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2022/03/09

社会の「知」がかなり危うくなっている

 引き続き、インタビュー③の準備作業。いろいろ資料をつくる。論点をもう一度整理する。それから、先の企画のための相談電話のやりとり。この間、やっていないテーマなので、勉強しなくっちゃなあ。とりあえず、図書館で関連書籍を予約。

 関連して、ある専門書を図書館で探した。1冊1万円もするから、買うのはちょっと難しい。ところが、県内の図書館には一冊も入っていない。職場近くの図書館にもない。最近、なかなか、図書館にない本が増えている。専門書の発刊点数が増えているのかどうかわからないが、刷り部数はどんどん減っているのだろうなあって感じる。三桁のレベルなのかなあ。かなり、大事な本でもそう。図書館も買わなくなっているのだろう、ましてや、一般の読者が買うものなどどんどん減っているのだと思う。だれかが書いていたけど、専門書は図書館をベースにそれにプラスして、一般の読者が買ってはじめて、なりたつ。ところが、その両方が崩れている。しかし、本にならないと、その本で明らかにされたことが、さまざまな人の手によって、議論され、さらに認識が発展するということになっていかない。ほんとうに、社会の「知」がかなり危うくなっていることを感じる。それは正直、自分のまわりでもそうであるような気がする。うーん。

 自分のそうだけど、いろいろな人と話をしていて、ここに来て、またふさぎ込んでいる人、うつっぽくなっている人が増えている感じがする。コロナで人に会えないことに加え、このウクライナだし。社会進歩にささげてきた人たちにとっては、ほんとうにつらい局面。もちろん大局的な確信をもっていても、やっぱり衝撃でだじろいでしまうというのはよくわかる。大局的には、それでも、前進していくのだということはよくわかるのだし、その芽も感じることはできるのだけど、だけど、おこっていることの悲劇性には、やはりたじろぐし、無力感も感じる。だからこそ、奮い立たせるのであるか。

 春の気配は、今日もまた一歩。

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