粗野で、露骨な、領土の野望、支配の野望/家族と家庭へ過大な役割を課すのはなぜなのか
出張校正明け。昨日も今日も、来月インタビュー①②の資料読み、あまった実務(とくにお金関係)の処理、先の企画の相談メールや、相談電話。一つ一つ積み上げていくしかありません。なかなかすすまないなあ。
結構、混迷しています。ロシアのウクライナ侵攻などもそうです。予想されたとはいえ、でもやはり、なぜなのだろうという思いは消えません。長くいろいろ政治や外交を見てきましたが、戦争と言うのは、ちょっと極論すれば、帝国主義による進出であったり、少なくとも経済的な背景をもっての拡張という理解がありました。今回の事態は、それにあてはまらない感じがします。もっと、粗野で、露骨な、領土の野望、支配の野望でしかないようで。それだけに、歯止めがかなりません。核による脅迫もこれだけ、露骨におこなわれるとは、というのも驚きで、クラクラします。そういうことを、世界の世論が許さない状況をつくることができるのか。世界をめぐるような平和運動がおこり、ロシア世論も変わっていくことができるのか。ほんとうに、世界は、少し前には予想もしなかった事態を迎えているように思います。
昨日の朝日の論壇時評では、「こども家庭庁」設置法案から書き出している。「土壇場で「こども庁」に「家庭」という2文字が加えられた。結果的に、子どもたちの人権重視や命優先の視点の結実というより、日本の政治/社会の右傾化、そして組織イノベーションに後ろ向きな官僚機構の象徴となった感が否めない」として、末冨芳さんの論考をとりあげている。
こども基本法、こども家庭庁が自民党で大荒れする2つの理由-自民党保守派が子供の権利こども政策を潰す?(yahooニュース)
「こども基本法やこども家庭庁設置の検討が「大荒れ」している背景には、「いわゆる自民党保守派」の存在があると指摘する」と。末冨さんは「実際にこども基本法を推進しようとする団体や、その団体が関わる大変な状況の子供若者や親たちのこともぜひ知って、対話したうえで、発言していただけませんでしょうか」と対話を呼びかけることに、対話の前途は険しそうだとも言う。まあ、保守派の立ち回りのあり様から言っても確かに難しそう。
末富さんは「政策通の議員を中心とした、こどもの権利擁護機関(こどもコミッショナー)に関する真剣な議論がある」とも書いている。たしかに、大きな政策的な流れとしては、そうした方向に進まざるを得ないとは思う。だけどここのでも楽観的な感じ。
もう一つの問題はなぜ、家庭や家族に、大きな期待?役割を課そうとするのかということ。過大ともいえる役割の押し付けがすすんでいる。ケアが社会化されきらず、現在でも過大な家族依存が政策にはある。さらにそのうえでだ。そこにメスがはいらないとなあなども感じてしまうなあ。
今日のいい天気だったなあ。外に出たりはほとんどしないが……。
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