(ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長
やってきた原稿を読むところからのスタート。なるほどなるほどと思いながら、少し読みやすくする提案も考える。しかし、先の企画があまりうかばない。ちょっと、どうもダメですねえ。
実務で大失敗。基本、集めたものを、整理して、右から左に動かすだけの仕事だけど、整理しているところで、勘違いをしたのか、トラブった。わからなくなったことを、まわりにも聞いたけど、最終的には解決したのだけれども、不誠実な、信頼できない仕事の仕方と批判されて凹む。たしかに、ボクの大失敗だけど、必要以上に、自分がかぶってやっている面もある仕事なので、少し悲しい。失敗しないように、注意してやるしかないのだけれども、歳をとると、失敗はふえるもの。自分をあまやかしちゃだけだねえ。年よりは大切にしてほしいけど(苦笑)。
ふー、よるの駅からの風景。
先日、「いのちのとりで裁判」の全国弁護団会議が富山の宇奈月温泉であったそうだ。この宇奈月温泉、法律家の聖地だと言うことを何人かの人がSNSに書き込んでいた。「権利の濫用」にかかわる事件の有名な判決があるという、その事件があった場所。民法なんて、ボクはほとんど勉強していないから、全然知らなかったけど、その権利の濫用が行政の手によっておこなわれるようになっているのが昨今。この生活保護もそうだし、沖縄の辺野古にかかわってもそうだ。大事なことをかんがえさせてくれる。
今日の朝日に『世界』の新編集長が載っていた。
(ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長(朝日新聞)
「自分の雑誌」とはどうしても思えない。それが、編集長としての出発点だった。寄稿者は男性研究者ばかり。生活感のある論考も少ない。なによりその重厚な「面構え」が、気軽に手に取ることをためらわせる。「多様な人に小脇に抱えてもらいたい」。四半世紀ぶりのリニューアルに踏み切った。新デザイナーに迎えた須田杏菜さんと二人三脚でつくりあげた見本第1号は、題字の書体から何から一変させたカルチャー誌のような出来栄え。「『世界』らしさが失われる」と部員から厳しい意見が噴出した。ん? 「世界」らしさってなんだ?――議論と自問を重ね、出した結論は「硬派であること。青くさい雑誌であること」だ。
「自分の足元と、世界で起きていることがつながっていることを示す。読めば、自分は無力ではない、それでも社会を変えていきたいと思える。それが『世界』だと」……
前編集長の交代の顛末は聞こえてくるだけに、そして、その要因もあるていど想像できるだけに、いろいろなことがいま『世界』に対しては言われている。ボクもこの間の『世界』の印象は、「サンデーモーニング」みたいって感じってものだった。だけど、この編集長、相当優秀みたい。執筆者の男女比を半々にするなんてそう簡単ではない。対象の多くがいる研究者世界は男社会であるわけで、ボクだって、ほんと相当苦労している。これだけでもただものではないし、あらたしい世界につれていってくれるかもしれない。
編集長交代は社長の意向といわれているわけだけど、社長と編集長がどういう関係になっているかは定かではない。政治的なセンスという点では、ボクらとは少し違うだろけれども、ちがった点で、すぐれた持ち味はだしていくのかもしれないと注目してみたい気もするところはあるのだけれども。
夕方、らふらんすを久々に食べた。おいしかった。だけど、「ボクも、ようなし」って言いたくなる今日この頃(苦笑)。考えていることがいろいろ違ったりね。
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