防衛強化 安全担保せず 宮本元中国大使に聞く 信頼醸成へ日中対話重要
今日は、天気。朝だと、お花も元気がいい。
緊急インタビュー②の仕上げを完了。夕方には発信。それから、提稿は5本。
会議も今日はあった。うーん。いろいろ考えなくては。自分のはたす役割は何か? いろいろ孤独を感じながら。しっかり、一人で立たなきゃ。
[考 南西「有事」]防衛強化 安全担保せず 宮本元中国大使に聞く 信頼醸成へ日中対話重要(沖縄タイムス)
「台湾有事」を巡る議論が活発化し、日本は防衛力強化に本腰を入れるが、事態悪化を防ぐ外交にはどう取り組めばいいのか。外務省で中国大使や中国課長、軍備管理科学審議官などを歴任した宮本アジア研究所の宮本雄二代表(76)に聞いた。-中国が台湾へ武力侵攻する可能性は。
「現状維持が続く限りはゼロに近いと思う。台湾側が具体的な日時まで決めて独立宣言をしたり、米国が『一つの中国原則』を否定したりすると、中国側の大義名分が立ち、可能性は高まる。少なくとも今はそんな状況ではない」
「台湾へ侵攻すれば米中衝突や世界的大不況を招き、中国経済もガタガタになるし、多くの命が失われる。納得できる大義名分がなければ中国国民は納得せず、侵攻は厳しいとの判断になる」
-「抑止力」は、防衛力強化だけで成り立つか。
「中国が軍拡を続ける中で防衛力強化は必要だが、抑止力は抽象的で、それだけで安全が担保されるとの主張は間違い。相手が攻撃力を強めれば、抑止は破られる。中国は国家の誇りの問題となれば、相手の抑止力やシミュレーションにとらわれない政治的判断をする可能性が高い。だからこそ、外交と政治が重要だ」……
このインタビューは、とってもおもしろかった。「まずは信頼醸成に向けて対話を強化するべきだ」「軍備管理や軍縮のプロセスを考えるのも立派な安全保障」「国民同士の交流と相互信頼も重要。それらを全部含めたものが外交であり、主役は国民」など示唆深い。元中国大使だけに、重要な発言。
先日は、琉球新報の県内41市町村長にアンケートがあった。防衛費増額、南西諸島への自衛隊配備強化について、およそ半数が「分からない・無回答」「どちらとも言えない」と答えつつ、政府の十分な説明や国民的議論を求め、賛成は少数にとどまっている。そのうえで、「中国を脅威と感じる」34人、「どちらとも言えない」7人で、脅威の認識を持ちつつ、自由記述で7割超が政府に外交努力を求めている。琉球新報は、沖縄の首長たちが、「戦争準備より外交を」と政府や国民世論に働きかけるべきであると主張。沖縄戦の教訓を共有し「再び沖縄を戦場にさせない」を一致点にした全首長の決意と行動を求めたい、とも。
ほんとうに、外交の政治の役割がいまこそ大事になっていることを感じさせる。
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