日豪・日英版「地位協定」 それから フランケンシュタインの誘惑「超人類 ヒトか? 機械か?」
今日も、実務をこなすのと、資料の読み込み。あとは企画の相談の日程を決めたり。もう少し、仕事を、年齢ベースにしていくことに挑まないといけないけど、周囲の状況がそうなるのか、その見極めもまた難しい。休むぞ(笑)。
今度の国会では、悪法がめじろおしということは、何度も書いたけれども、たとえば、これはほとんど報道されていないけれども、日豪・日英版「地位協定」がそれ。今日、参院の外交防衛委員会で採決まで行われた。山添さんが質問にたち、そのことをFBで報告している。これは、自衛隊とオーストラリア軍・英国軍が相互に訪問して共同訓練などを行う際の地位や手続きを定めた訪問軍地位協定(軍事円滑化協定)と、その実施法だ。たとえば、日豪では、中国の太平洋進出に対抗して、太平洋諸国もふくめての共同が重視されている。日本の自衛隊はもうそこまで行っている。そういうことを、いっそう強めるのが安保三文書であり、その具体化でもある。
写真は山添さんのFBから
両協定は、派遣国の軍隊の構成員が「公務中」に罪を犯した場合の第一次裁判権を派遣国側に与えることになっている。しかし、この「公務中」がとてもあやしく、日米地位協定の下では、米兵がさばかれない大きな壁になっている。同様の事態を招きかねない。
この協定は、あらためて、死刑制度の問題を浮上させている。日本で死刑が求刑される可能性がある重大な犯罪の場合、派遣国であるオーストラリアや英国は、日本側に被疑者の身柄を引き渡す義務を負わないことになるからだ。死刑を維持している国は世界でほんの少数である。この引き渡しの問題は、共謀罪などの際にも刑法学者が、指摘していたことではあるけれど、犯罪がグローバル化しているもとで、この日本の「遅れ」を真剣に考えるべきときがきているのではないかと思えるのだけれども。
夜には、フランケンシュタインの誘惑。テーマは、「超人類 ヒトか? 機械か?」
輝かしい科学の歴史に埋もれた闇に迫る、知的エンターテインメント。今回は、機械と人間の融合を目指してロボットに新たな命を吹き込んだサイボーグ研究の先駆者の物語!その発想はまさに現代に道を開くものだった。しかし巨額の開発費は、すべて軍の資金だった! 最先端のサイボーグ開発現場、そして衝撃の計画も登場! 人間の能力をはるかに超えた超人類が生まれる時、はたしてそれは、ヒトなのか?それとも機械なのか?
軍事研究と切り離せない、サイボーグ研究。それはいまの日本の直面する問題でもある。軍事研究を警戒する池内さんと、科学には罪はないとする若い研究者のやり取りを聞きながらいろいろ考えさせられた。
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