「ウクライナ 戦争と人権」 と 「戦争はどう終わるのか」
今日は、家族的な責任をはたす日。
孫①②とともに、水族館へ。孫①は元気いっぱい。じいじも、元気をもらう楽しい時間。
ばあばとすごす、孫①。貴重な時間だなあ。
さてさて。朝日新聞のここ数日のオピニオン。たとえば、13日の 豊永さんの「ウクライナ 戦争と人権」などにはモヤモヤが広がっている。14日の千々和さんの「戦争はどう終わるのか」についても同じ。何が足りないのか。実は、とても単純なのだと思うのだけど、そのことがあまり議論されないというのが、いまの論壇のいちばんのしんどさなような気がする。たとえば、千々和さんの戦争の終わり方には、戦争を20世紀から21世紀にかけて、どのように考えるようになったのかという原理というものがない。ただ、力関係と戦争の終わり方を結びつける。それは、19世紀の思考と連続しているのではないか。豊永さんはそれでも人権という原理から考えようとする。だけど、もやもや。それは、いまの国連憲章の、国連のもとで、その原理を実現するうえでは、残念ながら過渡期的な、なかなか簡単には解決できない到達点にあるからだ。では、そこで、どのように原理にもとづいて、解決していく努力ができるのか。ヨーロッパの安全保障、国際的な安全保障への接近の考察というものがない。そういう意味では、論壇の現状は厳しいのかもしれない。力に対して、対抗する知恵の結集には成功していない。そんなことを考えてしまう。原理と現実。もう少し、こだわりながら現実に向き合う模索という営みはなされないのだろうか。
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