中世の復活の様相だけど
今日も、鼎談①原稿づくり、形が少しずつできてきた感じ。もう2日ほどで仕上げたいなあ。昨日も、夜は仕事の夢。これはちょっとつらい。目が覚めるしねえ……。うーん。
こういう仕事をしていると、厳しい内容に接することがあるから、つらくなるし、絶望的な気分になる。正直、どちらを向いても、どこの部分をとっても、絶望的なことが多い。この国は終わっているとも感じてしまうけど。だけど、ちょっと違うのかなあ。
いろいろ考えさせられるのは、一つは、栃木のこと。もう一つは、30代、40代の人たちとの交流だろうか? 栃木のことは、このブログやFBで紹介してきた。当初は、那須だけで、栃木支援学校には広がるのは難しいかなと思われていたけど、メディアに働きかけて、朝日やNHKも大きく取り上げる中で、栃木のほうで、疑問をもっていた父母が合流し始めているところがすごい。なかなか、県教委のほうは姿勢を変えようとはしないのではあるけど。父母たちは、とてもまっとうの主張をくり広げている。
考えさせられるのは、この国の新自由主義とは、新自由主義が単独であるのではなく、かなり暴力的な権威主義というか、そういうものと結びついているということ。あまりにも私的で、閉鎖的な進め方だから、それはむき出しの暴力とかわらないものになっていく。あり意味、中世の復活の様相だ。だけど、いまは普遍的な価値をつみあげてきた社会だから、大きな矛盾が生じるということ。なかなか、若い人は立ち上がらないとか、難しいとか言われる。たしかに、ゆがめられた教育内容や報道で育ってきているのは事実だけど、同時に、豊かな人権感覚というか、人として大切にされるべきことというのを知っている。だから、ことはシンプルなのではないかということ。人としての価値、人としての尊厳を大事にする、そういう正義感というのが大事なのではないか。大切なのは、そういう正義感、人権感覚、尊厳というのに敏感になること。そのことへの古い世代のズレや揺れや曇りを払拭したり、感覚を豊かにしていくような、自己変革というか、つねにとりこんでヴァージョンアップしていくことなのではないか。少なくとも運動は、そのように魅力的でありたいと思う。つまり、必要なのは絶望ではなく、自己変革とヴァージョンアップなのだと。
残された時間は少ないけど、少しでも、できることをやっていかないとね。
夜の買い物。駅前南の、いままで、大型スーパーのあった場所は、まだ更地のまま。その隣の、レストランや居酒屋が入っていたビルも、写真のように、すべて店じまい。駅前は、すっかり寂しくなっているが、どう変わっていくのだろうか。
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