「沖縄戦争孤児」 と 「ビルマ 絶望の戦場」
久々に職場に。今日は4本の提稿作業をすすめる。インタビュー②の準備と、それから来月、特別企画(インタビューか対談か)の資料が届いたので、勉強をはじめるが、なかなかたいへんだなあ。関連する資料が家にあるはずなのにみつからないで、困っている。どこにいったのか? ほんとに困ってしまう。
昨日は、BS1スペシャル「沖縄戦争孤児」を見る。
復帰50年の沖縄で空白となってきた歴史がある。沖縄戦で親を亡くした戦争孤児。凄惨な地上戦で何を体験し、基地の島となった戦後をどう生きたのか。圧倒的な証言で描く。
地上戦に巻き込まれ、目の前で父と母を亡くした沖縄の戦争孤児。終戦前後は米軍が孤児院で保護したが、その後の足取りは調査されたことがない。徹底取材で浮かび上がったのは、壮絶な戦争体験と孤立無援で生きた過酷な戦後。幼くして孤児となったため、自分の名前も出自もわからず、いくつもの家を転々とした人。戦争中に餓死した妹を救えなかったトラウマに今も苦しむ人。初めて語られる証言から、今も続く戦争の傷あとを描く。
沖縄戦のなかで、家族・兄弟とも別れて孤児となっていくその経験の悲惨さだけでも、本土のそれとは、また違うたいへんな体験である。と同時の、戦後の彼ら彼女らの体験の困難さは、ほんとうに想像を超えていた。語れない、語りづらさも圧倒的でもある。それが沖縄の戦後でもある。ほんとうに強烈だった。
そして今日は、NHKスペシャル。「ビルマ 絶望の戦場」。
1944年7月、太平洋戦争で“最も無謀”といわれたインパール作戦は3万もの戦死者を出し、惨憺たる結果に終わった。しかし、その後、終戦までの1年間で、それをはるかに上回る将兵の命が失われていた事実はほとんど伝えられてこなかった。今回、国内外で入手した一次資料や証言からその実態が浮かび上がった。太平洋戦争の形勢がほぼ決した中で、失われ続けた命。証言と新資料から明らかになった“絶望の戦場”の実態とは。
こちらも、ほとんど知らない話だった。インパール後のビルマで、インパールうぃはるかに超える死者……。くり返される無謀な作戦。見捨てられ、取り残される絶望的なたたかい。そこでおこなわれた、いっそうの住民虐殺……。これは……。
はたして、そこから、これらの経験から、戦後の日本は何を学んだのだろうか。戦争をなくす、そのことをめざす外交を積み重ねるということができてきたのだろうか? ほんとうに深く問いかけるべきだと思う。
しかし、NHKはここではがんばるよなあ。
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