「君が見つめたあの日のあとに〜高校生の沖縄復帰50年〜」と「証言ドキュメント “沖縄返還史”」
今日は、団地の草取りスタート。団地のなかも鬱蒼とした感じ。
日曜日だから、掃除デーを粛々をすすめるが、天気がもう一つなので、シーツを洗濯したりは断念。
仕事は昨日に引き続き、資料読みと、映像資料の視聴。あとは相談メールを送ったり。原稿がくるのは明日かなあ。メールの返事は少しだけ。いちばん待っている人からの返事はこない。これからだなあ。勉強はすすまない(苦笑)。
さて、昨日のシンポ。学問と表現の自由を守る会第3回対面+オンライン・シンポジウム「戦争とメディア:21世紀の世界と日本国憲法」。
パネリストは、加藤陽子さん、青木理さん、高橋純子さん、そして水島朝穂さん。途中から、水島さんの独演会みたいになった(笑)。もちろん、加藤さんの基調報告も貴重だったし、青木さん、高橋さんのメディアのいまの報告も貴重なものだったけど、久しぶりに聞いた水島さんの話はおもしろい。バイデン政権の姿勢をどのように評価するのかというのは難しいところだけど(たしかに彼が言うように、バイデン政権は、プーチンの侵略を十分予期していたが、事実上黙認し、準備もしていたというのはそのとおりだと思う)、20世紀から21世紀の大きな流れの中で、事態ととらえるというのはそのとおりだと思う。問題なのは、集団安全保障の流れを、いまどう前にすすめるのかってことだと思う。
昨日のETV特集はよかった。「君が見つめたあの日のあとに〜高校生の沖縄復帰50年〜」。
沖縄本土復帰から50年。復帰直前の激動を記録した3万枚の写真がある。撮影した吉岡攻がこだわったのは高校生の姿だった。教師に導かれて復帰後に期待した若者たち。しかし、B52の墜落事故、高校生の刺傷事件などが起きると、若者たちは基地撤去を求め集会やデモに参加するようになる。一方で、集団就職で本土に渡り、壁にぶつかった者もいた。高校生たちは、その後どのよう人生を送ったのか、吉岡が半世紀ぶりに再訪する。
復帰にいたる沖縄が、そこにいきる高校生たちがどのような現実に直面していたのか。人権すら守られないアメリカ世の沖縄。見た人誰もが、「ちむどんどん」が描く沖縄とのちがいに愕然とする。B52爆撃機の墜落爆発事件、米兵による前原高校の女子生徒刺傷事件……。復帰によって「日本国憲法の中に入る」という思いが強く伝わるものだった。そして、期待とは違った復帰であり、「屋良建議書」はいまも決して、実現していないと言うことを……。
今日のNスぺは、「証言ドキュメント “沖縄返還史”」。同じ時代を描く。
今年5月、沖縄が本土に復帰して50年を迎える。戦後最大の外交交渉と言われる「沖縄返還」。番組では、新たに発掘された外交官や政治指導者の証言をもとにその全貌に迫った。軍事拠点として沖縄を重視したアメリカ。「日本は核を持たない」という原則のもと、配備された核兵器を撤去し返還させようとした日本。祖国復帰を機に、基地の整理縮小を望んだ沖縄。NHKがこれまで取材してきた膨大な取材記録も加え、交渉を再構築した。
沖縄の人々の苦しみは描かれている。米兵の事件の被害者や元琉球政府の職員が残した資料……。その告発の一方で、少し、モヤモヤしたものが残る。描いているのは政治の舞台の話だ。なぜ、政府は、沖縄の願いを背負えなかったのか。当時の政治家たちの模索は見える。しかし、日米の関係にある構造的な問題への接近が不足しているということなのだと思う。核抜き・本土並みち、自由な基地使用をめぐる駆け引きの描き方は、問題の所在をアメリカだけにしてしまって、日本の政治の問題への踏み込みをよわくしている印象をうけてしまう。むしろ、それがいまの安保法制にまで、すすめられていくということではないのだろうか? そして、沖縄の基地は、返還がすすまないどころか、新基地までつくられ、強化されようとしている。「よかった悪かったのかわからない」というのが、佐藤の残した言葉だという。むしろ、結局、ここでも、政治が、何のためにあるのかということが問われているのではないのか? いまの政治にはいっそうそのことが問われているということなのだ.
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