「父さんもう死んどるよ』電気コードを手にした“ひきこもり60歳”につぶやき母も殺害された
終わった、終わった! 工場籠城終了。こんなに疲れたことはないなあというほどの疲れ。やっぱり、年齢からくるところもある。この歳でやる仕事ではないなあ。はてさて。
今シーズンの「科捜研の女2022」は、科学者シリーズだった感じ。
デュアルユースというか、科学の成果の軍事利用の問題などをメインにおきつつ、科学者の身分の不安定性なども、とりあげていた。まあ、ああいうドラマだから、ちょっとなあというところもあるわけだし、本質にもとなあとも思うのだけど、しかし、こういうことがテーマになるほど、科学をめぐる問題が、注目されるようになっているというのは大事なこと。ただ、現実は、ドラマよりも劇的にすすんでいる。福島のイノベーションコースト構想のことにしても、そして、理研の有期雇用研究者を、プロジェクトの進行如何にかかわらず、10年を前に問答無用で首を斬る事態にしても……。
鎌倉殿の13人が終わった。三谷脚本には功罪がある。きわめて巧みな面と、平凡な面と。今回のは好きな面も多いな。深みがどこまであるのかは別として。ただ、鎌倉時代を舞台にしたドラマをみながら、この時代から、ずっと、力による権力の維持の時代が続くのだよなあと。力が正当性の根拠で、それを権威づけるのは天皇制しかなかったんだよなあと。だから、力の争いが続くか、政権が一見安定した時は、後継者抗争というか、内部での政局が生まれる。そのくり返しは、明治まで、さらにその後も続くのだと。力による正統化に頼らなくなるのは、民主制という政治制度が発見されてから。だけど、それは未完で、ともすれば力に頼ろうとする。そこ過程にいるのがわれわれであるからこそ、われわれは民主主義にこだわりながら、粘り強く、その完成をめざさないといけないということなのだろうなあと、ある意味、おろかで、悲しみに満ちた鎌倉の政治をみながら考えた次第。
MさんのFBから拾った昨日のニュース
「父さんもう死んどるよ』電気コードを手にした“ひきこもり60歳”につぶやき母も殺害された(TBS)
今年もあと幾日か、そんな折に白髪に黒縁めがねの松本淳二被告(60)は福岡地裁の証言台にいた。酒店の“業務用冷蔵庫”から2人の遺体が見つかり世間に衝撃を与えた事件の容疑者として起訴された男だ。起訴罪名は殺人と遺体遺棄。審理で浮かび上がったのは、35年におよぶ長期の引きこもり生活と20代から続いた父親に対する極度のアレルギーだった。そして「絶対に邪魔されたくない時間」と本人が話す「アニメ鑑賞」をめぐるトラブルが事件の引き金となり、もうすぐ90歳になろうかという両親は息絶えた。罪を認めた松本被告への検察官の求刑は「無期懲役」だった―。……
このニュースを聞いて、まずは息子のことを考える。これからさき、わが親子はどうなっていくのだろうかと。親の目線から。この被告は、ボクと世代的には近い。ボクだって、仕事から落ちこぼれていたら、同じように……と考えるところでもある。そう今度は、息子の目線から考える。ほんとうは以前から、その可能性は高まっていて、かなりの人がその問題に直面していたのではないのか。とても、難しい問題。とても、苦しい問題。
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