「消えた技能実習生」と「面会報告」
朝から、日曜日の掃除をして、インタビュー③の修正と最後の原稿にやってきて、提稿作業。ゲラ読みと著者校正を写したり。もっぱら最後の追い込みをやりつつ、来月のインタビュー①の資料読みと日程調整メール。その他のやりとりもあり。かな。だれも、誕生日を祝ってくれないので、自分でごちそうをつくって、2週間遅れのお祝い。乾杯はボジョレーヌーボーで。笑笑
昨日は、ETV特集。今回も衝撃的。「消えた技能実習生」
3年前から番組が取材する10人のベトナム人技能実習生。コロナ禍で、6人の行方が分からなくなった。きっかけは、国が人道的見地から発給した就労可能なビザ。外国人の間に、「転職バブル」とも言える状況が生まれていた。消えた6人は、どこへ行ったのか?行方をたどると、SNS上に乱立する違法な職業紹介、闇金融を動かすブローカー、コロナ感染や妊娠中絶など、厳しい現実に翻弄される外国人たちの姿が浮かび上がってきた。
その現実は、ほんとうに絶望的。不安定な状況に、闇社会の接近だとか、医療保障のなさ、妊娠という事態への直面。出産をめぐるさまざまな思い。そのなかを必死で生きている姿には心をかきむしられる。なんなんだ国は! 労働力として求めながら、セーフティネットをつくらない。それは、法律の不備なのか。そうではなく、もっと本質的に、国際的な人権動向への逆光以外何物でもない。つまり、条約を批准しているのだから、法律違反。そのことについて、われわれはもっと真剣に考えなければならない。
今日からベストテレビがはじまった。今日は「面会報告」。
名古屋市在住の西山誠子さん(75)は、名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)に通っている。入管に収容されている非正規滞在外国人と面会するためだ。これまでに面会した人数は500人を超える。西山さんは、10年前に知人の誘いで面会に付き添い、収容されている外国人の人権が軽視されている現状を知り、衝撃を受けたという。西山さんが記録してきた「面会報告」をもとに、日本の入管行政の実態と課題を伝える。
西山さんの面会活動は、毎週火曜日。面会する外国人の多くが1年を超える長期収容者だ。待遇の改善を求めて西山さんが入管に掛け合うこともある。
「入管は権力だが収容者は個人。市民が監視しなければ人権侵害は必ず起こる」と西山さんは面会を続ける理由を話す。
西山さんが気に掛けているのが非正規滞在外国人の子供たちだ。支援する人の中に「仮放免」が認められた中国籍の少女がいる。少女は大学の推薦入試に合格。社会福祉士になるという目標を掲げるまでに成長した。西山さんの提案で在留特別許可を取る手続きを始めた矢先、一家もろとも強制送還されてしまう。
強制送還する時期や理由、収容の期間などについて入管が説明することはない。「その時」は、いつも突然やってくる。最高裁の判例は在留外国人にも憲法に基づく基本的人権を認めている。しかし適用範囲は入管制度の枠内に限られる上、入管の裁量を広く認めている。約40年前に示された判例が入管の判断の基準となっている。在留外国人を取り巻く環境は変化した。西山さんは入管法の改善点を提案するべく私案を起草し始めていた。
こちらは入管。その入管と、入管法という制度の理不尽さを問い続ける。これも、やはり同じ問題か。
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