「覚悟」の時代に 無関心に向き合う 劇作家・石原燃
うーん、通常の日々に戻ったけれどもねえ。
今日は、午前中は会議。会議があると、時間が拘束されるのだなあ、しかたがないけれども。
それ以外は、メールのやり取りをしたり、あとは、来月企画のためにいろいろ読む作業と、今月インタビュー(仮)①原稿づくりをはじめる。そのための資料を送ってもらったり。作業としては、すべてまだ試行錯誤の段階なので、根を詰めたという感じではなく、ふらふらと仕事しているという感じ。しかたって、充実感はない、ふわふわした時間を過ごすことになる。普通にある時間ではなるのだけど、いつまでたっても、なかなかこの時間の過ごし方は慣れないでいたりする。
いろいろ読んでいる中で、読めていなかった石原燃さんの朝日も寄稿を読む。
(寄稿)「覚悟」の時代に 無関心に向き合う 劇作家・石原燃(朝日新聞)
年末にまた嬰児(えいじ)の遺棄事件が起きた。2022年に入ってから、20件目の事件だった。私がネットで検索して数えただけなので、見落としているものもあるかもしれない。いずれにしろ、氷山の一角だろう。コインロッカーベイビーが社会問題になったのは1970年代のことだが、その後、問題が解決したわけではなく、いまもこうして事件は起き続けている。……
いろいろなことを考えさせられる。中絶薬の話を切り口に、人権をなおがしろにする社会、国家が責任をはたさない、しかも、多数によって人権について左右される社会。民主主義のありようも問うている。うーん。とても重いなあ。同時に、台湾のことについては、それだけにがぜん、いろいろ知りたくなった。だけど、いろいろ調べたり、勉強したりが追い付かないのが悲しい。
ちょっと別の件があって、実は、いまは、原点というが、原則的なあり方を問い直すべきときにも来ているのではないか、なかなか難しいからではなく、原則的には、こう考えるべきということをしっかり示すことも大事になっている問題が多いんじゃないかって、ふと感じているところがあるのだけどなあ。なかなか伝わらないのだけど……。そのことがいろんな、無関心や思考停止につながるようにも思えるのだけど。
次のニュースも気になった。「バイデン米政権は沖縄県に駐留する海兵隊を数年以内に改編し、離島防衛に備えて小規模で即応性のある「海兵沿岸連隊(MLR)」を創設する方針を固めた。11日に日米の外務・防衛担当閣僚がワシントンで開く安全保障協議委員会(2プラス2)で議題になる見通し。日米関係筋が9日明らかにした」(共同)。この「離島即応部隊」ともいわれるMLRは、すでに2021年4月23日と5月12日の衆院外務委員会で共産党の穀田恵二議員が追及してきたもの。「沖縄が米中の軍事衝突の最前線に立たされることになる」と批判し、計画の中止を強く求めていた。ほんとうに東アジアを軍事対決の状況にかけていくような、方向は許してはいけないという問題なんだけど……。2+2も、いよいよ重大にものになりそうだなあ。
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