「福田村事件」の感想
今日は朝から団地の草取り。主だった剪定が終わり、かなりすきっとしたので、残った草ボウボウのところを少しずつ掃除がはじまる。ボクも、わけ行っての、草取りを敢行。その他いろいろ調整をする。そのほか、公私ともに気が重いことが多いのが今日この頃だけどね。
さて、「福田村事件」の感想をここで。
大きな感想は、いろいろな方が書かれている、東京新聞の北丸さんのものもよかった。家父長制と植民地主義にかかわる免罪符という問題提起は、ボクもまったく同意見だ。エンターテインメント映画としての完成度も? で、説明的だったり、商業的すぎたりするシーンも多い。それはいろいろ言われているので、そのとおりだと思う。ボクがすごく感じたのは、この映画の問いかけの意味をボクらがこれからどううけとめるのかということ。最後の方で行商人の生き残った少年が、殺された人にも一人一人名前があったのだというシーン。そう、大震災で虐殺された朝鮮人は名前もわかっていない人が多いってこと。そして、その調査もされてないこと。なきものにされようとしていること。その痛みというものをボクらがどう捉えるんかということ。そんなことを、真正面から問われた気がした。ボク自身もそのことについて、どこまで理解していたのかということも。
ほんとうに曖昧にせずに問い続けていかなければいけない問題。
そう感じさせてくれただけで、この映画は価値があるともボクは思った。
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コメント
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森監督の「福田村事件」は、まだ観ていませんが、冒頭のシーンに森監督の意思が伺われるような気がします。それは壁の上部のマワリブチに掛けてあった天皇の肖像写真(画像)が関東大震災の揺れで床に落ちるシーンです。当時の天皇の写真肖像画というのは日本の一般家庭に普通に普及し、神棚や仏壇のような存在で掛けてあるのがあたりまえでした。その天皇が作刀を許され、どこかに視察に行く時には帯刀していて、例えば習志野騎兵隊の演習にも立ち会っていました。つまり、朝鮮を侵略し、満州に兵を進めてロシアと戦った時にも天皇がかかわっていないとは言い切れないのです。第二次大戦に関しても、「大詔を拝し奉りて」と東条英樹が言っていました。天皇という存在は日本人の意識に洗脳されるように組み込まれて、お国のためには人権は邪魔という摺り付けが行われていた結果で、天皇を頂点とする考え方が日本独自の差別主義からジェノサイドに変化していくという果ての結果だと私は考えています。
どうもお邪魔しました。
投稿: 弓場清孝 | 2023/09/19 08:16