「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向
今日は、朝、ちょっと調子悪い。薬の飲み方を変えたせいかなあ。様子をみなきゃなあ。
お仕事の方は、今日は、ゲラ読みと、その引用のもと文献との照らし合わせ。最新の成果を反映したものにすることも。これは結構、時間がかある。
夕方には、憲法103で、清末さんのガザ特別報告を聞く。2007年のイスラエルによる、占領からの16年間を全体としてつかむところに力点を置いた、ある意味すさまじい報告だった。いろいろボクらも考えなければいけないなあと思えることがたくさんあった。歴史のなかでとらえるということは、やっぱり重要だと。
さて、Nスぺの「シリーズ 食の“防衛線” 第一回 主食コメ・忍び寄る危機」「第二回 牛乳・肉・卵 タンパク源を守れるか」の感想を。
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世界情勢が不透明さを増す中、有事に直面しても自らの食を守れるのか?「食の“防衛線”」では、私たちの食を守る手だてを2回シリーズで考える。第1回は主食コメ。日本人に供給されるカロリーの2割を占め、唯一ほぼ100%自給できている穀物。しかしその生産基盤が大きく揺れている。高齢化により、生産者が急速に減少。2040年には現在の4分の1になるのだ。食料安全保障という視点から、この国の脆弱性をあぶり出す。食料自給率38%の日本。自らの食を守れるのか?シリーズ「食の“防衛線”」第二回は、ニッポンの食卓に欠かせなくなった牛乳や肉、卵などの畜産物。主食コメに次ぐ日本人の摂取カロリーの重要な食材で、貴重なタンパク源でもある。しかし、家畜のエサの多くを海外に依存してきた日本の生産現場はかつてない危機に直面している。世界的な飼料高騰、さらなる争奪戦。食卓を守るためには何が必要か。酪農の現場から見つめる。
感心させられた番組でもある。1つは、食という切り口で訴えていること、もう1つはそこから、持続可能性という問題から、いまの脆弱性をかなりの危機感をもってつくられている。1回目は、担い手の高齢化、2回目は、飼料の外国依存という問題から。しかし、一方で、切り口をそうのように設定したこともあるだろう。どうしても、こうしたことがおこっている構造への接近は弱くなる。アメリカの穀物メジャーや米政府の動向と、それに追随する日本政府の政策という根本問題は、さらりとしている。
メディアの制作の側も無関心になっている。もしかしたら、当事者の政権の側も、実務的には世代も変わり、無自覚になっているのか? それが当たり前になってきてしまっているのかもしれない。そういうなかで、どのようにこの問題を発信していくのか! そんなことも考えさせられた。
さて、岸田さんはいろいろやってくる。「「異次元の少子化対策」をめぐり、政府は3人以上の子どもがいる多子世帯について、2025年度から子どもの大学授業料などを無償化する方針を固めた」との報道が。学費無償を求める強い世論を意識してのこと。だけどなぜ3人なのか? 少し考えると、いまでも2人子どもをもつ人はかなり経済的に条件のある人。少なくない人が経済的な条件から結婚や子どもをもつこと、さらには1人だけというふうになっていると思う。それなり条件のある人に、3人目をゆくることを誘導するというのが見えてくる。まったく、権利の保障という発想はない感じがする。
加えて、「政権が掲げる「異次元の少子化対策」で、こども家庭庁は、保育士1人がみる4~5歳児の数を定めた「配置基準」を2024年度から見直す方針を決めた。現行の30人を25人として手厚くする。見直しは76年ぶり。保育士不足とならないよう経過措置も設ける」という記事も。だけど、ようやく少し改善されると言っても、国際的に見てまだまだ子ども数は多く、韓国は20人、ノルウェーは14人あそうだし。そして、これから問われてくるのは、その財源でもあるのだけれども。
明治通りのいちょうもかなり色づいている。
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