原発避難者訴訟 国の責任は否定されたが…最高裁判決文に異例の反対意見 三浦守裁判官が痛烈批判
今日は、沖縄の慰霊の日。平和式典をネットで見ていたけど、通信状況が悪く……。落ち着かない。ヤジが耳に残る。
明日から工場籠城の追い込みの日。最後の提稿作業。ゲラの読みとやりとり。実務作業もすすめる。やっぱりムシムシする一日。明日からもっと暑くなる。つらい季節に入っていく。
これだけ、複雑な社会になっていくと、運動内部でもいろいろ意見の違いが生まれる課題がたくさん出てくる。たとえば……。具体的な話は横においておくとしても、自分なりにしっかり考えたいといつも思う。そのときに、やっぱり「〈弱者〉の視点」を大事にしたいということと、もう一つは、「議論の姿勢」と「配慮」ということかなあ。激しい議論になればなるほど、それはそう思うのだけど。こっちも、その論点となっていることろは切実な問題だから、ひくにひけないということもある。なかなか難しい。そんなことを考えることが、最近は、結構、よくぶちあたる。
さて、今日の新聞では、東京新聞の特報欄が目に付く。なんと、ネットでも全文紹介されている。
原発避難者訴訟 国の責任は否定されたが…最高裁判決文に異例の反対意見 三浦守裁判官が痛烈批判(東京新聞)
東京電力福島第一原発事故の福島県内外の住民らが国と東電に損害賠償を求めた4訴訟の最高裁判決。国の責任は否定されたが、1人の裁判官は他3人の多数意見の判決を痛烈に批判し、国が東電に規制権限を行使しなかったのは「国家賠償法1条1項の適用上違法だ」とする反対意見を書いた。原告らはこの反対意見を「第2判決」と呼び、後続の第2陣や全国各地の同様の訴訟で、最高裁で勝つまで闘い続ける覚悟を固めている。……
判決そのものが、かたすかしの、悔しいというか、情けないものだったけど。ほんとうに、いまの政治にかかわる議論では、まともに論理というものが通用しなくって、少し考えれば、ちょっとこんなのはないんじゃないというようなことが、氾濫している中で、その、「こんなのないんじゃない」という意見をしっかり表明されていたこともそのもがとっても重要というか、すくわれるというか。いろいろな局面で、もう終わっているなあとあきらめたくなるのだけど、そうではない、あきらめてはいけないんだと思わせてくれるものであったことが、よくわかる記事でもあるのだ。二度と事故をくりかえさないためにも、力にしていかなくてはいけないと。
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