「誰のための司法か〜團藤重光 最高裁・事件ノート〜」「政策学習会——宮本みち子さんに聞く」
昨日のETVはとっても考えさせられた。「誰のための司法か〜團藤重光 最高裁・事件ノート〜」。團藤さんと言えば、死刑の廃止だとか、刑法、刑事訴訟法にかかわる人というイメージだけど、これは十分には知らなかった歴史的な事実である。
航空機騒音に苦しむ住民が国を訴えた「大阪国際空港公害訴訟」。公害で初めて国の責任が問われた歴史的裁判だ。二審の大阪高裁では「夜間の飛行停止」を訴えた住民側が勝訴したが、81年最高裁は一転して住民の訴えを退ける判決を言い渡す。なぜ結論は覆ったのか。判決から40年余り、その内幕を明かす資料が見つかった。元最高裁判事・團藤重光が遺したノートである。関係者の証言で團藤のノートを読み解き、裁判の内実に迫る。
いまでも、政府の政治判断を優先、重視する最高裁の姿勢の根源がどこになるのか。その深淵を覗き見た感じ。なぜ、司法は政治に従属し続けるのか。いまの生活保護の裁判(大阪高裁)とか、辺野古の裁判などがどうしておこるのかを考えさせられる。ほんとうに、「誰のための司法か」ということが今、問われている。そのことを感じさせられる番組だった。
昨日は睡眠不足なので、今朝は大幅に寝過ごした(早くまず目覚めて二度寝でね)。のろのろと起き出して、最低限の掃除にとどめる。提稿2本。あとは、資料読み、メールのやり取り。などなど。
午後からは、「なくそう子どもの貧困!ネットワーク」の「政策学習会——宮本みち子さんに聞く」に参加。秋のこども大綱の制定にけての、子どもの貧困分野の対策有識者会議が1月に出した「こども大綱策定に向けての意見」とりまとめの座長だった宮本さんにいろいろ聞くという学習会。なによりも、超超久しぶりの対面学習会! Wさんはじめ、ひさしぶりにいろいろな人に会うことができただけで、幸せな感じ。
宮本さんたちの奮闘は、「意見」を見ても、随所に感じられる。その問題意識の一端を聞く。と同時に、現場の話なども聞くと、その子どもの実態と言う面でも、取り組みの面でも深刻さはほんとうにたいへんなものがあり、その現場にあることと、政策形成の乖離と言うものがないのかということを考えさせられる。これでは、こぼれる人はでてこないかという問題である。と、同時に、さらに実際の政策形成過程では、政治からん圧力が加わる。いまは、少子化対策の時代だから、その新自由主義的な対策動向に引きずられないのかという問題もある。宮本さんの言葉からも、そういう苦悩は垣間見える。ものすごい議論はむずかしいが、しっかりした指針を出すことも求められている感じがした次第。ちょっと、いろいろ勉強しないといけない。
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