欲望の資本主義2022
昨日の夢もすでに仕事モード。いわゆる追い込まれる夢。ああ、もう仕事モードなああ。そんなわけで今日は、朝から、インタビュー①の資料を読み進める。まだまだ、エンジンはかかりきりませんね。
元日に放映されていた「欲望の資本主義2022」をやっと見た。
冒頭から、フリードマンの孫が出てきたりして、新自由主義が形を変え姿を変え、くり返しあらわれてくる様をまずみせつけられる。そうしたなかで、セドラチェク、バルファキス、ケイト・ラワースなどの議論は、それぞれに、なるほどなあと思わせるところがあり、興味深かった。番組のメインは、セドラチェクと斎藤幸平の対談。斎藤は少し損な役回り。セドラチェクの議論の厚みにたいして、彼の立論のしんどさが少しうきぼりになる??? 東洋経済webが、その対談の冒頭を再録している。
スウェーデンモデルが焦点に、それはそれでおもしろい取材なのだけど、日本のように地方や中小企業を痛めつけて、東京の巨大企業を優遇してきた構造からすると、いっぺんで、スウェーデンモデルから学ぶ難しさを感じるが、そんなことは描かれない……。そういう意味で、番組は大雑把なラフスケッチという感じではなるのだけど。
それでも、現在の資本主義のゆきづまりと、社会主義と、民主主義とを考えすすめていく。うーん。成長と分配、そして生産性ということに焦点をあてていく。日本の経済の活力の弱まり、生産性の低下ということを考えたとき、この「成長」をからめて議論は、これからも大きな焦点になる。新春のいろいろなものを読んでいても、ボクらはなかなか、この「成長」について、十分説得的な議論ができていないのかもしれないなあとは思う。そして、番組がスルーしたのは「赤字財政」かな? なかなか、こうした議論は、難しそうだ。そんな宿題を感じたなあ。
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