「昭和天皇 御進講メモ〜世界戦争の中の外交戦〜」「憲法と教育の改悪を許さない!~第21回12月集会 東京の教育の検証と展望」
団地の木々はいまいちばん彩り鮮やかなのかもしれない。
昨日のETV特集は「昭和天皇 御進講メモ〜世界戦争の中の外交戦〜」
昭和天皇と戦争との関わりを示す新資料が発見された。宮内省御用掛・松田道一の膨大なメモ。注目されるのは367回もの天皇の質問、御下問。ヨーロッパ情勢を注視していた天皇に松田は12年間、外務省に集まる国際情報を進講。太平洋戦争の開戦、終戦をめぐる天皇の決断、そしてバチカンを仲介した和平工作に大きな影響を与えた。番組では御進講メモをAIで分析、第一線の研究者が読み解き世界戦争の中の外交戦を見つめていく。
今年夏、NHKスペシャルで放映されたものを再編集したもの。前のめりの裕仁天皇。しかし、その議論の内容は歪み、願望が拡大していくように思える。それをつくりだしたものは何か。その事態の意味するところは、最後の吉田さんの言葉が、現わしていると思った。「昭和天皇自身が、主体的な判断のできる君主になるべきだと、自分自身でもそう思っていて、外交関係の情報をかなり意識的に聞こうとしていると思うんですけれど、情報関係のスタッフを天皇は持っていない。おそらく国際関係に関する唯一の情報関係のスタッフが、松田。もうひとつは、情報の質の問題。精査されない情報が、いろんな形で天皇のもとにも集まってきている気がします。自分の期待に即して情勢を判断する、ドイツが勝つから、何とか日本もドイツの勝利を背景にして講和に持ち込めるんだと。現実と願望が取り違えられている状況が印象に残ります。それをチェックしたり精査したりする仕組みがあるかどうか。その辺の組織のあり方に一番問題があるように思います」と。
その裕仁天皇が戦後、どのような意識にいたのかを明らかにしたのが拝謁記であろう。憲法が変わり、天皇の権限が変わったとしても、歪みをつくりだしたものが、いまなお、存在するとすれば何をいま考えるべきなのか。
今日は、朝から、団地の会議があり、作業があり、それから、午後は取材に、「憲法と教育の改悪を許さない!~第21回12月集会 東京の教育の検証と展望」。以前、何度か行ったことはあったけど、ひさしぶり。とにかく、児美川さんが「東京の教育のこれまでとこれから」と題した講演をするということで、興味津々、これは聞かなければいけないと思って、やってきた。
児美川さんは、30年間の東京の「教育改革」の歴史を、青島時代から、時期区分をして振り返る。なかなか、教育改革を論じるのは、いま複雑で、多層にわたっているので、難しいのだけど、多様な切り口を、重層的に描いて面白かった。どのように教員たち、都民たちも組み込まれていくのかの描き方も、児美川流。今に至る過程を「荒れ野の30年」と評したところも児美川流だなあ。
長い原稿が来たので、その原稿もしっかり読む。長いけど、なるほど、いろいろ知れて面白い。うまく、読みやすいように、工夫を考えてみようと思うところ。
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