抑止力テーマに「安保戦略」見直し議論…安保シンポジウム
今日も、基本、インタビュー②の準備のための資料読み。固定(常設)欄で、ちょっと崩れ落ちていた企画の代替を、急遽手配も。昨日、怖い夢を見たり、睡眠がよくなかった。ちょっと怖い思いをするとなかなか眠れない? そんなわけで、今日は元気が出ない。なかなか報われない日々。
こんなニュースがあった。
抑止力テーマに「安保戦略」見直し議論…安保シンポジウム(読売新聞)
第20回安全保障シンポジウム(NPO法人ネットジャーナリスト協会主催、読売新聞社後援)が29日、「抑止力が『安保戦略』見直しのカギ―米中対立、北朝鮮、そしてウクライナ危機から考える」をテーマに東京都内で開かれた。討論会では、自民党の小野寺五典・元防衛相が、政府の「国家安全保障戦略」見直しに向けた党提言を4月中に取りまとめる方針を示した。自衛目的でミサイル発射基地などを破壊する「敵基地攻撃能力」の保有については、「部隊の訓練などに時間がかかるので政治が早く決断をするべきだ」と述べた。……
これに先立ち、北岡伸一・東大名誉教授が基調講演し、ロシアによるウクライナ侵攻の教訓として、「自国を守る努力、信頼できる国との助け合い、賛成してくれる国を増やすこと」を挙げた。
それがこれ。
基調報告の内容を詳しく聞いた。
北岡さんは、敵基地攻撃能力より、専守防衛ではない、攻撃してきた敵を徹底してたたく反撃能力をつけることが大事だと。そのために先の3つが大事だというわけだ。政府は憲法より大事なことがあると。だけど、改憲は波風が立つので、改憲せずともできる軍拡をすすめるべきだと。
一方で、安倍さんが「中国との衝突避けるためにも防衛費増額を」と強調したというニュースも流れている。「防衛費を増額させるべきだ」という考えを強調したという。「防衛費を増やすことに偏見を持つ必要は全くない。自国の防衛に努力しない国のために、命をかけてくれる国はどこにもない」と述べ、日本の防衛費をGDPの2%を念頭に増額し、来年度予算では、少なくとも6兆円程度を確保すべきだとも。「敵基地攻撃能力」についても「日本も少しは独自の打撃力を持つべきだと確信している。基地に限定する必要はなく、中枢を攻撃することも含むべきだ」と述べたとも。
いまの政権が、安倍さんたちとどう距離感をとろうとしているのかということが表れているとも、まずやるべきことはここだという支配層の意向をしめしているともいえるけど、一方で、改憲や敵基地能力については大きな違いがあるにしても、大軍拡をすすめよう、憲法を乗り越えて、攻撃力をつけることを提起しているのは同じ方向。ある意味で、合唱的な状況になっているともいえ、保守的な世論全体をそちらに、引っ張っていこうという意図も感じる。とっても危険な状況にも感じたりする。
« 『ドキュメント〈アメリカ世〉の沖縄』 | トップページ | ストレスフル »
コメント