川新聞のがんばりは、注目にあたいする。その先頭を走る石橋さんや明さんの奮闘は、ボクもいろいろ聞きはしてきた。それでも組織ジャーナリズムのしんどさは、さまざまな形であろう。悩むこと、葛藤することもあろう。それでも、大事にしたいことがある。小山さんの言葉は胸につきささるなあ。
論壇雑誌と新聞、政党ジャーナリズムと商業ジャーナリズム、いろいろな違いはあるにしても、ボクも、大事にしたいことは大事にし続けたい。守りたいことは守りたい。ぶれてはいけないことはぶれずにいたい。はげまされたり、刺激をうけたりもする番組だった。制作はMBSの斉加さん。さすがの番組であるなあ。
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