寄宿舎は廃止の方向 「発展的解消」に賛意相次ぐ 県教委検討会
うん、朝!
キャッシュカードが割れてしまったので、今日は銀行に寄る。なんでも、ATMの機械でやるんだなあ。人が合理化されているのだけど……。むかしの、銀行の姿はない。そもそも店舗もどんどん減っていく。これからどうなるのかなあ。
そのまま職場で、今日はひたすらインタビュー②の起こし・整理作業を猛スピードで。黙々と、だいぶ焦っていますけど……。
夕方になると、やっぱりだいぶ疲れてくる。疲労が蓄積しているのかなあ。体調管理しっかりしないとなあ。
今日はとにかく、このニュース。
寄宿舎は廃止の方向 「発展的解消」に賛意相次ぐ 県教委検討会(朝日新聞)
県教育委員会の有識者会議「特別支援教育の在り方に関する検討会」の第7回会合が7日、県庁で開かれ、那須、栃木両特別支援学校の寄宿舎を廃止する方向性について賛成する意見が相次いだ。廃止時期についての言及はなかった。
両校の寄宿舎をめぐり、県教委は2021年11月に23年3月末で廃止する計画を公表した。だが、保護者らが存続を求め、県教委は廃止時期を延期し、23年8月に検討会を設けた。……
正直言って、骨子案の内容を見ても、結局、何をどうしたいのかはよくわからない。最終的な報告書がどうなのか。ただ、「長期的に見れば発展的な解消をせざるを得ない」というが、その「長期」というのが何を意味するのか。ことは、子どもの発達にかかわる問題。それがどのように保障されるのかが、現状を具体的に分析をすることがなされないでいいはずがないのではないか。インクルーシブを意識した議論なのだろうけれども、インクルーシブの核心は、子どもが社会に豊かに参加できるようにすることではないのか。そのためにも、子ども期の豊かな成長や発達が保障されなければならない。それは、子どもの最善の利益を保障するということではないのだろうか。とにかく、教育も、健常児といっしょでという単純な話ではない。子どもの発達の願い、その道筋をよく聞きとらないといけないはず。(障害児の教育を規定するのは何も障害者権利条約だけではない、子どもの権利条約も重要なはずである)
小野記者がXで書いていたけれども、「『学齢期から家庭を離れる寄宿舎の継続は慎重な検討が必要』というのはなぜ。寄宿舎は平日のみ。週末や夏休みは家庭で過ごす。小学生の山村留学、中高生の海外留学、強豪校進学で寄宿舎へ……障害のある子にそうした機会は認められないのか」という点も大事な点。それこそ差別ではないか。
また、「寄宿舎が設置された当時より福祉制度が充実し役割を地域に移して支援すべき」というが、福祉制度はほんとうに貧しく、とても、家族の支えにはならないことは、1月に小野記者が書いていたことでもあるし、きょうされんの藤井さんお発言でも明らかではないか。そこにも、きちんとした分析はない。
「寄宿舎の教育的部分を公教育の一環として推進するなら、すべての子が同じ基準で同じ質と量を体験できることを前提にしないと、厳しいと言わざるをえない」という人がいるそうだけど、ならば、なぜ法律(学校教育法)には寄宿舎は必置になっていることを議論しないで無視するのだろうか?
ちょうど、『教育』3月号で、相方が、「学校教育が障害ある子どもへの教育で置き去りにしているもの――特別支援学校寄宿舎廃舎をめぐる動きから見えること」でこの栃木のことを書いているのでぜひ読んでほしい。
とにかく、「長期」「慎重」と言っているのであるのだから、本気で、みんなが納得できる合意ができるまでは、きちんと寄宿舎の存続と充実に責任をもってあたってほしいと思うのだ。
うーん。いろいろなことに無力感も痛感する。仕事の先のことを考えると、いっそうそう感じるところ。同時に、だからこそ、自分がどうこれから生きていくのか、どこで、どのように。家族ともどう向き合うのかも含め、具体的に、しっかり考えないといけないな。
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