アイヌと沖縄の遺骨問題
今日は、大幅に寝過ごし。夜に目が覚めることの反動だろうなあ。いろいろ家事をすませ、今日もこれから先の企画の準備作業。冷静に、数カ月を見通さないと。選挙があり、その後の綱渡りもまっているわけで……。厳しい日々が続く。
しかし、なかなか、すすまない。それでもって、部屋の整理をしてみる。真ん中の書斎部屋が、倉庫状態になっているので、リビングにも積まれ始めている本を、少し、書斎に移し、ちょっと整理をしてみる。うーん、あまり変わらないなあ。いよいよ、残りの時間が少なくなって、読んでいない本を、どのように扱っていくのか。それでもギリギリまであがいて、知りたいことというのはあるからねえ。いま自分のなかにある、テーマはそれはそれで大切にしながらねえ。
遺骨をめぐって、こんなニュースが続いた。
京都大の樺太アイヌ遺骨返還されず 子孫「盗掘したものは返し謝罪すべき」(京都新聞)
京都大や北海道大などがアイヌ民族の遺骨を墓地から無断発掘し研究対象としていた問題で、国が2019年に北海道白老町に建設した民族共生象徴空間ウポポイの慰霊施設に集約された1300体を超える遺骨に、樺太アイヌ(エンチウ)の遺骨が含まれておらず、京大は樺太アイヌ遺骨56体をいまだ保管していることが、18日分かった。樺太アイヌの子孫でつくるエンチウ遺族会(札幌市)は、京都大に対し、遺骨の返還を求め、樺太(現ロシア領、サハリン)に戻すよう要求している。……
もう一つは、これ。
「百按司墓」遺骨の返還請求を認めず 沖縄県今帰仁村の古墳から旧京都帝国大が収集 京都地裁判決(沖縄タイムス)
昭和初期に沖縄県今帰仁村の古墳「百按司墓」から旧京都帝国大(現京都大)の人類学者が持ち出した遺骨を京大が占有し続けているのは違法だとして、第一尚氏の子孫を称する県民2人や琉球民族遺骨返還研究会代表で龍谷大学の松島泰勝教授らが遺骨の返還と損害賠償を求めた訴訟で、京都地裁(増森珠美裁判長)は21日、請求を棄却した。……
ダーバン会議から20年を超え、一昨年の国連事務総長のアパルトヘイト記念講演をまつまでもなく植民地主義克服の課題は世界の中心問題の一つにあり続けている。そして、遺骨はそのなかでも大きな課題とされ続けている。そういう歴史のなかに、日本の遺骨問題もある。だけど、アイヌの問題の琉球の問題も、きちんとした向き合い方がされていない。返還を求める声を無視して、なぜウポポイへの集約なのか? そのことも解決はしていないうえに……。もちろん、強制労働の遺骨などもほとんど解決しているわけではない。松島さんの独立論などは、なかなか同意はできないけど、遺骨の問題は、ボクも関心をもたざるをえない。市民的、国民的な議論がすすんでいないことは大きな課題。そもそのほとんど知られていないのがねえ。
「シンポジウム 遺骨問題から見る学知の植民地主義」を聞く。結構、発題:松本ますみさんとか、エンチュウの田澤さんとか、初めて聞く人の話がおもしろかった。
今日は夏日。
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