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2022/12/05

あらゆる投薬法で「七転八倒」「遺骨は青く」 熊本・ハンセン病療養所で「虹波」人体実験 園長の目の前で…入所者が証言 菊池恵楓園

 いやあ。なかなか仕事がすすまない。副反応で、ちょっと体調を崩したり……。そんななか、インタビュー②の起こし作業を、原稿化の構想をすすめる。ちょっと時間がかなりそうだけど、今週中には何とかしたいなあ。

 毎日、ほんとにいろいろな事件がおこる。いまは、一方で、統一協会の被害救済法案をめぐるやりとりが大きな山場。一方で、大軍拡をすすめる政府。こういう政治は、ほんとうのところ、市民にはどのように映っているのだろうか? なかなか、わかりづらさを感じているのだろうか?

 BSで、「あさが来た!」をやっていて、思わず見入ってしまった。

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 いまから見れば、明治の殖産興業を賛美するようなないようでもあるのだけど、波瑠さんの溌溂さが、とっても魅力的。宮﨑あおいや柄本、ベテランの近藤正臣や辰巳琢朗もよかったし、清原さんも出てたのね。ちょっと見てうれしかった。

 

 さて、このニュースには、ほんとうにおどろいた。

あらゆる投薬法で「七転八倒」「遺骨は青く」 熊本・ハンセン病療養所で「虹波」人体実験 園長の目の前で…入所者が証言 菊池恵楓園(熊本日日新聞)

 戦時中、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者に「虹波[こうは]」と呼ばれる薬剤が投与され、9人が死亡したことを示す文書群を同園が初めて開示した。同園で治験が始まったのは1942年末。静脈注射や筋肉注射、座薬などあらゆる投与法が試された。入所者の長州次郎さん(95)は、紫色の錠剤を一日3錠飲まされた経験を入所者自治会機関誌「菊池野」などにつづっている。

 厚生労働省の「ハンセン病問題に関する検証会議の提言に基づく再発防止検討会」の聞き取りによると、43年に入所した長州さんは終戦まで虹波を服用させられた。

 飲み始めると月に1回は胃がけいれんし、数日は食事を取れなかった。夕飯を朝に吐き出すこともあり、「虹波のせいで七転八倒した」と語っている。治験後に死亡した入所者の遺骨は青っぽく、「骨に色が付くほど強い薬だったのだろう」とも証言している。

 各療養所の園長には当時、らい予防法(旧法)に基づき指示に従わない患者に懲罰を与える「懲戒検束権」が与えられていた。長州さんが服用を指示されたのは宮崎松記園長(当時)の目の前で、辞退することはできなかった。長州さんは取材に対し、「治療のため恵楓園に来たはずなのに、正体不明の薬まで飲まされたのは一番残念なことだ」と話した。……

 うーん。日本の優生思想の「闇」は、ほんとうに深いなあ。この責任は、まだまだ明らかになったわけではないわけだし、こうした治験には、軍の研究機関もかかわっていたという報道もある。宮崎園長は京大の出身。戦時中の人体実験と京大のかかわりは大きい、そういう医療の責任というものはものすごく大きいとも思う。いろいろ、詳しいことも知りたいと思う記事だった。ちなみに、熊本日日と京都新聞の共同のスクープなようだ。

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