「ある子ども」
日曜日は、掃除日だけど、明日から工場籠城なので、余裕なし。朝からゲラ読み、著者校正の写しなどなど。午後には、最後の座談会①の原稿修正もやってきて提稿作業。いろいろな修正作業も。それから、来月インタビュー①の質問項目も作成。そうやっているうちに、夕方になってしまう。ほんとうに慌ただしい。
コロナになってからをふり返ると、ほんとうに出かけることがなくなった。それで何が減ったかと言うと、バカ話をすることがなくなった。何となく、ずっと、仕事をし、家事をしている感じ。映画も見なくなったし、なんか、修行僧のような生活。今日も、夜は、家事。明日からの籠城にそなえ、ご飯の準備もしていた。だいたいメニューは決まっている。
ところで、先日、西の方のある教員が、組合員が増えた、70代で現場復帰の人ということをつぶやいていたけど、すると、ボクのよく知る人が、なんと、やはり70代で現場に!! 学校はほんとうに大変なことになっているなあとつくずく思い知らされる。数で、たいへんだなあと思っているだけではダメなんだよなあ。
今日は、東京でも大きな選挙が2つ。関連で、電話で頼まれごともあったり。そちらのほうもいろいろたいへん。
さて、昨夜のETV特集は「ある子ども」。みていてつらくなる。
SNSで性犯罪など事件にあう子どもは1年におよそ1800人。10代の何気ない日々に、なぜ性犯罪が入り込むのか。子どもの支援団体や精神科医らの協力のもと複数の事例を調査すると、SNSの背後にある子どもの本音と意外な加害者心理が浮かび上がった。性犯罪から守るために大切なことは?オーディションで選ばれた子どもたちのワークショップで10代の感覚、行動に教わってドラマとドキュメントで描く。(主演 まいきち)
もちろん、性犯罪の最大の問題は、加害者、ほとんどの場合、男性の問題というのがあるわけだけど。だけど、子どもたちをとりまく状況を考えれば、そこには単純じゃない、さまざまな問題もある。子どもの生活空間にある、学校でも家庭でもない領域の変容は激しく、そのなかでSNSの占める位置は、ボクらの想像以上のものになっている。かつて、あ、渋谷だとか、この辺で言えば柏だとかに居場所を探した少年少女が、SNSのなかをさまよう???
ではなぜ、寂しかったり、孤独であったりするのだろうか? 学校の変容ということもある。家庭の変容と言うこともある。だけど、よく考えれば、学校は、以前からそれほどちゃんとした居場所であったのか? そこにもいろいろ難しい問題がありそう。だけど、いろいろなことを抱える子どもたちを受けとめるような学校ではなくなってきているという現実もあるのだと思う。では、家庭は、家庭には重すぎるような、期待がかかっているおいうか、家庭に大きな役割をになわそうとしている感じがする。そう考えると、「あなたは悪くない」という語りかけとともに、もっと、どう子どもたちを支えていくのかという術を考えていかないと、なかなか難しそうだなあ。
ボクにも、孫娘がいるから、他人事では決してない。だけど、ほんとうに立ちすくんでしまうほどの大きな、重い課題。番組が若者を取材しているその姿をみながら、簡単にわかったことにしない、ほんとうにていねいに話を聞いたり、自分たちのありようをふり返ったり、いろいろなことをくり返しながら、模索するしかないのだろうなとも。
« 『公開シンポジウム 新型コロナウイルス感染拡大による子どもへの影響』 | トップページ | 旧優生保護法で不妊手術強制 初めて国に賠償命令 大阪高裁 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 「フェンス」(2023.03.20)
- 石垣に陸自駐屯地開設 「緊張高める」懸念強く 南西防衛 大きな節目(2023.03.16)
- 「リエゾン」と「大河ドラマが生まれた日」(2023.03.12)
- 「密着 自衛隊“ミサイル防衛のリアル”」(2023.03.11)
「日記」カテゴリの記事
- 23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」(2023.03.28)
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 生活保護支給額引き下げを取り消す判決 和歌山地裁(2023.03.24)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
「教育」カテゴリの記事
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
- 長時間過密労働解消のたしかな道すじPart3-今こそ、給特法の改正と教職員の大幅増員を(2023.03.21)
- 全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告の記者発表を文科省記者クラブで実施(2023.03.15)
- 児童生徒の自殺、過去最多の514人 学業不振や進路に悩み(2023.03.14)
「政治」カテゴリの記事
- 23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」(2023.03.28)
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 生活保護支給額引き下げを取り消す判決 和歌山地裁(2023.03.24)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
「経済」カテゴリの記事
- 23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」(2023.03.28)
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 生活保護支給額引き下げを取り消す判決 和歌山地裁(2023.03.24)
- 長時間過密労働解消のたしかな道すじPart3-今こそ、給特法の改正と教職員の大幅増員を(2023.03.21)
- 『学びのきほん フェミニズムがひらいた道 』(2023.03.10)
「若者」カテゴリの記事
- 全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告の記者発表を文科省記者クラブで実施(2023.03.15)
- 児童生徒の自殺、過去最多の514人 学業不振や進路に悩み(2023.03.14)
- いろいろ教えられることが多い(2023.02.16)
- 若い人たちのあいだに広がる戦争への不安について(2023.02.01)
- 都立大学の授業料 無償化の対象 拡充方針固める 東京都(2023.01.27)
« 『公開シンポジウム 新型コロナウイルス感染拡大による子どもへの影響』 | トップページ | 旧優生保護法で不妊手術強制 初めて国に賠償命令 大阪高裁 »
コメント