鎖塚と常紋トンネル
職場に行くと、仕事がどっちゃんこ。ちょっと、なかなか大変です。仕事量は、こなせないなあと思いつつ。まずは、たまった実務から。来ている原稿と、そのもとになっている発行されている史料の突き合わせ作業もはじめる。結構、時間がかかる。まずは4分の1ぐらいか。インタビュー①の原稿づくりもスタート。
北の国に行っているときに、こんなところに立ち寄った。
そう、鎖塚である。明治の時代、北海道の開拓は、囚人労働によって支えられていた。岩見沢から網走への中央道路を囚人労働と呼ぶ。多くの人がここで亡くなっているわけだけれど、その歴史が、土まんじゅうとよばれる墓から生々しく伝わる。
網走の監獄から、少し離れたところにも、慰霊の碑はある。囚人道路沿いにはいくつかあるようだ。
囚人労働の時代から、やがてタコ部屋労働の時代への変化していく。その代表例が常紋トンネルのだ。凄惨な労働で建設され、100人を超える死者を出したという。人柱をささげることもあったとも言われている。
凄惨な歴史は、この地の苦難と、複雑に絡み合い、入り組む。近くに、栃木神社というところがあった。足尾銅山事件で、郷土を追われて開拓民としてやってきたこの地は、やせた、作物のできない土地だった。土地の改良に成功したのは、ほんの数十年前のことだそうだ。そういう苦難のさらに、下には、囚人労働があり、加害と被害がここでも交錯する……。そして、いまのこの地は……。北の国の歴史といまである。
鎖塚と常紋トンネルは本にもなっている。
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