あの少女の隣に
インタビュー③を発信して、さて次の仕事。やってきた原稿がすでに、6本ほどたまっている。月曜日までに8本ほどの提稿作業をすすめないといけない。まず、今日は原稿読み。今月は長い原稿が多いので、たいへん。アメリカもの1本、憲法もの1本、歴史もの2本、教育もの1本、文化もの1本。ほんとにたいへんです。
慌ただしく、団地の仕事と、団地の会議の準備。
昼には、演劇を見に行く。
「戦時中の日本軍の慰安所でも、戦後の米軍向けの慰安施設でも、犠牲になったのは女たち。 その声は封じられている。 政府と軍が関与した性暴力の構造を、男の語りで描く異色の一人芝居」として、評判の高い劇が、地元であったので行ってきた。なるほど、重いテーマを、熱演で見せる、評判もうなづける。
一人芝居は、まったくのモノローグ。冒頭、その世界に入り込むまでは難しい。しかし、後半、このタイトルの意味がだんだんと解き明かされる過程は、ぐっと見せるようになる。だけど、なぜ、語りは男性で、しかも、警察官なのか。現在につながるものだけに、そこは引っかかるが、あえてそういう設定をしたのか。しかも、その男性はどこまでも日本人であることが、強調される。一方、少女も、どこまでも日本人だ。そこからは、外国人は捨象される。「お隣の国には平和の少女像があるが、日本の少女には居場所の椅子がない。その椅子をつくって、横に座ってほしいと男性が訴える」。日本人の慰安婦や、RAA、その後の「売春」に焦点をあてることの意味は言うまでもない。しかし、ほんとうに隣国にたいしてはそれでいいのかという、違和感をもたせることで、その男性の認識の限界そのものも提示をしているのだろうか。そんなことをも考えさせられてしまう。理屈の話として、展開されるだけに、いろいろ難しい。と、同時に、自分の身の上と、まったく無関係な話ではないだけに、とても重く、きつい話だったのだ。
夜は理事会。その活動と、仕事と、家事とをうまく鼎立できていなくって、自分のやるべきことが、いろいろ細かなことに終われでできていないのが厳しいなあ。
なんとか、現状を打開しないとね。
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