ドラマは時代を映す鏡
嵐のような昨日から一転、静かな一日。孫との一日は夢のような一日で、今年から、現実の新しい一日がはじまるような感覚もあります。不思議なものです。雑誌を読んだり、新聞を読んだりして、今年前半の企画を考えます。いくつか思いつくし、新年からのメールのやりとりもあります。まあ、新年はそんなものです。読まなければいけない本を十分読めていないので、明日は本読みかなあ。映画もいかなくなりましたねえ。
昨日の相棒20はいろいろなことで話題になっている。
年の瀬の夜、亘の姉から奇妙な依頼が 記憶喪失の男の意外過ぎる正体とは!?
年末、峯秋の誘いで高級レストランを訪れた右京(水谷豊)は、与党政調会長の袴田(片岡孝太郎)と経済界の重鎮が、会合を開いているところを見掛ける。個室のテーブルには、3人の席が用意されていたので、もう1人、参加者がいると思われた。同じ夜、落としたスマホを探して
いた少年が、大人同士が言い争う姿を目撃。それに気づいた男に、落としたスマホを持ち去られてしまう。……
非正規雇用の賃金問題で紛争を抱えている企業の問題がストーリーの背景にある。地下鉄の売店業務に従事する非正社員と正社員との労働条件に関する様々な格差が、「不合理な」待遇の相違を禁止する労働契約法20条に違反しないのかが問題となったメトロコマース事件を題材にしているようだ。ただ、その描かれ方に、脚本を書いた太田愛さんが抗議をしている。https://ameblo.jp/gralphan3/entry-12718296806.html?fbclid=IwAR0psiEQdL0Q9WimgrMeKr_CdNQlIBml8mfuG3kxOoK6b2NZQCGg0b4aZAU
それは右京と亘が、鉄道会社の子会社であるデイリーハピネス本社で、プラカードを掲げた人々に取り囲まれるというシーン。脚本では存在しなかったそうだ。「あの場面は、デイリーハピネス本社の男性平社員二名が、駅売店の店員さんたちが裁判に訴えた経緯を、思いを込めて語るシーンでした」という。「ワンオペで水分を取るのもひかえて働き、それでもいつも笑顔で「いってらっしゃい」と言ってくれる駅売店のおばさんたちは、非正規社員というだけで、正社員と同じ仕事をしても基本給は低いまま、退職金もゼロ」。「子会社の平社員達も、裁判に踏み切った店舗のおばさんたちに肩入れし、大いに応援しているという場面でした」というのだ。太田さんは「大自分たちと次の世代の非正規雇用者のために、なんとか、か細いながらも声をあげようとしている人々がおり、それを支えようとしている人々がいます。そのような現実を数々のルポルタージュを読み、当事者の方々のお話を伺いながら執筆しましたので、訴訟を起こした当事者である非正規の店舗のおばさんたちが、あのようにいきり立ったヒステリックな人々として描かれるとは思ってもいませんでした。同時に、今、苦しい立場で闘っておられる方々を傷つけたのではないかと思うと、とても申し訳なく思います。どのような場においても、社会の中で声を上げていく人々に冷笑や揶揄の目が向けられないようにと願います」と書いている。
太田さんは、先日、朝日のインタビューでドラマは時代を映す鏡だとも言っていた。ドラマの背景には、コロナ禍の非正規の苦難がある。そして、たたかいもある。年末年始には、相談会や年越し大人食堂などの食糧支援のとりくみもあった。ほんとうにドラマは時代を反映する。そして、いまのテレビが抱える深刻な問題も反映する。
年末にはwowowで、コールドテーブ3をやっていた。本当に苦しく切ない時代を反映するドラマたち。この時代のなかで、ボクの残された時間をどのように過ごすことができるだろうか?
夜は意味不明なゲームタイムも。
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