『ジェンダー視点で学ぶ 女性史』
朝から、ゲラ読みスタート。それから、自分の書く原稿のための資料読み、さらに必要な資料読み。午後からは特別支援教育にかかわる集会を聞く。35人学級と並んで、こちらの設置基準も新たに設けられるという前進があった。それでも、課題は大きい。まだまだ運動は続く。この分野の人たちの粘り強い運動は、もちろん地域によっては、きびしいところもあるが、いろいろな形で取り組まれている。共同性という言葉が、共有されるような取り組みもある。そのことはよく考えるべきだと思う。そこでは、正面から条件整備を問いかけると言うこともおこなわれているし。考えるべきことは多いなあ。
夜には、「ケアレスな日本の教育と政治 ~大月書店『ジェンダーと多様性を考える』ブックフェア記念トークイベント」を聞く。岡野八代さんと本田由紀さんの対談。とても、シャープに議論をする、しかも、あつい人だから、とてもおもしろい。「ケア」ということを軸に、日本のいまの政治の問題というか、異常さについて討論はすすむ。ケアなき社会は人権のない社会ということが痛感させられる。岡野さんの新著は読んでいたのだけど、本田さんの『「日本」ってどんな国?』はまだ読んでいないので読まなくっちゃねえ。ほんとうに、いまの日本のあり方は、人を置き去りにし、「家畜」にした「変」な国なんだもの。
ちょっと、ケアがポイントだということ、教育との関係で深まっている。新しい発見もあり!
『ジェンダー視点で学ぶ 女性史』を読んだ。
著者の澤田季江さんは、新日本婦人の会の京都の事務局長として、女性の運動の先頭に立っている人。若いころからの知り合い。「日本の女性の歴史をジェンダーの視点で、しかもできるだけ手軽に学べるような読み物に」と、とても読みやすい語り口で書かれている。
女性の世界史的な敗北は、日本においては、緩やかにすすんだという分析のなかで、中世社会で、したたかに活躍する女性たちの姿が描かれている。歴史の中でも女性の力と言うものがうきぼりにされる。近代の女性のたたかいは、感動的。読んでいてウルウルとする。同時に、権力とのたたかいのなかで、権力にからめとられていく運動があったことも直視し、その経緯などのしっかり描かれている。最新の歴史研究の成果もしっかりいかされている。現代のたたかいのなかで、生じている大事な論点への目配りも欠かさない。曇りなく「世界の流れ」というものをしっかり意識した内容になっている。
初学のものにとっては、刺激に満ちた内容。ボクも知らないこともたくさんあった。同時に、自分自身の思想に問いかけるものにもなっている。ほんとに脱帽の一冊。
朝顔、ほんとに最後だね。記録として。
« 「自己責任論に縛られた弱者のたたき合い」 見えなくなる本当の敵 | トップページ | 学童保育の全国研に「ながら参加」 »
「日記」カテゴリの記事
- 「日米軍事同盟・「戦争する国」づくりの新段階」 日米の統制の一体化などなど(2024.09.14)
- 夏が気合を入れているのか(2024.09.13)
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 赤旗日曜版にJCJ大賞 自民派閥の政治資金不記載(2024.09.09)
「教育」カテゴリの記事
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 河野大臣「自由に働き方を決められる制度が大事」 希望者には“勤務時間の上限廃止”も 働き方の規制緩和を表明(2024.09.05)
- 小1の不登校が2年で倍増 「幼・保・小」の連携で対応(2024.09.01)
- 自衛隊、宮古・八重山や奄美に新拠点検討 2025年度の概算要求 訓練場や補給の適地有無を調査 2027年度には那覇に対空電子戦部隊(2024.08.31)
- 2学期がはじまっています(2024.08.29)
「読書」カテゴリの記事
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(2024.08.25)
- 木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国「時代錯誤的」と反発 :「ニライカナイには行けない」(2024.08.15)
- 9月号ができています(2024.08.12)
- 『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』と「島守の塔」(2024.07.28)
「政治」カテゴリの記事
- 「日米軍事同盟・「戦争する国」づくりの新段階」 日米の統制の一体化などなど(2024.09.14)
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 赤旗日曜版にJCJ大賞 自民派閥の政治資金不記載(2024.09.09)
「経済」カテゴリの記事
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 赤旗日曜版にJCJ大賞 自民派閥の政治資金不記載(2024.09.09)
- 河野大臣「自由に働き方を決められる制度が大事」 希望者には“勤務時間の上限廃止”も 働き方の規制緩和を表明(2024.09.05)
- 小1の不登校が2年で倍増 「幼・保・小」の連携で対応(2024.09.01)
「歴史」カテゴリの記事
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 関東大震災の朝鮮人虐殺、否定論やまず 公的記録、相次ぐ「発掘」(2024.08.30)
- 「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(2024.08.25)
« 「自己責任論に縛られた弱者のたたき合い」 見えなくなる本当の敵 | トップページ | 学童保育の全国研に「ながら参加」 »
コメント