« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »

2023年2月

2023/02/28

浪江に

 昨日は、人づてにお願いして、福島の浪江に行ってきた。

20230227_101711

 浪江に近づくにつれ、線量は高くなる。


20230227_104133

20230227_104629

 国道から海の方角を見ると、風景はこんな感じ。

20230227_122024

 許可をとって帰宅困難地域に入る。案内していただいた方の自宅に。

 帰宅困難地域の実態には息をのむ。

20230227_113424 20230227_114025 20230227_114728

 

 

 家族には歴史がある。この方の先祖がこの地に、居を構えたのは1711年のことだそうだ。そこで気づき上げてきたもの、地域やと土地との関係、文化、そういうものがすべて置き去りにされている。いまだ示されない、帰還への展望。時がたてば、代が変われば、その土地の所属すらあやしくなってきてしまう。住民にとって解決されていない問題が、あまりにも山積みであることを痛感させられる。あちこちに高い線量の地が残っている……。

 使えなくなった田んぼは、あつこちで、ソーラパネルが設置されている。

20230227_115720_20230228224801 

 

20230227_134406 20230227_141522

 奇跡の請戸小学校へ、それから、中間処理施設へ。

20230227_144330 20230227_144450

 そして双葉高校に。休校中のこの高校は、昇降口の前に木が生えている。校庭は、鬱蒼とした草に覆われている。

 それでも、この国の政治は、福島は過去の事件というのだろうか? ほんとうに衝撃を受けるし、そうとうよく考えなければいけないと思った。

 

 夜に、水戸・大洗に移動。

 今日は、ガルパンの聖地巡礼と、偕楽園。

20230228_094343 20230228_143055 20230228_144624

2023/02/26

「ルポ 死亡退院 〜精神医療・闇の実態〜」

 日曜日は掃除日で、昨日の残りの掃除をする。その後、読めていないものを読む作業とか、映像データをチェックする作業とかを午前中すすめる。夕方には、お出かけがあるし。

 

 ところで、昨日のETV特集はすごかった。「ルポ 死亡退院 〜精神医療・闇の実態〜」。

21_20230226121701
2月15日、東京都八王子市にある滝山病院を警察が捜索。患者への暴行の疑いで看護師が逮捕され、監督する東京都も調査に乗り出した。NHKは、内部告発による病院内の映像や音声記録、そして1498人の患者のリストを入手。さらにその家族、病院関係者などへの取材から、病院の実情と背景を調査した。浮かび上がってきたのは、社会の中で頼られる精神科病院の知られざる一面だった。1年に及ぶ調査報道ドキュメント。

 医療行為どころか、棄民と言えるような実態。行き場のなくなった精神障碍者がこの病院におしつけられる。同時に、この病院はさまざまな不正を重ねていく。背後には、構造的な問題があることが明らかに。退院するときは死亡した時。ほんとうに、人権がないがしろにされているこの国。ここまで、人の命も、人としての価値というものも軽んじられている事態はそらおそろし。しかも、この病院の院長が、数年前に別の病院で……。まさに、行政と一体にすすんでいることも示唆される。ここまで徹底して暴くのかというところに、作り手の何とも言えない怒りが伝わる。ジャーナリスト魂というものを感じる作品。

 

 今日は、2・26。NHK・BSでは、「全貌 二・二六事件〜最高機密文書で迫る〜」をやっている。3年前に見たときは、海軍の動きに目が行った記憶があるけれど、あらためて、天皇を含め、権力の総体としての動きが注目される。ファシズム論から言っても、この事件は、最終的に大元帥である天皇と軍部による独裁体制が完成する時期にあたる(ここからはじまったわけではない)。そういう大きな流れの中で、この事件があり、日本は、中国侵略の泥沼化とあわせて、アジア太平洋戦争にと戦線を拡大し、破滅にむかっていくということか。

 

2023/02/25

「『失われた30年』が学校教育にもたらしたもの〜特に、『高校入試(中高の接続)』にかかわって〜」

 昨夜、リエゾンを見はじめたら、結局、最後まで見てしまう。いろいろ評価は分かれているが、やはり、いろいろ考えさせられる。昨日は、SLD(いわゆるLD)の子どもの話。でもって、今日は眠い結果に。

 明日は、午後から出かけるので、掃除と洗濯を半分ぐらいはすすめる。かなりていねいにお風呂掃除など。それから、来月インタビューの準備のために資料を読んだり、映像資料を見たり。

 いろいろ読むべきものを読めていないことを反省。読むべきものを、コツコツと読まないとなあ。同時に、いろいろなことに、感度が狭くなっていることも、ちょっと反省。感度をどう広げるのか。だけどなあ、まずは、狭い範囲でも、やるしかないのだけどなあ。苦しいところ。

 

 午後、全国進路指導研究会「冬のセミナー」で、Wさんの「『失われた30年』が学校教育にもたらしたもの〜特に、『高校入試(中高の接続)』にかかわって〜」を聞く。Wさんのこだわりのテーマ。この30年の中高の接続を概観する。聞きながら、もう一度、高校で何があったのか、さらには、大学や社会との接続で何があったのかも考える。同時に、あまりにも学校教育にかかっている圧力が強まり、問題がいろいろな形ででているだけに、この高校入試がなかなか関心にならない現状と、教育の現状をいろいろ考えてしまう。なかなか、難しい問題。なにから論じれば、関心がもたれるだろうか?

 銀行で、通帳を記帳。いよいよ年金暮らし。

Photo_20230225214501

 まだ、給与所得もあるわけだけど、どうも、年金の計算方法がよくわからない(苦笑)。いろいろ、勉強しなくてはいけない問題でもあるが……。

2023/02/24

「そらいろ男爵」『学校では教えてくれない生活保護』

 今日は一日、実務デー。ためてしまうから、一日ががり。お金の計算など結構、神経を使うこと使うこと。つかれたけど、この実務は、事後処理的なものなので、なかなか先に向かえない……。

 仕事上では、心配事が増えた日。ああ。

 ウクライナへのロシアの侵略から1年。新聞ではいろいろな特集企画が組まれている。あらためて、戦争とはどういうことか、戦争にどう向き合うことが大事なのかを考えさせられる。どこかで、「そらいろ男爵」が取り上げられていたけど、孫たちがもっていったこの絵本読まれているかなと、ちょっと考えたり。

41eqq0wdkl_sx351_bo1204203200_

 考え方が、違う人と、長めの電話での議論。そとからは、どのように感じられているのか。政治主張はどのように見られているのか。いろいろ、考えさせられる時間でもある。うむ。

 

 雨宮処凛さんの『学校では教えてくれない生活保護』を読む。

41dgma2j7ql_sy344_bo1204203200_

 雨宮さんはするどい人だなあと思っていたけど、なかなか、仕事をする機会がなかったけど、ここのところ結構、いろいろとお世話になっている。この本は、生きていくための最後のとりで、とされる「生活保護」が、十分に機能せず、命を落とす事例もあとを絶えないことから、話ははじまる。その実態に息をのむし、胸がしめつけられる。そして、あらため本書は、生活保護とは、本来どういうものなのかと原則的な視点から、現状をリアルに分析しつつ、どのように活用すればいいのか、そのノウハウを伝えてくれる。使いやすい「生活保護」制度へと改善がすすむ韓国の例、そして柔軟な運用がなされているドイツの例、日本のなかでも、対象から除外されている外国人の実態、さらにこの三〇年、貧困問題と向き合ってきた現場から報告など、たくさんの関係者のインタビューから構成されていて、とてもわかりやすい内容となっています。中高生向けにつくられたものですが、大人でも十分に読み応えのあるものとなっています。ぜひおすすめです。

2023/02/23

存続求める保護者が街頭で呼びかけ 特別支援学校寄宿舎問題

 今日は、〇〇〇〇日。この日になって、もう4回目か。早いものだなあ。12月だったころが昨日のことのように思えるのだけど。

 朝から団地の仕事を少しして、それから原稿を読んで、メールして。途中、来月筆者との打ち合わせの電話。やっぱり、いろいろ話さないと、自分も深まっていかない。そういう作業が絶対的に不足しているから、思考も袋小路に陥ってしまう感じがする。

 やっぱり花粉症の薬で眠いなあ。

 

 午後、<首都圏青年ユニオンを支える会 シンポジウム>「なぜ、いま、学生バイトが立ち上がるのか―学生たちのユニオン運動」を聞く。久しぶり。昔は、毎年参加していたなあ。当事者学生たちのまっとうの主張と成長は頼もしい。そうか、N先生の生徒さんだったのかと。同時に、若いというか、中堅となって、研究者としても脂の乗りきっている人たちの、発言がまた、刺激になる。このように学生と向き合っているのかと関心。どんどん、若者とは、いろいろな意味で距離ができてしまっているから、ほんとうにいろいろと学ばされる。いろいろな面をしっかり見て、向き合わないとなあ。いずれにしろ、運動のことは、ほんとうに若者には、伝わっていないわけだし、われわれの戦線がどんどん細くなっているだけに、何がどうできるかは、しっかり考えて取り組みたい。

 夕方、買い物に、歩いて出かける。歩いて出かけるのにも、決意がいる。コロナがはじまったころ、散歩はそんなに苦痛ではなかったけど、いまは、かなりしんどいなあ。3年で体力の衰えを感じる。

 江戸川の土手にはたくさんの人が。

20230223_170045 20230223_163411

 カメラを持った人がうじょうじょ。そういえば先週もそうだった。なんだろうと思って聞くと、コミミズクというふくろうの仲間の野鳥をとるために集まった人たち。野鳥を撮る人にとっては、重要な被写体なのだそうだ。多くは高齢の方で、みなさん、すごいカメラとレンズを抱えている。ボクは、そんな趣味をもつこともできてないなあ。すごいエネルギーに関心。もちろん、プロやプロ級の方も多そうだけど。

 土手では春も感じられる。

20230223_164155

 栃木テレビで次のようなニュースが(昨日かな)。「那須町と栃木市にある特別支援学校の寄宿舎の廃止を巡り、存続を求める保護者らの団体が22日の朝、宇都宮市の県庁前で街頭活動を行い、通勤する人たちに協力を呼びかけました。街頭での呼びかけは、「那須特別支援学校寄宿舎存続を求める会」が行い、朝7時半ごろから、県庁前でチラシを配りました。……」

 

 このとりくみは、朝日や毎日でも報じられている。県の連合などが開催した教育問題の集会では、寄宿舎の問題が議論になっている。そのことを報道する新聞も! そこでもインクルーシブを強調しつつ、寄宿舎の役割を強調しているようだ。なかなか、注目するべき議論だと思う。

2023/02/22

ちょっと美しい夜空が。月と木星と金星がならぶ?

 とりあえず、籠城明け。朝から会議。今日はめずらしく細かい話が中心。ボクには、ちょっと不得手な話。

 原則と、柔軟な対応ということを考えさせられる。柔軟に共同をしたり、対応するわけだけど、ボクラには、やっぱり、こだわるべき原理もある。そのことをしっかりつかんだうえでの柔軟のありかたとはという、いつも迫られることが、現実のさまざまな問題の対応で、つねに生じるわけでねえ。(とりわけ、われわれの原理とはまったく異質な議論と、当面する一致点、この関係は、なかなか難しい――苦笑)

 関連して権利条約のことを少しまた考える。自分なりに答えを探す。

 

 会議後には企画の相談。少しずつは、具体化されていくが……。いろいろ、資料を読むが、なかなかすぐにはね。いろいろ先の具体化を考えるが、目の前の企画も、もう少し、考えないと。えー、どうするの? かなり難しく、悩ましく、苦しいのが現実なんだけど。毎月、そうだなあ。

 

 夕方、図書館に予約した本をとりに行く! 途上で、懐かしい人にばったりあったり。そんな一日。

 おどろくニュースもあったし。ちょっと心が和んだ。某メディアにはちょっと。

 少し、クールダウンして、体を労わって、いろいろなことを落ち着いて、いろいろなことを考えたい。困難なとき、衰退しているとき、いちばん考えるべきことは何なんだろう。

 

 夜、帰宅。ちょっと美しい夜空が。月と木星と金星がならぶ?

20230222_182921

 

 

2023/02/21

「老いてなお花となる」

 工場籠城終了。今月もまた疲れました。加齢によって、疲労度は、ますます強くなります。もっと、軽やかに動ければいいのになあ。

 今月のゲラを読みながら、ボクは、西欧の歴史をよく知らないが、アジアの歴史もほんとうに知らないなあと痛感。そこには、よく学ぶべきもの、汲み尽くすべきものが、どろどろとしたよどみの中にも存在するわけで、やっぱり、学ばないといけないなあお痛感。

 いまの時代は、生活が孤化して、切実なものが多様となる。とりわけ、社会保障だとか、医療とか、介護とか、保育とか、教育とか。新自由主義が席巻するこの時代。なおさらその削減の様相は、個々のあらわれがちがうわけで、そこをしっかり具体的につかむ作業も重要だなと、そこから、普遍的なものも見えてくるということも言えるかなあ。

 籠城をあけて、家に帰って食事をして、テレビを見ると、NHKで、「老いてなお花となる最終章 俳優・織本順吉 父と娘 最後の記録」をやっていた。どうも、この「老いてなお花となる」の三作品を一挙、再放送していたようだ。その最終章だけを見た。

20200315

俳優・織本順吉の晩年を娘・結美の視点で描き、反響を呼んだ「老いてなお花となる」第一章、ニ章。しかしそれは序章に過ぎなかった。その後も結美は撮影を続け、織本が亡くなるまでを記録した。「なぜ父は、惨めな姿をさらしてまでカメラを回させたのか?」5年の記録から浮かび上がってきたのは、家庭を顧みず生きてきた父と、尊敬しながらも許せない思いを抱えてきた娘の格闘劇だった。病床で娘に語った最後の言葉が、胸を打つ。

  老いというものを考える。はたして、ここまで赤裸々に生きれるものなのかなあ。苦しみながら、俳優として、生きる姿をさらし続ける、織本さんの生きざまは、胸をうつというか、迫力も伝わる。それをとり続ける娘もまた、すごい人だなあ。老いをどう生きるのか。自信ないなあ、だけど、しっかりしかくっちゃと。

 

 いろいろある。Aという問題がある、そのときにBという問題がおこる。多くの人はBという問題をAにむすびつけて考えているときに、Bという問題についてだけ説明しても共感はえられないし、かみ合わない。むしろ、Bという問題は、Cという問題にかかわりがある。Cという問題がどんどんすすんでいく。語るべきことはいっぱいある。 

 

2023/02/20

「基地の街 女たちの声なき声 〜あるアメリカ人弁護士の闘い〜」

 今日から、工場籠城。つまり、疲労がピーク。だけど、どちらかというと、花粉症の薬の影響で、眠い、ダルい。

 まあ、仕事の方は、無事、ゲラは進行だけど。

 

 昨日のBS1スペシャルは、「基地の街 女たちの声なき声 〜あるアメリカ人弁護士の闘い〜」。

 

20_20230220221401

 沖縄で米兵との間に子をもうけながら、離婚や帰国で置き去りにされる女性たち。その養育費請求の支援をしてきたアメリカ人弁護士、アネット・キャラゲインの闘いの記録。

 米軍基地が集中する沖縄。米兵との間で子をもうけながら、離婚や帰国で置き去りにされる女性が後を絶たない。元米軍法務官で弁護士のアネット・キャラゲインはそんな女性たちの養育費請求を支援してきた。昨年秋には、新たな依頼の調査で再び沖縄を訪れた。依頼者は父親の米兵が沖縄を去った後、母親は育てることもできず、米国人家庭に養子に出されたという。その軌跡を追うにつれ、放置されてきた基地の島の現実が浮かびあがる。

 アメラジアンの話は、少しは読んだこともあるし、知っていたけれど、アネット弁護士のことは、よく知らなかった。とても驚きの連続。養子に出された女性は60年の時をへて、母親はすでに、悲劇的な亡くなりかたをしていたが、その家族に出会う。そこにも沖縄の実相を知ることができる。いい番組だった。基地という存在そのものの暴力性について、考えたいとも思った。

 

 しかし、まあ、いろいろな仕事をするにつけ、答えは難しく。そもそも、この時代に、生きること、たたかうことの難しさだけを、日々感じてしまうのではある。単純じゃないことは、そのまま直視しなくては。

2023/02/19

「学べ、学べ、学べ」

 やっぱり、お疲れモード。少し、たっぷり眠れたかな。明日から工場籠城なので、今日は、追い込み。ゲラ読みや、戻ってきた著者校正のチェックやら、いろいろすすめる。最後の原稿処理もした。しっかり、工場籠城はがんばろうと思うけど。来月のことは、いろいろ気になる。

 お昼に、「公開講演会 詩人尹東柱とともに・2023」を聞く。対面でおこなわれていたころ、2度ほど参加したことがある。16日、ドンジュは福岡でなくなった。講演は「尹東柱の故郷・間島を語る」と題して、翻訳家の戸田郁子さん。ドンジュがカンド出身ということを意識したのは、久しぶり。最初知った時は、パルチザンのカンドだと思ったわけだけど。講演で、そのカンドの歴史、教育都市として形成されていく背景をはじめてしった。日本の支配が強まるにつれ、そこからのがれていったひとが、国境を越え、いわば辺境のカンドで、自分たちの街をつくりあげていく。そこからはじまったカンドは、つねに、日本の支配に抗する街としてあったのだろう。同時に、中国と朝鮮・韓国と日本という、じつは、しんみつで、歴史や文化としてはかなり深いかかわりのなかにある国ということをどう考えるのかということも、とっても考えさせられる。中国の文化大革命と、ドンジュの家族のその後のかかわりなども、ほんとに驚かされた。


  総じて、知らないことばかり。それは、いまおこっているいろいろな問題でもそうだ。わからないことが多いことを直視して、やっぱり、「学べ、学べ、学べ」だな。ボクにはそれしかないのだと思う。

20230219_171455

2023/02/18

防波堤を越えてく荒波にどう立ち向かうのか

 昨日は深酒(笑)。いろいろ、面白い話を聞く。たたかってきた人の生きざまからは、学ぶこと、知らなければならないことは多いと思うなあ。

 今日は朝から早朝仕事スタート。

20230218_060135

 結構、この歳になるとつらいなあ(笑)。だけど、二度寝には失敗。とにかく、ウトウトしながらも、ゲラ読みに専念の1日なだあ。

 

 ここ数日、気になっているのは、沖縄の「沖縄、教員不足で「40人学級」の可能性 公立小中で少人数学級見直しか 県教委「決まっていない」」のニュースや、山口とかで38人学級とか、そんな議論が横行していること。子どもの状況。教員の状況。子どもと先生の現実から出発して、問題の解決をすすめないことから生じる問題なのだけどなあ。

 『世界』を読んでいて、保育の世界のいっそうの深刻さを考える。これはもう、不適切保育という水準の話ではない深刻な構造的な問題。孫たちも保育園児。どう向き合っていけばいいんだろうか。防波堤を越えてく荒波にどう立ち向かうのか。うーん、苦しいよなあ。

 今日はゲラを読む、途中に、大江未知さんの実践報告。うーむ、この感覚的なものをベースの戦略的実践。それがダイナミック。なぜならば、子どもの自分との応答を基礎にした、そういう関係性にもとづいたものが、「寿ぐ」に集約されて存在するんだよなあ。そういうものは、ボクにはないから、よけいに魅力的に聞こえる。魔女様は、単純な魔女様ではないほど、したたかで、知的な魔女様だ。

 

2023/02/16

いろいろ教えられることが多い

 先日の腰痛の際に、ちょっと、悪い姿勢をとり続けていたせいなのか、ちがうところに、痛みが生じている。痛みの種類もちがうようだ。しっかり、体をメンテしないといけない。

20230216_103339

 今日は、いい天気。いい天気だと、気持ちもいいが……。いろいろ難しい毎日。いろいろあるし。

 今日は、たまった実務スタート。ゲラ読み、ゲラの動かしなどなど。あとは資料読みも! イメージをいろいろつかむ。

 さて、さて。資料を読みながら、いろいろ新しいことを考えないといけないなあ。デジタルとか、AIとか、もっと知らなければいけない。だけど、新しいことを理解するのはとっても難しい。『半導体戦争』なども、読まないと、世界をつかめないかなあと、思案中。ちょっと、やっていない分野に足をいれると、知らないことがどーっと出てくる。こんとに、社会の変化はすごく、すごく早い。しっかり見ておかないといけないことも多いのだけど。

 ところで、1月15日の毎日新聞「政治プレミア」に、「韓国文化を楽しむなら加害の歴史に向き合うべきか」という、コラムが載った件。敬愛する一橋大学社会学部加藤圭木さんのゼミの学生たちがつくった『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』と、ゼミの学生が開催した学園祭のイベントをとりあげたものだ。そうそう、後者は平井さんが出たやつ。ところがこの「コラム」は加藤ゼミ側への取材をしていない上に内容面でも不適切な点があったと、抗議をしていたが、毎日新聞が記事を削除し、謝罪したという。

 その間の経緯を加藤さんが公表している。

大貫智子「韓国文化を楽しむなら加害の歴史に向き合うべきか」(毎日新聞)の記事削除について

 毎日新聞が真摯に対応し、謝罪したことはとっても大事だと思う。なによりも学生たちが、率直に、声をあげたことが大事だったのだと思う。何か、いろいろ教えられることが多いような気がするなあ。表面的な社会の変容だけではない、底流にある大事なことがあることも事実なんだよなあ。

2023/02/15

政府からの科学の独立 人類的意義” 学術会議歴代5会長 声明 政府の「改革」案 再考求める

 宿題の答えを探している夢を見続けた夜だったみたい……(苦笑)。

 今日は、いろいろゲラを動かす作業と、そして、先の企画の整理。そのための資料読み。まあ、ボチボチだなあ。

 たっぷり歩きたいところだけど、腰痛のぶり返しがあり、断念。

20230215_100815

 夕方、買い物をしていると、全体としてものの値上がりがものすごく気になるのと、同時に、お店ごとに、かなり値段が違うことも気になる。商品によって、あきらかに凸凹があるから、うまく、店をつかいわけて、買い物をしないといけないなあ。

 いろいろ、言いたいことも、考えたいこともふえる毎日。今ほどち密な論理というか理屈が必要な時はない。だけど、わかりやすさの名で、単純化されてしまうことで、問題を逆にわかりにくくする。語る側は、感情的になってはいけないが、聞く側の感情には配慮というか、理解が必要だとも思う。気になることが増える。

 

政府からの科学の独立 人類的意義” 学術会議歴代5会長 声明 政府の「改革」案 再考求める(しんぶん赤旗)
 政府が今国会で狙う日本学術会議法の改悪問題で14日、学術会議の歴代会長5氏が連名で、岸田文雄首相あてに学術会議の独立性と自主性の尊重・擁護を求め、法改正をともなう「改革」を「根本的に再考することを願う」とする声明を発表しました。

 学術会議の元会長5人が連名で声明を出すのは初めてで、存命の、吉川弘之、黒川清、広渡清吾、大西隆、山極寿一の5氏全員が名前を連ねています。……

 歴代会長の声明は、会長の職を務めた者として、「学術会議と政府の正常ならざる関係を深く憂慮し」、科学者代表機関の独立性と自主性について「指摘することが責務」だと表明。科学者コミュニティーの政府への科学的助言は政府の利害から独立に自主的に行われるべきもので、「その独立性を保障することこそ科学の人類社会に対する意義を十全ならしめる必要条件であり、一国の政府が恣意(しい)的に変更してよいものではない」と強調しています。活動の独立性には会員選考の自律性が不可欠であり、第三者による「介入システムは、これとまったく両立しない」と指摘しています。……

 存命の元会長全員が名を連ねていることが、問題の本質を語っている。なぜ、ナショナル・アカデミーは、独立性が必要なのか。ほんとうに、よく、考えるべきだ。政府のいいなりの総合科学技術・イノベーション会議はすでにあるのだから、なぜ、国際基準にふさわしいこの組織に介入しようとするのか。

2023/02/14

防衛強化 安全担保せず 宮本元中国大使に聞く  信頼醸成へ日中対話重要

 今日は、天気。朝だと、お花も元気がいい。

20230214_083820

 緊急インタビュー②の仕上げを完了。夕方には発信。それから、提稿は5本。

 会議も今日はあった。うーん。いろいろ考えなくては。自分のはたす役割は何か? いろいろ孤独を感じながら。しっかり、一人で立たなきゃ。

 

[考 南西「有事」]防衛強化 安全担保せず 宮本元中国大使に聞く  信頼醸成へ日中対話重要(沖縄タイムス)
 「台湾有事」を巡る議論が活発化し、日本は防衛力強化に本腰を入れるが、事態悪化を防ぐ外交にはどう取り組めばいいのか。外務省で中国大使や中国課長、軍備管理科学審議官などを歴任した宮本アジア研究所の宮本雄二代表(76)に聞いた。

 -中国が台湾へ武力侵攻する可能性は。

 「現状維持が続く限りはゼロに近いと思う。台湾側が具体的な日時まで決めて独立宣言をしたり、米国が『一つの中国原則』を否定したりすると、中国側の大義名分が立ち、可能性は高まる。少なくとも今はそんな状況ではない」

 「台湾へ侵攻すれば米中衝突や世界的大不況を招き、中国経済もガタガタになるし、多くの命が失われる。納得できる大義名分がなければ中国国民は納得せず、侵攻は厳しいとの判断になる」

 -「抑止力」は、防衛力強化だけで成り立つか。

 「中国が軍拡を続ける中で防衛力強化は必要だが、抑止力は抽象的で、それだけで安全が担保されるとの主張は間違い。相手が攻撃力を強めれば、抑止は破られる。中国は国家の誇りの問題となれば、相手の抑止力やシミュレーションにとらわれない政治的判断をする可能性が高い。だからこそ、外交と政治が重要だ」……

 このインタビューは、とってもおもしろかった。「まずは信頼醸成に向けて対話を強化するべきだ」「軍備管理や軍縮のプロセスを考えるのも立派な安全保障」「国民同士の交流と相互信頼も重要。それらを全部含めたものが外交であり、主役は国民」など示唆深い。元中国大使だけに、重要な発言。

 先日は、琉球新報の県内41市町村長にアンケートがあった。防衛費増額、南西諸島への自衛隊配備強化について、およそ半数が「分からない・無回答」「どちらとも言えない」と答えつつ、政府の十分な説明や国民的議論を求め、賛成は少数にとどまっている。そのうえで、「中国を脅威と感じる」34人、「どちらとも言えない」7人で、脅威の認識を持ちつつ、自由記述で7割超が政府に外交努力を求めている。琉球新報は、沖縄の首長たちが、「戦争準備より外交を」と政府や国民世論に働きかけるべきであると主張。沖縄戦の教訓を共有し「再び沖縄を戦場にさせない」を一致点にした全首長の決意と行動を求めたい、とも。

 

 ほんとうに、外交の政治の役割がいまこそ大事になっていることを感じさせる。

 

2023/02/13

はたしてやっていけるのかなあ

 睡眠は、最悪で、変な夢も……。なかなかねえ。今日は朝から雨模様。インタビュー②の原稿づくり。まだまだ凸凹はある感じだけど、全体的な形にはなりつつある。もうあと1、2日だぞ!

 原稿も、いろいろやってくる。ちょっと、慌ただしくなってきている。

20230213_183536

 来月以降の工程。値上げラッシュの影響で、いよいよ印刷方法を安いものに変えるために、前倒しの日程になる。はたしてやっていけるのかなあ。これ以上、きつくなったり、忙しくなったりするのは嫌だなあ。

 さて、値上げラッシュで言えば、夜は、管理会社との業務委託費についての話し合い。とりあえずのこちらの要求はのんでもらったので、ここからはしっかりとした計画づくりをすすめること。しかし、お金は圧倒的に足りなくなるのだろうし、こちたについても、やっていけるのかなあ。そもそも、日本の住宅政策は大本で破綻しているということが、ほんとうに、こういうことにかかわるとよくわかる。そのなかで、どのようなことができるのか。まったく頭がいたいものだなあ。

2023/02/12

「時代に翻弄された歌 イムジン河」

 今日は、ちょっと二日酔い? 家のみで、そういうのはめずらしいけど、あまりひどくない、かるーい状態(笑)。原稿づくりが急がれるので、今日の掃除は、ほんとに超簡単に。それで、すぐに緊急インタビュー②の原稿づくりにとりかかる。ああでもないこうでもないと悩みながら、少しずつすすめていく。あと、一山難所が残っているという状態。明日には、形をつくりきって、修正作業や仕上げにすすんでいきたいなあ。今日は、全教のシンポジウムに参加するつもりだったけど、急遽、やめて、原稿に集中した。外的な刺激のない、基本、しゃべらない一日。

 

 録画してあった、アナザストーリーの「時代に翻弄された歌 イムジン河」の再放送を見る。2年前にも見たのかなあ?

19_20230212221901

 1968年2月、ザ・フォーク・クルセダーズが歌う「イムジン河」が発売中止となった!北朝鮮で生まれた曲。京都の朝鮮学校で耳にした作詞家の松山猛が作者不詳の朝鮮民謡と思い、日本語の歌詞をつけた。しかし発売直前に朝鮮総連から抗議が入り、レコード会社が発売中止を決定。それでも歌は枯れることなく、その後、日本・北朝鮮・韓国で歌い継がれ、数奇な運命をたどることになる。いま明かされる、歌が生んだ数々のドラマ。

 日本語の詞をつくった松山。在日の人たちのその詞との出会いやかかわり、韓国人歌手や、韓国の人たちの受けとめ。北朝鮮での受けとめ。戦争と分断と、日本社会とのかかわりは小さくない。その痛苦の思い、悲しみと、この曲や詞との関係。決して他人事ではないし、他人事にはしてはいけない。

 さてお約束の栃木の話。昨日の朝日。

那須特別支援学校の寄宿舎廃止議論、地元4市町トップはどう捉える?(朝日新聞)
 県教育委員会が主導する那須、栃木両特別支援学校の寄宿舎の廃止の議論を、地元の行政トップはどう捉えているのか。那須特別支援学校の通学区域である4市町の教育長と市長、町長にただした。

 4人の教育長には昨年10月の定例会見で見解を尋ねた。矢板市の村上雅之、那須塩原市の月井祐二、那須町の平久井好一の3氏は判断を留保する回答だった。大田原市の篠山充氏のみが明確な考えを述べた。……

 記事には、藤井さんのコメントがついていて、それがとても学ばされる。「この問題への対応は、教育行政の成熟度をはかるバロメーターとして見るべきだ。当事者抜きで拙速に廃止することになれば、それが前例となり、他県にも影響しかねない」と当事者抜きで決めることへの器具を表明している。「子どもたちが長いバス通学に耐えられるとは思えず、人格形成期の生活訓練や自立能力の獲得の方法として寄宿舎に代わるものがあるとも思えない」と寄宿舎存続を訴える。「障碍者権利条約は、その審議の過程に障害者自身が深く関与した。当事者の参加が条約の価値を高めたとも言える。寄宿舎廃止は当事者には重大な問題であり、一方的な決定は国際的な潮流にも相いれない」と。国際的な潮流との関係でのべているのも注目のコメント。

 

2023/02/11

私の中のかけらたち〜虐待を生きる22歳〜

 今日は一転、いい天気。天気がいいと、元気が出るよね! さっそく、インタビュー原稿②の原稿づくり。がんばっています!

 午前中には、「第37回民教協スペシャル 私の中のかけらたち〜虐待を生きる22歳〜」を見る。

18_20230211220501

 とってもつらいドキュメント。だけど、虐待をした親を毒親と描くのではなく、その本質にあるものをさぐる。PTSDの厳しさ、それでも何が、「回復」につながるのか。そこを模索する若者の姿にも共感。それは自分のなかにあるものを考えるから。自分はどう感じていたか、それは自分の子どもの世代にどうかかわっているのか?

 午後は、仕事をしながら、「2023建国記念の日に反対する沖縄県集会」を視聴。今日は2・11集会。例年なら、東京の集会だけど、今日は沖縄の集会。便利だね、オンライン。テーマは「島田叡・「沖縄の島守」像の検証する―何が問われるべきなのか」。面白かった。元琉球新報の野里さんが、取材で接した、泉知事と、島田知事の実像にせまる。汚名をかぶさえられ泉と、英雄視された島田。川満さんが、資料から、この2つの知事の実像にせまる。泉の判断は正しく、島田は多くの犠牲を実は強いたと。そして、山口さんが、そういう経験を、若者・子どもどのように伝えていくかの実践について。そう、ウクライナ戦争以降、戦争が身近にある時代だからこそ、沖縄戦の経験はよく考えるべきだと。

 夕方、買い物の時間。

20230211_162830

 夜は、夫婦で、オンラインでいろいろおしゃべり。現実と原理、なやんだり、模索したり。いいパートナーだと思いますよ、ほんとに。

 栃木の話題は明日にしよう。

 

2023/02/10

生活保護基準額の引き下げ、取り消し認める判決 宮崎地裁

 起きたら雪がちらつき、つもりはじめる。

20230210_084330

 今日は、もちろん、緊急インタビュー②の起こし作業を開始。原稿づくりをはじめる。

 昨日は、個人的にはちょっとショックな体験もする。自分の無力を痛感させられる。ほんとに、情けないほど役に立たないなあ。勇気もないし、知恵もない。積極的に動き出すこともできない……。世の中にこれだけ困っている人がいると言うのに、ほんとうに役に立たない。

 ボクは、悲観主義者だ。結構、この世界の起こっていることに、そして、その先については、悲観的で、かなり絶望感をもっている。もし、子どもや孫がいなければ、さっさと、この世間から隠遁しているようにも思える。楽観的な人をみるととても不思議でもある。もちろん、若い人たちのなかには希望を感じている。だけど……。楽観的な人は、その条件があるのだろうか? 経済的なこととか、子どもも含めての安定とか。なんかちょっと違うのかもしれないのだけど。うーん。そういうものを超えて、先を、少しでも切り開かないとなあ。

 そういう中で……!

生活保護基準額の引き下げ、取り消し認める判決 宮崎地裁(朝日新聞)

 国が生活保護基準額を2013~15年に大幅に引き下げた改定は、生存権を保障した憲法25条や生活保護法に違反するとして、宮崎市の受給者3人が市の減額決定の取り消しを求めた訴訟の判決が10日、宮崎地裁であった。小島清二裁判長は原告の請求を認め、決定を取り消した。

 同種の訴訟は全国29地裁で起こされ、判決は14件目。減額決定の取り消しを認めたのは、大阪、熊本、東京、横浜に続き5件目となった。9地裁は請求を退けている。……

 これで、5勝9敗。しかも、直近5つの判決では4勝1敗 、流れが変わったという感じ。原告らの、国の生活保護引き下げの算定方法は客観的裏付けのない恣意(しい)的なもので、厚生労働相に裁量権の逸脱・乱用があったと主張を認める内容のようだ。これから、判決ラッシュがはじまる。大いに、注目していきたい。

 

 毎日の記事も紹介。

寄宿舎生かした教育を /栃木(毎日新聞)

 阿久沢真理・県教育長が昨年12月2日に県議会で県立那須、栃木特別支援学校の寄宿舎の今年度末での閉舎計画の延期を表明してから2カ月が過ぎた。各校の保護者らでつくる2団体が要望する説明会は開かれないままで、今年に入り「本校寄宿舎の閉舎の延期に伴う次年度の対応について」と題した文書が配られたのみだ。

 文書には「次年度、寄宿舎は運営すること」などと書かれ、入舎の申し込みを募る内容だった。那須の保護者会代表、鈴木美由紀さん(48)は「卒業後に少しでも自立した生活ができるように」と考え、高等部1年の知的障害と発達障害がある次男の入舎を申し込んだ。「自分の子どものためだけでなく、幼い子どもたちが成長した時に利用できるよう存続を求めていきたい」と話す。

 このコラムでは、阿久沢教育長が会見で「今、局内で県として寄宿舎を廃止した後の対応も含め、どういう形で教育内容の向上が図れるのか、幅広い議論を改めて確認、検証しているところ」と説明したと紹介している。そして、「閉舎ありきの検討ではなく、寄宿舎を生かした特別支援教育についても議論するべきではないか」とむすんでいる。

 悲観的ではあるが、決して、諦めてはいけないと、心に誓う。

 

2023/02/09

そして、西へ

 昨日は遅かったら、今日は寝坊。今日は午前中から2本の提稿作業を完了。ふー。

 そして、西へ。

49177

 電車を降りて、取材場所まで歩く。なつかしい御所。相方とよくデートしたことを思い出して胸キュン。浪人のとき、ソフトボール大会をよく主催した。5,60人集まったんじゃないかなあ。御所も変わって、そのグラウンドはまだあるのかなあ。ちょっとだけ、グラウンドは残っているようだけど。

49178 49179

 街にあった、本屋がほぼなくなっていくのにいつもこの町をあるいたときにおどろかされる。京大のまわりには本屋がまったくなくなっている! 活字を生業にする人間として、ほんとうに深刻な変化がおこっている。うーん。

 取材は、無事終了。しっかり原稿にします。

 

 帰りの電車のすでに作業はスタートさせるけど、ちょっと映像資料を見たりもする。WIFI使えるし。あらためて、社会(世界)そのものの変容と、それへの見方の世界的な変化ということを考えさせられる。そういう世界の動きについていけているのか。2周3周の遅れを感じる。同時に、これまでのわれわれの理解を、どう大切にしつつ、発展させるのかもとわれている。その整理と成長を、どう残された日々にとりくむのかが大事。いろいろ起こっている問題も、そういう視点で考えたいものだ。

 

 

2023/02/08

「デニー知事と考える 沖縄と日本の安全保障」

 うーん、今日も変な夢を見たなあ。調子が狂う。

20230208_090018 

 職場では、講演①の提稿作業のための準備段階。なかなか時間がかかります。あとは、緊急インタビュー②のための予習作業。

 『世界』の今月号ではまず、吉田千亜さんを読む

Sekai

 涙なしには読めないなあ。あの子どもたちはどのような12年を歩んだのか。県境の街をつぶさに取材する。

 世界はやっぱりいい物載せる。ライバル誌などという気はないが、それでも、これは先あっやとか、これはこっちの方がポイントついてるぞとかはあるけどね。

 

 夜は、沖縄県復帰50周年記念シンポジウム「デニー知事と考える 沖縄と日本の安全保障」。

20230208_194435

 デニーさん、阪田さん、柳沢さん、三牧さんと超豪華! デニーさんは、短い時間で沖縄の歴史と現状を。さらに阪田さんは、武力行使の三要件の変更のもとでの敵基地攻撃能力保有がいかに憲法を空洞化するのか、柳沢さんは、三文書が台湾有事を想定して、いかに専守防衛をこえる攻撃的な事態をつくっているのか、そして、三牧さんは、台湾有事という物騒な事態を競い合って想定する中で外交が空洞化しているのかという話を中心になされた。短時間で、とても凝縮した話。このような話は自分の雑誌でどう反映できるのかは知恵のいるところ。

 

2023/02/07

「平和への道と全く異なる」自衛隊地下化に反対 32軍壕保存求める会が声明

 疲れたなあ。変な夢を見る日が続くなあ。なんでだろう? 睡眠時無呼吸なのかなあ。ストレスなのかなあ。いろいろ、しんどいことが続くから、北海道の写真を見て、気分転換。

20230105_124213

 例の問題でも、いろいろな議論がおこなわれている。それを横目でみながら、いろいろなことを考える。もちろんなかなかするどいなあというような、議論もある、われわれの歩むべき道はどこなのか? 自分にできることは何なのか。誠実でありたいし、真摯でありたい。

 仕事の方は、日程の設定からその次の準備。インタビューのための映像資料の視聴など、いろいろとすすめる。来ている原稿の作業も少し。あいもかわらず慌ただしいが、腰の調子はまだまだな感じ。今日は会議もあった。

 

「平和への道と全く異なる」自衛隊地下化に反対 32軍壕保存求める会が声明(琉球新報)
 「第32軍司令部壕の保存・公開を求める会」は6日、自衛隊駐屯地の地下化などについて「われわれが求める『平和への道』とは全く異なる」とし、「沖縄を再び戦場にすることに断固、反対する」声明を発表した。

 声明では、沖縄戦を指揮した日本軍第32軍の拠点となった首里城地下の第32軍司令部壕は「負の遺産」と指摘。会として保存・公開を訴えているのは「平和発信のとりでにするためである」との立場を改めて強調した。

 6日、県庁記者クラブの会見には代表の戦争体験者らが顔をそろえた。瀬名波栄喜会長(94)は、沖縄戦の前年に満州から日本軍が移駐してきた体験を振り返り、「自衛隊がどんどん入り込む今の状況と全く同じだ」と危機感を示した。……

 自衛隊基地の地下化は、各地ですすんでいる。年末の読売新聞では、司令部の地下化を進めるとして挙げられていたのが、陸自の那覇駐屯地と与那国駐屯地、熊本の健軍駐屯地、海自の舞鶴地方総監部。部隊や艦船を派遣、指揮する重要拠点とされている。さらに、読売の記事では、電磁波で管制レーダーが無力化ないため、「電源フィルター」と呼ばれる防護装置を設置するところとして。新田原、築城、千歳、府中、那覇があげられていた。自衛隊の関連施設の強じん化や老朽化への対応として、赤字国債の発行を求めるものの内容はこういうものであるということもよく考える必要がある。

 しかも、沖縄からの発信は、そうした基地強化がもたらしたものが何かを体験者が語っている。同じような、地下化は、日本軍は韓国のチェジュでもやっていたなあ。そのことも思い出した。

2023/02/06

自衛隊統合司令部、市谷に新設へ 政治関与重視、24年度にも

 今日は腰が……。何とか持ち直して、仕事をすすめる。緊急インタビュー②は何とか設定。あと、来月以降の企画の進行をいくつか。

20230206_113128

 うーん、くそくらえってようなことが、次々とおきる一日。まあ、基本、最悪の気分。政治は誰のためにあるの? 誰とともに政治をつくっていくの? そんな問いかけをし続けるしかないなあ。自分の立ち位置をしっかりしなきゃ。波風を立てないような先送りではなく、しっかり、自分の立ち位置を確認しなきゃなあ。

 さて、世のほうに目を向けると、こんなことがどんどん進んでいく。

自衛隊統合司令部、市谷に新設へ 政治関与重視、24年度にも(共同通信)
 政府は、陸海空3自衛隊を一元的に指揮する常設の統合司令部について、防衛省がある東京・市谷に新設する方針を固めた。早ければ2024年度発足を目指す。陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)に置く案もあったが、首相と防衛相による政治の関与を重視した。複数の政府関係者が5日、明らかにした。制服組トップの統合幕僚長とは別に統合司令官が置かれ、指揮を担う。指示系統が複雑化せず、効率的に運用できるかが課題となる。……。

 三文書そのものも、アメリカに形式的にも接続性を強めるためにおこなわれていることは明確なわけだけど、この統合司令部も、アメリカと形をそろへ、運用が一体にできるようにするためでもある。統合司令部の新設は政府が昨年12月に決定した国家防衛戦略に明記されたわけだけど、それによって、アメリカ追随の、従属の軍隊としての自衛隊の姿がいっそう露わなわけだ。この問題は決して軽視できない。(そのことは、どちらにも考えていただきたいこと)

 23年度予算案の編成には間に合わず、さらに来年度に向けた動きとなるが、実質的な動きはすすんでいくのだろう。よくよく、見ておく必要がある。

2023/02/05

緊急企画 「戦後」の現在ー安保関連3文書を読む

 日曜日は朝から、掃除日。お風呂を掃除していると、腰に……。なんとかギリギリで……。うーん、あとは、そろり、そろり、微妙だなあ。

 緊急インタビュー②の設定は、結局は、今日もすすまず。やっぱりそうなると元気がでない。精神的にきつい日。今月の原稿にかかわってのやりとりや、それでも、来月以降の企画相談のメールのやりとりなど、少しすすめる。それはそれで、大事なことでもあるけどね。

 あとは、この間、見れていなかった映像資料を見る。 【Fight For Justice連続講座】第Ⅱ期 いちからわかる近代公娼制度の第2回人見佐知子さん講義「娼妓にとっての近代公娼制度」。遊郭に残された資料をもとに、公娼制度の実態を明らかにする人見さんのお仕事。前貸金制度というものが、いかに娼妓からむしぼりとるような制度で、遊郭にしばりつける制度であったかを、明らかにしていて、ちょっと息をのみながら話を聞いた。しかも、それがややはり問題だとされていくなかでも、逆手にとって、実際には、さらにしばりつけるような制度がつくられていった過程も、とても考えさせられる。この日本の公娼制をめぐる歴史的な経緯や、その背後になる支配の構造というものとを、いまの性暴力との関係でもしっかり見る必要性を、さらに考えさせられたりする。

 立憲デモクラシー講座V第1回 緊急企画 「戦後」の現在ー安保関連3文書を読む を聞く。

Tumblr_7b983da01d98d25bc345ecd76ed8348e_

 講師は、石田淳さん(東京大学)、加藤陽子さん(東京大学)、蟻川恒正さん(日本大学)。なかなかすごい話がつづく。石田さんのような、ある意味、ボクのように原理的に考えるのではなく、あるていど、パランスオブパワー的な見方もしつつ、分析する人からみても、こんどの事態は、力への突出で、それが、どのような事態をもたらすかという話はなるほど、と唸らされる。加藤さんの、帝国国防方針との比較も、なうほど。方針の具体化されたものもふくめ、公開されていなかったり、そのこととの関係で、今度の3文書のつくられかたから、かつての方針がもたらしたことをだぶらせながらいろいろ考えさせられる。そして、蟻川さんの話は、まさに「道理」なき、すすめかたという根本問題をするどくつく。憲法が語れない問題はみなさん共通している。総じて、保守リベラルというようなスタンスの人と言ってもいいとは思うのだけど、そういう人から見た、すごくするどい指摘にうなった時間だった。

 今日は、休むつもりが、結局は、仕事をし続ける。うーん、仕事から離れないといけないけど、仕事がすすまないことが気になってしまう。

 結局は、どんな問題に直面しても、いろいろ難しいことがあり、いちにち悩みうろたえるばかり。おまえに、食事中、息子からも、いろいろ指摘され、批判され。立場がない。ほんとうにうろたえるばかりの人生。MさんがSNSで、ちょっとほめてくれて、とても嬉しかった。

2023/02/04

差別発言で首相秘書官を更迭 岸田首相「任命責任感じる」

 昨日は楽しい飲み会。いろんな人から、たくさん元気をもらう。だけど、気になっていることがあって、その仕事の連絡は昨日もなく、今日もなく。そうなると、一気に、元気がなくなる。今日は朝から気持ちがドヨーン。ひたすら〆切に追われる、か弱き月刊誌編集者っていうのはそんなものです。

 今日は早朝仕事スタート。飲み会があると、睡眠時間がきついなあ。今日は一日眠かった。連絡をまちながら、いろいろ資料を読むが、ウトウト、うつらうつら。ああしんど。

20230204_061517

 気分が変わらないなあ。もっと、ゆとりを持ちつつ、攻勢的積極的に時間が使えればいいなあ。

20230204_162608

差別発言で首相秘書官を更迭 岸田首相「任命責任感じる」(共同通信)
 岸田文雄首相は4日、LGBTなど性的少数者や同性婚を巡り「見るのも嫌」と差別発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭した。首相は視察先の福井県坂井市で記者団に「大変深刻に受け止めている。任命責任を感じている」と語った。首相が政治任用した秘書官が問題発言で更迭されるのは異例。国会審議への影響を避けるため事態収拾を急いだが、内閣支持率の低迷が続く政権運営が厳しさを増すのは確実。野党は、政権中枢の人権意識欠如の表れだとして徹底追及する。
 荒井氏は3日夜、官邸でオフレコを前提とした非公式取材に応じた。首相が同性婚の法制化に関し「社会が変わってしまう課題だ」と国会で答弁したことを質問され、「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と述べた。その後、発言を撤回して謝罪した。……

 この発言をめぐっては、ほんとにがっかりだけど、それに追随して、発言している人もすくなくないなあ。かつてリベラルだった人が、あるときから、こういう主張をするようになることも、よく見かけたり。結構、知的な人でもね。

 司法でも、婚姻の平等を判断する判決も出ているわけで、ある意味で、議論としては決着している。しかし、その後、難しいのはいままで目にしてきたこと。典型は、夫婦別姓。そこにある、超保守の勢力のあせりとともに、その影響の根深さも、感じさせられる。つまりここからはじまる。どう、法制化まですすんでいくのか。そのことがここからはじまるのだと。

 

 明日はいい日でありますように。

2023/02/02

3月号ができました。

 うーん。なくした生協のポイントカードは、店舗で無事発見されて、回収。今日は、月末活動に使用するための(月を超えてしまったが)自転車のカギが見当たらない。駅の駐輪場でさしたままだった。ほかにも、ちょっと前の記憶があいまいなことが多々ある。なんか、自分が、さらに心配になってしまう日。

 さて、3月号ができました。

20230202_222315

 特集は、大軍拡と安保三文書もの。5つの論考をそろえました。もちろん、ほかのものもおもしろいですよ。反響はどうでしょうか? ぜひに読んでほしいです。

 

 インタビュー①は仕上げ中。明日には発信したいところ。

 緊急インタビュー②の設定は、なかなかうまくすすんでいない。なかなか難しいなあ。

 

 

2023/02/01

若い人たちのあいだに広がる戦争への不安について

 今日は、ちょっとした用事でここへ(苦笑)。

20230201_152235

 いやはや疲れました。

 仕事のほうは、緊急インタビュー②の設定の手打ちや措置。なかなかうまくいきません。まだ、設定まではっかりそうな予感。そううまくはいかないなあ。

 たまたま、若い人と話す機会があり、また若い人の書いたレポートを読む機会があった。平和についてなのだけれど、ものすごく、戦争というものに、リアルな不安、抵抗できないのではないかという不安を抱えていることにおどろいた。それは大軍拡でものすごくリアルに増大している。ほんとうに、戦争が身近にあると感じている。

 裏返して言えば、ボクらのほうの感覚が、かなりずれてきているのではないかということもいろいろ感じだ時間だった。身の回りの世界に閉じこもらず、広く人々が感じていることから出発して、議論を組み立てていかないとと、強く思った次第。

« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »

無料ブログはココログ
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31