「松本清張と帝銀事件」
今日は、朝から、とにかく掃除だね。日頃やらない、ベランダや玄関の掃除やら、窓ふきやら。相方と喧嘩しながら、がんばって掃除。
途中、テレビをつけたら、wowowで、「護られなかった者たちへ」をやっていた。映画館でも見たけど、思わず見入ってしまった。重たいなあ。すごいなあ、って改めて思う。瀬々監督、ことしもいい映画をつくっていたけど、やっぱりいまは、脂ののった、最前線の監督の一人だなあ。年齢的には、そんなに違うわけではない同世代といっていいのだろうから、やっぱり、がんばらないとなあ。積み重ねてきた経験の大事なところをしっかり発揮しながら、しっかり挑戦しつつ、じゃまにならないようながんばりをしないととつくずく思う。自分のしっかりした生き方が大事なんだろうなあ。
夕方は買出し。ああ、やっぱり、年末は莫大な出費。まあ、豪華年末も、もう何度もあるわけではないだろうし(笑)。
夜は、おもしろいテレビもないからと、昨日、一昨日放映されていた、Nスぺの「松本清張と帝銀事件」を見る。圧倒されるような内容。山田さんの『帝銀事件と日本の秘密戦』を2年前に読んだとき、これはすごい本だなあと思ったのだけれど、あらためてそのことを感じるし。
GHQ占領期の〝闇〟に切り込んだにノンフィクションの大作「日本の黒い霧」を書いた松本清張。そのきっかけとなったのが帝銀事件だった。逮捕された平沢貞通には、犯人という明確な証拠や動機はなく、無罪を主張し続けるも死刑が確定。
しかし清張は、警察が当初「真犯人は軍関係者」としながら、捜査線とはかけ離れた平沢に向かっていったことを強く疑問視する―。清張の死から30年。裁判や捜査資料、関係者を徹底調査して、真相を追った清張の“知られざる足跡”を独自取材し、その闘いをドラマ化する。
日本の戦後史の闇であり、戦前との連続性だけではなく、日本の独立性も問いながら、日本政治のみならず、メディアの問題も問う。ああ山田「帝銀事件」はなりかやりたかったなあと今さらながら。うん、後悔のないように来年は、ほんとうにしっかり勉強して、積極的にいくところはいかなくてはねえ。
ここんところ、相方が”silente”の年末一気見を録画で見ているのをのぞく。いろいろかんがえるところはある。人間関係の、そういう新しい感じ方や見方はとても考えさせられるし、いま、民主主主義とか人権というものは、そうとところもふまえて考えていかないととも思う。
同時に、さきの2つの作品との圧倒的な違いも感じる。社会にまで届かない、その問題をどのように考えていくのかということも大きな宿題でもあるようにも思ったりもする。
さあ、来年もがんばろうね!
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