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2022/07/23

いのちの言葉つむいで

 早朝仕事スタート。今日は、朝から暑い一日で、汗びっしょり。

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 帰って、お風呂に入り直し。さあ、仕事。短い原稿を2本。ゲラを8本ほど読む日。

 夜には、団地の会議もあり、その準備。夜には、その会議の主催。

 

 昼間テレビをつけていると、「三浦綾子生誕100年特別企画 いのちの言葉つむいで」をやっていた。

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 番組は三浦綾子の生涯を辿りながら、三浦文学の生まれた背景、そして三浦綾子が作品に込めた思いを知るため、北海道旭川市を中心に、綾子の足跡を実際に訪ねると共に綾子を知る関係者、研究者へのインタビューを行う。

 ナビゲーターは、女優でエッセイストの美村里江。訪れる場所は、「氷点」の舞台にもなった旭川の外国樹種見本林の中に建つ三浦綾子記念文学館を始め、綾子が戦前、小学校の代用教諭として赴任した歌志内市、新婚当時の家屋を部分移築し、復元されていて、代表的な作品「塩狩峠」の舞台にもなった塩狩峠、そして小説「泥流地帯」のテーマになった十勝岳大噴火による被災地・上富良野町など。

 綾子が愛し、生涯を過ごした美しい北国の自然、波乱の人生、そして、そこから生まれた数々の作品。美村里江は、三浦綾子という人間と三浦文学の魅力を伝える。

 三浦綾子は、きらいな作家じゃない。晩年の「銃口」や「母」も読んだけど、「氷点」や「塩狩峠」も知っている。文学館も、塩狩峠記念館も出かけたし、好きな場所でもある。重苦しい作品が多いが、そこには、「命」をめぐって、三浦綾子自身直面してきた人生がかかわっていることを思う番組。そこから、ほんとうに心から絞り出すような問いかけにみちた作品がつくられていく。すごいなあ。「泥流地帯」もいつか読んでみたいし、その場にも行ってみたいと思う。なかなか、小説の世界には、たどりつけないのだけれども。

 だけど、三浦綾子が描く、苦難に満ちた北海道の開拓の歴史だけれども、ちょっと視点を変えると、同時に、連続であれ、不連続であれ、北海道には抑圧の歴史もある。その苦難は、一面では地続きで、一面では対立する。そのことをどう考えるのか。三浦綾子が生まれた一九二二年は若くして知里幸恵がなくなった年でもある。それから100年。そんなことも考えるのだけど。

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