『歴史の紛争化の背景を考える―「屑拾い」としての歴史学―』
今日は、工場籠城一日目。今月は、担当している本数が多いから(いやそうでもないか、いつもといっしょか)、目が回る。それでも順調にことはすすんでいく。14本のうち、大軍拡、敵基地攻撃能力保有関連のものが7本で、みなさん危機感・緊張感をもっているのでしょう機敏に対応してくれるので、順調にことはすすむ。反響はどうだろうか? ドキドキ。
どんどん寒くなっていく。帰りの駅までは。
あれから少し時間もたっているから、いまは氷点下だね。明日の朝はほんとに寒くなりそうだなあ。寒いのいやだなあ。
夜は、フェミ科研費裁判支援会の藤原辰史さん講演会『歴史の紛争化の背景を考える―「屑拾い」としての歴史学―』を聞く。藤原さんに会いにいったのは、もう4年も前だなあ。登場してもらったのは、ジーン・シャープを扱ったのと同じ2019年5月号。いろいろ挑戦していたんだよなあ。
今日の藤原さんの話も面白かった。彼は、歴史の知識を動員して、人々の取り組みや思索の歴史のなかから言葉を選び出してくるから、うならせる。とくに、ボクの弱い?世界史、西洋史を基本としているから、視野が広がる。今日の話もフェミ科研と絡ませて、歴史修正主義の根底にある、家族主義がどのようにつくられてきたのかだとか、「慰安婦問題」の根底にある、女性支配の歴史を紐解きながら、考えさせてくれる。話を単純化せずツボをおさえながら多面的に見ていくところが絶妙。質疑応答もおもしろかった。野蛮化する世界という話を展開。とくに、難しいことを難しいままに考えないという野蛮というのは大事なこと。どう歴史修正主義とたたかいのかという話のなかでの経験談もおもしろかったし、対話の姿勢の参考になる。若者への陰からの支援とかもね。
世界史・西洋史のことって、ちゃんと勉強してこなかったのはものすごく後悔。最近、何人かの研究者の話を聞くようになって、とりわけそう思う。時間はないけど、チャレンジしてみたい分野でもあるんだけどね。
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