ウクライナのいまと憲法9条
来月企画も、いろいろ悩ましい。いろいろ議論があるのかないのか? 個別の問題に、そんなに専門性をもっているわけではないし、一つひとつの企画に、そのつど、悩んでしまう。新しい問題が多いしねえ。まあ、コツコツですけど。
安田さんの『隣人のあなた』を読み始めると、心がつぶれそうになる。ウクライナ、シリア、いまなお戦火のもとにいる。ひとたび、戦争がはじまると、そこは本当に地獄の様相となる。悲しみの集積した場所となる。
プレスセンターで「ウクライナ」の情勢学習会があり、SNSで伊藤千尋さんが詳しく報告している。たぶん、秋元千明・英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)日本特別代表の講演か。
NATOとウクライナとの協力はすでに2015年から始まっていて、ロシアの内部情報がNATOに入っていたという。NATOからはウクライナに特殊部隊が派遣され、最新兵器の使い方や心理作戦、占領地域におけるゲリラ戦の仕方まで教えていたという。ウクライナ軍はすでに西側の軍隊に近い戦闘能力を持っていた。ロシアの侵略がが始まり、新型の兵器が西側から提供され、大きな力を発揮。米国は単独で400億ドルという膨大な兵器援助。こうしたもとでロシア兵の50%以上が使えなくなったそうだ。もはや組織的な戦争は不可能な状態に陥っている。……
西側の兵器と、ロシアの兵器には各段の差がある。おそらく今後、ウクライナの攻勢がつづいていくのだろうと予想される。
問題はここから何をくみ取るのかということ。国連の想定する平和秩序はまだまだ途上だ。だけど、無力ではないし、大きくは、国連の描く道筋にそっての模索もみられるとうことがおそらく政府・与党をはじめ、兵器の高度化と同盟の強化こそが重要だという議論がつよめるのだと思う。だけど、戦争ははじめてはならないということが前提だ。だから九条を意義をどうそこから見つめなおすのかが大事だと思う。おそらく、戦争は、大国間ではおこらない。おこるとすれば代理戦争であったり、局地戦であったり、いちばんの可能性は突発的衝突に端を発したもの。日本が戦場になる事態は、本格的な世界戦争を意味する。しかし、議論は、戦闘継続力のなの戦時体制構築へとすすもうとしている。それだけに、どれだけ外交の力を語れるのか、対置できるのか。
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