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2023/03/06

『「役に立たない」科学が役に立つ』

 今日はインタビュー②の収録。朝から、それに向けての準備の資料読み。なるほどなるほど。夕方に収録だけど、いい話が聞けると、それはそれで気分がいい。
 収録が終わった後、外に出ると、金星と木星がきれいだなあ。

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 ちょっと、人間不信に陥りそうな日々だけど、気持ちを立て直して!

 

 『「役に立たない」研究の未来』という本をパラパラと読んだ。

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 東大教授、理研主任研究員の経歴を持つ理論物理学の初田哲男さんは、『「役に立たない」科学が役に立つ』という訳書もある。大隅良典さんはい言わずと知れた「オートファジーの仕組みの解明」でノーベル生理学・医学賞を受賞した人物。これに科学史の隠岐さや香さんがからむ。お二人の大家のリアルな話とともに、歴史をからませた隠岐さんの話がおもしろい。アカデミーの形成と、王権、教会との緊張関係、理系と文系との関係のなかでも「役に立たない」問題は、資本主義の社会でいっそう、大きな問題になるわけだけど、それに、科学者たちはどのようにむきあってきたのか。いろいろいまに通じるというか、いまだからこそ問われる問題。日本のいまの社会は「役に立つ」神話というか、縛りがあまりにも強すぎる。

 さて、今日は、韓国の朴振外交部長官が「強制徴用大法院判決関連 解決法」を発表した。「解決法」として示されたのは、①「日帝強制動員被害者支援財団」が大法院判決の原告に判決金・遅延利子を支給する、②被害者の苦痛を記憶し、継承していくために事業推進、③財源は民間の自発的寄与などで用意。うーん、複雑な韓国政治の一面が見える。そもそも、被害者を横に置いての解決が何をもたらすかは、もう経験ずみではないのか。分裂する社会であるのは韓国も日本も同じ。日本は、林芳文外相が記者会見で、「評価」すると言い、「この機会に、日本政府は、1998年10月に発表された『日韓共同宣言』を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいることを確認」すると表明。しかし、日本は、何を誠実にするというのだろうか?日本の態度を見てもとても解決したとは言えないのだろう。本当に和解と解決には何が必要なのか。ほんとうによく考えなければいけないことだと思うのだけど。

 いろいろ当面の、取材計画をたて、切符をとったり。少し、寄ったりなどの計画を立てるが、結果的に、持ち出しも多くなる。厳しいけどなあ。しかたがないよなあ。

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